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―実写版セーラームーンを検証する―


Act.46:ヴィーナス覚醒編――

 

       本稿は、2004年8月28日(土)にTBS系列各局で朝7:30〜8:00に放送された、「美少女戦士セーラームーン」(実写版)第46話の感想記(DVD鑑賞レビュー)です。

        ★  ★  ★  ★  

       今回は、前回のラスト・シーンのおさらいをプレイ・バックして始まります

1.       「じゅぴたーぱわーっ」「ヴィーナスパワ〜、メーイク・アップ!……」…ところが、「……!?…………!!」…(←ありゃりゃあ〜〜っ、ヴィーナスが変身できませんっ!)

2.       美奈子は自分の両手を見つめながら、「……もう……戦う力さえ残ってないの?……」

3.       『メタリア妖魔U』はしばらくそのままじっと立ち尽くしてましたが、突然全身が光り始め、体中の各パーツが、更なる変貌を遂げ始めました…しゃきんっ、しゃきーんっ!(←『メタリア妖魔V』と命名)

4.       そしてジュピターは、「…たとえ命を捨てても…、前世の使命を果たす…」と復唱し…

5.       ジュピターは、『メタリア妖魔V』後ろから羽交い絞めにして動きを封じ、自分の体に次々と雷を集めて、パワーを溜め込み…ピカーッ! ゴロゴロ…ピカーッ! ゴロゴロ…

6.       …元基が水槽のカメに、例の『カメのお守り』を見せようとして、カウンターの縁にぶつけて床に落としてしまい…ちゃりんっ!

7.       すると、今度は画面がルナカラのうさぎちゃんに切り替わり…ナニか胸騒ぎがするのか、急に変身ペンダントが光を放ち始め…

8.       …そして、ジュピターはついに…「うわあ〜〜〜っっっ!!!」

9.       どか〜〜んっっっっ!!!!

10.    「まことーーっ!!」

        ★  ★  ★  ★  

       …で、ここから今回のお話に入ります…。

       まずはクラウンの受付にて…。

       元基が、床に落とした『カメのお守り』を拾います…「あ〜あ…欠けちゃったよ…」。カメの左前足がもげてしまって、元基はそれをくっ付けようと合わせてみます…(←それくらいなら、接着剤でくっ付くんじゃないのかなぁ…)。

        ★  ★  ★  ★  

       ルナカラでは…。

       うさぎちゃんの変身ペンダントの光が収まると…「……今のって…………」…うさぎちゃんは急に顔を上げ…「!!…まこちゃんっ!」。そして一目散に駆け出します…しかしカメラはうさぎちゃんを追わず、ルナカラの壁に飾ってある、亜美ちゃんが編んだ『緑の手袋』と、『まこちゃんの笑顔の写真』を映し出します…まこちゅわ〜〜んっ!(←ワシ、号泣の図…)。

        ★  ★  ★  ★  

       「♪じゃ〜ん…ひとみは〜いつ〜も〜ジュ〜エル〜(ジュ〜エル〜)…♪」(←ここでオープニングです)

 

        ★  ★  ★  ★  

       オープニング開けは、ジュピター自爆の現場…。

       うさぎちゃんが、その現場に駆けつけて来ました。しかし到着すると、もうそこには、すでに誰もおらず、ただ地面が丸く焼け焦げていて、煙だけが立ち込めております…「…ナニこれ!?…」

       するとそこへ、満身創痍の人型ルナがヨロヨロとやって来ます…「うさぎ…ちゃん…」「ルナっ!」。人型ルナはその場にばたっ!と崩れ落ちるようにヘタリ込みます。うさぎちゃんは駆け寄って助け起こし、「…ルナ! しっかりして! ルナ!」「……」(←気を失っております…)…て言うか、他のみんなは一体どーなっちゃったんだ!?

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは火川神社の居間…。

       お母さんを「抜け殻」にされてしまったナナちゃんと男の子が、ヒックヒック泣いております…。テーブルの上には、紙風船、折り紙、お絵かきのための画用紙、クレヨン…等々が置いてあります…(←おそらく、前回、救急車を待ってる間に、レイちゃんが子供達の気を紛らすために遊んであげてたものと思われます…)。

       …すると…あれ?…奥の台所に続くふすまが開いてて…ひそかにアルテミィ〜スが、台所でナンかやってますよ?…(←ちなみに、ネコを飼ってる人なら誰でも知ってますが、ネコはふすまが開けられます…しかし、絶対に閉めてはくれないのだ…)。

       ナンと彼、フライパンで目玉焼きを焼いております(笑)。お皿が2枚並べられてて、そのうちの1枚には、すでに焼き上がった目玉焼きが乗っております(←お皿にはそれぞれ、赤い柄と青い柄の付いたフォークが乗っており、赤いフォークのお皿の方に目玉焼きが乗せられております)(←ナニげにレディ・ファーストってコトでしょうか?)(←でも、あとから焼き上がった方が温かいんだから、そっちをナナちゃんのにしてあげるのが、本当のレディ・ファーストのような気がするぞ)。

       で、アルテミィ〜スは、今度は男の子の分の目玉焼きを焼くために、卵を両手で抱えてザルから取り出し…「…ンにっと…!」(←必死バージョン)、フライパンの縁にぶつけて割り、こんっ!…こんっ!…じゅわーっ!(←おおっ! 上手、上手っ!)。

       で、それが焼けたので、お皿に移すためにフライパンを両手で抱えて、体の向きを変えたその時、コンロの上に置いてあった卵を後ろ足で蹴ってしまい、床に落としてしまいます…ぐしゃっ! 「ひっ!」(←ビックリまなこバージョン)(←その落とした卵は、自分の分のだったんだろうなぁ…)(←って、結局自分のが一番出来たてじゃねーかよっ!)。

       で、アルテミィ〜スは床に下りて、それを雑巾で拭いちゃったりなんかしております…「まったくもう…、マーズはどこに行ったんだぁ…!」(←必死バージョン)。

       ※ これはナニげにちょっと引っかかる一言ですねぇ…。なぜならアルテミィ〜スは、前回の「未使用シーン」で、レイちゃんが妖魔の気配を察知して戦いに行ったのを知ってるんですから、それで「どこに行った」はないと思うのですが…。ただ、アルテミィ〜スのこの様子からして、彼はジュピター達の壮絶なバトルについては何も知らないようですし、そうすると、前回カットされた「未使用シーン」は、完全になかったモノとして話が進められてるのかなぁ…。でも、逆に、(「あの子達をお願いっ!」「わかった」)の会話はきちんと受けてるコトにはなってますしねぇ…。

       で、そんな物音が気になったのか、子供達が台所の様子を見に来て、アルテミィ〜スは、その姿を見られてしまいます…「うっ…」(←ビックリまなこバージョン)。

       ナナちゃん:「…しゃべれるの?」(←て言うか、キミ達、もっと驚いてもいいと思うぞ…)。「う、…あぁ…」(←真顔バージョン)…「でもぉ…内緒だよ…!」(←ウィンク・バージョン)。

       子供達は素直にうなずきますが、またすぐにメソメソと泣き出してしまいます…「あ、大丈夫…お母さん達、きっと元に戻るから!」(←真顔バージョン)。子供達はまたうなずきはしますが、やっぱり半べそ状態です…。「泣かないで、そうだ…これ食べたら、一緒に遊ぼ! ナニか好きなコトしよう! ん、ナニがいい?」。そう言われて、子供達は考え込みます……。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらダーク・キングダム…(←一応データ的にメモっておくと、お城にカラスが飛んでおりました…)

       『エンディミオンの部屋』にて…。地場衛がテーブルのイスに腰掛け、片手で胸を押さえながら、ナンか考え事をしてます…「……」。ここで、Act.42の回想シーンが挿入されます…

       …セーラームーン、マーキュリー、セーラールナが、なるちゃんの入院する病院の裏で『メタリア妖魔U』と戦ってた時に、エンディミオンが助けに入り、そこに黒木ミオが現れたシーンです…「まもるくんはネ、命を吸い取られる石を埋め込まれちゃったんだよ」

       …地場衛:「……(心の声→)完全に命がなくなるまでに、メタリアをつぶせればいい…。オレに勝算があるとしたら……」…すると、ここで地場衛が、ナニかに気付いて横を向きます…「…!?…」

       するとそこには、な、ナンとレイちゃんがっ!…レイちゃんは一歩前に出ると、「……ちば…まもる…『って、あたし、コイツの名前、漢字でどう書くのか知らないのよね…。あと、アンタ嫌いだから、当然呼び捨てよっ』「…お前は…『そっちがそう来るなら、こっちは名前を知らない振りしてやる…』

       ※ ところで、ナニげにこの地場衛って、うさぎちゃん以外のセーラー戦士の『現世名』を口にしたコトって、一度もないんですよね…。同じく『前世名』に関しても、今のところ(↓)

1.         【Act.2】⇒「セーラームーンに…、セーラーマーキュリーか…」

2.         【Act.15】⇒「…セーラー…Vか…」

3.         【Act.35】⇒「知らなかったのか? セーラーVの頃から知ってたぞ?」

       …これだけです…(←※あとは、Act.48で「ヴィーナス」「アクト・ゼロ」「愛野美奈子」を口にします)(←ナニげに美奈子ばっかだな…)。まあ、おそらくこれには、さほど深い意味はなくて、単に『彼女達の名前を呼ぶ機会がないだけ』と言うのが一番の理由だと思われるのですが、しかも、これは実写版に限ったコトではなく、そもそも原作やアニメ版からしてそうなんですな(←全部確認した訳ではありませんが、少なくとも原作の『ダーク・キングダム編』に関しては間違いありません)。

       すると突然、レイちゃんの背後から黒木ミオがひょっこり顔を出して、「おどろいた?」「ナンのマネだ…」「ナ〜ンか最近つまんないからぁ…お客さん連れて来ちゃったっ♪…本当は、うさぎちゃんが良かったんだけどぉ、それはぁ…マズイでしょ? この子けっこう力持ってるから、ここまで飛びやすかったし!」「……『コイツ、ナニ考えてんだ?!』(←黒木ミオをめっちゃ睨んでます)。「ほら、ナンか話してよ♪」。黒木ミオはベッドに腰を下ろし、ルンルンと楽しそうです。

       そう言えば黒木ミオは、Act.35で地場衛を連れ去ろうとした時、自分一人では空間移動でダーク・キングダムまで運べないため、ビルの屋上でジェダイトくんに引き渡す手はずになってましたな…。てコトは、あれから黒木ミオも、メタリアの影響でスキル・アップしたんでしょうか? いずれにせよ、前にも書きましたが、その際、ダーク陣営が誰かを『ダーク・キングダムのお城』へ連れ去るためには、以下の条件が必要ですから(↓)

1.         連れ去られる本人に、自ら『お城』へ行く意思があり、また、それなりの能力を有しているコト。

2.         さもなければ、「術」をかけて、相手を完全に操った状態にするコト。

       なので、そうするとレイちゃんは、ここでは自らの意思で、敢えて黒木ミオの『罠』とも『悪ふざけ』とも分からない話に乗り、帰れる保証もないと言うのに、こうして単身乗り込んで来たと言うコトになる訳ですな(←かっこいいーっ!)それにしても、この黒木ミオの意味不明な小悪魔的行動は、まさにダーク・キングダムの迷走振りを象徴してますな…(←ベリル様も14歳の頃は、こんな風にやんちゃだったんだろうなぁ…)。

       ところで、黒木ミオはなぜレイちゃんを選んだのでしょうか?

       実はあの時、うさぎちゃんは一人でクラウンにいて、それ以外のみんながどうしてたのかと言うと、亜美ちゃんはルナと一緒にいて、火川神社からクラウンに向かってる途中でしたし、まこちゃんは病院で美奈子と一緒でした。つまり、たまたま一人でいたのがレイちゃんだけだった訳なんですが、「この子けっこう力持ってるから、ここまで飛びやすかったし!」と言う発言からも明らかなように、それなりの「力」を持ってないとここへ連れて来られない事は、黒木ミオも重々承知してますから、誰でもいいと言う訳にはいかない訳です(←セーラー戦士に術をかけるのは、おそらくもう無理なはずです。かつての亜美ちゃんのように、心に隙があるような人は、もういませんからね)。つまり黒木ミオは、あらかじめレイちゃんの「力」を知っていて、それを見込んでレイちゃんを選んだはずなんですな。黒木ミオは、レイちゃんとは一番面識がないにも関わらず、レイちゃんが火川神社にいる事も知ってて待ち伏せしてましたからね。これは、ジェダイトくんの地道な指導の賜物なのか、それとも、彼女自身のしたたかさなのか、とにかく、ダーク・キングダムの指令を離れたところでは、普段、一体ナニを考えて生きているのか? ナニげに不気味な存在ではあります…。

       地場衛は、レイちゃんの方に向き直ると、「…うさぎは………どうしてる…」「…あなたに言われたとおり………笑ってる……『いいえ』…笑おうとしてる…」「……『マジで? やっぱバカみたいに?』『う〜ん…微妙?…』

       それはそうと、地場衛がうさぎちゃんに、「どんな時でも笑ってればいいんだ…バカみたいにな…、フッ、得意だろ?」と言ったのは、Act.43です。ところが、その翌日であるAct.44には、もうクラウンで『美奈子の乱入事件』があり、レイちゃんはそこでクラウンを出てしまってそれっきりですから、実を言えば、レイちゃんは、地場衛がうさぎちゃんに「どんな時でも笑ってればいいんだ」と言ったあと、うさぎちゃんとは一度も会ってないんです。なので、ここでレイちゃんが、「あなたに言われたとおり…笑ってる…笑おうとしてる…」と言ってるのは、レイちゃんが実際にうさぎちゃんの様子を見て言ってる訳ではありえませんから、おそらくルナから聞いた話を、レイちゃんが、うさぎちゃんの気持ちをそのように推し量って代弁してあげてる以外にないはずです(←この人は、それくらいのコトは、見なくたってお見通しな人なのだ…)。つまり、レイちゃんは地場衛に対して、『うさぎに本当に笑って欲しかったら、なぜこんな所にいるのか』と、そう抗議したくて、ここへ乗り込んで来たんですね。レイちゃんがいきなり「ちば…まもる…」と呼び捨てでケンカ腰だったのは、要するにそう言うコトなんですな…。

       黒木ミオは、ベッドに寝転んで頬杖をつき、「…『いいぞ、いいぞーっ♪』みたいにご満悦の様子です…。

        ★  ★  ★  ★  

       月野邸、うさぎちゃんの部屋にて…。

       ぬいぐるみルナが、ルナ用のミニ・パイプベッドに寝かされております(笑)。

       うさぎちゃんは、ぬいぐるみルナを介抱する傍らで、ケータイを鳴らしてますが…、ぷるるるる…、ぷるるるる…、「…誰も連絡とれない…」…ぴるんっ…「…どういうコト…?」。窓の外は夜で、うさぎちゃんの着てる服がさっきと同じなので、まだ日付は変わってません。

       すると、突然ぬいぐるみルナが、「ん、んん…、うっ…うぅん…」(←必死バージョン)。ルナは、頭に濡れタオル、両腕に包帯、頬にバンソウコウを貼っております(笑)(←治療法が根本的に間違ってるような気もしないでもないですが)。

       うなされてるルナを見て、うさぎちゃんは、「ルナ! 大丈夫?!」としゃがみ込み、「ルナ…」と言いながら頭を起こしてあげ、吸い飲みの吸い口をルナの口に当てて、水を飲ませてあげます(←おおっ! ナンと、ルナがその水を飲んでおります)(←て言うか、単に、生地に水がしみ込んでるだけのような気もしますが(笑)…)。すると、ルナが気が付いて、目を覚まします…「あぁ…」(←困ったバージョン)。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは、とあるホテルの一室…。

       窓の外が明るいので、日付が変わってます(←翌日でしょうかね?)。その窓の外の景色を、美奈子がナニげに眺めておったのですが(←美奈子の服は前回と変わってます)、「んん…、んんっ…」と言う声がしたので振り向くと、ベッドに、まこちゃんが寝てます(←ってええっ?! 生きとったんかっ!?)(←ワシャてっきり、アニメ版のような壮絶な展開になるのかと…)(←いやっ、そりゃあ、もちろんっ、まこちゃんが生きててくれて良かったですよそりゃあ…)(←て言うか…、生きててくれて…、よ、…良かったぁ〜っ!)(←良かったに決まってんだろがーっ!)

       ナンたって、アニメ版の『ダーク・キングダム編』では、最終回前の第45話「セーラー戦士死す! 悲壮なる最終戦」では、一番最初にジュピターが戦死してしまってましたからねぇ…(涙)。

  

       まこちゃんは、頭に包帯を巻いて、顔中アザだらけです…まこちゃんは目を覚ますと、「……『アレ?…ここは…?』みたいに天井を見上げます…。その傍らに腰掛けていた美奈子は、「…気が付いた?」。まこちゃんは美奈子に気付いて振り向くと、記憶をたどるように、「……あたし…」「危なかったわ」「?」「妖魔が最後の瞬間にアナタを放り投げたの。だから助かったのよ…」「……妖魔は!?」(←まこちゃんの着てるTシャツは前回と変わってません。ただしその上に着てたブラウス(?)は脱いでます。要するに、あれからずっと、美奈子に看病されて寝込んでたんですね)。「逃げたわ…。傷を負ったから、しばらくは大人しくしてるかも…」

        ★  ★  ★  ★  

       で、その『メタリア妖魔V』が映し出されるのですが、ここはどこだかの洞窟のようですが、ダーク・キングダムではないと思われます。洞窟の入り口がすぐそこに見えてますし、その外の風景は普通の林みたいな感じです。『メタリア妖魔V』は洞窟の壁にもたれるようにして座り込み、傷を癒すべく地中のエナジーを取り込んでいる様子です(←たぶん…)。

        ★  ★  ★  ★  

       「…失敗したんだ…?」。それを聞いて美奈子は、怒ったように立ち上がり、「ナニ言ってるの! どうしてあんなコトしたの! あんな…自分の命を…!」。するとまこちゃんは、極めて淡々とした口調で答えます…「……前世の使命のため…」「!!…」「!!…」「!!…」(←三連発)。

       「あれぐらいやってもいいと思ったんだ……ヴィーナスが、残りの命をかけてるコト知ったら…」

       ここでまこちゃんは、美奈子に向かって、美奈子のコトを「ヴィーナス」と言いましたね…。前回は、美奈子がジュピターに向かって「まことーっ!」と叫んだのに…。

       亜美ちゃんは、最近では、変身前の美奈子のコトを「美奈子ちゃん」と言うようになったのに、まこちゃんはやっぱり、美奈子本人を前にしても、いまだに「ヴィーナス」と言い続けてます。まこちゃんは、うさぎちゃん同様に「愛野美奈子」のファンなのですから、美奈子に対しては「美奈子」と言う方が慣れてるはずなのに…。これは、完全に『前世モード』に洗脳されてる証拠ですね。

       「!……あたしの命とは違うわ」「命は命、同じだよ。私達は、前世の使命を果たすために生まれたんだから…」「…………」「あたしが昔から一人きりなのも、きっとこういう時に悲しむ人を作らないためなんだ…。…そういう風に前世から決まってるんだ……」「…………『それって…』

       今まこちゃんが言ったコトは、Act.17で美奈子が言ってたコトと、全く同じコトを言ってるんですね(↓)

       「キミが親しい人間を作らないのは、使命のためじゃない…」「…」「誰も…悲しませたく…ないから…」「…」

       まこちゃんの『一人でいい発言』と言うのは、天涯孤独の身の上だとか、元基を拒絶するための言い訳だとか、そう言ったモノだけに使ってる訳じゃありません。これは前にも書きましたが、それはセーラー戦士達に対しても同じコトなんです。なぜならまこちゃんは、「仲間」「友達」だとは考えていないからです。「仲間」はあくまでも「仲間」であって、それは、たとえば『部活仲間』『仕事仲間』と全く同じ意味であって、決して、そう言う目的意識を離れたところでプライベートを共有する「友達」ではないんです。まこちゃんは、それも含めて「一人でいい」と言ってるんです。だからこそ、自分が死んでも、『うさぎ、亜美ちゃん、レイ、ルナ、ヴィーナス、アルテミス、みんな、誰も悲しまない』…、つまり、そのために、みんなと「友達」になろうとはせず、あくまでも「仲間」でいようと努めてきたのが、まこちゃんなんです。だから、まこちゃんにとっての「元基くん」と言うのは、つまるところ、そう言ったモノ全てを代表、もしくは象徴する存在でもある訳なんですね。

       そしてそれはまさしく、美奈子が、「キミが親しい人間を作らないのは、使命のためじゃない…」「…」「誰も…悲しませたく…ないから…」)と言ってたのと全く同じコトなんです。この点に関しての両者の違いは、実質的には、ただ単に、クラウンにいたかいないか、それだけです。

       ちなみに、アニメ版の『ダーク・キングダム編』の第41話「もう恋から逃げない! 亜美と衛対決」の中に、こんなシーンがありましたっけ…(↓)

―アニメ版「第41話」「もう恋から逃げない! 亜美と衛対決」

       マーキュリー:「浦和くん、こんな所に来て、どうするつもり?」

       浦和くん:「僕は、あなたと遊園地に来るのが、夢だったんです」

       マーキュリー:「浦和くん?!」

       浦和くん:「これで、もう思い残す事はありません。ここからは、別行動を取りましょう」

       マーキュリー:「ダメよっ、いつまたダーク・キングダムが現れるかもしれないのに…」

       浦和くん:「ヤツらと刺し違える覚悟ができました。あなたは、あなたの使命を全うしてください。僕は元々、人間じゃなかった訳だし(涙)…。こんな僕の命一つで、世界が救えるのなら…」

       マーキュリーはふいにかすかな笑みを浮かべると、「ホント…、あたしとあなたは、同じ種類の人間ね。いつも逃げてばかり…」

       浦和くん:「ええっ?!…あ…」

       マーキュリー:あたしの仲間に言われたわ。あたしは、もっと自分に正直に生きないとダメだって…」

       浦和くん:「あ、亜美さん…」

       マーキュリー:「犠牲になるって、確かに立派だわ。でも、自分の心に正直になったら、生き抜いていこうと思わない?…あなたが死んだら悲しむ人がいるって事を忘れてない?」

       浦和くん:「あぁ…!」

       マーキュリー:「もうお互い逃げるのはやめましょう。どんな壁も、思いっきりぶつかってみましょうよ…!」

  

       実写版は、アニメ版のこのやり取りとその思想を、そのまま美奈子とまこちゃんの関係に置き換えて表現してるんですね。

 

 ★  ★  ★  ★   CMタイム― ★  ★  ★  ★  

 

       ダーク・キングダムの『エンディミオンの部屋』…。

       レイちゃんは一歩前に出ると、地場衛に言います…「うさぎのためにも…、ここから出ましょ」

       すると、ベッドの上で頬杖をついてる黒木ミオが、「うわぁ〜だ〜いたん! 私のコト無視だぁ〜」(←て言うかキミ、だったらナンの目的で連れて来てんだよ?)。

       地場衛は顔を正面に向け、「…いや、オレはここにいる…『お前も一度、ココのゲテモノ料理食ってみろ、けっこう病み付きになるぞ』「こんな前世のお化け屋敷、いつまでもいる必要ないわ!『人質の四天王なんて、しょせん悪の手先じゃないのっ!』

       すると、黒木ミオがまた話に入って来て、ベッドの上で胡坐を掻きながら、「前世のお化け屋敷ってひどくない?! 自分だってそうなのにっ!」(←て言うかキミ、単に話し相手が欲しかったの?)。

       すると、レイちゃんは黒木ミオを見て、「あたしは違うわっ…『テメ、見た目の話に決まってんだろが! 誰に向かって口きいとんじゃコラ!』…前世なんか、無視することに決めたの!…『だから、まことやヴィーナスみたいに、うさぎをお姫様だなんて絶対に思わないわ!』

       地場衛は再びレイちゃんに顔を向け、「…前世は無視して消えるものじゃない…」「……」(←地場衛を見る)。「オレたちは、確かに前世を背負ってる…」「…『へ〜え、そう…』…あなたも…、前世に囚われてるってわけ…『だから王子様の身分に固執して、四天王の方が大事だって言うの?』

        ★  ★  ★  ★  

       で、その、「あなたも」「も」の人…。

       美奈子が、ティーポットで紅茶を入れてます…もちろん二人分です…(←ナニげに美奈子は紅茶が好きみたいですな。Act.40で、レストランで社長さんを待ってる間も紅茶を飲んでましたからな…)。

       すると、突然、部屋の外の廊下でガラガラという音がして、「患者さん運んだら、早く、早く先生連れて来てっ!」はいっ!」と言う声が聞こえてきます…。

       まこちゃんは、紅茶を飲むためか、ベッドからソファに移動しており、ソファに寝そべりながら、その声を聞いて不思議そうに顔を上げます…「?…」(←さっきは脱いでたブラウスも着てます)。

       美奈子は、まこちゃんの分の紅茶を運びながら、「病院が、妖魔にやられてる人でいっぱいだから、このホテルも使ってるの…」…美奈子は自分の分を取りにカウンターへ戻ります。「そんなに…。…あの時倒せてれば…、今度は絶対に…」

       それを聞いて美奈子は「!…」と振り返り、「やめて! もう二度とあんなコトしないで!」「どうして!?」…まこちゃんは体を起こしながら、「あの妖魔を倒さないと、被害がどんどん増えるだけだよ!」「だからって! あなた死んでもいいの?!」「死んでも、また生まれ変わればいい…」「!!…」。まこちゃんはソファから立ち上がり、「私達が前世を持ったみたいに、この次もあるよ…。…だから今のあたしがいなくなっても問題ない……ジュピターは消えないから!…『フッ、キマった…』「……『ってソレ、前回のあたしのセリフ、パクったわねっ!』「……『バレた?』

       すると突然、美奈子が、ナンとも言えない表情で笑みをこぼし始めます…「ふっ…」「?……」。美奈子は笑いながらイスに腰を下ろします…「ふふ…」「…ナニ?…『セリフ違ってた?』「マーズの気持ちがわかった…。確かにイライラするわ…『命がそんなに軽々しいモノであっていい訳ないわよね…』。前世なんて嫌いになりそう…」「え?!」

       すると美奈子は、ここでいきなり話題を変えて、得意のイタズラっ子攻撃に出ます…「モトキくんて誰?」「!?……ナニそれ!?」。美奈子は微笑みながら立ち上がり、「うわごとで言ってたわよ」「ウソだっ!」「…ホント!」「……『ナンでっ、せっかくカッコよくキメたのに…!』「一人なんかじゃないじゃない…『あたしのゾイゾイなんか、もうこの世にいないのよ…!』「……」「今を見るべきかもね…」「……『ちなみに、他にナンか言ってた?』

       美奈子はそう言うと、まこちゃんの横を通り過ぎて行き、玄関の方へ向かいます。そしてまこちゃんの視界から身を隠すように、壁に背をもたれて、タメ息をつきます…「……『まことに、まさかそんな人がいたなんてね…。でも…、それじゃあ、あたしの見るべき「今」(=現世)には…、一体ナニが…』

       ここで美奈子は、なぜ自分だけが「戦士の力」に目覚めなかったのか? その理由が、やっと分かったんですな。実は美奈子は、自分が「戦士の力」に目覚めない理由を、常にジュピターとの比較で模索してきていたんです(↓)

―Act.31の再現VTR―

       ジュピターは、自分の両手を見つめております…。そこへ、セーラームーン達が駆け寄ります…「まこちゃんっ…」「やったわね、まこと…」。ジュピターは、そんなマーズの顔を見たあと、「…あたし…」

       「何があったの?」「…きっと…一人だったから…」「…」「え?」「え?」「あたし、分かったよ…」「……」「必要だったからだ…、一人になるコト…、風を聞くコト…、ぜんぶ前世から決められてた…。…だからあたしは一人でいいんだ…」

       「そんな!」「私達は?」「…」「仲間と別れるって意味じゃないよ…。うまく言えないけど、あたしの一人っていう意味は、もっと違うんだ」。ここでジュピターはヴィーナスの顔を見て、「そうだろ?…私達の今は、前世に理由がある…」

       しかし、ヴィーナスはただ黙ってジュピターを見つめてるだけです…「……」

       この時ヴィーナスは、ジュピターからこの説明を聞かされて、『それなら、アナタ以上に前世を受け入れて、ずっと一人で戦って来たこのあたしが、どうして戦士の力に目覚めないの?』と言う疑問を抱くんです。そしてその疑問は、Act.40に至って、ついに、次のような答えを引き出します(↓)

―Act.40の再現VTR―

       前回のラストシーンで、「もう…、歌は辞める…」とアルテミィ〜スに打ち明けた美奈子…。「あたしに残った時間、どんどん少なくなってる…。もう、余計なことに使ってる余裕ないよ」「ち、ち、ちょっと待ってくれっ、君にはセーラーヴィーナスじゃない、愛野美奈子としての時間は持って欲しいんだ」「…どうして?!」「あ、……どうしてってぇ…」「…前世の使命を果たすために生まれてきたんだから…そのために生きなきゃ…。セーラーヴィーナスじゃないあたしなんか、いないんだよ?」

       ※ 以下、DVD第10巻収録の「未使用シーン」…(↓)

1.         「セーラーヴィーナスじゃないあたしなんか、いないんだよ?」「ぼくはそう思わない」(←フキダシ字幕)。

2.         美奈子は首を横に振り、「アルテミスだって、ずっと気にしてたはずよ。どうしてリーダーのあたしが、戦士の力に目覚めてないのか…って…」「それは…」(←フキダシ字幕)。

3.         「病気のせいじゃない…。きっと……歌のせい…」

4.         ここで美奈子はソファから立ち上がり、窓の方へ行きます。

       なぜ、「歌のせい」で戦士の力に目覚めないのでしょうか? それはつまり、「戦士の力」に目覚めると言うコトの意味を、美奈子は、『戦士としての自覚が足りないから』だと解釈したんですね。セーラームーン達よりも、ずっと先に「セーラーヴィーナス」として戦士に覚醒し、前世の記憶も完全に持っていて、その正体を隠しながら「セーラーV」として暗躍し、「リーダー」として、誰よりも戦士の自覚も強かった…それなのに、なぜ自分一人だけが「戦士の力」に目覚めないのか? あと考えられるとしたら、美奈子には、それは「歌のせい」としか考えられないんですね。それはなぜか? つまりそれは、美奈子が、『心の底から歌が好きだから』です。だからこそ、その『大好きな歌』を棄てられるくらいでなければ、それくらいの覚悟がなければ、自分が「戦士の力」に目覚めるはずがない、他のみんなには、『あたしにとっての歌』に匹敵するような『足かせ』がなかったから、だからみんなは「戦士の力」に目覚められたんだ…と、美奈子はそのように解釈したんです。

       しかしながら、この時は、結局、マーズれい子と社長さんの共同謀議によって、美奈子の芸能界引退は見事に阻まれてしまう訳ですが、しかも、美奈子はその時、仲間とプライベートを楽しく過ごしてしまった事で、このまま現世で生き続けて、ずっとみんなと一緒にいたい』という思いが込み上げてしまうんですね。

       そして美奈子は、そんなレイちゃんの思惑に抗うかのごとく、今度は、自ら憎まれ役を買って出るような形で、レイちゃんをクラウンから追い出してしまう訳です。しかし美奈子は、そうやってクラウンに籍を置いた事で、今度は『前世組』「ジュピター」と急接近する事になります。そこで、リーダーである美奈子の意思を愚直なまでに引き継ごうとする「ジュピター」に、結果的に、『自爆攻撃』までさせてしまう羽目になる訳です。たとえばこれが、もしもAct.40の一件がなかったら、おそらく美奈子は、そんな「ジュピター」を誇らしくさえ思ったはずです。しかし、もはや本心の美奈子は、決して「まこと」に死んで欲しくなんかなかったんですね。だから、自分の命を粗末にしようとする「まこと」の姿が、まさしく自分自身と重なって見えたんです。

       ところが、「まこと」が自分自身と重なれば重なるほど、なぜ「まこと」の方が「戦士の力」に目覚めてて、自分が目覚めないのか、その謎は却って深まるばかりなんですな。そんな時、美奈子が聞いてしまった「まこと」「うわごと」で、すべての謎が解けたんです。自分と「まこと」の唯一違うところは何だったのか? その事に気付かされたんですね。つまり、「まこと」には「モトキくん」と言う『守るべき大切なもの』があり、それによって、現世を生きたいという確固たる理由がある。プリンセスにも、マーキュリーにも、マーズにも、みんなそれがある…自分にだけ、それがなかったのだ…と…。

       するとそこへ、突然アルテミィ〜スが、ドアを開けて入って来ました…「美奈子…、もう手術の話はしないから、一緒に、来てくれないか?」(←真顔バージョン)。「……『ナニよ? 「今」を見るべきなのに、その「今」があたしには見つからなくて、めっちゃ落ち込んでるってのに…』

        ★  ★  ★  ★  

       うさぎちゃん宅…。

       昨夜はぬいぐるみだったルナが、今度は人型になって、うさぎちゃんのベッドに寝てます。うさぎちゃんが、人型ルナの額に新しい濡れタオルを乗せてあげます…「大丈夫?」(←日付が変わってるので、うさぎちゃんの服も変わってます)。「うん…ありがとう…」(←包帯等の医療グッズはそのまま継続…)。

       ここでうさぎちゃんは、ちょっと不満そうと言うか、ちょっと寂しそうと言うか、そんな感じで人型ルナに言います…「妖魔が出たんなら、私にも連絡してくれれば良かったのに…」。すると人型ルナは、急に考え込むように目を伏せ、「…………うん…」

       うさぎちゃんはベッドから腰を上げながら、背を向けたまま、「…ナンか最近、みんなと、ちょっと離れちゃってる気がするんだけど……」…振り返り、「…避けられてる?…『て言うか、イジメ?』「うさぎちゃんっ! ほらぁ、笑顔、笑顔♪」(←自分のほっぺたを指でちょこんと弾く)。「…あっ、…」(←無理に笑おうとして見せますが、かなり微妙です…)…「…これが限界…。だって、今までこんなコトなかったし…」

       すると人型ルナは、額の濡れタオルを外しながら首だけを起こし、「みんなで決めたのよ」「?…」「なるべくうさぎちゃんを戦わせないようにしようって…」「え?」「幻の銀水晶の力を使わせないように、うさぎちゃんだけ頑張らせる訳にいかないから…」「…そっか……」。うさぎちゃんはそれを聞いて、ちょっと安心したように笑みを浮かべますが、またすぐに寂しそうな表情になります…。

       そうなんですね…、それはあくまでも「みんなで決めた」コトなんですよね…。でも、結果的に、亜美ちゃんが常にうさぎちゃんの近くにいるがために、その実行役を担わされ、その結果として、うさぎちゃんに「避けられてる?」と思わせてしまうような立場に立たざるを得なくなっちゃたんですね。でもそれは、見方を変えると、今の亜美ちゃんには、その辛い役目を進んで受け入れるだけの精神的強さが備わってると言う事でもあるんですが…。

       うさぎちゃんにしてみれば、地場衛とあんな形で引き離され、その上、なるちゃんは「抜け殻」化されてしまい、おまけに、仲間のみんなとも離れちゃってる訳ですから、まさに、「今までこんなコトなかった」ような孤独な状況に追いやられてる訳なんですね。これはまさに、『前世のプリンセス』の置かれていた、あの孤独な環境に通じるような事態なのではないでしょうか…。

       そもそも、『前世のプリンセス』が孤独な人生を送り、その結果、「エンディミオンのいない星はいらない」とのたまって実際にその通りにしてしまったのは、彼女の生まれ持った『月の王国の王女』と言う身分のせいであり、また、「幻の銀水晶」を体内に宿していると言う、そんな特別な「力」のせいです。つまり、そう言うしがらみを全部吹っ飛ばして、また一から生まれ直したいと思っていたからこそ、だからこそ彼女は、『星を滅ぼす』なんてマネができてしまえたんです。だから『前世のプリンセス』は、「…むかし…、地球に生まれていたらって、ずっと思っていた」ので、今度は二人で地球に生まれようと、エンディミオンの亡骸を地球に向けて、自らの亡骸もその隣に並べたんです。

       だから、なぜ『現世のうさぎちゃん』が前世の記憶を取り戻さないのかと言えば、それは、他でもない当の本人が、つまり『前世のプリンセス』本人が、前世の記憶が甦るのを誰よりも一番望んでいなかったからなんです。彼女は、前世のようなお姫様の身分に舞い戻るのも、「幻の銀水晶」を体内に宿すのも、もう真っ平ごめんだと、それだけを望んで現世に転生してきたからです。つまりそれが、そのまま『現世のうさぎちゃん』と言う存在なんです。

       ところが、その願いが届いて、こうして地球に生まれて、今までは幸せにやってこられたと言うのに、結局、「前世から決められていることは、変わらない…」と言う現実が待っていたんですね。そしてその『前世のプリンセス』の孤独を、『現世のうさぎちゃん』が同じように共有し始める事で、今までは、記憶が甦らないがために「別人」として分離していた両者が、(依然として記憶が隔てられている事には変わりがないのに)、次第に、同一人物として近付いていってる訳です。つまり、周りの環境や苛酷な状況が、一人の人間の人格や性格に影響を及ぼし、善人さえも悪人に変えてしまい得るのだと言う、そう言う現実が…(←こわいですねぇ…こわいですねぇ…)。

        ★  ★  ★  ★  

       一方、ダーク・キングダムの『エンディミオンの部屋』では…。

       レイちゃんと地場衛が、ガンの飛ばし合いをしております…。

       するとそこに、いきなりジェダイトくんがやって来て、レイちゃんを見るなり、「なぜここにセーラー戦士がいるっ!」

       「!…」(←振り返ってセーラー・ファイティング・ポーズ)。

       地場衛:「!…」(←イスから立ち上がる)。

       黒木ミオ:「きゃあ! 見つかっちゃった!」(←ベッドから降りてトンズラ…って、アンタが逃げんなよっ!)。

       ジェダイトくんが短剣を構えると、地場衛が、レイちゃんを庇うように一歩前に出て、ジェダイトくんの前に立ちはだかります…。

       レイちゃんはその背中を見上げて、「!…」

       そして地場衛は、背中越しにレイちゃんに言います…「オレは背負った前世に決着をつける…。前世に囚われてるからじゃない、今を生きてくためだ!「……!!」

       ジェダイトくんが「マスターどけっ!」と斬りかかると、地場衛はレイちゃんの手をつかんで一緒にそれをかわします。かわされたジェダイトくんが向き直って再度斬りかかると、今度は、地場衛はいつの間にかエンディミオンに変身してて、剣でそれを受け止めます…かきんっ!

       レイちゃんは、そんなエンディミオンの姿を見て、「!…『これがエンディミオン?!…めちゃめちゃ肩幅広くてカッコいい…』

       エンディミオンは、レイちゃんに「うさぎを頼む!」と言うと、レイちゃんも、それに対して、めっちゃ素直にうなずいちゃっております…(←ナンか、まるでレイちゃんまでもが、エンディミオン様に『ポッとなっちゃったみたいな絵づらです)(←ってンなバカなっ!)。

       エンディミオンは、ジェダイトくんの剣を弾き返すと、その隙に、レイちゃんにマントばさぁっ!とやって空間移動で飛ばさせ、この場から逃がします(←自分は出られないのに、人を逃がす事はできるらしい…)。

       ところが、「うさぎを頼む!」の一言がマズかったのか、その直後にエンディミオンは、また急に胸が痛み出し、「うっ!…うぅ…!」と苦しみ始めてその場に崩れ落ちてしまいます…「う゛ぁっ…あ゛ぁっ…!」。すると、壁にかかってる例の風景画の中に、ナンと、エンディミオンの肖像画が浮き出てきたではありませんかっ!(←しかも、めっちゃ爽やかエンディミオン)…「あ゛ぁぁぁぁぁぁっ…!」

       するとジェダイトくんは、その絵を見て、えらくビックリしちゃっております…「!…『誰だぁ?! 風景画に落書きしたのはっ!? どーせミオたんだろ?!』

        ★  ★  ★  ★  

       その頃、ベリル様は…。

       エンディミオンの悲鳴が聞こえているのか、「…………『エンディミオンも…、いよいよこれまでか…』(←みたいな…)。

        ★  ★  ★  ★  

       その頃、街では…。

       またしても、いつものように、人々が「抜け殻」化してバタバタと倒れていきます…。見ると、ナンと、ジュピターの捨て身の攻撃も空しく、『メタリア妖魔V』がもう復活しちゃったみたいで、白昼堂々、街なかに現れました。で、その『メタリア妖魔V』曰く、「ホシノ…ハメツ…」

       ※ ところで、この『メタリア妖魔V』のセリフなんですが、「美少女戦士セーラームーン(東映公式)」によりますと…(↓)

【蛇足その1】

いつも、あーとかうーしか言わない妖魔ですが、Act.45/46 では、メタリアの力を受けて、カタコトながら言葉を!

「ホシの…ハメツ…」

じつはこの声、某沢井さんが当ててます。

深い意味はあるような、ないような。

       …と言うコトだそうで…、しかしながら、もちろん音声を加工してあるので、こんな事は知らなきゃ絶対に分からない話なのですが、敢えてそうした意味について、ちょっとワシなりに考えてみましたところ……「これはやはり、深い意味は…、あるような…、ないような…」。むしろ逆に、それなら、「いつも、あーとかうーしか言わない妖魔」の声は、いったい誰が当ててるんだ?!と考えてしまいました…。

        ★  ★  ★  ★  

       そこに、レイちゃんと亜美ちゃんが駆けつけて来ました…。

       二人は、走りながら変身します。「マーズパワ〜」「マーキュリーパワ〜」(←あれ? 亜美ちゃんは、右腕に包帯を巻いてますね)。

       ※ 実は、亜美ちゃんは、この服とこの包帯の状態で、一人でなるちゃんのお見舞いに行ってたんですね…そう言うシーンが、DVD第12巻の「未使用シーン」に収録されてました…(↓)

1.       病院のベッドに、なるちゃんが寝てます…。しかし、その目は見開かれたまま、まさに「抜け殻」のような表情で、まっすぐ前の壁に向けられてます…。

2.       そのベッドの傍らに、亜美ちゃんが立ってます…(←包帯をしてる方の右腕の肘に、いつものようにバッグを引っ掛けてます)…「大阪さん…」

3.       隣のベッドの患者さんを診ていた看護婦さんが、部屋を出て行きます。

4.       「みんなを元に戻すには、やっぱり幻の銀水晶しかないんじゃないのかな…」

       この亜美ちゃんのセリフは、Act.42を受けてのもので…(↓)

―Act.42の再現VTR―

       三人は一斉に攻撃を放ちますが、『メタリア妖魔U』は、剣波でそれを迎撃して跳ね返すと、飛ぶようにして逃げてしまいました。「!…」「!…」「!…」

       セーラームーンは、険しい表情で前を見つめ続けてます…。すると、横からセーラールナが、「うさぎちゃんっ」と声をかけます。セーラームーンは無表情のままセーラールナの方を見ます。「よく力を抑えられたわね?」。マーキュリーも歩み寄り、「訓練の成果があったね」「どうかな…。でも、普通に戦ったんじゃ、あの妖魔倒せないね。…幻の、銀水晶の力がないと…」

       「必要な力ではあるよ。だから存在してるんだし」「いつかは、また使う時が来るってことかな…」「わからないわ…」「…でも、それまでは使わないよ…ゼッタイ……(心の声→)まもる…!」

       この時マーキュリーは、『プリンセス・セーラームーンB』のハープによって腕の傷を治癒されてる訳ですからね。しかしあの時は、その現場近辺のごく限られた空間でしかその効力が及ばず、人々を助けるまでには至らなかったんですよね。つまりそれこそが、この『メタリア妖魔』がいるせいであり、だからこそ、一刻も早くコイツを倒さねばならない訳なんですな。

       で、マーズとマーキュリーは、『メタリア妖魔V』に向かって「フッ!」「フッ!」とセーラー・ファイティング・ポーズを取り、果敢に立ち向かっていきます。それはそうと、マーズが『メタリア妖魔』と戦うのって、ナニげにこれが初めてなんですな(←遭遇だけなら、Act.43で一度ありますが…)。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは、美奈子とアルテミィ〜ス…。

       セミの鳴き声がする中、火川神社にやって来ました。美奈子は神社の鳥居をくぐると、「ナンなの? ここマーズの神社でしょ? どうして?」(←よく知ってますな? 前に来たコトあるんでしょうか?)。

       美奈子が境内に入って来ると、ナニやら子供達の歌声が聞こえてきます…

      「♪…は、はーじーまあった、きみをもとーめるおーもーいー♪」(←これは、1番の2行目ではないか…)(←まるで、美奈子が鳥居をくぐったら歌い始めるようにと、アルテミィ〜スからそう指示されていたかのようなタイミング…)…

       「!……」…見ると、ナナちゃんと男の子が、並んで石段に腰掛けて、体を左右に揺らしながら、「セラビー」を歌っております…

      「♪よていちょおーわのしょーおーせつや、えいががつーまらなーいーよーに♪」

       「…………」

      「♪ジンセーもーすこしーズーレたら、おーもーしーろーいの、かも、しれ、ないー♪」

       …アルテミィ〜スが、美奈子のバッグから地面に飛び降りて言います…「あの子たち、母親を妖魔にやられてしまって、ずっと泣いてたんだ…」(←真顔バージョン)

      「♪あつい気持ちはセーラービ、わ、たしがわーたーし−でいーるかぎり♪」

       「だから、ナニか好きなコトをしようって言ったら、美奈子の歌がいいって…」「…………」(←美奈子に、ようやく笑みがこぼれます)

      「♪せーらーび、あーなたをあーいーしーつづーけーたいー♪」

       「…………」

      「♪目―のーまーえーにーあーる、こーのーしゅーんーかーんーが♪」(←イコール現世)…

       「美奈子…」…アルテミィ〜スは美奈子の肩に飛び乗ります…「愛野美奈子は、あしたにでも消えるような存在だって言ってたけど…」

      「♪いーきーるーばーしょー、駆、け、抜、け、て♪」

       「ボクは…消えないと思う…『こんなにみんなから愛されてるんだから…』「…………」

      「♪ひとはなぜーいちどーだーけしかー、生きるチャンースがなーいーのー♪」

       「…………『セーラーヴィーナスは、また転生してやり直しがきくかもしれないけど、愛野美奈子としての人生は、もう二度と繰り返せない…』

       「♪ときはなぜーいちびょうーさえも、立ち止まらーないのーだーろー♪」

       「…………『て言うか、あたしより歌うまい…』

 

        ★  ★  ★  ★  

       その頃、まこちゃんは…。

       まこちゃんも、『メタリア妖魔V』の出た現場に駆けつけようと、とにかく走ってます…。その道すがら、歩道には、たくさんの人が「抜け殻」化して倒れてます。

       すると、まこちゃんは突然「はっ!」と立ち止まります。見ると、「抜け殻」化して倒れてる人々の中に混じって、ナンと、元基までもが倒れてるではありませんかっ! 元基は、前回まこちゃんのために買った「福亀」のお守りの前足を欠けさせてしまったので、また同じモノを買い直しに来ていたみたいで、その露店のアクセサリー屋さんの前で倒れてます。

       「元基くんっ!」…まこちゃんが元基に駆け寄って肩をつかむと、ナンと、元基は目を覚まし(←ってキミ、めちゃめちゃ生命力あるんだね?)、「…あ、……まこちゃん…」と、青白い顔をしながらゆっくりと上体を起こし、「…お守り…」と言って、まこちゃんの手に「福亀」のお守りを渡すと、そのまま意識を失い、まこちゃんのひざの上に頭を乗せる形で倒れ、目を見開いたまま完全に「抜け殻」になってしまいました(←元基の財布が落ちてて、露店のお兄さんが千円札を握り締めてますから、おカネを払って、おつりとカメを受け取った直後に、二人同時にやられちゃったんですな)。

       「元基くんっ!…しっかりしてっ!…お願い元基くんっ!」…まこちゃんは、元基の肩を揺すりますが、もう返事はありません…「元基くんしっかりしてっ! 元基くんっ!……元基くんっ!」。…ここで、まこちゃんはAct.31でのデート・シーンを回想します…

     …元基に手を引かれて、映画館に駆け込んだ時のコト…

     …館内の座席に座って、元基がジュースを飲んでる横顔を、ナニげにちらっと見た時のコト…

       …まこちゃんは、手の上の「福亀」のお守りを見つめながら、さっき美奈子に言われた言葉を思い出します…

     「一人なんかじゃないじゃない」

       「…………」

     …幼少の頃に両親を亡くし、自分の許を去って行く両親の後ろ姿に向かって、「どうして…」

     …Act.31で、「戦士の力」に目覚めた時のコト…「必要だったからだ…、一人になるコト…」

       「…違う……、戦士の力が…、目覚めたのは…」

     …あの時、元基がフラレ際に言った、「やっぱりまこちゃんは、女の子らしいと思うよ…」を回想して…

       「…一人じゃなかったから…」…まこちゃんは、「福亀」のお守りを持った手をゆっくりと下ろし、その手を元基の手に重ね合わせます…。それから、キッと顔を上げ、戦士の顔つきになります…「…『よーし、この仇…必ず…!』

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは火川神社…。

       ナナちゃんと男の子が、並んで石段に腰掛けて、体を左右に揺らしながら、「セラビー」の続きを歌っております…

      「♪よていちょおーわのしょーおーせつや、えいががつーまらなーいーよーに♪」(←これは、2番を歌い終わったあとの、間奏のあとの、1番のBメロの繰り返し部分ではないか…)…

       「…………」(←すっかり微笑みながら見入っている美奈子)…

      「♪ジンセーもーすこしーズーレたら、おーもーしーろーいの、かも、しれ、ないー♪」

       …アルテミィ〜スが、いつの間にかまた地面に降りてて、振り返り、そして言います…「愛野美奈子は、キミが思ってるほど弱い存在じゃない…」(←真顔バージョン)「…………」

      「♪あつい気持ちはセーラービ、わ、たしがわーたーし−でいーるかぎり♪」

       「ボクは…、愛野美奈子が…、好きだよ…!」「………アルテミス……『ごめんなさい、アナタの持ちは嬉しいけど、あたし、やっぱりまだゾイゾイのコトが…』

      「♪せーらーび、あーなたをあーいーしーつづーけーたいー♪」

       「キミだって、本当はそうだから、歌い続けて来たんじゃないのか…?!」「…………」

      「♪目―のーまーえーにーあーる、こーのーしゅーんーかーんーが♪」(←イコール現世)…

       「生きて…欲しいんだ…!『現世を…!』(←涙バージョン)…

     「♪いーきーるーばーしょー、駆、け、抜、け、て♪」

       「…………」(←こっちも涙バージョン)…。

 

       僭越な言い方ではありますが、芸能人にとって、『ファンから励まされて勇気をもらう』と言うコトは、もうほとんどそのために生きてるのだと言っても過言ではないくらい、大切なコトなんですね。そして、実は美奈子は、これを、Act.12でも、あるいはAct.35でも、同じように経験して、そのたびに、心境の変化を促されてきているんです(↓)

1.       Act.12の時は、うさぎちゃんと観覧車の中でショートケーキを食べて、(「…(心の声→)こんな風に笑ってもいいんだ…。戦士だって…、プリンセスだって…!」)と、「月野うさぎ」への失望感を拭い去るきっかけになってます(←今にして思うと、美奈子の記憶の中のプリンセスって、あの『プリンセス・セーラームーン』みたいな人だった訳なんだから、そこへ持って来てあの「月野うさぎ」を見せられちゃ、そりゃショックだったろうなぁ…)(←自分の上司は『織田信長』だったはずなのに、それが『志村けんのバカ殿』になってたみたいなモンだもんなぁ…)。

2.       Act.35の時は、(「あの…、私…、ずっと美奈子ちゃんにお礼言いたかったんだよね」「…えっ? お礼??」「そのぉ…実は…好きな人がいて…全然うまくいかなくって、もうダメかな〜って思う時もあったんだけど…そういう時、美奈子ちゃんの歌で励まされたっていうか…。うふっ、美奈子ちゃんの歌うたってると、元気出たし、頑張れたんだよねっ! 今、すごいうまくいってるのって、美奈子ちゃんのおかげだと思うっ! うふっ…」「……」「ホントに、歌ってくれてありがとう!」)と、この言葉によって、美奈子はプリンセスとエンディミオンの仲を引き裂くのを、断念するコトになります。

       ただし、この二つの例は、あくまでも美奈子とプリンセスの関係を改善するに留まるものであり、なので、あくまでも「前世の使命」の延長線上にある問題でしかありませんでした。これでは、とうてい美奈子に『現世意識』を持たせるコトにはつながりません。

1.       本稿で再三にわたって書いてきた通り、実写版のセーラー戦士が「戦士の力」に目覚めるためには、まず、全員に共通の絶対必要条件を満たす必要があり、そしてそれが、それぞれ各人の抱える問題とどう関わって解決されていくか、すなわちこれが、「戦士の力」に目覚めると言うコトの本当の意味なんですな。で、その絶対必要条件と言うのが、「友達」「家族」「恋人」、等のキーワードで密接に結ばれているもの、すなわち『現世意識』の強さな訳です。これによって、自分にとっての『守るべき者』を見つけ、『現世』との強い絆が築かれない限り、絶対に「戦士の力」には目覚めません。

2.       で、『現世組』の亜美ちゃんとレイちゃんは、うさぎちゃんとの友情を通して完全に孤独から開放され、『現世との絆』が築かれたのですが、『前世組』のまこちゃんと美奈子は、それぞれ、(「あたしが昔から一人きりなのも、きっとこういう時に悲しむ人を作らないためなんだ…。…そういう風に前世から決まってるんだ…」)、(「キミが親しい人間を作らないのは、使命のためじゃない…」「…」「誰も…悲しませたく…ないから…」と、敢えて孤独を受け入れ、『現世との絆』を拒むような生き方を選択してきてるんですね。その結果、まこちゃんは、敢えて『仲間』『仲間』としてしか見ようとはせず、美奈子に至っては、敢えて『仲間』『主従関係』としてしか見ようとはしませんでした。だから、のように『友情』と言うキーワードで比較的すんなりと「戦士の力」に目覚めると言う訳にはいかず、とにかく一筋縄ではいかなかった訳です。

3.       この二人の言う使と言う言葉は、分かりやすく言えば、結局は、単に『それが自分の仕事だから』と言う責任感や義務感でしかなく、うさぎちゃん達のように、本当に心の底から「大切なもの」を守りたいからではありません。義務や責任だけで動いてるような人は、確かにその事自体は立派ではありますが、根本の動機として、とうてい『今のこの星を愛してる』とは言えない訳ですから、そんな人間に対しては、決して「戦士の力」は微笑みかけてはくれないんですね。必要なのは、ズバリ、「愛と正義」なんです。たとえ「正義」はあっても、そこに「愛」がないのであれば、そんな「正義」にはナンの意味もないんですよ。

4.       では、そんなまこちゃんと美奈子の『現世との絆』を築かせるには、一体ナニが必要だったのでしょうか?

5.       そこで突破口となったのが、まこちゃんの場合は、『天涯孤独』であるが故の『結婚願望の強さ』であり、美奈子の場合は、『歌が好き』であるが故の『アイドルとしての立場』です。このように、この二人には、仲間のセーラー戦士による『身内からの働きかけ』ではなく、それ以外の『外部の人間』(←つまり、たとえ転生しても、次の世ではもう決して会う事の出来ない人々)を通して『現世との絆』を意識させられない限り、それが、「戦士の力」を目覚めさせるように働きかける事ができなかったんですね。そして、それを経るコトによって、初めて、ようやく仲間との友情も、素直に受け入れる事ができるようになる訳です。

6.       Act.41で、まこちゃんが元基の前で変身したのはなぜなのか? それは、まこちゃんが、心の底から『大切なもの』を守りたいと思ったからです。その結果、『自分の正体がバレて嫌われるコトになったとしても…それでもかまわない』と、そう思ったからです。そしてそれは、そっくりそのまま、うさぎちゃんがなるちゃんの前で変身した動機と、全く同じだったんですね。

7.       美奈子も同じです。美奈子は、自分の歌を通して、この子供達と心がつながり、そして心の底から、『この子達を守りたい、そして、この子達の愛する愛野美奈子を、生きさせてあげたい』と思える事で、『現世との絆』を強く意識する事ができたんです。

 

 ★  ★  ★  ★   CMタイム― ★  ★  ★  ★  

 

       その頃、マーキュリーとマーズは…。

       『メタリア妖魔V』を相手に、やっぱり大苦戦中の模様です…。二人一緒に吹っ飛ばされ、ホテルのロビーみたいな所の床に転がされてます…「あぁっ!」「うぅっ!」。どたっ! ばたっ! ごろごろ…

       一方の『メタリア妖魔V』は、余裕の表情で歩み寄って来ます…。二人は懸命に立ち上がると、おおっ! マーキュリーが先頭になって『メタリア妖魔V』に向かって行き、マーズがそれに続きます。

       二人は側転しながらクロスして『メタリア妖魔V』と体を入れ替えると、マーキュリーの「うん!」に、マーズが「うん!」と答えて、やはりマーキュリーが先頭になってジャンプし、マーズがそのあとからクロスする形でジャンプします。

       ところが『メタリア妖魔V』は、二人の繰り出したX攻撃を、それぞれ軽く電撃を食らわすように防御してしまい、二人は「あっ!」「あっ!」と空中で足を取られ、そのまま床にどたっ!「うっ!」ばたっ!「うっ!」と、倒されてしまいます…。これはダメージが大きかったらしく、二人はなかなか起き上がれません…。

       するとその時、突然「やめろっ!」とジュピターが駆けつけて来ました。すると『メタリア妖魔V』は、「……ン?!…『その声は、このあいだの自爆野郎か…?』みたいにゆっくりと振り返ります…。

       「レイっ! 亜美ちゃんっ!」。ジュピターは『メタリア妖魔V』を見据えると、「フッ!」とファイティング・ポーズを取ります。「…まこと…!」「……」

       しかし『メタリア妖魔V』は、軽く右手を前に出しただけで、そこから凄まじいビームを放ち、どかんっ!「あ゛っ!」とジュピターを吹っ飛ばしてしまいます(←ありゃりゃ、やっぱりか…)。

       しかしジュピターはすぐに起き上がり、そこにマーズとマーキュリーが駆けつけて並び立ちます…「三人で一緒に攻撃しよう!」(←おおっ! 今回はナニげにマーキュリーが仕切ってるっ!)。マーズとジュピターはそれに「うんっ」「うんっ」と答え、三人は一斉にタンバリンを取り出します…じゃりんっ!

       で、三人はタンバリンで同時攻撃を食らわしますが、『メタリア妖魔V』はそれを余裕で受け止め、逆に返し技を食らわされてしまいます…しゅばーーっ! 三人とも派手に吹っ飛ばされ、「あっ!」「あっ!」「うっ!」

       ジュピターは柱にぶつかり、ばしっ!「あっ!」

       マーキュリーは館内表示の看板に激突し、ばんっ!「うっ!」

       マーズは普通に床に転がり、どたっ!「うっ!」

       すると、マーキュリーのぶつかった看板がマーキュリーの足の上に倒れてきて、がしーんっ!「うっ…!」(←って、ナンか、前にもこんなコトなかったっけ…?)。その看板は尋常じゃなく重いらしく(←ってマジ?)、マーキュリーは身動きが取れなくなり、すかさずマーズが起き上がって助けに行こうとしますが、そこにいきなり『メタリア妖魔V』が出て来て、マーズの胸倉を掴んで投げ飛ばします。「あぁっ!」…今度はマーズも柱に激突…ばしっ!「うっ…!」

       「!…、レイっ!」「!……」。マーキュリーは動けず、ジュピターも起き上がれません…。

       『メタリア妖魔V』は、これで勝利を確信したのか、両手を広げて雄叫びを上げると、周りの観葉植物からエナジーを吸い取って枯らしてしまい、外を歩いていた人々も、次々と倒れていきます…。

        ★  ★  ★  ★  

       近くの病院では、患者さんを運んでいた看護婦さん達までもが倒れだしてしまい、もう収拾がつかなくなってしまっております。

        ★  ★  ★  ★  

       次に、カメラが上空から街を俯瞰映像で捉えると、街のあちこちが黒紫色に変色し始め、それが関東一円にまで一気に広がっていきます。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらダーク・キングダムでは…。

       さすがのベリル様も、この状況にはかなり困惑してるようで、「…どうすれば星を滅ぼさずに、メタリアの力を…」と言いながら、メタリアが抜け出たあとの、そのメタリアの塔を見つめております。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらセーラー戦士達…。

       またしても『メタリア妖魔V』にブン投げられて、三人ともすっ飛ばされております(←もうボッコボコですな…)。三人はもう完全にグロッキー状態のようです…。

       すると『メタリア妖魔V』が、今までずっと持ってただけだった剣を抜いて構えながら、三人に近付き、「ハカイ…、スベテヲ…、ハメツ…」(←どーでもいいけど、アンタ、めちゃめちゃボキャブラリーが貧困ですな…)。

        ★  ★  ★  ★  

       するとその時、ついにそこへ、「待ちなさいっ!」と美奈子が駆けつけます。

       美奈子は『メタリア妖魔V』と対峙し、完全に自信を取り戻した顔つきで、じっと相手を見据えております。

       「…ヴィーナス…」「…………」「ナンで?! 変身できないのに…!」。ジュピターのその言葉を聞いて、マーズは、「…!!……ええ?!…」

       しかし、みんなの心配もよそに、当の美奈子本人は、ナンか体調がいいのか、めちゃめちゃ戦う気満々で、とにかくセーラー・ファイティング・ポーズを取りまくっております。「ダメだ! 逃げてっ!」

       するとその時、美奈子の体から、金色の光が放射され始めます(←おおっ! ナンか、Act.12の「プリンセス・セーラーヴィーナス様」登場のシーンを思わせますな)。次第に、全身がその光に包まれ、兎にも角にもキラキラと…(←しかしこう言うフォトジェニックなポーズを取らせたら、この人は天下一品ですな…)。

       「…!!……『確かに…』「…!!……『確かに…』「!……『確かに…』

       美奈子は、左右の手を腰の高さでばっ!…ばっ!と広げると、そこから両手を上に大きく回すようにしながら体を逆方向に斜めに向け、手を顔の前で合わせると、そこから、「ヴィーナスパワ〜、メーイク・アップ!」(←おおーっ! 今度は変身できましたっ! ぱちぱちぱち…)。

       変身し終わったあとも、ヴィーナスはまだ光に包まれており、そこへ、アルテミィ〜スが駆けつけて来て、「目覚めたんだ!……戦士の力がっ!」(←えっ!? そうなの?!)(←ただ変身できたってだけなのに?!)。

       「ヴィーナス……」「!……」「……」

       で、ヴィーナスは『メタリア妖魔V』に向かって駆けて行きますが…、あれ? バク転しながら外へ出て行っちゃいましたよ?(←『テメ、表へ出やがれっ!』ってコトでしょうか?)。

        ★  ★  ★  ★  

       で、『メタリア妖魔V』を外へおびき出します…。

       それからヴィーナスは、一度「はっ!」とジャンプして、『メタリア妖魔V』の頭上を超えて体を入れ替えます。

       すると『メタリア妖魔V』は、「ホシノ…、ハメツヲ…」「させる訳にはいかないのよ!」と言うが早いか、「ローリング〜ハート〜バイブレーション!!」(←おおっ! 『ヴィーナス覚醒』は新技のお披露目だったのかっ!)。しゅわわわわわーーっ!(←ハート型の光の輪が連射される)…ぼかっ!(←『メタリア妖魔V』が思いっきり吹っ飛ばされる)。

       『メタリア妖魔V』は、地面に叩きつけられるように転がされますが、すぐに起き上がります。しかし、ナンか「ハート・バイブレーション」の振動が気持ち悪かったのか、『メタリア妖魔V』は立ち上がるなり、いきなり空に向かってゲロ吐くみたいに「がぁ〜〜っ!」とやると、『メタリア妖魔V』の体から赤い火の玉みたいのが放射され、ナンと、『メタリア妖魔V』『メタリア妖魔U』に逆戻りしたではありませんかっ!(←どうやら、メタリアが飛び出てっちゃったみたいです)(←すごいじゃないか「ローリング・ハート・バイブレーション」っっ!!)(←見た目はそれほどでもなかったのに…)。

       そこへ、ようやく三人が駆けつけて来て、肩で息をしながらヴィーナスの背後に並び立ちます…。

       が、次の瞬間、マーキュリーが「!…」

       すると、その四人の正面に、ナンと、いきなりセーラームーンが、まるで『プリンセス・セーラームーン』みたいな顔してスティックを構えて立ち尽くしているじゃありませんかっ!(←ワシャ一瞬、『メタリア妖魔U』がセーラームーンになっちゃったのか?!と思ったよ)(←でも、明らかにコレ、わざとそう錯覚させるように演出してますね…)(←見てる人が錯覚するかどうかはともかくとして…)。

       それを見て、ヴィーナスが、やや間を置いてから、ようやくホンのかすかに笑みを浮かべて、ホンのかすかにうなずきます(←これも紛らわしいが…)。

       その次に、マーキュリーが「うさぎちゃんっ」と、少し嬉しそうに声をかけます…が、その両隣のマーズとジュピターは無反応…?

       するとここで、やっとセーラームーンが、本来のセーラームーンらしく「みんなっ!」と声を発します(←ね? 紛らわしいでしょ?)。

       セーラームーンの立場からすれば、さっきルナから、(「みんなで決めたのよ」「?…」「なるべくうさぎちゃんを戦わせないようにしようって…」「え?」「幻の銀水晶の力を使わせないように、うさぎちゃんだけ頑張らせる訳にいかないから…」「…そっか……」)と言われてた訳なのですが、しかし、だからと言って、みんなだけを戦わせておいて、それで放っておけるセーラームーンではありませんからね。その辺の複雑な事情と心理が働いていたせいで、おそらく、このシーンのセーラームーンの登場時の顔つきが若干紛らわしいモノになっていたのだとは思いますが…。しかし見方を変えると、『この私を差し置いて家臣どもがエラソーにっ!』と言う、『前世のプリンセス』『現世のうさぎちゃん』の、同一人物化の兆候のような雰囲気も感じられないでもないのですが…。

       すると、ヴィーナスがタンバリンを取り出して構え、じゃりんっ! 「プリンセスと一緒に攻撃するのよっ!」…三人もうなずいてタンバリンを出します…じゃりんっ!

       するとセーラームーンも「うんっ」とうなずいて「ハッ!」とジャンプしてみんなの前に着地します。

       で、セーラームーンの後方で四人が輪になってタンバリンを合わせ(←今回は回らないようだ…)、「ムーンラーイト・アトラクティーブ…」ずばーーんっっ!!(←おおっ! 見事に爆死っ!)。

       「…やったぁ…!」

       「うん、よかったね…♪」(←後ろを振り向いてジュピターに答える…)。

       「やったわね♪」(←マーズに…)。

       「ええ…♪」(←ヴィーナスに…)。

       「やった…!」(←ヴィーナスに…)。

       「♪」(←ジュピターに…)。

       「♪」(←誰ともなく四人の輪の中で…)。

       「……」(←あれ?…一人だけ輪に加わらず、ナンか寂しそうな笑顔…(「…ナンか最近、みんなと、ちょっと離れちゃってる気がするんだけど…」と言うのが、まだ心に引っかかってるんでしょうか?)(←それにこの人の場合は、地場衛が戻って来ない限り、結局はナニも解決していない訳ですからねぇ…)。

       …そして、セーラームーンは、みんなの喜びの輪から顔を背けてしまいます…(←そう言えば、Act.28で初めて「ムーンライト・アトラクティブ・アタック」と言う合体技が登場した時、そのあとで、せっかく合体技が登場したのとは裏腹に、ヴィーナスが一人だけ、みんなの輪から外れていたのを思い出しますなぁ…)。

       すると、そのセーラームーンの映像に、『プリンセスのハープ』の音色が重なります…

        ★  ★  ★  ★  

       …すると、「抜け殻」化していた元基が…

       「……………ん…んん?…」と目を覚まし、「…あぁ…!」と起き上がります。そうしながら、自分の空っぽの右手を見て、「あれっ?…」…それから左手も見て、「?」…それから自分の周りを見回し、「お守り……、まこちゃんに渡したような……、つぅ夢かなぁ?!…」(←頭カキカキ…)…

       …隣で倒れていた露店のお兄さんも目を覚まし、道中に倒れていた人々もみんな目を覚まして起き上がります…

        ★  ★  ★  ★  

       …病院でも…

       『プリンセスのハープ』の音色が届いたのか、ナースステーションで倒れていた看護婦さんや、その手前で倒れていたお医者さん、患者さんなども目を覚まします…

        ★  ★  ★  ★  

       …病室のベッドに寝ていたなるちゃんも…

       「抜け殻」化していた目が生気を取り戻し、ベッドの上で上体を起こします…

       …すると、相部屋の他の患者さん達も、次々と目を覚まして起き上がります…

        ★  ★  ★  ★  

       …火川神社でも…

       …ナナちゃんと男の子が神社の前でお祈りしてましたが、そこへ、彼らのお母さん達が駆けつけて、「ごめんねぇ…!」と笑顔で抱き上げます…

        ★  ★  ★  ★  

       …で、カメラはバトル現場に戻り…

       …なぜか、プリンセス・セーラームーンが、高い所に腰掛けてハープを弾いております…(←こ、これは一体…?)…そして、その下では、4人の守護戦士達が、そんなプリンセス・セーラームーンの姿を、ただ黙って整列して見守っております…(←こ、これは一体…?)。

       これはちょっと、ナニげによく分からないシーンですねぇ…。

       本稿のAct.43の時にも書きましたが、プリンセス・セーラームーンには2パターンあって、

1.       一つは、Act.36で初登場した時の変身パターンで、普通のセーラームーンから2段変身した状態のプリンセス・セーラームーンです。こちらは、『プリンセスの剣』を出して戦う『孤高の最強戦士』です。Act.41とAct.42のプリンセス・セーラームーンもこのパターンです。

2.       もう一つは、Act.37で初登場した、寝てるうさぎちゃんから直接プリンセス・セーラームーンに変身したパターンです。このケースでは、通常のセーラームーンと言う戦闘状態を経由していないためか、こちらは『プリンセスのハープ』を出して演奏しながら街を徘徊する、『孤独な流し』です。Act.43の2度にわたるプリンセス・セーラームーンもこのパターンにあたります。

       つまり、仮に、上記「1」の2段変身パターンによるプリンセス・セーラームーンを『プリンセス・セーラームーンA』とし、「2」の夢遊病パターンを『プリンセス・セーラームーンB』とするなら、『プリンセス・セーラームーンA』は、『前世のプリンセス』の意志で変身したプリンセス・セーラームーンであり、一方『プリンセス・セーラームーンB』の方は、『現世のうさぎちゃん』によって呼び込まれて変身したプリンセス・セーラームーンであると、そのように分類する事ができるんですな。つまりその違いは、手に持ってるモノが、『プリンセスの剣』であるか『プリンセスのハープ』であるかに象徴されている訳です。

       そして、Act.42の『メタリア妖魔U』とのバトル中に、プリンセス・セーラームーンは『プリンセスの剣』『プリンセスのハープ』に変えてマーキュリーの傷を治していましたが、あの瞬間、実は、『プリンセス・セーラームーンA』『プリンセス・セーラームーンB』と入れ替わっていたと解釈する事もできる訳なんです。

       で、問題は今回のこのシーンなのですが、残念ながら変身する瞬間が映されてないのでナンとも言い難いのですが(←おそらく、わざと見せなかったのだと思いますが…)、状況から考えても、これはセーラームーンから2段変身した『プリンセス・セーラームーンA』と言う事になるはずです。なぜなら、ここで、一旦セーラームーンから変身を解いてうさぎちゃんとなり、そこから夢遊病パターンで『プリンセス・セーラームーンB』を呼び込んだなどと言う事は、ちょっと考えにくいですからねぇ…。

       となると、今回のこのパターンは、Act.42『メタリア妖魔U』とのバトル中に、プリンセス・セーラームーンが『プリンセスの剣』『プリンセスのハープ』に変えてマーキュリーの傷を治したパターンと同じと言う事になり、『プリンセス・セーラームーンA』『プリンセス・セーラームーンB』と入れ替わったパターンだと解釈する事ができるんですな。

     ここで重要なのは、『プリンセス・セーラームーンB』を呼び込むのは、それが「怒りや憎しみの感情」であろうとその逆であろうと、あくまでも『現世のうさぎちゃん』の意思だと言う事です。

     なぜなら、あの時、プリンセス・セーラームーンが、剣を構えながらも、チラッと後方のマーキュリーに目をやり、その瞬間、『プリンセスの意識の中のうさぎちゃん』が、「亜美ちゃん!」と叫んでいたからです。つまり、『プリンセスの意識の中のうさぎちゃん』『プリンセス・セーラームーンB』を呼び込んだ時、『亜美ちゃんを助けたい』と言う強い意識が働きかけていて、それが、『プリンセス・セーラームーンA』を管理する『前世のプリンセス』と交渉を成立させ、その結果、剣をハープに変えた訳です(←『プリンセス・セーラームーンA』には、仲間と共闘しようなどと言う意思はありませんし、それどころか、四戦士など、はなから戦力ともみなしてません。しかも、「亜美ちゃん!」と言う『うさぎちゃんの心の叫び』も挿入されてますから、したがって、『前世のプリンセス』が、個人の意志でマーキュリーを戦線に復帰させようとして傷を治したなんて解釈は、もはや成り立ちませんからねぇ…)(←それに、そもそも『前世のプリンセス』には「幻の銀水晶」をヒーリングに使う能力なんか備わってないんですからね。それがあったら、Act.25で『現世のうさぎちゃんプリンセス』がタキシード仮面の命を救ったように、前世でエンディミオンを死なせるはずがないんですから)。

     なので、今回もそれと全く同じです。

     前回の十番中の夏季登校日のシーンでも、(「……(心の声→)なるちゃんだけじゃない…。早く妖魔を倒して、みんなを、元に戻さなきゃ…」)と言ってたように、『メタリア妖魔』さえ倒せば、「幻の銀水晶」を純粋にヒーリング能力として使える事は、セーラーチームの全員が共通認識として持って戦ってきた訳ですから、ここでは、ついにそれが念願かなって、『プリンセスの意識の中のうさぎちゃん』が、『なるちゃん達を助けたい』と言う強い意識で働きかけて、それが『プリンセス・セーラームーンA』を管理する『前世のプリンセス』と交渉を成立させ、その結果『プリンセス・せーラームーンB』を呼び込んだ訳です。なぜなら、『前世のプリンセス』と言う人は、「エンディミオンのいない星はいらない」と言って星を滅ぼしてしまえるような人なんですから、そんな人にとっちゃ、『月の王国の者ならまだしも、ナンでこの私に、地球国の者など助けてやらなければならない理由がある?』ってなモンですからね。

       ところが、ここで問題なのは、その前に、この状況下において、まず、どうして普通のセーラームーンが2段変身して『プリンセス・セーラームーンA』になったのか?です。今までのパターンでは、2段変身で『プリンセス・セーラームーンA』になるには、セーラームーンが地場衛がらみで精神的に追い込まれたり、あるいは戦況的に危機的状況に追い込まれない限り、それは起こりませんでした。

       『プリンセス・セーラームーンA』自体には、「幻の銀水晶」をヒーリングに使う能力は備わってません。だから、『前世のプリンセス』『現世のうさぎちゃん』の交渉が成立して、『Aの剣』『Bのハープ』に入れ替えるためには、当然、『前世のプリンセス』の側に、交渉を成立させるに足るだけの何らかの理由(←メリットとか、大義名分)がなければなりません。

     Act.42の時は、Act.41の時に『プリンセスの意識の中のうさぎちゃん』に邪魔されて『メタリア妖魔』を倒しそこなった教訓から、それと同じ事を繰り返さないためでした。なぜなら『プリンセス・セーラームーンA』と言うのは、とにかくエンディミオンを取り返すために、一刻も早く『メタリア妖魔』を倒してベリルの切り札を奪わねばならないと思ってるのですから、当然、『プリンセスの意識の中のうさぎちゃん』に邪魔されたくはない訳です。なので、Act.41のなるちゃんのように、Act.42のマーキュリーを怪我させたまま放っておくと、必ず邪魔されると分かっていたので、あそこではマーキュリーの傷を治す事にしたんです。

       そう考えると、今回はどうでしょうか?

       『プリンセス・セーラームーンA』の立場からしても、『メタリア妖魔』を倒す事は念願だったのですから、ついにそれを成し遂げた今、見事それをやってのけた家臣達に褒美を与えてやるのが、『月の王国の王女』としての当然の事務仕事な訳なんですよ。だからこそ、そのために『前世のプリンセス』は、ここで2段変身して、家臣達の前に姿を現したんです。この状況下で、『前世のプリンセス』が進んで家臣達の前に姿を現す理由なんて、それ以外にありえません(←戦(いくさ)のあとの論功行賞は、戦国の世の基本です)(←その昔、一時期ワシが歴史シュミレーション・ゲーム「信長の野望 覇王伝」にハマってた時のコトを思い出しますなぁ…)(←論功行賞でどんだけ光秀を優遇してやったコトか…)。

 

       そしてそこで、『前世のプリンセス』『現世のうさぎちゃん』の交渉が成立し、なるちゃん達を助けるために、『プリンセス・セーラームーンB』を呼び込んだ訳なんですな(←たぶん…、きっと…、おそらく…、そうに違いない…、と思われるのだが…)(←でも、普通に考えれば、このシーンは、この絵づらそのものが、そうとしか思えない絵づらであるコトだけは間違いありません…)。

        ★  ★  ★  ★  

       さて、ちなみにこの「ムーンライト・アトラクティブ・アタック」と言う合体技は、今回これで三度目のお披露目となるのですが、実はコレ、ナニげに毎回違う条件下で放たれ、しかもその結果もそれぞれなんですよね。それを分かりやすく表にしてみると、以下のようになります(↓)

★ 一発目:Act.28『対・クンツァイト&ヒトデ妖魔戦』

セーラームーン(覚醒)

マーキュリー(未)

マーズ(覚醒)

ジュピター(未)

ヴィーナス(未)

【結果】⇒クンツァイトまでは倒せず。

★ 二発目:Act.29『対・灯篭妖魔戦』

セーラームーン(覚醒)

マーキュリー(覚醒)

マーズ(覚醒)

ジュピター(未)

ヴィーナス(未&不在)

【結果】⇒敵の最強防御マントのみ破壊。

★ 三発目:Act.46『対・メタリア妖魔U戦』

セーラームーン(覚醒)

マーキュリー(覚醒)

マーズ(覚醒)

ジュピター(覚醒)

ヴィーナス(覚醒)

【結果】⇒完全に倒す。

       ちなみに、「キラリ☆スーパーライブ」でも5人揃ってやってますが、その時は四天王全員に食らわし、その結果、ネフライト:「おのれっ、覚えてろっ!」、クンツァイト:「マスターっ、セーラー戦士っ、この借りは必ず返すっ!」と退散させてました。ところが、それに対してマーズは客席に向かって、「四天王を倒したのも、みんなの声援があったからだわっ!」っつって、あくまでも「倒した」と言い張っておりました…(←強気な人だ…)。

       一発目のAct.28の時は、5人全員が揃ってはいましたが、しかし、当時「戦士の力」に目覚めていたのはセーラームーンとマーズの二人だけでした。なので、この技をクンツァイトにも浴びせていながら、倒せたのは『ヒトデ妖魔』だけで、クンツァイトにはマントで防御され、逃げられてしまってます。

       続くAct.29では、『マーキュリー覚醒』がプラスされていたものの、ヴィーナスが不在でした。なので、『灯篭妖魔』の例のマントを破壊するに留まっています。

       そして今回Act.46ですが、これは、ようやく5人全員が「戦士の力」に目覚めた上で勢揃いしたモノですから、まさにこれが完成形の最強技と言っていい訳です。つまり、セーラー戦士が「戦士の力」に目覚めると言う物語は、すべて、ひとえに、この合体技の完成を目指していた訳です。そしてこれさえあれば、もうメタリアすら敵ではありませんから、この先、たとえどんな敵が現れても、セーラーチームは、もはや無敵となった訳です…(←ぱちぱちぱち…♪)。

       ……ただし…、誰か一人でも…、欠けたりしなければ……。

        ★  ★  ★  ★  

       「麻布厚生病院」にて…(←って、あれぇ? そうだっけ?)(←まぁいいか…)。

       なるちゃんが、病院から出て来ました。すると、急に笑顔で手を振りながら駆け出します。

       うさぎちゃんが、手を振りながら駆けて来たんですね…「なるちゃーんっ♪」

       「うさぎが助けてくれたんでしょ? 信用してた通り…」「…ありがとう…」「…こっちが言うセリフだよ…うふっ♪」

       このシーンでのうさぎちゃんは、さっきのセーラームーンとは打って変わって、いかにもうさぎちゃんらしい笑顔です。まるで、なるちゃんの存在が、前世がらみの孤独を忘れさせてくれる、そんな、唯一の救いの存在であるかのような…。

       そして、なるちゃんが「信用」してくれてるほどには、セーラー戦士の仲間達は、自分を信用してくれてないかのような…。

       ちなみに、どうでもいいコトなのですが、なるちゃんはどうして制服姿なんでしょうか? しかも手ぶらです。確かに、なるちゃんが怪我したのは児童館のボランティアの日だったので、その日は制服でした。だから、仮にその足で病院に行って入院していたのなら、今日、その制服を着て退院してもおかしくはないはず?…でしょうか?(←ってンなバカなっ!)。なぜなら、後日うさぎちゃんがお見舞いに行った時、なるちゃんは明らかに自前と思われる黄色いパジャマを着てましたから(←今日はピンクのフリフリ・パジャマだった)、当然、なるママが着替えを持って見舞いに来てたはずです。であれば、最初に着てた制服なんぞ、とっくの昔に家に持ち帰って洗濯してるはずで、その後、夏休み中の入院なのに、わざわざ着替えの制服なんか持って来ないはずです。それとも、なるママはナンらかの事情で見舞いには来れず、なるちゃんの着てたパジャマは、あんなんで、意外とこの病院で貸し出してたパジャマだったのでしょうか? そう考えないと、今、なるちゃんが手ぶらで出てきたコトの説明もつきませんしねぇ…。

        ★  ★  ★  ★  

       一方こちらは、その他の4人…。

       「そ…、決めたのね?」「ゼロに近い可能性だけど…、やってみるわ…!」「えへへへっ♪」(←うれし涙バージョン)。

       「……」「……」「……」「うふふふっ♪」(←にっこりバージョン)。

       「言っとくけど…、アナタに言われたからじゃないわ。あたしが自分で、愛野美奈子、として決めたんだから…」(←目が泳いでるぞ…)。「……素直じゃないわね?…『それで礼を言ってるつもりなんだから…』「……」(←シカト…)。

       まこちゃんは、「福亀」のお守りを取り出して見つめ、やさしく笑みを浮かべてそれを握り締めます…「……」

       ふと、亜美ちゃんが立ち止まって、後ろを振り返り、ナニか心配そうに、「うさぎちゃん…」とつぶやきます…。それから、小走りにみんなの列に戻ります…。

       そんな亜美ちゃんに、みんなが顔を向けますが、レイちゃんは笑顔で、美奈子は無表情で、まこちゃんは軽く微笑んでます。これは、それぞれの亜美ちゃんに対する親密さを表してはいますが、亜美ちゃんがうさぎちゃんのコトを心配して列から離れたのだと言うコトには、誰も気付いてません。

       横一列に並んで歩き去る4人の最後には、美奈子の晴れやかな笑顔が映されます…。

       ところで、このシーンで、亜美ちゃんがうさぎちゃんと一緒になるちゃんの所へ行かなかったと言うコトは、やはり、うさぎちゃんは、『亜美ちゃんも仲間だ』と言うコトを、なるちゃんには話してませんね。なるちゃんは、「木野さん」が仲間だと言うコトは、一緒に現場を見てるので隠しようもなく知ってるはずですが(←いや、意外と、あれでもバレてないって可能性も、十分ありえますけどね…)、亜美ちゃんはそこにはいませんでしたから、わざわざバラす必要もないっちゃない訳です。もしもうさぎちゃんが、なるちゃんに『亜美ちゃんも仲間だ』と話してるのであれば、なるちゃんは、うさぎちゃんだけでなく亜美ちゃんにもお礼を言いたいはずですからね(←「木野さん」は、特に仲良しではないのでかまわないでしょうが…)。

        ★  ★  ★  ★  

       次回は、美奈子が…?

        ★  ★  ★  ★  

       セーラームーン:うさぎちゃん(沢井美優さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(沢井美優さん編)▼】

       マーキュリー:亜美ちゃん(浜千咲(現・泉里香)さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(浜千咲(現・泉里香)さん編)▼】

       マーズ:レイちゃん(北川景子さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(北川景子さん編)▼】

       ジュピター:まこちゃん(安座間美優さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(安座間美優さん編)▼】

       ヴィーナス:美奈子(小松彩夏さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(小松彩夏さん編)▼】

       ぬいぐるみルナ(声・潘 恵子さん):人型ルナ(小池里奈さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(小池里奈さん編)▼】

       アルテミィ〜ス(声・山口勝平さん):「」。『』。

       その他:「」『』

  [2009年8月30日(日)初稿 トモロー]


Act.47:美奈子の最期?編

 

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     今回レビューしたAct.46は、「美少女戦士セーラームーン DVD 第12巻」(バンダイビジュアル)に収録されております(↓)

 

DVD第12巻 作品本編(5話収録)

 

Act.45 Act.46 Act.47 Act.48 Final Act

毎回映像特典(12分)

 

「セーラームーン」におしおきよ

スペシャル座談会

@小林靖子インタビュー

Aセーラー戦士座談会〜1年間を振り返って〜その4

Act.46 ゲストキャスト

 

黒木ミオ:

露店の男:

ナナ:

コウタ:

有紗

大森ヒロシ

山口 愛

依田悠希

有紗の公式ブログ▼

公式ブログ「大森ヒロシの日々是笑進」▼

 

ジュネスグラフィ織田悠希▼

 

アクション:

古浜愛梨

今井喜美子

佐野弥生

伊藤由紀子

藤榮史哉

金田進一

花川仁教

橋口未和

G-Rocketsの公式サイト▼

ジャパンアクションエンタープライズ公式サイト▼

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