―実写版セーラームーンを検証する―


Act.25:真のプリンセス登場編――

 

       本稿は、2004年3月27日(土)にTBS系列各局で朝7:30〜8:00に放送された、「美少女戦士セーラームーン」(実写版)第25話の感想記(DVD鑑賞レビュー)です。

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       今回もセーラー解説は無しで、前回の続きから…。

       ついに、タキシード仮面の正体が地場衛であることを知ったセーラームーン…「……(心の声→)どうして…今まで気付かなかったんだろう…」

       ちなみに、この俯瞰映像は前回と同じ映像素材ですが、BGMが差し替えられ、セーラームーンの『心の声』にもエコーがかかってません。

       で、次の、「セーラームーンがタキシード仮面のマスクを取るアップのシーン」から新たに撮り直されてるので、カット割りとかカメラアングルが、前回とは若干違っております。

       註; ちなみに、本稿では、マスクだけ取った状態のタキシード仮面を、便宜上、『タキシード地場衛』と命名させていただきます…。

       で、『タキシード地場衛』は、セーラームーンの手からマスクを取ると、それを見つめます…「…………」

       ところで彼は、正体がバレたら、それを素直にあっさり認めてしまいましたな…セーラームーンがマスクを取ろうとしても、全く抵抗しようとはしませんでしたからね…。きっと、間接的に『好き』って言われちゃったもんだから、心に迷いが生じたんですかね…。

       それから、二人はしばし見つめ合い…「…私……………ここでセーラームーンは、さっき、自分がタキシード仮面に言ったコトを思い出します⇒(「地場、衛って言うんだけど…」「…前に…、マフラー渡したい人がいるって言ったでしょ?……その人なの…!」)。セーラームーンは、タキシード仮面がその「人」だとは知らず、『自分の好きな人』を、その本人に告白してしまっていたコトに気付きます…「はっ…私…!」。セーラームーンは、思わず『しまったっ!』みたいな感じで立ち上がり、その場から逃げ出そうとします。

       すると『タキシード地場衛』は、思わずセーラームーンの手を取り、「うさぎっ!」と呼び止めてしまいます。それを聞いてセーラームーンは、思わず「!…」と振り返り、「…知ってたんだ…」「!……」←するとこっちも、『しまった!』みたいな…)

       「…はっ、ごめんっ、今のぜんぶ違うからっ、私っ、全然っ…」「オレもっ!……」「…えぇっ?!…『オレ漏れそう?』「……オレも…」「……『オレ盲腸?』「…………」「…………」。しかし『タキシード地場衛』は急に黙ってしまい、掴んでいたセーラームーンの腕を、ゆっくりと放してしまいます…。「…………」「…………」。そして、言いかけた言葉を心にしまい込むと、さっとマスクを装着して、再びタキシード仮面に戻り(←顔を隠して心も隠す…みたいな…)、マントばさぁっ!と歩き去ってしまいました…。

       「…オレも…?……………………(心の声→)それって…もしかして…♪」(←って…いきなりすんごいニッコニコです…ナンか、ものすごく前向きにイイように解釈しちゃってるみたいです…この豹変振りは、まるでアニメですな)…「…『でも、タキシード仮面っ、出口そっちじゃないよ〜っ!…やっぱトイレかしら?』

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       「♪じゃ〜ん…ひとみは〜いつ〜も〜ジュ〜エル〜(ジュ〜エル〜)…♪」(←ここでオープニングです♪)

 

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       オープニング開けはダーク・キングダム…(←ちなみに今回は、基地のお城にカラスは飛んでおりません)

       いきなり、ガ〜ンっ!と、ピアノの鍵盤に体を叩きつけられるゾイサイト。クンツァイト:「なぜ今更マスターなどにかまう?!(←めっちゃ早口)消えて当然の男だ…。二度と手を出すな。いいな…?」。そう言ってクンツァイトがつかつかと去って行こうとすると、ゾイサイトは、「できない相談だな…!「!……」。ゾイサイトはマントばさぁっ!と立ち上がり、特に…お前が破滅へ進もうと言うのであればっ!」。するとクンツァイトは振り返り、「……かつてこの星を破滅させたのはマスターだ」「違うっ!…………プリンセスだ…。…彼女さえいなければ…」「プリンセスも私がカタをつける…。お前は動くな…。聞けないと言うのであれば…」…クンツァイトはサッ!と剣を抜き、それをゾイサイトの首に突き付けます…「本気だというのは分かるな…?」。ゾイサイトは小さく首を横に振り、「クンツァイト…、変わったな…」「……」。クンツァイトは、剣を収めて部屋を出て行きます。

       前回クンツァイトは、タキシード仮面に向かって「お前は我らを裏切り…、…そしてこの星は滅んだ」と言い、今回もここで、「かつてこの星を破滅させたのはマスターだ」と言いました。しかしゾイサイトの方は、それは「プリンセスだ」と言ってます。これは一体どういうコトなのでしょうか?…どうやらこの二人は、前世の「悲劇」に関して、見解の相違があるようですねぇ…そしてそれが、この両者のそれぞれの行動原理を決定してもいるようです。

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       こちらは、ベリル様の前にひざまずくジェダイトくん…。

       「ベリル様、クンツァイトのこと、少し分かりました…」(←おや?…どうやらジェダイトくんは、ベリル様からクンツァイトを探るよう命じられてたみたいですな…)。「ほう…」「本心は語りませんが、今は本当のプリンセスを狙っている様子です」「本当の?…あのプリンセスはニセモノだと言うのか?!」「クンツァイトは疑っております…囮だと…」「なるほど……。…ならばホンモノはどこに…?」(←やはり、カラスが飛んでない時は、ベリル様は怒りませんでしたな)

       …て言うか、この男…コイツがクンツァイトから『プリンセス情報』を入手したのは、もうかれこれ前々々回のAct.22だぞっ!…で、その時のやり取りは、以下の通りで御座いました(↓)

―Act.22の再現VTR―

       クンツァイトが洞窟の通路を歩いております…。

       すると、後ろからジェダイトくんが「クンツァイト!」と呼び止めます。「プリンセスのコトを確かめると言っていたな!…あのプリンセスはニセモノなのか?!」「…さあ?……マーキュリーを捕らえて分かったが、セーラー戦士どもはホンモノだと思っている」「だったら!」「昔から素直だなお前は…」「ナニぃ?!」

       ここでクンツァイトは振り返り、「…まあ、ヤツらを追い込んでみるまでだ。…追い詰められてナニが出てくるかは…お楽しみだがな…」「……」

       そしてクンツァイトは、ジェダイトくんに歩み寄って、耳打ちします…「…ネフライトは目の前の事に熱くなりすぎる。…手柄を立てたいと言うなら……力を貸してやるぞ…」

       そしてジェダイトくんは、前々回、そのクンツァイトのお陰でエナジーを集め、ベリル様からお褒めの言葉を頂いてたんじゃないかっ! それでこの男は、一体いつの段階からベリル様に『スパイ活動』を命じられてたんだ??(←日和見主義にもほどがあるぞっ!)。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらはその「ニセモノ」…。

       美奈子が、楽屋でアルテミィ〜スと話しております…。「セーラームーン達…少しずつ目覚め始めてきてるね?『約一名を除いて…』「ああ、戦士として戦うことが、彼女たちの力を導いているんだ『約一名を除いて…』「もうすぐ、って…、予感はする、きっと…『約一名を除いて…』「うんっ『約一名を除いて…』『って悪かったなコノォ〜っ!』

       そこへ、トントンとドアがノックされ、美奈子が「はい!」と返事すると、「!!」(←アルテミィ〜スはびっくりバージョン)、スタッフさんが「美奈子ちゃん、お願いしまぁす…」と呼びに来ました。美奈子は「はぁい」と立ち上がります(←その後ろで、なぜか横に倒れているアルテミィ〜ス…)。

       するとスタッフさんが、「あれ? 中でナンか声してたけど…マネージャーさんじゃないんだ…?」「えぇ? そうでした?…ずっと一人でしたよ?」(←確かに一人だったな…相手はぬいぐるみだからな…)。

       美奈子が部屋を出て行くと、アルテミィ〜スは起き上がり、「ほぅ…」(←とほほバージョン)と安堵のタメ息をつきます…。

        ★  ★  ★  ★  

       場面変わって、上空の雲が、ものすごい速さで流れて行くのが映されます…。

       …って、あれぇ? ちょっと待てよ? コレはもしや…………(只今、映像資料を確認中)…………やはり間違いないっ!…この映像は、Act.8でまこちゃんが、うさぎちゃんから絵馬(←「祝 ナコナコ get!! くぴっ」を託されて火川神社に向かってた時に使われてた「空の映像」(←別名「木の精霊」と「風の精霊」の図…)じゃないかっ!(←もしや、『流れ雲バンク』か?!)。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは地場衛宅…。

       陽菜さんが、地場衛の部屋で、留学の準備のために荷物をまとめております…。

       …って…んん?!…ちょっと待てよ?!…コレ、陽菜さんが着てる服…これは前回と一緒ですねぇ…(←時間帯が夕方に近いらしくて、光の加減で若干色が違って見えますが、明らかに同じ服です)。

       …てコトはコレ…、前回の「科学館」での一件から、まだ日付が変わってませんな…。てコトはコレ、陽菜さんは…(↓)

1.       地場衛が「ちょっと、元基んトコ行って来る」と言って出掛けたあと…、

2.       「ちょっと」と言うわりに帰りが遅いので電話してみたら…、

3.       「衛? どこにいるの?…………え?! 科学館? ナンでそんな所にいるの?」に対して「いやっ…ちょっとぉ…行きたい店があって…」なんて返事が返ってきて…、

4.       そのあと地場衛の電話が「ヘンな切れ方」をして…、

5.       血相変えて「元基くんっ!…衛! 衛来てないっ!?」とクラウンに駆け込んだら…、

6.       「だいぶ前に、帰ったけど…」って言われて…、

7.       ナンだカンだで元基に「もう少ししたら、またかけてみれば?」ってあっさり言われて「…そうだね…」って答えて

8.       ちょうどそこに居合わせたうさぎちゃんから「科学館て…?」って聞かれて「プラネタ…リウムのある…」って教えて…、

9.       それでうさぎちゃんが血相変えてクラウンを飛び出して行ったあと…、

       またここに戻って来て…、再び引越しの準備を続けていた…と言うコトになりますな…。

       (↑)で、その流れを踏まえて…今回のこのシーンに続く訳ですな…。

       で、陽菜さんは、スーツケースを開けようとして、「あ、…カギ…!」

       で、そのカギ」を探して、ベッド脇の机の引き出しを開けます…。

       で、最初は一番上の引き出しを開け…、そこには手帳が2冊と、小箱みたいのが二つ…、

       で、次に2番目の引き出しを開けた瞬間…「…………」…陽菜さんの表情が固まります…。

       そこには、ハサミやホチキスなどの文房具と、探してたスーツケースのカギ」と、…そして…、そんなモノをしまっておくための引き出しの中に、なぜか、Act.7でセーラームーンがタキシード仮面の傷を手当した時に使った、『ピンク地に白いハート柄のハンカチ』が…。

       陽菜さんはそれを取り出すと、「…ナニこれ……」と言って、それをじっと見つめます…。

       これ…、このハンカチは、単なる『象徴』にすぎないんですよね…。陽菜さんはもちろん、別にコレ一つだけを見て愕然としてる訳ではない訳です…(↓)

1.       この引き出しの中には、この他にも、Act.19でセーラームーンからもらった「小:¥500円」(←五百えんえん)のバレンタイン・チョコも入ってて…しかもコレ、もらってからすでに一ヶ月半近くも経ってる訳です…それに袋もつぶれてますから、要するにコレ、食べ終わったあとの袋だけが後生大事に取ってある訳ですな…(←さすが「A型」…ワシも一緒で、そういうのって、棄てられないんだよなぁ…)。つまり、Act.19でうさぎちゃんに急遽『市販品のバレンタイン専用チョコ』を買わせたコトの意味が、正にここにあった訳で、実はこの『空の袋』こそが、『物的証拠』として必要かつ重要だった訳です(←たとえば、仮に、まだ食べてなくて中身が入ってれば、『単なる義理チョコだから放ったらかしてあるんだ』とか言えますが、これが『空袋』では、もはや言い逃れができません)。

2.       そしてもう一つ、Act.15の『窃盗団事件』の時にうさぎちゃんが地場衛の腕を手当てした時に使った、『ウサギ柄とサクラ模様のピンクのハンカチ』も入ってます…(←そのAct.15のハンカチは、Act.7のハンカチの下に重ねてありました)。つまり、「女モノのハンカチ」2枚…、つまり、この2枚のハンカチによって、『この女は昨日今日の間柄ではない』というコトが、暗黙のうちに示されている訳です。

3.       そして何よりもまず、ついさっきの、地場衛の挙動不審な言動…、つまり、それら全てがあっての、この『ピンク地に白いハート柄のハンカチ』な訳です…。

       ワシは前回、陽菜さんがクラウンに駆け込んで来た時、「ナンで「科学館」へ行かないんだ?!」と思わずツッコミを入れてしまいましたが、ひょっとすると、陽菜さんは、あの時すでに、地場衛が電話で「科学館」にいると言ったその言葉を、信じてなかったのかもしれませんな…だからあの時、彼が本当にクラウンへ行ったのかどうかを確かめるために、「科学館」ではなく、クラウンへ行ったのかもしれません…。で、スーツケースのカギ」を探してたら、違うカギ」も見つけちゃった…みたいな…。

       しかしそれにしても、地場くんも地場くんで、そもそも陽菜さんとはほとんど半同棲みたいなモンなのに、こんなトコにこんなモノをまとめて入れておくコト自体、警戒心がなさすぎると言うか…まあ見方を変えると、陽菜さんは普段、たとえカレシでも、他人の家の机の引き出しとか絶対に開けたりしない人だというコトなんでしょうな。

        ★  ★  ★  ★  

       ※ で、おそらくこのあとに、次の「未使用シーン」(←DVD第7巻収録)が入る予定だったはずです(↓)

1.       夜、地場衛が帰宅します…。

2.       着てる服が前回と一緒ですから、「科学館」での一件から帰って来たその晩です。しかも、その時に痛めた右の二の腕を押さえながら入って来ました。

3.       部屋は、明かりが点いたままですが、地場衛は部屋の中を見渡し、陽菜さんがいないのを不思議がってます。

4.       で、ベッド脇の机の上に、置手紙があるのに気付き、それを手に取って読みます(↓)

     「お帰りなさい。今日夕方元基君から電話がありました。明日の私達の送別会17時にクラウン集合だそうです。私もいろいろと準備があるので今日は先に帰ります。陽菜。」

5.       地場衛はそれを机の上に戻すと、ベッドに腰を下ろし、「科学館」での一件における、セーラームーンの言葉を回想します(↓)

     「地場、衛って言うんだけど…」

6.       「……」。それから、地場衛はベッド脇の机の上に目をやります。そこには、陽菜さんの置手紙の横に、卓上カレンダーが置いてあり、それを見てます…。そこには、「3月20日(土)」の日付から『カウント・ダウンの書き込み』が始まっていて(←そこから毎日、「あと10日」「あと9日」という具合に、数字が赤いで囲ってある)、その書き込みは、「3月27日(土)」まで書き込まれていて、「3月30日(火)」のところに「出発」と書かれています(↓)

2004年3月

 

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15

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まだ2週間

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19

20(Act.24)

あと10日

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あと9日

22

あと8日

23

あと7日

24

あと6日

25

あと5日

26

あと4日

27(Act.25)

あと3日

28

(送別会)

29

(実際の出発)

30

出発

31

 

     で、この卓上カレンダーですが、コレ、要するに、『カウント・ダウンの書き込み』が始まった「3月20日(土)」と言うのは前回Act.24の放送日であり、『カウント・ダウンの書き込み』が一番新しい「3月27日(土)」が今回Act.25の放送日で、つまりそれが今日だと言うコトを意味してる訳です。で、コレによると「出発」まで「あと3日」と言うコトになります…。ところがだっ! このカレンダーの『書き込み』は、明らかに完全におかしい訳です。なぜなら、今日地場衛は、陽菜さんに「適当でいいぞ、まだ2週間あるんだし」と言い残してクラウンへ出掛けたんですから、どう考えたって「出発」「あと3日」になるはずない訳です。出掛ける前は「2週間」あったのに(←つまり『16日(火)』だったコトになる)、夜になって家に帰って来たらもう「あと3日」って…これじゃ、「科学館」で、まる11日間もかけてクンツァイトと戦ってたコトになってしまいます(←って長期戦すぎじゃっ!)(←兵糧攻めかよっ!)。つまりこの「未使用シーン」は、完全に時系列上のミスがあった訳で、おそらくそのせいで、本編ではカットされたんでしょうな。

     しかも、この日付は、このあとの展開においても、時系列上の混乱を招きます。陽菜さんの置手紙によれば、「明日の私達の送別会」『28日(日)』になるはずです。しかしこの『日曜日』というのは、実は次回Act.26まで続いてて(←着てる服がずっと変わらないのでそれが分かる)、そのAct.26で、元基がうさぎちゃんとまこちゃんに、「あさって、ロンドンに行っちゃう」と言ってるんです。ところが、実はそれは、元基が「明日」だったのを勘違いしてたんですな。てコトは、実際の「出発」『29日(月)』だったってコトになってしまう訳で、もうメチャクチャな訳です。これじゃどうしたって、この卓上カレンダーは抹殺せざるを得なくなる訳です。

7.       で、その次に、その机の引き出しが映され、上から2番目の引き出しがほんの少しだけ開いてて、そこから例の『Act.7のハンカチ』が見えております…つまり、さっき陽菜さんがそれを見付けてしまって、そのあと、「夕方元基君から電話があり」、その要件だけを淡々と書いた置手紙を書き、卓上カレンダーの『カウント・ダウン』もいつも通りに書き込み(←地場衛がこんなコトする訳ありませんし、手紙と『カウント・ダウン』の筆跡は一致してますから、これは、陽菜さんがいかに「出発」を心待ちにしてたかと言うコトを表してる訳です)、それでいながら、陽菜さんは、わざと引き出しをきちんと閉め切らずに…ハンカチだけが見えるようにほんの少しだけ開けて…帰ってるんですね。つまりコレは、『あたし、見ちゃったよ…』と言う無言のメッセージな訳です…。

8.       しかし地場くんは、それに気付きもしない…と言う訳です…。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは、そのハンカチを渡した人…。

       夜…うさぎちゃんは、自分の部屋の勉強机で頬杖を突きながら、物思いに耽っております…「…地場衛が…タキシード仮面…」。ここでうさぎちゃんは、タキシード地場衛が、「オレも…!」と言ったのを回想します…「オレもって…もしかして…」…いきなりバッと立ち上り、「ああ〜、ダメだって! またこんなコトで頭いっぱいになっちゃ!」…そう言いながらベッドの上に突っ伏して布団に顔を埋めます…。

       このシーンでうさぎちゃんが着てる服も、コレ、完全に前回と同じですな(←『LOVE PRESENT MARCHER CULTURE』って書いてあるトレーナーと、黄色と黒のチェックのスカートです)。つまりこのシーンは、前回から今回の冒頭にかけての「科学館」での一件のあと帰宅して、その夜…と言うコトになり、おそらく、上記の地場衛の「未使用シーン」と対になってたはずです。

       で、それから顔だけ起こして遠くを見つめるように…「…(心の声→)でも…もしホントに…」

       それにしても、うさぎちゃんは地場衛に婚約者がいる事を知ってる訳ですから、仮に「オレも…『お前が好きだ』と言われたところで、今後の見通しとして考えられるのは(↓)

1.       『略奪愛に発展する』…。

2.       『愛人になる』…。

       これが、一般的に考えうる、うさぎちゃんの立場になるはずなのですが…。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは、ソファに体を投げ出して居眠り中(?)の地場衛…。

       このシーンはもう昼間で、着てる服も違うので、完全に日付が変わってます。そこへ、ぴりりりりり…(←ケータイのベルの音)と電話がかかってきて、地場衛が出ます…「元基か?」

     「衛? あのさ、今日の送別会なんだけど…」(←ナンか、いつになく神妙な口調です)。

       「ああ…もう時間か?!」

     「じゃなくて、陽菜ちゃんが来て…、お前達の婚約披露パーティーにしたいって…。なんか、思いつめてる感じなんだけど…」

       「婚約披露パーティー」…………「婚約披露」…なるほどそうか…これだったんですなっ!…以前ワシはAct.18で、地場衛と陽菜さんが「婚約してるようなもん」と言う事実が判明した時、【この、「意味深なのか中途半端なのかよく分からん表現」は、ナニげに要注意】と書いたのですが、しかしその後この二人は、いつの間にかすっかり事実上「婚約者」として語られてきてたんですよね? しかし実際は、やはり正式には「婚約」してない訳です。つまり、陽菜さんの中で、今回、地場衛に対する疑惑が決定的となったコトで、その彼女の焦りが、ここに至って『正式な「婚約披露」という強行手段に打って出させた訳なんですな。つまりこの時のために、敢えて「婚約してるようなもん」と言う『曖昧な状況』を設定して、地場衛の心理が揺れ動くための『猶予期間』として与えていた訳だったんです。たとえば、仮にこれを普通の恋愛ドラマに置き換えるなら、このパターンはたいてい『正式に婚約してるカップル』であり、そしてその破局はたいがい『結婚式当日』に訪れるものです(←いわゆる、映画「卒業」パターンですな)。しかし実写版は、その二つの『公的イベント』を、「婚約してるようなもん」婚約披露パーティー」と言う『私的イベント』に置き換えて、『破局の悲劇性』を極力控えめにさせていたんですね(←だって、別にこの二人が主役の恋愛ドラマじゃありませんからな…)。

        ★  ★  ★  ★  

       どうやら、クラウンの一室を貸し切りにしてパーティをするみたいです…「衛・陽菜ちゃんを送る会 ロンドンに行ってもガンバレ!!」と書かれた横断幕がデカデカと張り紙してある前で、陽菜さんが一人ポツンと座っております……確かに、「なんか、思いつめてる感じ」ですな…。

       ところで、そう言えば元基は、前回、この「送別会」「うさぎちゃん達も呼ぼうと思って」いたって言ってましたね? てコトは元基は、「うさぎちゃん達」が地場衛と仲がいいと思ってたみたいですな。たぶんAct.7の『トリプル・デート』で、「ANGEL PARK」の入り口の前で待ち合わせしてた時、遅れて来た元基が、「あれ? うさぎちゃんたち衛のコト知ってたの?」と言ってましたから、それでそう思ったんだとは思いますが、元基はその後も、Act.11で、

     「…今日…、来てない…?」「誰?」「…ちば…まもる…」「…あぁ…、…そんなしょっちゅう留守番たのめない…」「そうかっ、よかったっ!」「ケンカでもしたの?」「じゃないけど、なんかいっつもムカつくコト言うし」「あっはぁ…アイツ口悪いかんなぁ…。あ、でもイイヤツだよ?」「そっかなぁ…」

       って会話を交わしてますし、その後も、Act.18でまこちゃんに「CANAL CAFE」に呼び出されて、

     「あぁ!…まこちゃんもしかして、衛のコト?」「あっ、違う違う! ちょっと、頼まれたって言うか…」「誰に?」「ぅん…ちょっと…」

       ってやり取りをしてますからね。なので、少なくとも、自分の知らないところで地場衛と「うさぎちゃん達」が交流を持ってるコトは分かってた訳ですからな。で、Act.7の時に元基がうさぎちゃんを「ANGEL PARK」に誘った時の調子が、

     「…そうだ…、これエサのお礼って言うか…、遊園地のチケット。死ぬほどもらってんの忘れちゃっててさ。期限あしたまでなんだよね。よかったら一緒にどうっ?」「えっ!」「友達も誘ってんだけど、どうせなら大勢の方が楽しいでしょ?!」

       ってな感じでしたから、この「送別会」も、おそらくそんな軽いノリで声をかけたんでしょうな…。てコトはだっ! そのAct.7の時の「友達」ってのがそうだったように、今回の「送別会」も、あと参加するのは、きっと、「高井くん」だけっ!なのに違いないっ!(←だから飾り付けがカメだらけなのだっ!)。それに、この狭い部屋に「うさぎちゃん達も呼ぼうと思って」いたとすると、その四人(←今、亜美ちゃんがいないのは知らないはず)を足して全部で八人になりますからなぁ…(←メチャメチャちょうどいいスペースじゃないか…)。でも、前回うさぎちゃんがこの「送別会」の話を聞いた時、うさぎちゃんはショックのあまり、それについては返事もせずに、ルナカラに入ってしまってました…。なので、おそらく、その場に居合わせたまこちゃんが、『送別会ってナニ?』みたいに元基に事情を聞いて、内心『ふざけるなっ!』って思って、ナンだカンだ言って断ったに違いありません。

        ★  ★  ★  ★  

       で、地場衛は、急いでクラウンに駆けつけます…。

       「モト…!」。元基が受付のカウンターにいないので、ふと横を見ると、「…………元基? ナニやってんだ?!」「え!? これ? あ、送別会のかくし芸…♪」(←ってちっとも隠してねぇ〜っ!)(←『ウミガメの産卵』でもやるのか?)(←かくし芸ネタがこれじゃ、やっぱ、あと来んのは高井くんだけだな…)。で、それを見た地場くん:「はぁ…『て言うか、ソレ、めちゃめちゃ楽しみだな…』

       元基:「それよりさ、お前達なんかモメてるわけ?」「いや?」「陽菜ちゃんがお前んちで、女モノのハンカチ見たって…」「!…『やべっ…!』(←この人、この手のコトになると、やたらすぐ顔に出るんだよなぁ…これじゃ、浮気とか絶対すぐバレるタイプだと思うんだが…)。

       う〜む、なるほど…。

1.       陽菜さんは、昨日、地場衛の部屋で「女モノのハンカチ」2枚とバレンタイン・チョコの『空袋』を見て、それについて地場衛本人には問いただせず、家に帰って一晩悩んだ挙句、まず元基に話を聞きに行ったという訳ですな。

2.       つまり陽菜さんは、地場衛が「女」のコトを隠してるのを、元基も知ってるのではないか?と思った訳です(←まあ、女は普通そう思うものだし、男は親友ならシラを切り通すものだが…)。だから陽菜さんは、『本当のコト教えて! あたし、「女モノのハンカチ見た」んだから!』と元基を問い詰めた訳ですな。

3.       で、元基は当然ナニも知らないから、「女」のコトについては『知らない』と答える訳です。

4.       それで陽菜さんは、いよいよ自分で地場衛の本心を確かめようとして、「婚約披露パーティーにしたい」と言いだして、地場衛の出方を見ると共に、それで彼を『公式に』拘束してしまおうと思ったんですな。

       そうなると、この三人の交友関係から考えても、やはり陽菜さんは、前回クラウンへ駆け込んだ時、地場衛の言葉を信じてはおらず、本当に彼がクラウンへ来ていたのか確かめに行ってた可能性が高くなりますな…。では、もう一度、その時の流れをおさらいしてみましょう(↓)

1.       地場衛が、「ちょっと、元基んトコ行って来る」と言って出掛ける…。

2.       「ちょっと」と言うわりに帰りが遅いので、心配して電話してみる…「衛? どこにいるの?…………え?! 科学館? ナンでそんな所にいるの?」。すると、「いやっ…ちょっとぉ…行きたい店があって…」なんて返事が返ってきて、「ああ…もう帰る…うん…」と言ったあと、電話が「ヘンな切れ方」をする…。

3.       陽菜さんは血相変えて「元基くんっ!…衛! 衛来てないっ!?」とクラウンに駆け込む…。

     実は、今にして思えば、この「来てないっ!?」と言う聞き方はちょっとヘンな訳です。なぜなら、電話では「もう帰る」と言ってたのだから、地場衛は、すでに「元基んトコ行って来る」という本来の用事を済ませた後、「行きたい店」に行くため「科学館」にいた、という流れで二人の会話は成立してるからだ。たとえばこれが、仮に陽菜さんが、地場衛が「元基んトコ行って来る」と言ったのを信じてるのなら、『衛ここに来たあと、どこ行ったか知ってる?』と聞くのならまだ分かる、しかし、彼の言葉が本当かどうか確かめるのでない限り、いきなり「来てないっ!?」と言う聞き方はヘンだ。それでもしも元基が『来てない』と答えれば、地場衛がウソをついてたコトがハッキリするからだ。

4.       ところが、元基が「だいぶ前に、帰ったけど…」と言ったので、「そっか…『ちゃんと来てはいたんだ…』と確かめられたコトになる訳である…(←元基がグルでない限り…)

       陽菜さんは、Act.19のバレンタインの時も、『うさぎちゃんの名前をわざと忘れた振りをしたのでは?』と思わせるような言動を取っており、密かにワシは、「陽菜さんは、ナニげにあなどれないオナゴなのでは?」という気がしてならないんですけどねぇ…。

       で、元基は、「まぁ、正直その程度でって思うけどさあ…」(←って違〜うっ! それは違うぞっ! ちっとも「その程度」じゃないぞ〜っ!…オマエは女と付き合ったコトがないから分からんのだっ!…………って…そう言うワシも、女心はちっとも分からんけど…)。「実はオレ、ほんっとうは気になってたんだけど…、陽菜ちゃんの親父さん、お前を引き取って育ててくれた恩人だし、陽菜ちゃんはお前信じきってるし、そういうのお前弱いじゃん…」「…放せ…」(←話せ?)。「でも恩人の娘だからって…」

     このタイミングで、陽菜さんが部屋からトボトボと出て来ます…地場衛の位置から丸見えです…(←元基の陰になってて見えないと言う設定なのでしょうか?)。

       「もし好きでもないのに結婚しようとしてんなら…」(←おおっ! 意外とキミは、『男心』はよく分かるんだね?)…

     このタイミングで、陽菜さんが元基の話に気付きます…「!…」

       「それはどうかなって…」

     明らかにこのタイミングで、地場衛が陽菜さんに気付いたのか気付いた振りをしたのか…「…元基っ!と叫びます…。

       元基は後ろを振り向いて、そこに陽菜さんがいるのを見ると、「!!『あっちゃぁ〜〜っ!』(←それにしても、この元基がこんな鋭いコトを言うような男だったってコトの方が、よっぽど驚きましたな…)。陽菜さんはそのまま、誰の顔も見ようとはせず、黙ってクラウンから駆け出して行ってしまいます。で、地場衛が「…陽菜っ!」とそのあとを追います。

       で、一人残された元基は、頭を抱え、「うわ〜〜〜〜カメキチ〜っ! オレを殴ってくれ〜〜っっ」。元基よ…キミはこれっぽっちも悪くないぞ…たぶん今頃、地場衛は陽菜さんを追い駆けながら、『ヨッシャ! 元基よく言ってくれたっ!』ってガッツポーズしてるハズだっ!(←うそです)。

       このようにして、普通の恋愛ドラマにおける『正式に婚約してるカップル』の破局が『結婚式当日』に訪れるように、実写版における「婚約してるようなもん」のこの二人も、正式な「婚約披露パーティー」に事実上の破局を迎えた訳ですな。それにしても、元基は、「実はオレ、ほんっとうは気になってたんだけど…」って言ってましたけど、ナニげにこの男、実はコレ、本当に「気に」してたんですよね。で、いつ「気に」してたのかと言うと、実はAct.15で…なんです(↓)

―Act.15の再現VTR―

       お馴染み、元基の『カメ漫談』が上演中なので御座いました…。元基は、ナニやらメスガメの写真を手に持ってそれを歩かせながら、(ウラ声で→)「カメキチさん、はじめまして…。あたしマリリン…」(地声で→)「お前この子どう? そろそろ結婚考えない?」

       地場衛:「おまえ…、カメより自分の心配しろ…」「オレはいいの!」「いいって、あいつ、どうなってんだ?」「…あいつ?!」「……つ・き・の・う・さ・ぎ…」「ああ…、…お前がヘンなこと言うから気になってたけどさ、やっぱ違うって…。オレなんか眼中になしって感じ」「バカ…去年遊園地行ったときに…」「気が変わったんじゃないの?…ここでニヤリと笑い)お前こそ最近…

       この会話は、うさぎちゃんとなるちゃん達の来店によってここで途切れてしまいましたが、元基はこの時、このあとこう言おうとしてたはずです⇒「お前こそ最近…『陽菜ちゃんとうまく行ってんのか?』このAct.15当時、まだ陽菜さんは登場しておらず、その存在すら知られていませんでした。しかしながら、前にも書いた通り、密かにAct.13と15において地場衛がバイクに常備していた『色違いのお揃いヘルメット』と、このAct.15の元基の会話によって、その存在がほのめかされていたんですね。そしてその段階において、すでに元基は、密かに地場衛と陽菜さんのコトを心配していて、このように「気に」かけてた訳です。

       ※ 実は、これはあとで分かったコトですが、元基がなぜこの二人のコトを心配していたのかと言うと、その理由は「アクト・ゼロ」にまで遡る訳なんですな…(←それについては、毎度のコトながら、「アクト・ゼロ」を見てください…)。

        ★  ★  ★  ★  

       地場衛は、「陽菜っ!…陽菜っ!」と陽菜さんを探してます…「……『これがセーラームーンなら、セーラームーン探知機ですぐ見つかるんだけどなぁ…』

        ★  ★  ★  ★  

       陽菜さんは、どこだかの歩道橋の上を走り去って行きます…。

        ★  ★  ★  ★  

       すると、街の中の、とある建物の屋上に、クンツァイトが姿を現し、そこから街の様子を見下ろしております…。

       するとそこへ、ジェダイトくんがやって来ます…「クンツァイト、面白いコトとはなんだ?」(←どうやら、クンツァイトから呼び出しを食らったようですな)。「…『フン、やはり来たか…』…手伝えばわかる…」「勘違いするなっ、オレはお前の部下になったわけじゃない。お前のセーラー戦士を使えばいいだろう?…」「…ナニしろ気まぐれでな…。気が向いたら出てくるだろう…(←ここでクンツァイトはジェダイトくんの方に振り向き)、やって損はないぞ…」

       「……」…ジェダイトくんはちょっと考えますが、すぐに横を向いて手をかざし、そこに妖魔を出現させます(←これまた命名に困るヤツが出てきましたな…名前考えんの面倒なので、今回はもう『ただの妖魔』でいいです)。「お前は利口だな…。ネフライトとは違う」

       それにしても、なぜクンツァイトは、今回ここでジェダイトなんかに協力を要請したんでしょうか? これを見ると、前回の『サスマタ妖魔』は明らかにクンツァイトの妖魔だったコトが分かりますから、今回もまた自分の妖魔を使えばいいのに…。ひょっとしてクンツァイトは、ジェダイトくんが『クイン・ベリルの犬』だってコト知ってて、敢えてこんなコトしてるんでしょうか? つまり、ここで言う「やって損はないぞ…」とは、『ベリル様にいいご報告ができるぞ』みたいな…。それに対してジェダイトくんも、ベリル様から『スパイ活動』の命を受けてるのなら、まさに『渡りに船』のはずなのに、ナンで勿体つけて断ろうとしてんでしょうか?(←意外と『役者』なのか? それともやっぱり、いまだにクンツァイトの意図が読めない『おバカ』なだけか?)。

        ★  ★  ★  ★  

       で、その「ネフライト」は、相変わらず洞窟の通路でイジケております…。

       「…ナンとしても手柄をっ…。このままではベリル様に疎まれたまま、朽ち果てるしかない……」。するとネフライトは、『ハッ』とするように、前回の一件を回想します⇒(「そんな風に一人でいられるの…なんだか好きじゃないの」…)…「セーラー戦士に哀れみをかけられるとはなっ」。ネフライトは立ち上がると、さっきからずっと手に持って見つめていたマントを、ばさっ!と地面に叩き付けます…って、あれ?…今地面に叩きつけたマントは、前回クンツァイトに切り裂かれたヤツですね…。で、ネフライトは、ダーキュリーにもらった新しいヤツを、すでに背中に羽織ってましたな…。

       てコトはコレ、今、どうしてネフライトは、ダーキュリーのコトを回想するのに『ハッ』としたんでしょうか??(←この演技からネフライトの心中を推し量るのは非常に困難ですが、明らかにナニか意味があったんじゃないでしょうかねぇ…。ま、敢えて追求はしませんけど…)。

        ★  ★  ★  ★  

       うさぎちゃんがお出かけです…。

       うさぎちゃんは歩きながら、デカイ声で独り言をのたまっております…「ハッキリ聞いちゃえばいいんだよっ、「オレも…」のあと!」…ひゅんっ(←うなずく音)…「今はいつまでも悩んでる暇なんてないんだから!」…ひゅんっ(←うなずく音)…「忙しいんだから!」…ひゅんっ(←うなずく音)。…これはナンでしょうかね? まさか、今から地場衛宅へでも乗り込もうってんでしょうか? ナンかそんな勢いですが…(←まさか「送別会」に行こうとしてるんじゃないだろうな?!って、それはないよな? 陽菜さんのいるトコでそんな話できる訳ないモンな…)。

        ★  ★  ★  ★  

       で、その地場衛は、まだ陽菜さんを探して走り回っております…。

       迷子の子供でも探すみたいに、「陽菜っ!」って呼んでおりますが…(←その声を聞いたら余計逃げちゃうような気もしますが、彼はその逆だと考えているのでしょうか…)。

       すると、突然「あぁっ!」という女性の悲鳴が聞こえてきて、地場衛が振り向くと、人がばたばたと倒れていきます。どうやら、さっきのジェダイトくんの妖魔が、屋上から人々のエナジーをガンガン吸い取ってるようです。「!…」

        ★  ★  ★  ★  

       うさぎちゃんが、その気配に気付き、遠くに見える建物の屋上に、吸い取られたエナジーが集まっていくのを見つけます。「!…」。うさぎちゃんはすぐにケータイを取り出し、「ルナ!」

        ★  ★  ★  ★  

       その連絡が、公園のベンチ(?)に座ってたレイちゃんと、道を歩いていたまこちゃんに同時に行き、二人はそれぞれその場から走り出します。

 

 ★  ★  ★  ★   CMタイム― ★  ★  ★  ★  

 

       ナンか、人々が「きゃ〜っ!」だの「助けてくれ〜っ」だのと大騒ぎして逃げ惑う中、陽菜さんが、一人ぽつんと立ち尽くしております…。

       人々のパニックに乗じて、自暴自棄になっているんでしょうか?…そこへ、ようやく地場衛が駆け付けて来て、そんな陽菜さんを見つけます…「!…陽菜…」。地場衛は陽菜さんに駆け寄って「陽菜っ」と腕を掴もうとしますが、しかし陽菜さんは、「放っといてぇっ!」とその腕を振りほどきます。「…」「あたしなんかいなくなった方がいいでしょ」「陽菜…『まぁ、ぶっちゃけ…』「…あたしぃ…ホントバカだよね…。小さい頃から衛と一緒にいるのが当然で、衛が、あたしのコト、どう思ってるのかなんて、聞いたこともなかったっ」(←そいつぁエライ迂闊だったね…)。「…『だね…』「もういいよぉっ!」「!…」「誰か好きな人のところへ行けばっ!」「……陽菜っ…」(←って否定してやんねーのかよっ! 正直すぎるにもほどがあるぞっ!)。

       ナンか…、成り行きでまたあとを追う…みたいな感じの、地場くんなのでありました…。

        ★  ★  ★  ★  

       一方、こちらも走ってるうさぎちゃん…。

       「どこから攻撃してるの!?」(←って、さっきその現場を見てみんなに電話したんじゃなかったの?! それか、ものすごい方向音痴とか…。で、うさぎちゃんは、陽菜さんを追って来た地場衛と、ばったり出くわしてしまいます。「!……」「!……」。二人は思わず立ち止まって、向かい合います…。

        ★  ★  ★  ★  

       一方、うさぎちゃんから連絡を受けたレイちゃんとまこちゃんの方が、先に現場に到着します…(←オープニングの「撮影協力」によると、ここは「つくば国際会議場」だそうです)

       二人は、建物の屋上に集まって行くエナジーを確認して、お互いにうなずき合って中に入ります。階段を上って行くと、そこに、クンツァイトとジェダイトくんが待ち構えていました。

       クンツァイト:「…来たか…」「あたし達をおびき寄せるつもりでこんなコトしてるわけ?」(←おおっ! 普通ならソレ、レイちゃんが言いそうなセリフですが…)「さあな…。ジェダイトっ、任せる…」

       ジェダイトくんが前に出て構えると、レイちゃんとまこちゃんは、「マーズパワ〜」「じゅぴたーぱわー」と変身します(←お? 今日のジェダイトくんは、二人が変身し終わるまでちゃんと待ってましたね。復活後のジェダイトくんは、功を焦ってたAct.8当時とは違って余裕があるのか、それとも、横にクンツァイトがいるから余裕があるのか…)。

       で、マーズとジュピターが、ジェダイトくんと戦います。一方クンツァイトは、壁にもたれて腕組みしたまま、その様子を見ながら、意味ありげにほくそ笑んでおります。

       そうか、まず妖魔を暴れさせてセーラー戦士達を「おびき寄せ」、やって来た順にジェダイトくんに相手をさせ、クンツァイトは本命のセーラームーンを待つ…という手はずになってるんですな。実は、Act.22でもこれと全く同じコトをしてたんですよね。あの時もクンツァイトは、ジェダイトくんの『ジョーカー妖魔』「横浜・八景島シーパラダイス」で暴れさせ、セーラー戦士達が来たところで、『ジョーカー妖魔』にマーズとジュピターの相手をさせ、ダーキュリーに本命のセーラームーンの相手をさせて、自分は、「まあ、ヤツらを追い込んでみるまでだ。…追い詰められてナニが出てくるかは…お楽しみだがな…」の言葉通り、高見の見物を決め込んでいたんですな。ところがそのAct.22で、おそらくダーキュリーが、『覚醒ムーン』に元に戻されかけたコトが原因で、それ以来、「ナニしろ気まぐれでな」状態に陥って当てにできなくなったため、それで今回は、そのダーキュリーの代わりにジェダイトくんを呼び出して、こうして直接戦わせてるんですな。

       そう言えばジェダイトくんは、Act.8でこの二人と対戦した時は、急に腹痛を起こして石になっちゃったんでしたっけ…(←果たして、その時の雪辱となるんでしょうか?)。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは、うさぎちゃんと地場衛…。

       二人は、向かい合って見つめ合ったまま、しばし時が止まったような状態になっております…。

       やがて、地場衛が先に前に歩を進めると、うさぎちゃんもそれに合わせるように近寄って行きます…。

       二人は見つめ合ったまま歩み寄りますが、地場衛は、うさぎちゃんの目の前に来た瞬間、突然、「…『うさぎ、すまない!…』と言うような表情を浮かべながら、うさぎちゃんから目をそらして、横道へ走り出してしまいます…。「…!」

       その先には、ナンと陽菜さんが、エナジーを吸い取られてしまったらしくて、仰向けに倒れているのでありました…「陽菜っ!」。地場衛が陽菜さんを抱き起こすと、陽菜さんは「…まもる…」と目を覚まします…。「……」

       「衛…ずっと一緒にいてっ…あたしのパパはぁ、衛の恩人なんだから…、パパがいなかったら衛…」

       「……『そうだったんだ…』

       「だから…あたしのコト嫌いでも、一緒にいて…、お願い…」

       これ…陽菜さんはけっこうスゴイこと言っちゃってるように聞こえますけど…コレって、陽菜さんは単に、さっきの元基の言葉をそのまま鵜呑みにして言い返してるだけなんですよね…⇒(「恩人の娘だからって…もし好きでもないのに結婚しようとしてんなら…」…)。それに、実際地場衛は孤児な訳ですから、陽菜さんとの恋愛のもつれで日下家を追われたら、それこそ住む家も今後の進路も全て失くしてしまう訳です(←陽菜さんは、地場衛が「ドロボー」で裏金稼いでるコトは知らない訳ですからね)。だからこれは、半分は、陽菜さんの地場衛への思いやりでもある訳なんですな…「パパがいなかったら衛…『明日からどうやって生活していくの?…』みたいな…(←まあ、誰も分かっちゃくれないとは思いますけど…)。

       「そんな言い方するなっ…『身もフタもないじゃないかっ』…オレは、小さい頃からずっと側にいたお前を、大切だと思ってる…。その気持ちは本当だ…。だから、お前がイヤだと言うまで、オレは一緒にいる…」

       「!…『て言うか、じゃ「オレも…」は一体ナンだったのよっ!』

       陽菜さんが地場衛にうなずくと、地場衛は、陽菜さんを抱き起こしながら、うさぎちゃんの方に振り向き、「……『聞いた? 取り敢えずそういうコトなんで…』

       「……」。うさぎちゃんはしばし呆然としたあと、「うふ(笑)…はやく…逃げて…」「…うさぎ…」。陽菜さん:「!…『また、うさぎちゃん…』

       「…はやく逃げてっ!と言って、「逃げて」と言った自分の方が、その場から逃げ出すかのように駆け出します。

        ★  ★  ★  ★  

       うさぎちゃんは、途中で立ち止まって、後ろを振り返ります…「…(心の声→)バカだな…ちょっとでも期待するなんて…。また、自分のコトばっかりで、陽菜さんが辛い思いするの、忘れてた…」(←おおっ! 「忘れてた」のかっ!? ワシャてっきり、そういう概念そのものがないんだとばっかり…)。

       ここでうさぎちゃんは、セーラームーンに変身します…「ムーンプリズム・パワ〜、メーイク・アップ!」。そしてセーラームーンは、その場に『想い』を残しつつも、意を決して現場へと走り出します。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは「つくば国際会議場」…。

       建物の中では、マーズとジュピターが、ジェダイトくんと『ただの妖魔』を相手に戦ってます(←これ…、おそらく『ただの妖魔』は、建物の前にうさぎちゃんが現われたのを見て、屋上から降りて来てたんでしょうな。で、この妖魔はなかなか強いみたいです…ナンと『覚醒マーズ』までもが苦戦しております。

       とそこへ、「待ちなさいっ!」とセーラームーンが駆けつけます(←おおっ! 久々の「待ちなさいっ!」ですなっ! やっぱこうでなくっちゃっ! ちなみに、Act.20のマーズ以来の「待ちなさいっ!」です)

       「うさぎっ」。するとそのセーラームーンの前に、「!」…突然クンツァイトが現れます…「お前の相手は、私がしてやろう…」。そう言うとクンツァイトは剣を構え、セーラームーンとにらみ合う格好になります。

        ★  ★  ★  ★  

       一方地場衛は…。

       陽菜さんを抱きかかえて運び、ベンチに寝かせて、自分の上着を脱いで陽菜さんにかけてあげます。それから地場衛は、そのまま黙ってどこかへ行こうとします。すると陽菜さんが、その地場衛の手を掴んで引き止めます。「!…」。地場衛はその手をそっと陽菜さんの体へ戻してやると、「戻って来る…」と言って走り出します。

       一人残された陽菜さんは、地場衛の後ろ姿を見つめながら、「うさぎちゃん…、だったんだ…『てっきり、「クン・サイトー」さんだと…』

       陽菜さんは、この地場衛の言動によって、その相手が「うさぎちゃん」だったと分かった訳ですな。実はこれは、前にもこれと全く同じコトが起きてるからなんですね。それはAct.20の「川口市立グリーンセンター」でのダブルデートの時です(↓)

―Act.20の再現VTR―

       突然、うさぎちゃんの走り去った方へいそいそと歩き出した地場衛に、陽菜さんが「どこ行くのぉ?」と声をかけます。「すぐ戻る…」(←これはおそらく、うさぎちゃんが変身したので、『セーラームーン探知機』が作動したんですなっ!)。するとその様子を見て、こちらまこちゃん(←当時『家政婦刑事』)は、「?…『まさか…うさぎのあとを…?』と、ムクムクと復活の模様です。

       実は、この時のダブルデートと言うのは、実に巧妙に仕組まれてたんですね。と言うのも、この時、地場衛とうさぎちゃんが一緒にいたというのは、陽菜さん目線から見ても、ちっとも不自然ではないからです。なぜなら、つい先週のAct.19のバレンタインの時にも、うさぎちゃんとひかりちゃんが「お友達同士」として一緒にいるところに鉢合わせしてるからです。その際うさぎちゃんは、ひかりちゃんのコトを「母の友達から預かってるんです!」と言ってますから、そのうさぎちゃんがひかりちゃんの保護者としてピクニックに参加してても、ナニもおかしくはない訳です。で、あの時も、地場衛は、走り去って行ったうさぎちゃんのあとを追うようにして「すぐ戻る…」と行ってしまい、今回も、それと全く同じように、走り去って行ったうさぎちゃんのあとを追うようにして「戻って来る…」と行ってしまった訳です。そして、この二つの地場衛の言動が一つに重なるコトによって、陽菜さんの中で、「うさぎちゃん…、だったんだ…」という結論が導き出された訳です。

       そして、そのAct.20の「川口市立グリーンセンター」では、うさぎちゃんが、地場衛と陽菜さんが婚約してるコトを知らされた訳なのですが(←大地くんのせいで)、その時も、今回と同じように、その場所は『ベンチにおいて』でした。そして今回は、逆に陽菜さんの方が、『ベンチにおいて』、地場衛とうさぎちゃんの関係を悟らされた訳なんですね。そして皮肉なコトに、うさぎちゃんがあそこで「はやく…逃げて」と声をかけてなかったら、陽菜さんは、「うさぎちゃん…、だったんだ…」という結論には至ってなかった訳です。そしてもう一つのポイントは、さっき地場衛がうさぎちゃんのコトを、思わず「うさぎ」と呼んでしまったコトです。彼は陽菜さんや元基の前では、今まで「うさぎ」と呼んだコトはなく、あたかも『そんな親しくない』と言わんばかりに、常に「月野うさぎ」とフルネームで呼んで、自分の本心を隠していたからです。

 

 ★  ★  ★  ★   CMタイム― ★  ★  ★  ★  

 

       で、こちらはその地場くん…。

       ばさぁっ!…いつどこで着替えたのか、『タキシード地場衛』が手にマスクを持って見つめながら、「これが…、最後だ…」と言ってマスクを装着し、タキシード仮面となって『タキちゃん走り』します…(←ああ…、そう言えば最後に『Vちゃん走り』を見たのも、ナニげに後ろ姿のアングルだったよなぁ…しみじみ…)。

       て言うか、もう前回で正体バレちゃってるんだから、今更この格好する意味なんか何もないのでは? もう正体を隠す必要もないのに、それなのにまだこの格好をすると言うコトは、これはもう完全に、『このタキシードがパワースーツだから』ですなっ! それ以外に、もはやタキシード仮面に着替えなくてはならない理由など、何処にもありませんっ! きっとあのマスクも、『視力倍増&暗視カメラ』かナンかが装備されてるに違いないっ!(←ただ穴が開いてるだけだけど…

        ★  ★  ★  ★  

       セーラームーンとクンツァイトの一騎打ち…。

       セーラームーンが身を翻してクンツァイトの剣をかわし、ムーンライト・スティックを構えて対峙します(←かっこいい〜っ♪)…不敵に笑うクンツァイトは、一振りフェイントを入れて下からスティックを叩き、セーラームーンは体勢を崩されて背中を向けてしまいます。すかさずクンツァイトが、その背後から剣を振り降ろします。セーラームーン、ピ〜ンチっ!

       するとそこへ、いきなり「ふっ!」と間一髪で「セーラーヴィーナス様」が(←って、あれ?! タキシード仮面じゃなかったのね?)チェーンで受け止め、助けに入ります…「セーラーヴィーナス様」は、「うっ、うっ、…えいっ!」とクンツァイトを弾き返します(←Act.22の『対ダーキュリー戦』を再現するかのようなシーンです

       するとクンツァイトは、ほくそ笑むようにニヤリと笑い、「ジェダイトっ、プリンセスのお出ましだ…。丁重にお出迎えせねば…」。するとジェダイトくんが、『ただの妖魔』に目配せをします。すると『ただの妖魔』は、マーズとジュピターを無視して「セーラーヴィーナス様」とセーラームーンの方へ向き、口から吹雪みたいなモンを吐き出して、二人に浴びせます…「フワッ!!」しゅーーっっ!!(←おおっ! そんな技があったんなら、『ブリザード妖魔』ってカッコイイ名前にしてやっても良かったのに…だがもう遅い…)。

       二人が左右に分かれてそれをよけると、「セーラームーン! あなたは、外の人たちを助けて!」「え?!」「いいから早く!」

       ところで、「セーラーヴィーナス様」は、Act.22ではセーラームーンに「戦いなさいっ!」と言い、Act.23では普通に一緒に戦い、今回は戦わせないようにしましたな…(←まあ、その時々の状況によりけりなんでしょうけど…)。

       「マーズ、ジュピター、行くわよっ!」。すると二人はうなずいて、「セーラーヴィーナス様」の横に並び、三人でセーラー・ファイティング・ポーズを取ります。セーラームーンもうなずいて、「セーラーヴィーナス様」の指示に従います。しかしマーズは、ナニげに「セーラーヴィーナス様」を見ながら、「…(心の声→)ヴィーナス…やっぱりアナタは…『自分が囮になろうとしてる…』

       両陣営は3対3の状況で対峙します…。ところがクンツァイトは、ニヤリと笑い、「そっちからやりやすくしてくれるとはなぁ!」と言って、念力を使って出入り口の扉を閉じてしまいます。「!…」

       三人も思わず、「あ!」「!」「あ!」。そして三人がそれに気を取られた隙に、いきなり『ただの妖魔』「フワッ!!」しゅーーっっ!!と吹雪を吐いて、三人の足元をぱりぱりぱりっ!と凍らせてしまい、身動きできなくしまいます。「う!」「う!」「う!」

        ★  ★  ★  ★  

       「!…」。セーラームーンが三人を助けに行こうとした瞬間、「あっ」。ナンとそこに、悪美ちゃんの登場です。「…亜美ちゃん…」「久しぶりね…、う・さ・ぎ・ちゃん…」(←おおっ! また名前の呼び方が変わってるっ!)

       ここで悪美ちゃんは、今度はセーラームーンのコトを「月野さん」とは呼ばず、皮肉っぽい調子ではありますが、「う・さ・ぎ・ちゃん」と呼びましたねぇ…。これで悪美ちゃん(=ダーキュリー)は、セーラームーンに対して、『名前の呼び方』を三段階に分けて変えたコトになりますな(↓)

1.       一番最初にダーキュリーとなった時は、セーラームーンのコトを「セーラームーン」と呼び、

2.       Act.22の二度目の対戦では、セーラームーンのコトを「月野さん」と呼び、

3.       そして今回は、セーラームーンのコトを「う・さ・ぎ・ちゃん」と呼びました。

       この三段階の『名前の呼び方』の変遷には、おそらく、どれもその間にセーラームーンの『ヒーリング光線』を浴びてるコトと関係がありますな。最初は微力ながら、「戦士の力」に目覚める前の『ヒーリング光線』を浴びてますし、2度目は「戦士の力」に目覚めた後の強い『ヒーリング光線』を浴びて、一瞬元に戻りかけてましたからね。やはりその影響で、今回は「う・さ・ぎ・ちゃん」に変わってるんでしょうな…だんだん本来の「うさぎちゃん」に近付いております…(←ちなみに、「久しぶりね」と言うのは、今、学校は春休み中だからですな)。

       クンツァイトが、ゆっくりとセーラームーンの背後に回って悪美ちゃんを援護する位置に立ちます。「あっ」。そこで悪美ちゃんは、ダーキュリーに変身します…「ダーク・パワ〜〜〜〜、メイカっ!!」

       変身し終わってダーキュリーが「フッ!」とファイティング・ポーズを取ります(←ってアレ?! 『ダーキュリーの剣』を持ってないし、しかもこのポーズは『セーラー・ファイティング・ポーズ』じゃないかっ!)。

       そしてそれに対して、セーラームーンは一瞬考えるような間をおきますが、こちらもすぐに「フッ!」とスティックを構えます(←おおっ! 今回は戦う気だっ! たぶん「戦士の力」が目覚めたので、その『ヒーリング光線』でダーキュリーを元に戻そうと思ってるんですなっ!)。

       「しまった!……最初からセーラームーンを狙って…」(←「セーラーヴィーナス様」は、まさかクンツァイトがプリンセスの正体に勘付いてるとは思わなかったので、指示が裏目に出てしまいます)。

       すると、またしても『ただの妖魔』がいきなり「フワ〜ッ!!」しゅーーっっ!!と吹雪を吐いて、セーラームーンに気を取られてた「セーラーヴィーナス様」は、ジュピターと一緒に全身を氷付けにされてしまいます(←ナンか、エライ強いじゃないか! ジェダイトくんの『ただの妖魔』っ!)。次に、『ただの妖魔』「フワ〜〜〜ッッ!!」しゅーーっっ!!と吹雪を吐いて、マーズも凍らせようとします(←これは事前にジェダイトくんから、『ヤツは火を使うし一番強いから気合入れてかかれっ!』と言われてたんですなっ!)。しかし、さすが『覚醒マーズ』です。牽制の火炎放射で応戦しております。

        ★  ★  ★  ★  

       「セーラームーンっ!」。そこに、ルナとアルテミィ〜スがひょこひょことやって来ます(←やっぱぬいぐるみは味があっていいなぁ…)。

        ★  ★  ★  ★  

       ダーキュリーは、今度は『ダーキュリーの剣』しゃきーんっ!と構えます(←やっぱ使うのか…)。そして「フッ!」「ハッ!」「フッ!」とセーラームーンに斬りかかります。かきんっ!セーラームーンがそれをスティックで受け止めます。

       するといきなり、クンツァイトも背後から「うあっ!」と斬りかかってくるではありませんかっ!(←こらっ! 卑怯者っ! キサマそれでも武士かっ!)。

        ★  ★  ★  ★  

       マーズは火炎放射で抵抗していましたが、おおっ! マーズまで力尽きて、結局凍らされてしまいました(←これはやはり、先に足を凍らされて、「新・妖魔退散」の舞ができなかったせいですなっ!)。

       ジェダイトくんがそれを見て、「フンッ、…『この前の借りは返したぜ…』(←キミもやればできるじゃないかっ! やはり復活後は一味違いますなっ!)。

        ★  ★  ★  ★  

       セーラームーンが、ダーキュリーの剣をスティックで押し返します。それで後ろへ倒れそうになったダーキュリーを、クンツァイトが抱き止め、「…『邪魔だどけっ!』みたいに横へどけてしまい、自らセーラームーンに斬りかかります。「!…」

       クンツァイトは、ダーキュリーがセーラームーンに勝てるとは思っていないのでしょうか? それともその逆でしょうか? そもそもクンツァイトがマーキュリーをダーク化して味方に引き込んだ目的は、『真のプリンセスを探る』ためです。そして彼は前回、それがセーラームーンだと分かった訳ですから、その意味においては、クンツァイトにとって、もはやダーキュリーは『用済み』な訳です。

       クンツァイトの勢いに押されて、セーラームーンは床に転ばされてしまい、尻餅をつきながら後ずさりします…。クンツァイトはそんなセーラームーンにトドメを刺さんと剣を頭上にかざします。

       その瞬間ダーキュリーが、「クンツァイトっ!」と言ってそれを制止します。「!…」。ダーキュリーはクンツァイトに歩み寄りながら、「私の獲物よっ」。しかしクンツァイトは、逆にダーキュリーを剣で制止し、「今日は違う…」「!…」「私の獲物だ」と言います。

       つまり、「今日は違う…」と言うのは、言うまでもなく、『Act.22でセーラームーンと戦わせた時とは違う』という意味です。あの時は、元々クンツァイトが『セーラームーンが本当のプリンセスだったはず』と知ってた『前世の記憶』を確認するためにマーキュリーを仲間に引き込んで戦わせたのですから、その正体を突き止めた今、もはやあの時とは状況が違う訳です。そして、「獲物」と言うコトは、やはりクンツァイトは、さっきゾイサイトに「プリンセスも私がカタをつける」と言ってたように、この場でプリンセスに対して「復讐」を遂げようとしてる訳です。つまり、何度も書いてきましたが、クンツァイトがマーキュリーを選んだ理由が『マーキュリーが強かったから』ではないと言う理由が、ここにも表れてる訳です。このように、ダーキュリーは単に『プリンセス探し』のコマに過ぎず、「カタをつける」のはあくまでもクンツァイト自身なのだから、すなわち、クンツァイトは初めからマーキュリーに強さなど求めてはいない訳です。と言うコトは、今回クンツァイトが、わざわざジェダイトくんをダーク・キングダムの外へ呼び出して話を持ちかけたのは、ダーキュリーはもはや『用済み』で、「プリンセスも私がカタをつける」にはむしろ『いない方がいい』と考え、今回の作戦からダーキュリーをはずそうとしていたから…という可能性が考えられますな。だから、ダーキュリーのいないところで落ち合い、密談する必要があったのかもしれません。

       クンツァイトは、一気にセーラームーンに斬りかかります。セーラームーン、ピ〜ンチっ!

       その時です! ここ一番の見せ場までずっと隠れて待ってたタキシード仮面が、『ここだっ!』とばかりに「セーラームーンっ!」と助けに入ります(←この人はセーラームーンのコトは「セーラームーン」って呼ぶんですかね? もう「うさぎ」って呼んでもいいはずですが…)。

       ところが! 彼はセーラームーンに覆い被さるようにして自らが盾になったため、ナンとっ! 背中をザックリ!と斬られてしまいます! 「う゛わ゛あ゛あああああああ!!!!!」(←こりゃマジで痛そうだぁっ!)…で、斬られたのは背中なのに、なぜかマスクも真っ二つにっ!?(←で、なぜかシルクハットは無事…)。「いやぁ〜〜っっ!!『じゃ顔も真っ二つ!?』「うぁっ、…うっ…」(←それにしても、思いっきり斬られましたねぇ…今まで実写版では、こういう『生々しい残虐シーン』みたいなのはずっと自主規制されてきたんですが…やる時はやるんですな…さすがに血までは出ませんでしたが…。自主規制というコトでついでに言っておくと、実写版では絶対に『死ぬ』とか『殺す』という言葉は使わないんですね。妖魔は『死んだ』のでも『殺した』のでもなく、あくまで『倒した』なんですな)。

       ※ おそらく、このシーンを見た誰もが等しくツッコミを入れたであろうこの『割れたマスク』には、実は二つの意味があって、一つは言うまでもなく、これが『タキシード仮面の最期』を意味しており、それは同時に、すなわち『エンディミオンの始まり』を意味してるんですな。この『割れたマスク』は、そのコトを象徴してる訳です。そしてもう一つの意味は、それはAct.27において分かります(←その説明は、その時にまた…)。

       ちなみに、これはものすごくどーでもいいコトですが、タキシード仮面の背中のマントは、斬られる前にすでに思いっきり『切れ目』が見えてて、斬られてから左右にぱかっ!って割れるようなシステムになっておりましたな…(←そこがとってもお茶目でした…♪)。

       「マスター…、ご苦労なことだなっ…」。ところが、ダーキュリーはそんな『タキシード地場衛』など全く眼中になく、「クンツァイトっ」と言って、クンツァイトの首っ先に剣を向け、『ンなモンがどーなろうと知ったこっちゃないけど』私は邪魔をされるのは嫌いよっ」。するとクンツァイトは、「…マーキュリー…」と言ってダーキュリーの腕をがっ!と掴み、「わがままも程々にしておけ」と言うと、バッ!とダーキュリーを後ろへ押し返します。ダーキュリーはヨロめきながら踏ん張って止まると(←これを見ると、実際の亜美ちゃんが、いかにも、吹けば飛びそうなくらい軽くて華奢なのが分かりますな…)、「…!…指図されるのも嫌い…」「…フン…まったく…、お前と言うやつは…!」「……『ナニよ…?!』(←めっちゃ睨んでます…)。これ…、仮にここでクンツァイトとダーキュリーに内輪もめを起させないと、「隙だらけのセーラームーンにナンで攻撃しないんだ?!」ってツッコミが入っちゃうからでしょうなぁ…。

       ところで、ここでダーキュリーが言った二つのセリフ、「私は邪魔をされるのは嫌いよっ」と、「指図されるのも嫌い…」。コレって、言葉通り聞き流しちゃっていいモノなんでしょうかねぇ…ナンか、思わず『裏の意味』を邪推しないではいられないセリフですよねぇ…。と言うのも、ダーキュリー(=悪美ちゃん)のセリフには、元の亜美ちゃんの潜在意識とか、普段心の奥底に秘めていて、それでいて普段は絶対口には出せないような感情が、吐露されているように思えるからなんですね。そう考えた時、じゃあそれでは、一つ目の「私は邪魔をされるのは嫌いよっ」には、一体どんな『裏の意味』があるのでしょうか?…つまり言い方を変えると、それでは、今まで亜美ちゃんにとって「邪魔」なモノってナンだったのでしょうか? となれば、それは言うまでもなく、うさぎちゃんとの『友情』「邪魔」する「大阪さん」だったり、うさぎちゃんが夢中になってる『アイドル愛野美奈子』だったりする訳です…亜美ちゃんは、この二人とは、ことごとく『ソリが合ってない』訳ですよ。

       ※ ※ そして何よりも、うさぎちゃんが恋愛にのめり込み始めてからの「地場くん」。これが亜美ちゃんに決定的な疎外感を与え、ダーク化されてしまう『心の隙』をもたらした最も大きな要因です。

       ※ そしてもう一つの、「指図されるのも嫌い…」。コレは、ダーキュリーが最初にダーク・キングダムでベリル様の前に連れて来られた時も、ベリル様に向かって、「私は生まれ変わったかもしれないけど、誰かの部下になったつもりはないわ」って言ってるんですよね。つまりこれと同じコトを言ってるのですが、これを実写版的見地から亜美ちゃんの潜在意識で解釈すると、要するにここには、『私は現世に転生したかもしれないけど、「プリンセス」の部下になるつもりはないわ』という『裏の意味』があるんですな(←あの時ダーキュリーが、直接『クイン・ベリルの部下に――とは言わず、「誰かの部下に――と言ってその相手を特定しなかったのは、そういう含みを持たせていたからです)。なぜなら、『主従関係』『真の友情』ではありえないからです。つまりここに、『前世の主従関係』のみで自らの行動原理を決定する美奈子と、『現世の友情』のみで自らの行動原理を決定する亜美ちゃんという、「前世vs現世」の対立軸が存在している訳です。このの図式は、過去のエピソードにおいても、すでに至るところでほのめかされていたのですが(←たとえば、お互いが主役の回に、お互いの存在がほとんど不在であるコト、そして、唯一の共演の場面で、この両者が剣を交えて戦ったコト…等々)、これは今後、回を重ねるにつれて徐々に表面化していきます。

       「どうしてっ!?」「…オレは…、お前の気持ちに、応えることはできないっ…」「…」「せめて……ウッ…」(←せめて? せめてナンでしょうか? 『せめて、死んでお詫びを…!』とか? ンなバカなっ!)。

       「やだぁっ! しっかりしてっ!」「アァッ…ウゥッ…………『ガクッ…』『タキシード地場衛』の手がばたん…ばたんばたん…(←エコー)と床に落ち、身動き一つしなくなってしまいます…。

       「!!……………………そんな……ねえっ!…、…ま…もるまもるっ!」。セーラームーン(=うさぎちゃん)が、ここに至って初めて彼のコトを名前で呼びかけますが、『タキシード地場衛』は、やはりぴくりともしません…(←死んじゃったんですか?…ちなみに、このシーンを見て泣いた人って、いるのかなぁ…実写版の地場衛って、立場微妙だモンなぁ…)。

       すると次の瞬間っ! ナンとっ! いきなりセーラームーンの体から、光り輝くプリンセスの幻影が離脱して、「エンディミオンっ!」と叫んだではありませんかっ! すると、セーラームーンのティアラの宝石が光りを放射し始めます…するとプリンセスの幻影も消えてしまい、今度はセーラームーンの全身が輝き始めます…きらきらしゅわわわわ〜んっ!(←ンな感じの効果音…)。

       アルテミィ〜ス:「ああ…」。ルナ:「ああ…」。ダーキュリーがまぶしそうに手をかざして光をさえぎると、クンツァイト・パパがすかさずマントをばっ!と翻して、ダーキュリーも一緒にかばいながら光をよけます。ジェダイトくんもマントで光をさえぎります。セーラームーンの姿は完全に光に包まれて見えなくなってしまいました。

       すると『ただの妖魔』が、その光を浴びただけで粉々に砕け散ります(←すげえっ! またしても『主役の片鱗』が…。ナニげにコレは、Act.22の時の『ジョーカー妖魔』と一緒ですな)。

       あの時もセーラームーンは、別に攻撃を仕掛けてる訳でもないのに、「亜美ちゃんへの気持ちとか、悲しい気持ちとかでいっぱいになった時」に、自然発生的に放射された光だけで妖魔を木っ端微塵にしてしまってるんですよね。たとえば、マーズが覚醒した時は、明らかに本人の意思の元に全身全霊を傾けて『必殺技』を放ってるので、それは流れとしては自然なのですが、逆に、セーラームーンの場合は、このように無意識下において起きている事象なだけに、こっちのパワーの方が、あたかも制御不能のような『規模の大きさ』を思わせて、『そら恐ろしく』感じるんですよね。つまりそれが「幻の銀水晶」のパワーと言うコトなのでしょうが…。

       すると、その光のお陰で、「セーラーヴィーナス様」、ジュピター、マーズを拘束していた氷も溶けます(←やっぱりセーラー戦士は、ポーズが決められないと技が出せなかったんですな。ジェダイトくんは密かに、Act.23のネフライトの『粘着液作戦』を覗き見でもしてたんでしょうか?)。

       すると次の瞬間、おおっ! ナンとっ! 「セーラーヴィーナス様」の額の三日月マークが消え、『戦士のティアラ』に変わったではありませんかっ!(←て言うか、その目は、自分で自分の額が見えてるんでしょうか?)。

       それを見てマーズは、「…ヴィーナス…『て言うか、ティアラの位置が高すぎじゃね?』

       「……」(←ナンか、全く事態が飲み込めてないらしい人…)。

       「セーラーヴィーナス様」あらためヴィーナスは、感慨深げに、「…目覚めたんだわ…」(←…さらば…「セーラーヴィーナス様」…このネーミング、気に入ってたのに…)。

       クンツァイト:「やはりそうか…」(←ニンマリ…)。

       「…うさぎは…」

       「みんな…思い出せ!…プリンセスが誰か!」

       「そうだわ…思い出した…。ヴィーナスは、セーラー戦士の、リーダー…」(←って、そっち先ですかっ!?)。

       「…私達の……プリンセスは…」

       「…プリンセスは…」(←二人は頭に手を当てて、ナニかを思い出そうとしておりましたが、思い出したんでしょうか?)。

       セーラームーンを包んでいた光が消えると、そこには、白いドレスを身に纏った『本当のプリンセス』がいたのでありました…。

       その、セーラームーンあらため「プリンセス」に膝枕されてる『タキシード地場衛』の頬に、「プリンセス」の涙がぽたっ、ぽたっと落ちます…(←て言うか、めっちゃ落ちてます…)。

       「…………お願い……目を開けて…」。すると、「プリンセス」の落とした涙が、「プリンセス」の胸の位置の空間で結晶化し、それがきらりんっ!と幻の銀水晶に変わります(←おおっ! ついに出ましたなっ!)。で、それが光を放ち始めます…。

       この絵ヅラは、Act.22でセーラームーンが「戦士の力」に目覚めた時とほとんど一緒ですな。あの時はダーキュリーに切り裂かれた『ピンクの手袋』がそれを引き出し、今度は、クンツァイトに斬られたタキシード仮面がそれを引き出しました。

        ★  ★  ★  ★  

       すると、その光が、建物の外にまで放射され、街中で倒れてた人々が、次々と目を覚まして立ち上がります…。

        ★  ★  ★  ★  

       そしてそれが、ダーク・キングダムのメタリアの部屋まで届きます…(←て言うか、一直線にそこへ送り届けられたような感じでしたが…、メタリアがそれを呼び込んでいるのでしょうか? それとも、クンツァイトの開発した『例のエナジー転送システム』のせいでそうなってるんでしょうか?)。

       ベリル様:「おお…これが幻の銀水晶の力…!」(←て言うか、人々にとっては『ヒーリング光線』となり、逆に妖魔はこの光で木っ端微塵にされてるのに、メタリアに対しては「エナジー」として働きかけるんですか? ちょっとその辺の事情と理屈が、イマイチよく分かりませんな…)。

        ★  ★  ★  ★  

       クンツァイトが、マント越しにその光景を見て、「!…」と目を見開きます(←これは、幻の銀水晶を見てしまったからでしょうね?)。するとクンツァイトは、ダーキュリーに「引くぞ…」と言って、ダーキュリーごとマントばさぁっ!と消え、ジェダイトくんもそれに続いてマントばさぁっ!と消えて行きます(←これは、こうなっちゃうと、ちょっと手が出せない状況だからなんでしょうかね?)。

        ★  ★  ★  ★  

       で、その銀水晶の力で、『タキシード地場衛』が目を覚まします…彼の視線の先に、泣きながら自分を見つめているプリンセスの顔が浮かび上がります…「……プリンセス…?」…すると『タキシード地場衛』は、いつも見ていた例の夢⇒(「幻の、銀水晶を、お願い…」)を回想します…「夢と…同じだ…」…(←って言うか、あのぉ…アナタの見てた夢って、そんなに鮮明に「プリンセス」の顔がハッキリ見えてたんですか????……でも、まあ、そもそもセーラームーンの顔とうさぎちゃんの顔の見分けも付かない訳ですから、「プリンセス」の顔がそのどちらとも別人に見えていたとしても、ちっとも不思議じゃない訳ですが…)(←って思いっきり不思議じゃいっ!)(←でもまあ、こんな調子な訳ですから、そんな彼が、Act.12で『プリンセス・セーラーヴィーナス』を見てもナンとも思わなかったコトの理由が、これでハッキリした訳ですな)(←きっと地場くんは、陽菜さんの場合でも、すっぴんの時と化粧してる時とでは同一人物って分かんないんだろうなぁ…その上、額にティアラだ三日月マークだなんてモンが付いてた日にゃ、それだけでもうシッチャカメッチャカです…)。

       何はともあれ、『タキシード地場衛』が目を覚ますと、幻の銀水晶も消え、「プリンセス」「…よかった…」と笑顔になります。

       するとそこへ、ヴィーナスが片ひざついて、「…プリンセス・セレニティ…」と声をかけます。「…え?」。するとジュピターとマーズも、それに続いて「プリンセス」の前へ出て片ひざ付きます。「……『ナンかよく分かんないけど、ヴィーナスがやってるから…』「……『そ、そうね…』みたいな…。

       すると「プリンセス」はおもむろに立ち上がり、「…私が…プリンセス…『でいいの…?』

       あのぉ…それはそうと、ちなみにそこでタキシード着て寝てた人が「地場」ナンとかだったとかって…、そっち方面はみなさんガン無視ですか?…そうですか…今それどこじゃないっスもんね、どーでもいいっスよね、ンなモンどーだって…(←アニメ版じゃ、同じシーンで、もっとみんなが気にかけてくれて、労わってもくれてたのに…やっぱ、「とにかくドロボーってのがダメなんだ」ってコトでしょうか…)。…地場くん:『俺シカトかよ…』

        ★  ★  ★  ★  

       次回は、ついにっ! 前世の秘密が明らかにっ?!

        ★  ★  ★  ★  

       セーラームーン:うさぎちゃん(沢井美優さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(沢井美優さん編)▼】

       マーキュリー:亜美ちゃん(浜千咲(現・泉里香)さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(浜千咲(現・泉里香)さん編)▼】

       マーズ:レイちゃん(北川景子さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(北川景子さん編)▼】

       ジュピター:まこちゃん(安座間美優さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(安座間美優さん編)▼】

       ヴィーナス:美奈子(小松彩夏さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(小松彩夏さん編)▼】

       ルナ(声・潘 恵子さん):「」『』

       アルテミィ〜ス(声・山口勝平さん):「」。『』。

       その他:「」『』

[2009年3月27日(金)初稿 トモロー]


Act.26:衛のロンドン留学編

 

Act.24:タキシード仮面の正体編▲】 【トップページ▲】 【筆者紹介へ▼】


     今回レビューしたAct.25は、「美少女戦士セーラームーン DVD 第7巻」(バンダイビジュアル)に収録されております(↓)

 

DVD第7巻 作品本編(4話収録)

 

Act.25 Act.26 Act.27 Act.28 

毎回映像特典(10分)

 

「セーラームーン」におしおきよ 沢井美優小松彩夏@

Act.25 ゲストキャスト

 

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