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―実写版セーラームーンを検証する―


Act.47:美奈子の最期?編――

 

       本稿は、2004年9月4日(土)にTBS系列各局で朝7:30〜8:00に放送された、「美少女戦士セーラームーン」(実写版)第47話の感想記(DVD鑑賞レビュー)です。

        ★  ★  ★  ★  

       今回は、前回のおさらいもセーラー解説もなく、淡々と本編から入っていきます…。

       大都会の真ん中…美奈子の宿泊するホテルにて…(←前回のホテルとは違いますから、あれからけっこう時間が過ぎ去ってるようですな…)。

       美奈子がソファの所に歩いて来て、バッグに小物入れを詰めてます。

       「やっぱりぃ、ボクも一緒に行こうか?」「うぅん、平気。まだ手術前の検査だけだし…、あっ」「ん?」(←ノーマル・バージョン)。「今度のアルバムのサンプル届いたから、聴いてみて?」と言って、バッグから箱を取り出します(←ナンだコレ?! 今度のは『豪華ボックス・セット』なのか?)。「うん」「レコーディングもイイ感じだったし、ちょっと自信ありかな♪」「えへぇ〜…♪」(←にっこりバージョン)。

       すると、いきなり箱のフタが開いて、ライオンさんのビックリ箱に!…ビヨヨヨヨンっっ!!「ふんぎゃあぁぁぁぁっっっ!!」…ビックリまなこバージョンで後方へすっ飛んでくアルテミィ〜ス(←何回同じ手にひっかかってんだよっ!)…落下時にイスに激突してその後ろに転げ落ちる。

       「ふははっ♪」。美奈子は、今度はバッグからCDを取り出して、「はいっ」とテーブルの上に置き、「じゃあ、行って来ますっ♪」と言ってソファから立ち上がり、バッグを担いで出て行きます。

       アルテミィ〜スはイスの裏側から這い上がって来て、「美奈子ぉ…まったくもう…」(←困ったバージョン)。美奈子はドアを開けると、去り際に笑顔で手を振って、出掛けて行きました。

        ★  ★  ★  ★  

       美奈子はホテルのロビーを歩いて行き、出入り口の自動ドアを抜けて外に出ると、ふいに、ナニか眩しい日差しを感じたかのように空を見上げ、その瞬間、なぜか、美奈子の脳裏に、Act.12の観覧車がフラッシュ・バックします…「……『本当はあの日に…すべて気付いてたはずなのにね…。ちょっと遠回りしちゃったけど…、でも…、もう何も思い残すことはないわ…』

       美奈子は、そんな晴れやかな笑顔を浮かべながら、静かに…、白い光の中へと…消え去って行きます…………おそらく…その白い光の道は…、自分の守護星である金星へと続く…、遥か天空への…旅立ちの道…………

        ★  ★  ★  ★  

       「♪じゃ〜ん…ひとみは〜いつ〜も〜ジュ〜エル〜(ジュ〜エル〜)…♪」(←ここでオープニングです)

 

        ★  ★  ★  ★  

       オープニング開けはクラウン…。

       物語は、冒頭のホテルのシーンの「前の日」に巻き戻されて始まります…。

       ルナカラにやって来た美奈子が、バッグをテーブルの上に置きながらイスに腰掛け、「いってらっしゃいパーティー?…ナニそれ?」(←まったくだ…)(←おや? ここに至って、やっと美奈子のイスがオレンジ色になりましたな)(←これで完全に仲間ですね♪)。

       「だから、手術に行ってらっしゃいってコトよ。当然、お帰りなさいパーティーも、やるわよ」(←マジっすか? レイちゃん、よっぽど嬉しかったんだろうなぁ…)。

       亜美ちゃんが4色のジュースをお盆で運んで来て、「そんなに大したコトはできないんだけど…『て言うか、個人的にするつもりもないし…』と言いながらジュースをみんなの前に置きます(←ちなみに、亜美ちゃんがジュースを置いた順番は、まずレイちゃん、次にまこちゃん、それから美奈子、そして最後に自分の…と言う順です…)(←非常に分かりやすい順番ですなぁ…)(←ちなみにうさぎちゃんだけいません)。

       「で、あしたかあさって、どうかな?」「ありがとう。あしたは手術前の検査に行かなきゃいけないから、あさってなら大丈夫」「じゃあ決まりね♪」

       「お返しに、今度出るアルバムの新曲披露するわ♪」「ホントにっ!?…スゴすぎっ、うさぎに連絡しなきゃ」。まこちゃんがケータイを取り出すと、すかさず美奈子が立ち上がってそれを制止し、「内緒にした方が、面白くない?…『て言うか、あたし…、それをこれから、伝えに行くところだったの…』「…ああ…」「いいかも♪」「まあ、どんな顔するかは想像つくけど…」

       ここで4人は、一斉に立ち上がって顔を見合わせながら、と、うさぎちゃんのモノマネをします(←ちなみに、この瞬間の各人の視線の先は、亜美ちゃんは自分の正面の美奈子ですが、その美奈子は隣のまこちゃんです。レイちゃんは自分の正面のまこちゃんですが、そのまこちゃんは隣の美奈子です…)……4人は笑いながら腰を下ろします。

       「じゃあ、あたし仕事があるから」(←って早っ、もう行っちゃうのかよ…)(←てコトは? 美奈子はそもそも、ナンのためにここへ来たんだ?)美奈子はバッグを担いで、さっさと行ってしまいます。

       レイちゃん達が、この話をするためだけのためにわざわざ美奈子を呼び出したとは考えにくいので(←だって、それなら電話で済んじゃうような話ですからね)、美奈子の方から、何かの理由でクラウンへやって来たのだと考える方が自然でしょうね…。

       まこちゃんが「あさってね♪」と声をかけると、美奈子はまこちゃんに軽くうなずいて、背を向けて階段を上って行き…、レイちゃんがその背中に向かって、笑顔で「じゃ♪」と手を振ると、美奈子も一瞬振り返って手を振り返し、亜美ちゃんはただ黙って笑顔で見送るのみ…。

       美奈子はドアを開けると、去り際に、もう一度笑顔で手を振り、そして出て行きます…と言うのも、レイちゃんが、各人の座席の位置関係から、唯一ドアに正面を向いて座ってたので、一人で最後まで手を振って見送っていたからです……が…その瞬間……なぜか美奈子の姿がスローモーションに見え…

       …それを見たレイちゃんが、ふいに表情をなくしています…「…………『ナニ?…今の…』

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは、うさぎちゃん…。

       街の商店街の時計屋さんから出て来ました…「はぁ…、せっかくお小遣い貯めて来たのに…」。ぬいぐるみルナ:「修理しても直らないなんて、ヘンね…?」。うさぎちゃんは、「ムーンフェイズ」の懐中時計を眺めながら、「まもるにナンかあったみたいで…、…ヤだな……」と浮かない顔です。

       すると、そんなうさぎちゃんの背中を、誰かが後ろからポンと叩きます。うさぎちゃんが「?」と振り向くと、それは、ナンと美奈子でした。美奈子はキャップにサングラスをしており、サングラスを外して微笑みかけます。

       それを見てうさぎちゃんは、「!……美奈子ちゃんっ!?」(←声でかっ)。道行く人々が、まるで時間が止まったみたいに、一瞬思わず立ち止まります。すると美奈子は口に指を当てて、「しーっ…」と言い、周りの人々も、何事もなかったかのようにまた歩き出します(←って気付かれねーのかよっ!)。

       そう言えば、うさぎちゃんが初めて美奈子と会ったのは、Act.11の病院の中でした。その時は、以下のような状況でしたっけ…(↓)

―Act.11の再現VTR―

       うさぎちゃんは、すれ違った美奈子に、なんとなく目をやります…「…あれぇ?…あの子…」(←まだ確信はない様子)。「……」

       ところが、すぐに、それを追うような形で「美奈子ぉ〜?…美奈子ぉ!?」と叫ぶ人物(←社長さん)飛び出して来て…それを見てうさぎちゃんは、「えっ!? やっぱりぃ?!」と目を輝かせます。

       しかし、その人物が「美奈子ぉ?…美奈子ぉっ!……みぃなこぉ〜…」と怪しげな挙動を取っているのに気付くと…「ナンだぁ? あの人?」「もしかして妖魔! 美奈子が危ないっ!」「え?」と、二人はいきなり駆け出します。

       その頃美奈子は、足早に階段を駆け下りてるところでしたが、その最中に、いきなり上の方から「い゛や゛あ゛ぁあ゛ぁあ゛ぁ〜〜……」という社長さんの雄叫びだか悲鳴だか分からない声が聞こえるや、「!…」ときびすを返し、「…社長ぉ?!」と今度は階段を駆け上がります。

       美奈子が再び10階まで舞い戻って来ると、「!」…そこには、うさぎちゃんとまこちゃんに取り押さえられて「イタィてててて……」と呻いてる社長さんの姿が…。「美奈子にナニするぅ〜っ!」

       それを見て美奈子は、「…(心の声→)セーラームーン…どうして?!」と思いながらも、さっと顔を背けますが、すかさずミーハー娘に「愛野美奈子〜っ!」と思いっきり名指しされてしまい、「!…」…するとたちまち、その周りにぞろぞろと野次馬が集まって来てしまいました…。

       あの時のうさぎちゃんは、あくまでもミーハーなファンが、アイドルの美奈子に対して「愛野美奈子〜っ!」とフルネームの呼び捨てで叫んでるんですね。それで、周りの人が騒ぎ出さないはずがありません。しかし今回のうさぎちゃんは、もうとっくにそう言う垣根は越えていて、あくまでも「!……みなこちゃんっ!?」なんです。これでは、誰も、ファンが芸能人を名指しして叫んだなどとは思いません。たとえば、あなたが街を歩いている時、突然誰かが、偶然街で出っくわした友達に向かって、驚いて『!……あやかちゃんっ!?』と叫んだとして、あなたは、その声だけを聞いて、それに対して、瞬時にそれが芸能人の小松彩夏さんのコトだと思って騒ぎ出すでしょうか?(←ただし、それが『こまつあやか〜っ!』だったら、話は別でしょ?)。

       つまりこのシーンは、この二人の最初の出会いと、最後の別れの対比として描かれているんです。最初に会ったあの時は、単なるアイドルとファンでしかなかったこの二人が、今は、普通の女の子同士として、ごく自然な関係で、ここにいる…。だから、その言葉のニュアンスや、この二人の関係性が、単にそう言うものとして、周りにいる人々にさえも、「愛野美奈子〜っ!」「!……みなこちゃんっ!?」の違いとして、ハッキリと分かる…そう言うコトなんですね。だから、誰も、それがアイドルの愛野美奈子だとは気付かないんです。美奈子自身にも、もはや、うさぎちゃんといる時には、いわゆる『芸能人オーラ』と言うモノが発散されなくなっているんですよ…。

       うさぎちゃんが「買い物?」と聞くと、「近くのスタジオで仕事なの。今度のアルバムの宣伝」「あ、来週だよね? もう予約したっ♪」「そんなっ、プレゼントするのに…!」(←まさかプリンセスに買わせる訳にもいかねーモンな…)。「ホントに?! うそぉーっ」

       「それにぃ、来週よりもっと前に聴けるかも」「え…?」「楽しみにしてて。じゃあっ」…そう言うと、美奈子はさっさとその場を立ち去って行きます。そんな美奈子の背中に向かって、うさぎちゃんは「お仕事がんばってねっ♪」と声をかけ、美奈子も振り返って手を振り、そして去って行きます。すると、うさぎちゃんも「うふっ♪」と笑って手を振り返します。

        ★  ★  ★  ★  

       再びルナカラの3人…。

       「あ、うさぎに手術のコト、言ってなかったよね? どうする?」「今は、あまり心配させたくないわね…」「でもぉ、仲間のコトだしさ」

       「レイちゃんに賛成かな。…ずっと気になってたんだけど、このあいだ、大坂さん達を元に戻したことあったよね?」

      …ここで、前回『メタリア妖魔』を倒した後に、セーラームーンがいつの間にか『プリンセス・セーラームーン』になってて、『プリンセスのハープ』でなるちゃん達を元に戻したシーンが挿入されます…

       「…あれ、プリンセスじゃなくて、うさぎちゃんなんじゃないか、って気がしてて…」

       これは、亜美ちゃんが、Act.42の『メタリア妖魔U』との戦闘中に、なぜか『プリンセス・セーラームーン』がマーキュリーの腕の傷を治したコトと考え合わせて、「あれ、プリンセスじゃなくて、うさぎちゃんなんじゃないか、って気がしてて…」と、「ずっと気になってた」んですね。このセリフによって、前回『メタリア妖魔』を倒した後、いつの間にかセーラームーンが『プリンセス・セーラームーン』に2段変身してたのが、みんなの目には「プリンセス」の意思であったかのように見えていたと言うのが分かりますね。でも、亜美ちゃんだけは、Act.42の一件があったので、ひょっとすると「うさぎちゃん」の意思だったんじゃないかと思ってた訳ですな。

       ところで、ここで亜美ちゃんは、前回の一件を指して「このあいだ」と表現してますから、やはりあれから、それなりの日数が過ぎ去ってる事が分かり、その間に美奈子の「レコーディング」が行われていた事も分かる訳ですな。

       「え?」「それはあるかもしれないわね…。前にも、幻の銀水晶で、人を助ける力を発揮してたし…『逆に、あの破壊王のプリンセス・セーラームーンが、自分の意思で他人を助けようとするなんて、ちょっと考えられないものね…』

       「でも…、幻の銀水晶には、星を滅ぼす力もあって…、…つまり…『言いにくいんだけど』…、うさぎちゃんが…、…メタリアにもなれるってコト…」

       やはり亜美ちゃんの中では、『現世のうさぎちゃん』『前世のプリンセス』が、「別人」なのではなく、れっきとした同一人物に見え始めてきているんですな…。おそらく、前回の『プリンセス・セーラームーン』の一件を見て、その考えは、ほぼ確信に変わったようです…。

       「……」「まさかっ!」「慎重にってコトね?……じゃあ、手術のことは、終わってからお帰りなさいパーティーで言えばいいわ」「…でもさ……、そのぅ…、…もし」「大丈夫よっ!……成功するわ…絶対…」(←そう言いながらも、ナニか、自分にそう言い聞かせるみたいに、美奈子のイスをじっと見つめています)。

 

 ★  ★  ★  ★   CMタイム― ★  ★  ★  ★  

 

       そして翌日…、つまり、冒頭のシーンに戻って、現在進行形の物語が再現されて始まります…(←ただし、完全に同じではなく、別テイクも織り交ぜて再編集されてます)。

       大都会の真ん中…美奈子の宿泊するホテルにて…。

      美奈子がソファに歩いて来てバッグに小物入れを詰めるシーンはカットされてます。

       「やっぱりぃ、ボクも一緒に行こうか?」「うぅん、平気。まだ手術前の検査だけだし…、あっ」

      この部分のやり取りは、冒頭では引きの映像で二人を一緒に映してましたが、ここでは各自のアップで、もちろんテイクも別です。

       「ん?」(←ノーマル・バージョン)。「今度のアルバムのサンプル届いたから」と言いながらバッグから箱を取り出し「聴いてみて?」と箱をテーブルに置きます

      この部分も別テイクで、冒頭では「聴いてみて?」のタイミングではまだ箱をテーブルには置いてません。冒頭では、(「レコーディングもイイ感じだったし、ちょっと自信ありかな♪」)のタイミングで箱をテーブルに置いてました。しかしここでは、そのセリフがカットされてるからです。したがって、その直前のアルテミィ〜スの(「うん」)も、その直後のアルテミィ〜スの(「えへぇ〜…♪」)もカットされてます。

       すると、いきなり箱のフタが開いて、ライオンさんのビックリ箱に!…ビヨヨヨヨンっっ!!「ふんぎゃあぁぁぁぁっっっ!!」…ビックリまなこバージョンで後方へすっ飛んでくアルテミィ〜ス…落下時にイスに激突してその後ろに転げ落ちる。

      この部分は冒頭のテイクと同じです。

       「うふふっ♪」。美奈子は、今度はCDをバッグから取り出して、「はいっ」とテーブルの上に置き、

      この部分も冒頭のテイクと同じです。

       冒頭のシーンでは、テーブルの上に置かれたCDのジャケットは映されませんでしたが、ここでは映されます。そして、美奈子は「じゃあ、行って来ますっ♪」と言ってソファから立ち上がり、出て行きます(←ここでは、美奈子は手と足しか映ってません)。

      もちろん、この部分もすべて別テイクです。

       アルテミィ〜スはイスの裏側から這い上がって来て、「美奈子ぉ…まったくもう…」(←困ったバージョン)。

      この部分は冒頭のテイクと同じです。

       美奈子はドアを開けると、去り際に笑顔で手を振って、出掛けて行きました。この時、最後に笑顔で手を振る美奈子がアップで映されますが…その瞬間…「前の日」のクラウンの時と同じように…なぜか美奈子の姿がスローモーションに見え…

       …それを見たアルテミィ〜スが、ふいにノーマル・バージョンになり…「…あ………」

       テーブルの上に置かれた美奈子の新しいアルバムが、アップで映されます…

       ※ ちなみに、この、「今度のアルバム」なのですが、これは、のちに「美少女戦士セーラームーン メモリアルCD-BOX ~MOONLIGHT REAL GIRL~「ディスク:3として実際に商品化されるコトになる、「愛野美奈子オリジナルアルバム ~I'll Be Here~ですね。

 

        ★  ★  ★  ★  

       部屋を出た美奈子が、ホテルの廊下を歩いてます…。

       ところが、このシーンの美奈子は、部屋にいた時の格好をしてません…。部屋にいた時は、黒のタンクトップに白いカーディガン、それに黒のスカートを履き、バッグも提げてました。

       しかしここでは、真っ白なドレスを着ていて、しかも手ぶらです……『昨日、クラウンへちょっと顔を出して、みんなに、「ありがとう、これからは、愛野美奈子として生きるよ」って、お別れを言って来た……そのあと、ルナとプリンセスにも気軽に声をかけて、「うさぎ、これからも、愛野美奈子として生きるよ」って、お別れを言って来た……そして今日、アルバムも出来上がって、アルテミィ〜スにそれを託して、「愛野美奈子として生きるよ」って、お別れを言った……だからこれは、最後に愛野美奈子として生きたと言う証しの…、最後のステージ衣装……』……美奈子は誇らしげな表情を浮かべながら、堂々とした足取りで、そして…静かに…、白い光の中へと…消え去って行きます……その行く先は、クラウンのパーティー会場で待つ…、みんなの心の中…(←この美奈子は、天使バージョンと名付けよう)…………

        ★  ★  ★  ★  

       ダーク・キングダムにて…(←一応データ的にメモっておきますが、お城にカラスは飛んでおりませんでした…)。

       「メタリアの部屋」で、ベリル様が見つめる中、メタリアが赤い光を放射しながら、「ウ〜〜…、ホシヲ…、ハカイ…」とのたまっております。ベリル様:「クイン・メタリアが、自らの意思で星を滅ぼそうとしておる…。まさかここまでの力で目覚めるとは…!。ベリル様の背後には、ジェダイトくんが立っており、「やはり、プリンセスの影響が…」「クイン・メタリアを、我が力として取り込めば、地上の支配などたやすいが…、この強さでは、逆にわらわがメタリアに支配されてしまう」「!…」

       この二人の会話からすると、前世におけるクイン・メタリアは、「まさかここまでの力で目覚めるとは…!と言うほどひどくはなかったんですね。なぜ前世ではそうだったのかと言うと、前世においては、メタリアと「幻の銀水晶」との共鳴反応を促していた『前世のプリンセス』が、あらゆる点で未熟だったからです。だから、前世でベリルが反乱戦争を起こした時は、「クイン・メタリアを、我が力として取り込めば、地上の支配などたやすい」と言うその言葉通りにする事もできていた訳です。その結果、前世のベリルは、地球国の正規軍を滅ぼし、そしてそのあと、月の王国にまで攻め入る事もできたんですな。それが、現世ではこのような事態にまで発展してしまった理由は、『現世のうさぎちゃん』が、前世には存在しなかった『戦士セーラームーン』として転生し、その上「戦士の力」にも目覚めていたため、あらゆる点で、『前世のプリンセス』よりもその「力」が強大だったからです。なので、もちろん『現世のメタリア』も、その「力」と共鳴反応を起こして強大化してますから、これではベリル様も、前世のような訳にはいかなくなってしまってるんですな。

       ベリル様は振り向くと、「ジェダイト…」…石を取り出して、「我が妖魔を使い、この星に溜まったメタリアの気を放て。力を発散させるのだ」「しかしっ、地上に影響が…!」「滅ぶよりマシであろう…!」「……はっ」(←しぶしぶと言った感じ?でお辞儀します…)。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは『エンディミオンの部屋』…。

       壁の絵が映されます…。最初はただの風景画だったその絵は、今や完全にエンディミオンの肖像画になっております。

       で、そのモデルのエンディミオンが、ベッドに腰掛けております(←今日はなぜか地場衛じゃありませんね?)。エンディミオンはちゃっ!と剣を抜くと、目を細めるようにしてその刃先を見つめます…。

       すると、横のテーブルで紅茶だかコーヒーだかを飲んでた黒木ミオが、カップを置きながら、「怖い顔…。もしかしてナンかするつもりなんだ…」。エンディミオン:「…」(←シカト…)。「でもさ、まもるくん?…もう、あしたくらいで死んじゃうよ?」…黒木ミオはそう言ってイスから立ち上がると(←あれ? カップは自分の分しかねーじゃねーか…)、「まもるくんの命…ほとんどあの中に吸い込まれちゃってるし…」(←ほ〜う…、そう言う仕組みになっていたのか…)と言いながら、その絵のある暖炉の方へ歩いて行きます。黒木ミオは、暖炉に寄りかかってエンディミオンの肖像画を見つめ、「これならずーっと歳もとらないね。星が手に入ったらぁ、お城の一番いい部屋に飾ってあげる♪」

       するとエンディミオンは、まっすぐ前を見ながら、「地球がベリルのモノになることはない」。それを聞いて黒木ミオは、急に真顔になって振り返り、「滅びちゃうってコト?」「……それもない…」…そう言うと、エンディミオンは、意を決したように立ち上がります。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは、クラウンの受付…。

       ネフリンが一人で、受付のカウンターの中に立ってます…(←カウンターの上の奥に、ナニげに『まこちゃんマフラー』のカメのぬいぐるみが置いてありますなぁ…)。ネフリンは、自分の右手を見つめながら、「……(心の声→)確かに力は戻っている…。ダーク・キングダムに戻ろうと思えば…『戻るコトはできる…。…それでまた、クイン・ベリルに仕えるにせよ、復讐するにせよ…。……だが…』ここでネフリンは、前々回、元基から借りたおカネを取り出して、「……『一枚…、二枚……か…。これでは、アレ(←バッファローの角の置物)を買ってマズイものの借りを返すには、カネが足りんのだ…。せめてバイト代が入るまで、もうモノを壊すのもやめて、大人しくココにいるべきか?…どうする?…』

       すると、そこへ元基がやって来て、「あれ?」「!…」「まだ買ってないの? 亜美ちゃんのお礼」「……」「あっ、もしかして、亜美ちゃんに気があるとか?!」「バカなコト言うなっ! オレは…、ただ…『ダーク・キングダムに戻るべきかどうかと…』「……え?!」

       ネフリンは、一瞬ナニかを言いかけてやめてしまいます…「……お前に言っても分からん…」「…言ってみなきゃ分かんないじゃん!…『こう見えてもオレは、まこちゃんが正義の味方に変身したってノープロブレムな男だぞっ!?』「……『バカめ、こっちはその敵だぞっ!?』「え?…ナンだよ?!」(←もどかしそうに詰め寄る元基)。「しつこいぞキサマ…!」

        ★  ★  ★  ★  

       そんな時、入り口の自動ドアがうぃ〜ん…と開いてご来客です…。

       「こんにちはっ♪」…まこちゃんです(←私服姿です)。元基が振り向くと、まこちゃんは『年間パス』を入れた小物入れ(?)に、例の「福亀」のお守りを付けてて、それをニコやかに見せます。

       まこちゃんは、Act.41で元基の前で変身してしまいましたが、あれは、「やっぱりまこちゃんは、女の子らしいと思うよ…」と言ってくれた元基に対して、一番見せたくない姿を見せるコトになる訳ですから、それでも、あそこで変身したまこちゃんと言うのは、前回も書いた通り、心の底から『大切なもの』を守りたいと思い、その結果、『自分の正体がバレて嫌われるコトになったとしても…それでもかまわない』と、そう思ったからなんですね。一方の元基は、それを見せられてしまって、『オレはそれでも、そんなまこちゃんを好きでいられるか?』と言う新たな課題を突きつけられ、あの時は、その答えが出せずに、ただまこちゃんの告白に対して、「そうだね」とうなずくしかなかったんですが、そんな元基が、やっぱり辿り着いた答えと言うのが、要するにこの「福亀」のお守りだったんですね。つまり、『オレは、まこちゃんのあるがままを、すべて受け入れるんだ』と言う答えによって、「正義の味方」のまこちゃんも、自分の知ってる「女の子らしい」まこちゃんと同じように、支えてあげたいんだと…。その「福亀」のお守りを、まこちゃんがこうして元基に見せると言うコトが、すなわち、そんな『元基くんの気持ち』を、まこちゃんが受け取ったと言う意味なんですね。

       それを見た元基は、「……あ…『やっぱり夢じゃなかったんだ…』と、それを指差して、「…付けて…くれてるんだ…」「…ナンかぁ、気に入っちゃってっ…」「ホントっ?」「…『うん♪』(←この時、この二人の間に、『まこちゃんマフラー』のカメのぬいぐるみが、ドアの反射越しに写ってます…

       おや、そのドアの外に、ナニげにアルテミィ〜スがいますよ? そのアルテミィ〜スが、「あぁ…」(←困ったバージョン)とタメ息をつくと、まこちゃんがそれに気付いて振り返ります…「……『アレ?…アルテミス…どうかしたの?』

        ★  ★  ★  ★  

       ルナカラでは…。

       先に来てたレイちゃんが、パーティーのための横断幕を書いてる最中です…(←ナンか、めっちゃ嬉しそうな表情で…)。

       亜美ちゃんは、部屋の壁に風船を取り付けてます…「よしっ♪」(←こちらも楽しそう…)。二人も私服姿です。

       人型ルナも、風船を糸で床から宙に浮かす飾りつけの選り分けをしてて、それを並べてます…「これが、こっちっ♪…よいしょ…」

       そこへ、まこちゃんがアルテミィ〜スを抱えて入って来ます…「ねぇ?…ヴィーナス来てないよね?」(←えっ?! まだ「ヴィーナス」って呼んでるのぉ?!)(←まあ、おそらくこれは、最後のレイちゃんのシーンを活かすためかと…)。「来てないわ…。パーティーはあしたよ?」

       「そうなんだけど…、戻って来ないんだ…病院から…」(←困ったバージョン)。「!…」「手術前の、検査に行ったんだけど…」「えっ…」

      …ここでレイちゃんは、ナニか霊感でも働いたのか、本来病院にいるはずの美奈子の、その病室のベッドが空なのが見えてしまいます…

       「……『そんな…まさか…』

       すると亜美ちゃんが慌ててフォローするように、「どこかに寄ってるんじゃないかな?…」「だったら、いいんだけどぉ…、ただ、ケータイもつながらないから、ちょっと、気になって…」「…まさか…やっぱり手術が嫌で…」(←まこちゃんは、どう言う訳か「ヴィーナス」のコトとなると、途端に発想がネガティブになりますな…)「彼女に限ってそれはないわ…!」「検査が長引いてるのかも」「あ…、うん……」(←アルテミィ〜スは、美奈子が出がけにスローモーションに見えてしまったため、どうしても嫌な予感が拭いきれないようです…)。

       同じモノを見てしまったレイちゃんも、「……『なんなの?…この胸騒ぎは…!』みたいに、視線がおろおろとした感じになってます…。

        ★  ★  ★  ★  

       …美奈子の宿泊してるホテルの部屋にも、美奈子は帰って来ていない…

        ★  ★  ★  ★  

       …いつも美奈子が使ってるレコーディング・スタジオにも、美奈子は来ていない…

       これは、おそらく今日、美奈子は検査のあと、このスタジオで仕事の予定が入ってたんですな…。昨日もうさぎちゃんに、「近くのスタジオで仕事なの。今度のアルバムの宣伝」と言ってましたから、今日もその続きがあったはずです。たぶんプロモーション・ビデオかなんかの撮影で、擬似的なレコーディング風景を撮る予定だったはずです。なぜならレコーディング・スタジオと言うのは、マイクをあのようにして常設でセッティングしてるなんてコトは絶対にありえないからです。プロのレコーディングで使うマイクは大変高価で繊細なものですから、使う予定がなければ、必ず専用のケースに入れてしまっておくものなんです(←それに、ヴォーカル・マイクは歌い手の好みや相性によっても、それぞれ、その都度機種を使い分けるものだからです)。つまり、美奈子が来て使う予定があったからこそ、ああやってマイクをセッティングして待ってる訳です…。

        ★  ★  ★  ★  

       月野邸にて…。

       うさぎちゃんの部屋…。「え? あした?」。ぬいぐるみルナ:「そう、1時にクラウンに集合よ」「う〜ん、でも最近みんな私に気ぃ使ってるって言ってたじゃん? 私が、あんな力持ってるせいなんだけど…。ナンかクラウンに行きづらくなっちゃって」

       うさぎちゃんは、「私が、あんな力持ってるせいなんだけど…」と、自分の背負わされた運命を重荷に感じ始めてると言うか、忌み嫌い始めてると言うか、つまりこの感情こそが、『前世のプリンセス』に、『こんな運命なんか星ごと吹っ飛ばしてしまいたい』と思わせてしまった元凶なのですが、ついに『現世のうさぎちゃん』も、その感情を持ち始めてきてしまいましたねぇ…。

       「大丈夫よ。それに、あしたは美奈子ちゃんのためのパーティーなの!」「そうなんだ…。じゃあ行こうかな♪」…ここでうさぎちゃんは、昨日、美奈子に言われたコトを思い出します…

      「それにぃ、来週よりもっと前に聴けるかも」

       「あっ♪…もしかしてっ♪」…ここでうさぎちゃんは、Act.12の時に、観覧車の中で美奈子から、発売前の新曲「肩越しに金星」をアカペラの生歌で聴かせてもらった時のコトを思い出したのか、その観覧車が映し出されます…

      …しかし、そこ座っていたはずの座席には、自分の姿も、美奈子の姿もなく、ただ空っぽの観覧車が映っているだけ…

       ちなみに、うさぎちゃんの部屋のカレンダーが「9月−10月」のページになってましたね。つまりこの時期、もうすでに夏休みも終わってて、新学期に入ったばかりだった事が分かります。なので、うさぎちゃんの勉強机のイスにも、学生カバンがかけられてます。で、昨日クラウンでまこちゃんは、パーティーの日取りについて、「あしたかあさって、どうかな?」と聞いてますから、それで「1時」と言うコトは、すなわち、「あした『土曜』かあさって『日曜』、どうかな?」と聞いてたコトになり、つまり現時点での今日の「検査」は土曜で、あしたの「パーティー」は日曜の「1時」だと言うコトが分かります。

       ※ つまり、今日の劇中の日付は、放送日と同じ『9月4日(土)』であり、すなわちこれが『美奈子のXデー』と言うコトになる訳です。

        ★  ★  ★  ★  

       火川神社にて…。

       レイちゃんが神社へ続く石畳の道を歩いて帰って来ました。さっきのクラウンと同じ服を着てますから、まだ日付は土曜のままです。レイちゃんは神社の鳥居をくぐると、ふいに前を見て立ち止まります…「?…」

       見ると、アルテミィ〜スが、階段のところで待ってます…「……」(←困ったバージョン)。「アルテミスっ」…レイちゃんは駈け寄って行きます。「どうしたの? ヴィーナスは帰って来た?」

       「……マーズ……『実はボク…このあいだ……』

       「…え?……」

       そのあと、アルテミィ〜スがレイちゃんに何かを告げ、それを聞かされたレイちゃんが、思わず、言葉をなくして後ずさりするようにヨロけ…、持ってたバッグを地面に落としてしまいます…ばたんっ!…レイちゃんは茫然自失の表情で…「!…………『た…、卵を落として割っちゃってただとぉっ!?』

        ★  ★  ★  ★  

       高層ビルの街…。

       スタジアムの周辺通路にジェダイトくんと妖魔が現れます(←コイツはけっこうカラフルなので、『カラフル妖魔』と名付けよう)。

       ちなみにここは、オープニングの「撮影協力」によりますと、「AJINOMOTO.STADIUM」だそうです。

       ジェダイトくん:「この星にこもってるクイン・メタリアの力を吐き出させろっ」『カラフル妖魔』「うぇいっ!…『御意っ!』

       『カラフル妖魔』は、両手を広げると、左右の手から4本ずつ触手を出して地面に突き刺し、メタリアの力を吐き出させます。途端に地面から紫色のガスが湧き出て来て、花壇の花を枯らし、『泥妖魔』も4匹、さらにもう3匹、出て来ました。

       そして、『泥妖魔』どもが道行く人々を襲い始めます…。

        ★  ★  ★  ★  

       その気配を察知したぬいぐるみルナが、「みんな、妖魔よーっ!」と叫びます(←声だけで姿は見えず…)。

        ★  ★  ★  ★  

       その現場に向かって、亜美ちゃんとまこちゃんが一緒に階段を駆け上って来ます(←二人の着てる服がさっきのクラウンの時と同じですから、二人はまだクラウンに残っていて、パーティーの準備を続けていたんですな)(←つまり、レイちゃんだけ一人で先に帰ってたコトになります)(←巫女さんの仕事でもあったんでしょうかね?)。

       そこへ、うさぎちゃんも別の道から駆けつけて来て、「亜美ちゃん、まこちゃんっ!」と二人に合流します(←こちらは、自宅からです)。「うさぎちゃんっ!」「うさぎっ!」(←走りながら後ろを振り向いて返事する)。

        ★  ★  ★  ★  

       いつしか空には夕日が…。

       3人は、「ジェダイトっ!」と現場に到着します(←おおっ! まだ名前おぼえてたんだね?)。「!…セーラー戦士っ!」

       3人はすかさず、「ムーンプリズムパワ〜」「マーキュリーパワ〜」「じゅぴたーぱわー」と変身します

       「愛と正義の、セーラー服美少女戦士、セーラームーン!」「水と知性の戦士、セーラーマーキュリー」「いかずちと、ゆうきのせんし、せーらーじゅぴたーっ」

       「月にかわって!」「水星にかわって」「もくせいにかわって」(だ)

       「フンッ…!」(←あっ、鼻で笑いやがったっ!)。すると、そのジェダイトくんを援護するかのように『泥妖魔』どもが出て来て(←ってナンの義理でだよっ!?)、セーラー戦士達の前に立ちふさがります。

       セーラームーンを先頭にして、三角陣形でセーラー・ファイティング・ポーズを取っていた3人ですが、いざ戦闘となると、後ろの二人が先に飛び出て敵に切れ込んで行きます。「フッ!」「フッ!」

       一歩遅れてセーラームーンも「フッ!」と駆け出し、大混戦バトルとあいなります。

       ジュピターは、『泥妖魔』にパンチを2発お見舞いしてからブン投げると、「そう言えばレイは!?」(←って、今までそんなの気にしたコトなかったのに…)。

       するとマーキュリーが、『泥妖魔』の腕をつかみながら、「まだみたいっ!『神社が忙しいみたいっ!』と答え、『泥妖魔』を跳ね返して引っぱたきます…ばしっ! ばしっ!

        ★  ★  ★  ★  

       少し離れた物陰で、『カラフル妖魔』が地面に触手を突き刺して、さらに『泥妖魔』どもを地中から湧き出させてます。それを見て、ジェダイトくんはナニやら満足げではありますが…。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらダーク・キングダムでは…。

       クイン・メタリアが「ウ〜〜〜〜、ホシノ、ハメツ…、ホシノ、ハメツ…!」とのたまっております。それを見てベリル様は、「ダメか…。メタリアの力がますます強まるばかりか…。…もう止められぬ…」(←じゃ、早くジェダイトくんにやめさせたら?)。

       すると、そんなベリル様の許へ、何者かがやって来ます。その人物はベリル様の背後に忍び寄ると、いきなり剣を振りかざして斬りつけてきます…ひゅんっ!(←おおっ! ナンとエンディミオンがっ!)。しかし、ベリル様はとっさに振り向き、すんでのところでそれを避けます…「はっ!…エンディミオン! なんのマネだっ!」「クイン・メタリアはオレがもらう!…『ちっ、惜しかったぜ…』「ナニ?!…あっははははははは!…お前にナニができる。お前の命はもはやカラも同然…!」

       するとエンディミオンはほくそ笑むように、「…メタリアを取り込むにはちょうどいいな…」「?…バカな事を!…そんな事をすれば、お前がメタリアに体を乗っ取られるぞ」「お前と一緒にするな!」「?…」「オレは地球の王子だ(←おおっ! 自分で言っちゃったよ)。月のプリンセスにできて、オレにできないはずはない!…。…メタリアは必ず抑え込む…!」(←剣を突き出して牽制しながら、後ずさりします)。「やめよエンディミオン!」「星は絶対滅ぼさない。お前の好きにもさせない…!」…エンディミオンがそう言って背を向けて駆け出すと、ベリル様は慌てて、「メタリアはわらわのモノ!」と手からビームを発射します(←って、ナンだ? エンディミオンを殺す気か?!)。

       しかしエンディミオンは、それをジャンプして避け、どかーんっ! そのままメタリア目掛けてまっしぐらっ!(←と、飛んでるーっ!)。「エンディミオンっ!」。エンディミオンは、呻き声を上げ続けてるメタリアに向かって行きます(←でも、ナンか後ろ姿がカッチョ悪いぞーっ!)(←やっぱ空を飛ぶ時は、足をぴんと伸ばすべきなんじゃないのかっ?!)。エンディミオンは、メタリアの塔の上空まで来ると、そこから真下に急降下します。するとメタリアは、相変わらず、「ウ〜〜〜〜ッ、ホシノ…、ハメツヲ…!」とのたまっております。

        ★  ★  ★  ★  

       こちら、『ダーク・キングダムの森』では…。

       おや?! これはクンツァイトですね? クンツァイトがヨロけながら、森の中を歩いております。クンツァイトは、「うっ…!」と木に手を付いて立ち止まると、自分の剣で貫いた腹部を押さえ、「うぅ…!」…その傷口から光が放射されております(←かなり痛むようですが、どうやら、もう黒紫の花びらは出きったようですな…)。

       う〜む…。ワシの予想では、クンツァイトは、Act.37のネフライト同様、前回の『プリンセス・セーラームーンB』のハープによって「シン」に戻るのだろうか?とも考えておったのですが、依然としてクンツァイトのままですし、まだ傷も癒えてませんねぇ…。

       ネフライトが「普通の人間」として蘇生された当時、まだ『メタリア妖魔』は出て来てませんでしたから、『プリンセス・セーラームーンB』のハープがヒーリング効果を発揮してもおかしくはありませんでした。今回のクンツァイトの場合も、彼が自害した時は「イチかバチか」の時期ではありましたが、前回『メタリア妖魔』も倒されましたから、その時点で、状況的にはネフライトと同じ条件が揃っていた訳です。

       ただし、違う点もあります。ネフライトの時は、『プリンセス・セーラームーンB』は、ほとんど丸一日中ハープを弾き続けてたのに対して、前回はほんの短い時間だけでした。さらに、ネフライトは自害させられた後、空間移動の途中で人間界に落とされてしまってたのに対して、クンツァイトは『ダーク・キングダムの森』の中です。この、両者の『ハープの演奏時間』の違いと、そして『それをどこで聴いていたか』と言う違いは、決定的に大きいでしょうな。そしてそれがそのまま、ネフリンと今のクンツァイトの違いとなって現れていると考えて、間違いないかと思われます。

       ただし、逆に言うと、クンツァイトは、こうして中途半端に蘇生されたお陰で、「シン」にならずに済んだとも言える訳です。たとえ満身創痍ではあっても、少なくとも四天王の状態であれば、復讐を遂げるにはナンとかなりますからね(←もしも「シン」になってしまったら、肉体的には単なる「普通の人間」で、ナンの力もなくなってしまう訳ですから…)。彼が『ダーク・キングダムの森』を自害の場所に選んだのも、おそらくそれが理由で、万が一「シン」になってしまったら、もはや空間移動すらできなくなってしまうからでしょうな。それで、少なくとも『ダーク・キングダムの森』で蘇生されさえすれば、仮に「シン」になったとしても、彼は、何とかお城に辿り着く手立てぐらいはあったのでしょう。もしくは、仮にネフライトが人間界に落とされてたために「普通の人間」に蘇生されたのだとすれば、逆に『ダーク・キングダムの森』であれば、四天王のままで蘇生されるかもしれないと、そう踏んでいたのかもしれません。いずれにせよ、要するに彼は、現時点では、半分賭けに勝ったと言える訳ですな。

       ただし、ネフリンは現時点では、今度は逆に『プリンセス・セーラームーンA』の剣の『負の力』で四天王時代の力を取り戻してるのですが、仮にクンツァイトが「シン」になったとして、そこまでネフライトと同じ条件を揃えて完全復活するのはちょっと難しいでしょう(←そう考えると、ネフライトは、ベリル様に自害させられたのをきっかけに、まさしく偶然の積み重ねで、それこそめちゃめちゃツキまくってる訳ですな)。

       するとその時、まるで、慟哭するかのようなメタリアの呻き声が森中に響き渡り、クンツァイトの見上げる視線の先が、激しく光り始めます…「……『これは、メタリアに…ナニかが起きたのか…!』

 

 ★  ★  ★  ★   CMタイム― ★  ★  ★  ★  

 

       こちらはセーラー戦士達…。

       いつしか夜も更けて、長期戦の様相を呈しております(←ここんトコしばらく、ヴィーナスがリーダーシップを発揮する戦闘シーンを見慣れてきたせいか、そこにヴィーナスがいないと、気のせいか、何かバタバタした印象があるような、ないような…)。

       ジュピターが『泥妖魔A』にパンチ、ばきっ! 続けざまに『泥妖魔B』にキック、どかっ!(←いつも通りがんばってる…)。

       マーキュリーが『泥妖魔C』に肘鉄、ばきっ! 続いて『泥妖魔D』にビンタ、ばしっ!(←おおっ、今日は普通にがんばってる…)。

       セーラームーンが『泥妖魔?』にローブロー、ばきっ! するとそこへ、「はっ!」ジェダイトくんが斬りかかって来ます(←コイツはやはり、律儀にプリンセス抹殺を図ろうと考えてますな)。セーラームーンはそれをかわし、腕をクロスして受け止めると、ジェダイトくんはセーラームーンの腹にケリを入れて弾き返します…どかっ!「あぁっ!」

       するとその時、夜空に巨大ベリル様が現れ、「ジェダイト、戻れ…!」と指示します。「はっ!」

       これは、エンディミオンがメタリアを奪いに行ってしまったため、一気に状況が一変したからですな。

       ジェダイトくんが徒歩で帰ろうとすると(←って今日は徒歩なのかよっ!?)、その行く手にマーキュリーが立ちはだかります…「フッ!」。ジェダイトくんが方向転換を図ろうとすると、そっちにはセーラームーンが…「フッ!」。で、また別の方向へ逃げようとすると、そこにジュピターが駆けつけて来て、三人に取り囲まれてしまい、右往左往しちゃっております。

       するとそこへ、いきなり『カラフル妖魔』がジェダイトくんの援護に現れ、セーラー戦士に対して爆撃を仕掛けます…どかんっ!「きゃっ!」どかんっ!「きゃぁっ!」どかんっ!「う゛わ゛っ!」

       その隙にジェダイトくんは、「お前は早く、メタリアの力を吐き出させるんだ」と指示し、その場を走り去って行きます(←だからナンで今日は徒歩なんだよっ!)(←ひょっとすると、セーラー戦士の目の前で空間移動してしまうと、その場に残した穴からあとを追って来られちゃうと思ったからか?)。

       それを見てジュピターは、「待てジェダイトっ!」と言って起き上がり、あとを追おうとしますが、『カラフル妖魔』に阻止されてしまいます。

       その後、三人は『カラフル妖魔』を取り囲んで殴る蹴るで応戦しますが、そんな時、そこへ、レイちゃんがフラフラと現れます。

       ところが、レイちゃんは、まるで茫然自失といった感じで、目の前で戦ってる仲間達の姿が、まったく見えていないかのようです…「…………」

       マーキュリーが妖魔の触手に叩かれて吹っ飛んでも…

       ジュピターが妖魔に振り回されて投げられても…

       セーラームーンが妖魔の触手で鞭打ちを食らっても…

       「…………」(←見えてねーっ!)(←たぶん、この状態で火川神社からここまでフラフラと歩いて来たんだろうなぁ…)(←その途中でこのレイちゃんを見かけた人は、さぞ怖かっただろうなぁ…)。

       するとここで『カラフル妖魔』は、『ナンかヘンなのが来ちゃったぞ』と思ったか、またしても触手を地面に突き刺し、『泥妖魔』どもを湧き出させて、そのレイちゃんに襲い掛からせます。…が…それでもレイちゃんは「…………」(←のーりあくしょん…)。

       すると、すんでのところで、ジュピターが雷かなんかの攻撃で『泥妖魔』どもを一気に殲滅してレイちゃんを救います。ジュピターは「レイっ!」と言ってレイちゃんに駆け寄り、「レイなにしてんだよっ、早く変身しろってっ!」。そこでレイちゃんはやっと我に返ったか、依然として目は虚ろなままジュピターの方に顔を向けますが、突然「!」となって前を見ます。

       次々と湧き出て来る『泥妖魔』に、さすがのセーラームーンも戦い疲れ始めたか、『泥妖魔』に捕まってしまい、マーキュリーも同じように両腕を2匹に掴まれてしまいます。ジュピターの所にも2匹来て、ジュピターはそいつらを押し返してレイちゃんから引き離します。

       するとレイちゃんは、その隙に、変身ポーズも取らずに「…マ゛〜ズパワ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛…」と声を震わせ…(←ここでアルテミィ〜スの回想シーンが入ります

      「マーズ……、美奈子が…!」

       …怒りを込めるように、「メ゛ーイクっ、ア゛ップっっ!!」と叫びます。すると、そのまま全身が炎に包まれて一瞬のうちにセーラーマーズに変身し(←おお…!)、すぐに駆け出します…。

       マーズは『泥妖魔』どもの中に突っ込んで行くと、感情もあらわに、『泥妖魔』どもをちぎっては投げちぎっては投げ、

       さらに火炎放射で、「…(心の声→)うそよっ!」ぼわっ!(←おおっ!)、

       もう一発、「…(心の声→)うそよっ!」ぼわっ!(←おおおっ!)、

       さらに今度は『覚醒の舞』からもう一発、「…(心の声→)うそよっ!」ぼわぁ〜っ!(←おおおおーっ!!)と『泥妖魔』どもを焼き払ってしまいます。

       ところが、『カラフル妖魔』はまたしても触手を地面に突き刺し、『泥妖魔』どもを湧き出させてます。それを見てマーキュリーが「あの妖魔を止めないとっ!」(←おおっ、今日もナニげにマーキュリーが冷静だっ!)。セーラームーンも「うんっ!」と応えます。ジュピターも敵を蹴散らしながらそれに応えようとしてます。

       「マーキュリー・アクア〜・ミースト!」しゅわわわわーーーっ!(←『泥妖魔』どもをまとめて殲滅)。

       「しゅーぷりーむ…さんだーっ!」ばりばりばり……っ!(←『泥妖魔』どもをまとめて殲滅)。

       「ムーントワイラ〜ト、フラッシュ!」きらきらきら……っ!(←『泥妖魔』どもをまとめて殲滅)。

       すると、『カラフル妖魔』が、『あ、やべっ』みたいに振り返り、セーラームーン、マーキュリー、ジュピターが妖魔の前に立ちはだかります。ところが、その三人の前にいきなりマーズが飛び出て来て立ち尽くします。「!?…『え?! ナンか様子がヘン…?』(←みたいな…)。

       するとマーズは、後ろの三人が呆然と見守る中、そんなの無視して一人で『覚醒の舞』を舞い始めます…ぼぼぼぼぼぉ…めらめらめら…

       そして『覚醒バージョン』の妖魔退散を「うぁっ!」ぼばぁっ!(←妖魔も悲鳴上げて悶えちゃってます)…もういっちょオマケに「ハッ!」ぼばばばぁぁっっ!!(←炎を放ちながら、マーズが泣いちゃっております)(←一方の妖魔はもはや断末魔状態です)…で、結局そのまま、マーズは一人で『カラフル妖魔』を倒してしまいました(←やっぱつえぇ〜〜っ!)。

       しかし、妖魔を倒したマーズ本人も含めて、誰もこの勝利を祝福する者はなく、マーズが目に涙を浮かべてすすり泣きながら、両手をゆっくりと下ろすその姿を、後ろの3人はただ呆然と見守るのみ…。

      …すると、セピアカラーで観覧車の映像が映し出されますが…観覧車の座席は空っぽです…

      …それから、火川神社でのアルテミィ〜スの言葉が、回想されます…

      「美奈子が…、いってしまった…!」

       「…………『いってしまった…行ってしまった?…言ってしまった?…逝ってしまった?…炒ってしまった?…岩手しまった?…等々…』

       すると、そんなマーズの後ろから、セーラームーンが恐る恐る、「……レイちゃん…?」

       すると、どう言う訳かこんな時、いつもやたら泣くのが早すぎるジュピターが、やっぱり涙を流しちゃってて…「!…………『だって、台本で読んで知ってるから…』

       すると、マーキュリーは至って自然に…「!…………『だからそれはダメなんだってば』

       このシーンでの各人の反応は、セーラームーンはもちろん美奈子の病気のコトを知らないし、今日、その美奈子が行方不明っぽかったコトも知りませんから、したがって、マーズのこの様子の意味がまったく理解できないのですが、マーズの次に美奈子と深く関わったネガティブ・ジュピターは、おそらく最悪の事態を察してしまい、マーキュリーは、なんとなくそれに近いコトを想像してる…と言ったところでしょうか…。

       マーズは今にも泣き崩れんばかりの状態で…

     …白いドレスの後ろ姿の美奈子(←天使バージョン)が、病院のベッドに腰掛けていて、そこからそっと立ち上がると、靴音だけを響かせて、その場から歩き去り、消えて行きます…結局、手術まで間に合わなかったな…。今日の検査にも間に合わなかった…。でも、あたしは逃げた訳じゃない…。だから、その証しとして、今、このベッドから旅立つのよ…』

      …そして、残された、空っぽのベッド…

      …その美奈子が、今度は、思い出の場所を巡るために、あの観覧車の座席に現れます…『…あの日、この場所で心を通わせたあの人こそ、前世のあたしも知らなかった、本当のプリンセス、その人だったんだわ…』

      …美奈子は、満足そうに笑みを浮かべたあと、そっと瞳を閉じて…そして…消えて行きます…

       マーズが涙を流しながら、「…み…、な…、こ……」…そして、ついに膝から崩れ落ちるように、「美奈子ぉっ…!」と叫び、泣き崩れます…。

        ★  ★  ★  ★  

       誰もいないクラウンのパーティー会場…。

       レイちゃんが書いた横断幕…「美奈子ちゃん いってらっしゃいパーティー

       ここに書いてある「美奈子ちゃん」と言う呼び方は、レイちゃんが、あくまでもうさぎちゃん目線で書いてあげたからなんでしょうなぁ…。

       そして、ナニげに、いってらっしゃい」の文字に、敢えて漢字を当ててないのが、いかにも実写版らしくて意味深ですなぁ…。

1.         本来であれば、これを書いたレイちゃん目線では、ここは行ってらっしゃい』と言う漢字が当てられるはずなのですが(←※たとえば、Act.25の「衛の送別会」では、「衛・陽菜ちゃんを送る会 ロンドンに行ってもガンバレ!!」と、きちんと漢字を当てていた事を思い出してください)、

2.         しかし、これは、アルテミィ〜スの「美奈子が逝ってしまった」に呼応するように、美奈子目線では、みんなから笑顔で逝ってらっしゃい』と送って欲しいと言う、そんな二重の意味を持たせてあるからなんですね。

3.         そもそも、「手術に行ってらっしゃいってコトよ」とか言って、「美奈子ちゃん いってらっしゃいパーティーなる一見『風変わりな趣旨のパーティー』を催したのはなぜなのか?と言えば、つまり、実は最初から、行ってらっしゃい』逝ってらっしゃい』を掛けて演出する意図が、そこにあったからなんですね。

       テーブルの上には、美奈子が残していった新作のCDと、便箋が2枚…。

        ★  ★  ★  ★  

       そして、あした行われる予定だったパーティーが、急遽、予定変更で、今夜、みんなの心の中に、ほんの少しだけ趣旨を変えて、美奈子目線で映し出されます…

      …ルナカラのステージ上には、白いドレス姿の美奈子(←天使バージョン)が立ち、マイクを持って、約束どおり、新曲を歌い始めます…

      「♪とくべつー理由なんてーなーいのーだーけどー♪」

      …みんなの着てる服は今日着てた服で、それぞれ自分のイスに腰掛け、美奈子の歌に体を揺らしながら、お互いに笑顔で顔を見合わせてます…

      「♪なーぜかー、きーみにはすーなーおーでーいーらーれたぁー♪」

      …テーブルの上には、ジュースやらお菓子やら、デザート類やら…

      「♪どうしてーそーんなーにー泣―きそうなー顔? ごーめんー、いーつもー、かーらかってばかーりでぇー♪」

      …ぬいぐるみルナとアルテミィ〜スもニッコリ・バージョンで首を左右に揺らしてます…

      「♪でーもーまーえーを向くー、そーのーまーなーざしに、どーれーだーけーゆーうーきーづーけーられーーたーかー♪」…(←この曲の歌詞は読んで字のごとく、1番がレイちゃんに、2番がうさぎちゃんに向けて書かれてますね)…

      …ここで、画面が白い光に包まれて切り替わり、美奈子の歌がCDで流れる中、美奈子本人は、テーブルの上の便箋を手に取り、それを読み始めます…

      「みんな、急にこんな事になって驚いたと思います。あたしもびっくりかな♪。マーズなんか怒ってるでしょ」

      …そう言われてレイちゃんが、『ふ〜んだっ、誰がっ』みたいに笑って見せます…

      「でも、あたしは後悔してません。最後にちゃんと愛野美奈子として生きる事が出来たから」

      …その言葉を、うさぎちゃん、亜美ちゃん、まこちゃんも笑顔で聞いてます…

      「ただ、前世の使命が果たせないままなのが心残り……って書くと、またマーズが怒るだろうけど」

      …ここで、Act.18の『教会の体育館』で、初めて5人が勢揃いしたシーンなどが回想されます…

      「でも、私達が前世の運命を持って生まれてきたのは事実よ」

      …ここで、Act.26で、『白いうさぎちゃんプリンセス』の前でヴィーナスが恭しくお辞儀したシーンが回想されます…

      「それを乗り越えたとき、本当の自分になれると思う。私が、私になれたように」

      …ここで、Act.40の「風船割りバトル」のシーンなどが回想されます…

      …ここで美奈子は、手紙を置いて、レイちゃんの後ろに回り、レイちゃんの肩に手を置いて…

      「最後まで一緒に戦えなくてごめんなさい」

      …と語りかけます…それから、今度はうさぎちゃんに向かって…

      「プリンセス、うさぎ、どうか、星の運命を変えて」

      …すると、うさぎちゃんは美奈子に向かってうなずきます…

      「みんなもよ」

     

      「私が変えられなかったもの、きっと変えてくれるって、信じてるから」

      …美奈子はみんなの周りを一回りして戻ると…

      「最後にアルテミィス…今までありがとう。大好きだよ♪」

      「えへへへ♪」(←にっこりバージョン)…

      …ここで美奈子は、笑顔のまま、すうっと消えて行きます…

      …かかってるCDも、2番の途中の、「♪でーもねー、いーつもーこーこーろはーいーいっしょにーいーて♪」…の歌詞のところでぷっつりと途絶えます…

 

       ここで、場面が突然、現実の世界に切り替わります…。

       現実の世界に戻ると、やっぱりテーブルの上にはCDと手紙しかなくて、デザートもジュースもなくて、手紙を持って読んでいるのはレイちゃんです…。

       他のみんなは、まるでお通夜のように、ただ黙ってうつむいてます…まこちゃんだけが、正面に座ってるレイちゃんをじっと見てます。

       手紙を読み終わったレイちゃんが、すすり泣きを始め、それが、徐々に大泣きへと変わっていきます…その涙が手紙の上に落ちて、「信じ」の文字がにじんでしまいます。

       その隣に座ってるうさぎちゃんも、そんなレイちゃんに釣られるように泣き出します…。

       その隣に座ってる亜美ちゃんも、そんなうさぎちゃんに釣られて……釣られて……釣られてねぇっ!?(←やっぱ泣いてねぇっ!?)。

       その隣に座ってるまこちゃんは……、ちゃんと泣いてます……よね?

       アルテミィ〜スも、もちろん涙バージョンです…「…美奈子……」

      …そして、白いドレスを身にまとった美奈子(←天使バージョン)が、真っ白な空間の中を、誇らしげな表情を浮かべながら、堂々とした足取りで、そして…静かに…、白い光の中へと…消え去って行きます……その行く先は……もう……

      ひょっとすると、セーラー戦士の死と言うのは、四天王のそれと同じように、肉体ごと天に昇華してしまい、亡骸をこの世に残さないのかもしれませんなぁ…。

       レイちゃんは、テーブルの上に突っ伏して泣き崩れております…。

       クラウンの照明が落ち、美奈子の残したニュー・アルバムだけにスポットライトが当たり、みんなのすすり泣く声に混じって、美奈子の無邪気な笑い声が聞こえてきます…。

       ※ ちなみに、この美奈子の手紙は、画面上では一部その文字が映されない箇所があるのですが、実は、「小学館のテレビ絵本 美少女戦士セーラームーン 6 セーラーせんし さいごの たたかいのまき」 に、この原物が撮り下ろし写真で掲載されており(←「信じ」の部分がにじんで消えてます)、それと照らし合わせると、実際の手紙の全文面は、以下の通りになっておりました(←もちろん、内容そのものは一字一句美奈子が読み上げた通りですが、実際に書かれてる文章を見ると、その段落の切り方から、映像の中のニュアンスとはちょっと違う事も分かります)(↓)

みんな、急にこんな事になって驚いた

と思います。私もびっくりかな。

マーズなんか怒ってるでしょ

 

でも、私は後悔してません。

最後にちゃんと愛野美奈子として

生きる事が出来たから。

 

ただ、前世の使命が果たせないまま

なのが心残り・・・・・・って書くと

またマーズが怒るだろうけど

 

でも、私達が前世の運命を持って

生まれてきたのは事実よ。

それを乗り越えた時、本当の自分に

なれると思う。

 

私が、私になれたように・・・・

 

最後まで一緒に戦えなくて

ごめんなさい。プリンセス、うさぎ、どうか

星の運命を変えて。みんなもよ。

私が変えられなかったもの、きっと変えて

くれるって、信じてるから。

 

最後にアルテミス、今までありがとう。

大好きだよ

 

1.       まず書き出しで、「みんな、急にこんな事になって驚いたと思います。私もびっくりかな」と言ってるので、美奈子は、前回『メタリア妖魔』を倒したあとで、手術する決心をみんなに話した段階では、まさか手術が間に合わなくなるとは考えてなかった事が分かる。なので、美奈子はあのあと、まずニュー・アルバムの完成を急ぐために、最後の新曲「さよなら〜sweet daysをレコーディングするのを優先させたはずで、だから、すぐに手術と言う訳にはいかなかったのだ。おそらくそれが響いて、手術前の検査を前にして、おそらく昨日の段階で自分の死期を悟り、それで、みんなに『さよならを言わない別れの挨拶』をするために、急遽、『クラウン訪問』『プリンセス訪問』を果たしたのだと推測される。

2.       したがって、この手紙は、その時点でその前後にしたためたもので、自分がこの世を去ったあと、アルテミィ〜スがこの手紙に気付くように、ナンらかの手配がなされていたはずである。なのでアルテミィ〜スは、この手紙を見つけた事によって、それをレイちゃんに知らせるために火川神社へ行ったのである。

3.       レイちゃんは今回、ついに美奈子のコトを「美奈子」と呼ぶに至ったが、一方の美奈子は、この手紙の中ですら、結局レイちゃんのコトを最後の最後まで「マーズ」と呼んでいる。しかし、実はこれにはちゃんとカラクリがあるのだ。なぜなら、美奈子にとって「マーズ」と言う呼び方は、前世の「セーラーマーズ」「マーズ」であると同時に、現世の「マーズれい子」「マーズ」でもあるからだ。美奈子は、レイちゃんにこの「マーズれい子」と言う絶妙の芸名を付けた事によって、美奈子のレイちゃんへの情愛の変化を悟らせるコトなく、しかもTPOに関わらず、社長さんの前であろうと、他の一般の人達の前であろうと、平気でレイちゃんのコトを一貫して「マーズ」と呼んでしまえてたのである。つまり、これはもはや、美奈子にとっては、すでに日常的なニックネームと同じ感覚になってしまっていたのである(←※そして何よりも、その美奈子とレイちゃんの友情物語は、実は「スペシャル アクト」において完結させる予定だったので、この場ではそれを先送りさせたのである)。

4.       「最後まで一緒に戦えなくて ごめんなさい」と言うのは、画面上はレイちゃんに語り掛けてはいたが、文面上は、あくまでも「プリンセス」に向けた言葉になっている。したがって、「みんなもよ」と言うのは、当然「マーズ」も含めたその他全員を指してた事が分かる。

5.       美奈子は手紙の結びで、アルテミィ〜スに向かって「大好きだよ」と書いてるが、これは言うまでもなく、前回の彼の言葉、「ボクは…、愛野美奈子が…、好きだよ…!」に対する返事である。

6.       美奈子がアルテミィ〜スに、「今度のアルバムのサンプル届いたから、聴いてみて?」と言ってCDを渡した時、それは、まだ包装用のビニールがしてあり、未開封の状態だった。しかし、この最後のクラウンのシーンでは、CDは開封されている。つまり、みんなは、クラウンでこのサンプルCDをかけながら、美奈子の手紙を読んでいた事が分かる。

       ※ ちなみに、この、「今度のアルバム」なのですが、これは、のちに「美少女戦士セーラームーン メモリアルCD-BOX ~MOONLIGHT REAL GIRL~「ディスク:3として実際に商品化されるコトになる、「愛野美奈子オリジナルアルバム ~I'll Be Here~なのですが、本稿のAct.28の時にも書きましたが、実はこのアルバムは、アイドルのCDにしては珍しく、かなり時間をかけて、じっくりと作られているんですよねぇ…。

 

1.       まず、前作に当たる美奈子のセカンド・アルバム「VENUS」が出たのが、03.09.24 IN STOREで、これはAct.1当日のちょうど10日前にあたります。

2.       その後、劇中で美奈子の新譜情報が出るのはAct.8で、月野家の茶の間で流れていたテレビの音声からです⇒「見所満載のこのドラマ、主題歌を、あの、愛野美奈子が歌うことでも、話題をあ…」

3.       で、次のAct.9で、やはり月野家のテレビで、美奈子が――と言う訳で、ロンドンでのレコーディングは順調です。ファンの皆さん、新曲楽しみにしてくださいねっ」と言ってました。

4.       ところが、この「レコーディング」と言うのは、実は「アルバム」のためのものだったコトが、Act.11の社長さんのスケジュール帳によって明らかにされます(←つまり、この時の「新曲(=肩金)と言うのは、いわゆる『ニュー・アルバムからの先行シングル』で、おそらく、これがAct.8の「ドラマ」「主題歌」だったのではないか?と思われます)。

5.       で、そのAct.11において、美奈子は、入院中の病室にシンセサイザー系のキーボード楽器を持ち込んでましたが、要するにそれでもって、「アルバム」収録曲のために、この時、自ら「作詞作曲に挑戦」してた訳だったんですな。ひょっとすると、ロンドンでレコーディングしたアルバム曲に不満があって、先行シングルの「新曲(=肩金)以外は全部ボツにして、最初から自分で作り直そうと考えていたんじゃないでしょうか?

6.       次に新譜情報が出るのはAct.17で、ビルの壁に設置された大型街頭ヴィジョンに映し出された「週刊芸能ニュース」です⇒「最近仕事のキャンセルが続き、心配されていた愛野美奈子さんですが、次のアルバム制作に向けて充電中との、直筆メッセージ出されました。また、マスコミに送られたファックスの中でも、アルバムに合わせて新曲も発表する事を…」。つまり、この時点で、ロンドンでレコーディングされた「アルバム」が、お蔵入りされてしまってたコトになる訳です。

7.       そして、その後、新譜について言及されるのは、Act.21で、「…うん、新曲の構成メモ、明日にはファックスするって、社長に伝えておいて……それじゃあ」(←これは要するに、自分で作った曲のアレンジを、プロのアレンジャーさんに依頼する際の『覚書』というコトです)。それがつまり、Act.28で初登場する「新曲(=Romance)になります。実はこの曲は、そのAct.28におけるラジオ出演の際に美奈子が語っていたように、劇中の設定では、ナンと、美奈子が自ら「作詞作曲に挑戦」した曲だった訳です。

8.       そのラジオ番組の中では、「仕上がり」と言う言葉が使われ、さも「ニュー・アルバム」が完成したかのように語られてましたが、実は、そうではなく、その後もレコーディングは続き、実際のリリースはまたしても延期されます。おそらく、美奈子の体調不良のせいで完成が遅れたか、もしくは、心境の変化によって楽曲やアルバムの構想がさらに練り直されたかで、その都度、密かに発売が延期されていたと思われます。

9.       次の新譜はAct.40です。これはマーズれい子との「バトル対決」の末に奪還した「新曲(=Kiss2 Bang2で、そして、この曲の歌詞の中にある「I’ll be here」と言うキメの言葉が、今回のニュー・アルバムのタイトルに採用されてます(←おそらく、Act.35の病室で作詞作曲してた作品がこれだったのではないかと思われます。自分で書いた曲だからこそ、他の人間に歌わせるなんて許せなかったはずです)(←もちろん楽曲の使用権は作者に帰属しますが、あくまでもそれを「勝負」で賭けてる訳ですから、負けたら作者の権利も何もない訳ですからね)。続くAct.41で、レイちゃんはクラウンでこの曲をCDラジカセで聴いてましたが、その時、おそらくレイちゃんは、この曲の歌詞や美奈子の歌声から、当時の美奈子の心理を推し量ろうとしてたのかもしれません。

10.    このように、セカンド・アルバム「VENUS」以降に発表されてきたシングルは、すべてサード・アルバムのための先行シングルとして出してた訳ですから、今回のアルバムにそれらが収録されるのは、極めて妥当な訳ですな。

11.    そして、今回発表された「新曲(=さよなら〜sweet daysと、もう1曲の「新曲(=I’m hereですが、この2曲は、その歌詞の内容から考えても、明らかに、前回の『ヴィーナス覚醒』を経て、美奈子がすべてを悟った境地で書かれた歌詞であるコトは間違いありませんから、「レコーディングもイイ感じだったし、ちょっと自信ありかな♪」と言ってたのはこの2曲を指してのコトですね。つまり、この2曲は、過去のシングルのカップリング曲ではありえないと言うコトです。

12.    そして、美奈子の代表曲である「セラビー」が今回のアルバムに再収録されたのも、言うまでもなく、前回の『ヴィーナス覚醒』を経て、美奈子本人が心の底からこの曲の本当の意味を理解し、彼女自身がこの曲に励まされて「戦士の力」に目覚めるコトができたからです。その新たな思いと感謝の気持ちを込めて、再度ニュー・アルバムに収録したんですね。

        ★  ★  ★  ★  

       次回は、いよいよクライマックスへ突入だっ!

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       セーラームーン:うさぎちゃん(沢井美優さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(沢井美優さん編)▼】

       マーキュリー:亜美ちゃん(浜千咲(現・泉里香)さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(浜千咲(現・泉里香)さん編)▼】

       マーズ:レイちゃん(北川景子さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(北川景子さん編)▼】

       ジュピター:まこちゃん(安座間美優さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(安座間美優さん編)▼】

       ヴィーナス:美奈子(小松彩夏さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(小松彩夏さん編)▼】

       ぬいぐるみルナ(声・潘 恵子さん):人型ルナ(小池里奈さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(小池里奈さん編)▼】

       アルテミィ〜ス(声・山口勝平さん):「」。『』。

       その他:「」『』

  [2009年9月5日(土)初稿 トモロー]


Act.48:メタリア・エンディミオン登場編

 

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     今回レビューしたAct.47は、「美少女戦士セーラームーン DVD 第12巻」(バンダイビジュアル)に収録されております(↓)

 

DVD第12巻 作品本編(5話収録)

 

Act.45 Act.46 Act.47 Act.48 Final Act

毎回映像特典(12分)

 

「セーラームーン」におしおきよ

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