―実写版セーラームーンを検証する―


Act.19:うさぎちゃんのバレンタイン編――

 

       本稿は、2004年2月14日(土)にTBS系列各局で朝7:30〜8:00に放送された、「美少女戦士セーラームーン」(実写版)第19話の感想記(DVD鑑賞レビュー)です。

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       今回もセーラー解説は無しです…。

       (前回のラストシーンからベリル様:「…感じる…クイン・メタリアの力を…」。すると、ベリル様の背後で何か凄い音がし、ベリル様が振り向くと、どこからともなくドス黒い風が吹き込んできます。クンツァイト:「…闇の扉…!」。ベリル様:「…これこそ、クイン・メタリアのもとへ続く扉!…」

       で、引き続き、そのダーク・キングダムのシーンからです…。

       そう言えば、ベリル様のお立ち台の周りには4本の柱が立ってて、そのうちの奥の方の2本に、赤いカーテンが双方から斜めに垂れ下がって半開きになってるのですが、そのカーテンの向こうに、「闇の扉」なる穴が開いたようです。ベリル様がカーテンをくぐると、そこは、深い谷間の上の一本道みたいになってます。…。で、その奥の方に、ナニやら赤い光を放射する巨大な鉱物の塔みたいなものが、地底から沸きあがって来たようです。

       「おお…あれこそクイン・メタリアの兆し…」。ベリル様はばっ!と振り返ると、「ジェダイト! ネフライト! よくやった!」(←おおっ! 悪の組織のボスが幹部を褒めるの、初めて見ました…。ジェダイトくん:「はっ、さらにエナジーを集め、クイン・メタリアを完全に復活させて見せます!」。ネフライト:「私は引き続きプリンセスを…」。まさかこんな日が訪れようとは…ベリル様も満足そうです。

       しかし…、これは、ナニげにエライ事になってるんじゃないでしょうか? なぜなら、この調子だと、セーラー戦士がいくら妖魔を倒したところで、例の、クンツァイトが開発した、名付けて、『吸い取ったエナジーをセーラー戦士に邪魔される事なく直接ダーク・キングダムに転送する画期的なシステム(特許出願中)』を使えば、あのオマヌケなジェダイトくんですら、こうしてエナジーが簡単に集められてしまう訳ですから、だとすると、もはやセーラー戦士の地球防衛機能は、ほとんど『ザルの守備』状態なのでは?

       ジェダイトくんとネフライトが去ったあと、クンツァイトは、ベリル様と二人きりになると、「プリンセスか……なかなか巧妙に、逃げ回ってますね…」「小娘があがいたところで、何も変わらぬ!」「そう!…消えるでしょう…再び…」。ベリル様は、クンツァイトの「再び…」という言葉に反応したようです…「クンツァイト、お前は忘れておらぬのか?」「?…何を?」(←すっとぼけたぞっ!)。ベリル様:「……『こやつめ…!』「ジェダイトとネフライトが張り切ってる様子…。私はもうしばらく、控えていましょう…」(←話をはぐらかしたぞっ!)。そう言うと、クンツァイトも一礼して、マントばさぁっ!と去って行きます(←こらっ! ベリル様の前でマントばさぁっ!は失礼だろがっ!)

       ベリル様:「……プリンセスめ、今度こそお前などに邪魔はさせぬ!」。おおっ! ベリル様が立ってる所は、遠めに横から映された映像だと、もんのすごい断崖絶壁だっ! で、その遥か向こうに、クイン・メタリアの塔が立ってるぞ…。

       ところで、さっき褒められて先に出て行った二人とは違って、クンツァイトは、明らかに何か違う目的を持ってるようですねぇ…。そもそも、前回ジェダイトくんとネフライトの立てた手柄なんて、クンツァイトが『エナジー・ファーム作戦』で開発したシステムを流用して上げたものに過ぎません。それなのに、それに対してクンツァイトは、まるで、『あとはお前らでもできるだろう』みたいに、連中と手柄争いしようなんて考えは全くないようですからねぇ…。もう、何か次の事を考えてるみたいです。

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       こちらは美奈子…。

       前回の最後の方で、荷物をスーツケースに詰めてましたが、それを持って部屋を出ようとしてるみたいです。ところが、それを手に持とうとした瞬間、美奈子は「うっ…!」急に貧血を起したみたいに、ばったりと崩れ落ち、ベッドにもたれかかってしまいました。「うっ…うっ…」「美奈子ぉ?…大丈夫かぁ?」「うん…。また…移動しないとね…」。美奈子は、肩で息をしながら、力なく答えます…。ところで、美奈子は一体なんの病気なんでしょうねぇ?…こういう場合、だいたい「癌」か「白血病」って相場が決まってるんですけど…でもワシ、「不治の病」だけはカンベンして欲しいなぁ…。

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       こちらはレイちゃん…。

       火川神社の祈祷部屋で、いつものように、巫女さん姿で炎の前で正座しております…「どうしてプリンセスは、一人で戦ってるの?…敵にチャンスを与えてるようなものだわ!」。で、レイちゃんは、前回の「セーラーヴィーナス様」のお言葉を思い出してます…⇒(「関係ないわっ、アナタはどんな時もセーラームーン達と一緒にいなきゃダメ! いいわね?」「……『これって、どういう意味かしら?』。さらに、前々回のお言葉も思い出してます…⇒(「ガッカリだわ! 戦士として、ちっとも成長してないじゃない!」)。「……『あ、コレ思い出したらまたムカついてきた…』(←コブシをぎゅ〜っ!)。

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       こちら月野邸では…。

       うさぎちゃんが、マフラーの端っこのヒラヒラ飾りを取り付けてます。で、ようやくマフラーを完成させたようです…ナニげに嬉しそうです(←時計が「1時4分」を指してますな…深夜まで頑張ったようです…明日が提出の〆切日なんでしょうか?)。でも、出来上がったマフラーをまじまじと眺めてるうちに、少しずつ笑みが消えていきます…ナニを思ってるのでしょうか?…「……『せっかく編んでも、渡せないんだよなぁ…』(←みたいな…)。

       「♪じゃ〜ん…ひとみは〜いつ〜も〜ジュ〜エル〜(ジュ〜エル〜)…♪」(←ここでオープニングです♪)

 

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       オープニング開けはクラウン…。

       制服姿の亜美ちゃんが、丸テーブルのイスに座って、ピンク色の毛糸でまた何か編んでおります…。すると、制服姿のまこちゃんがやって来て、「あれ?! また編んでるの? もう課題終わったでしょ?」と話しかけます(←ナニげに最近、クラウンと言えば、すっかりこのコンビになってしまっておりますが…「うん、なんか好きになっちゃったみたい…。今度は、手袋編もうと思って…」「へぇ〜、それも、お母さんに?」「…う〜ん…」(←この、亜美ちゃんの表情だけの演技は、いつものコトながら捨て置けませんな)。

       ※ 普通ならここは、単に照れ隠しで『内緒っ!』みたいにそのまま笑ってごまかすような場面なのですが、そうではない『複雑な思い』が見え隠れしてます。ちなみに、亜美ちゃんが、セーラーチームがバラバラになってる事を気にし始めるのはこのあとなので(←実感するのは次回)、その事は、手袋を編み始めた動機としては働いていません。そうなると、この表情の意味を理解するには、前回検証したDVD収録の「未使用シーン」を持ち出さないと、とうてい説明できない事になるんです。つまり亜美ちゃんは、「お母さんに」編んだマフラーが『100点を取れなかった』ので、「今度は、『今、本当に一番あげたい人達をイメージして』手袋編もうと思っ」たんです。その二つの意味が絡んでるからこそ、ここに『複雑な思い』が見え隠れしてる訳なんですな

       「あたしも誰かにあげよっかなぁ…。色が合わないんだよね(←これは『自分で使うには』って意味ですよね?)。うさぎの勢いにつられて買っちゃって…」(←カウンターのところに行って、コップをいじり始める)「うさぎ、マフラー完成したの?」「うん、今日、返してもらってた」「あれぇ…地場くんにあげたいんだろうな(←おおっ!「くん」付けだっ!)…。あした、バレンタインだし」(←おおっ! てコトは、今日は、今回Act.19の放送日前日に当たる『2月13日(金)』ですな。つまり、放送日はドンピシャのバレンタインデーという訳ですなっ! これを、「実写版の劇中カレンダーに神風が吹いた日」と呼ぼう)

       「…うさぎちゃんは、ただ編むだけでいいんだって言ってたけど…やっぱり、ちょっと元気なかった…」(←このセリフと同時進行で、うさぎちゃんがマフラーの袋を抱えて、うつむきながらトボトボと帰宅するシーンが映されます。うさぎちゃんは学校帰りにクラウンには寄らなかったようですな)「だろうなぁ…。好きになった人にカノジョがいたんじゃ…」(←ここでソファに腰掛ける)。「でもぉ、将来結婚するコトになってる、ってのはまだ知らないよね?」「うん、言ってない…」「はぁ〜、どうしよう…。本当のコトは言った方がいいけど…」

       「あっ、うさぎちゃんが、地場くんのコトはレイちゃんには内緒にしてって…」「そうだな…。オトコ絡むとキビシイからな…」(←ここでソファから立ち上がる)。「で、レイは?」「ルナと話があるって言ってた」(←また首脳会談か?)「ナンでここでやらないわけ?」「…さあ…」「ふ〜ん…」

       この最後のセリフも、ナニげに面白いやり取りですね。と言うのも、レイちゃんとルナがをしてるコトに関して、まこちゃんは「ナンで」と気にしてるのに、亜美ちゃんの方は「さあ…」と全く気にしてません。仮に亜美ちゃんが気にしてたとしたら、亜美ちゃんなりに何かしらの答えが出てくるはずなのに、出てこないからです。つまり、こんなところにも、セーラー業務に対する二人のモチベーションの違いが現れてるんですな。たとえば、亜美ちゃんがクラウンでこのように編み物をしたり、セーラー業務とは直接関係のない読書をしたりしてるのも、その現れです。一方のまこちゃんは、基本的にクラウンには仕事しに来てますから、そのような公私混同はあまりした事がないんです(←唯一、この前の課題のマフラーぐらいです)。だからが気になる訳です。

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       その、「オトコ絡むとキビシイ」人が、火川神社の前でルナと密談中です…。

       「セーラー戦士の役目?!」(←ノーマル・バージョン)「プリンセスを守ることだって、ルナは言ってたけど、本当にそうなの?…プリンセスはその必要はないって言うし…。プリンセスの行動はナニかヘンよ」(←巫女さん姿です)「あ〜ん…それは、あたしも疑問には思ってるんだけど(←思ってたんだ?)…プリンセスと一緒にいる、アルテミスとも自由に連絡が取れないのよぉ〜(←やっぱりかっ!)。今は、言うとおりにするしか…」(←って、頼りになんねーな…)

       それを聞いてレイちゃんは、がばっ!と立ち上がります…「あたし! ただ言われるがままに動くことが、納得できなくなってきたの!……特にあのプリンセスじゃあね!」「プリンセスと、そんなに話したの?」「ちょっとね…。…とにかくっ、ナニかがおかしいって気がするのよ…。プリンセスともう一度会って話してみたい…」「無理よぉ…。どこの誰かも分からないんだから…」(←困ったバージョン)…って、ええっ?! それって、マジで言ってるんスかっ?! だって前回、迷い犬のポスターを、美奈子と一緒に貼ってたじゃんっ!(↓)

       再現VTR⇒「やっぱり妖魔は見つからないわね…」「しばらく潜んでるつもりかも…」「ええ…」。するとその横で、デカデカとポスターを貼ってる美奈子に気付き、「ちょっとっ! ナニしてるの!?」「妖魔が神父さんを襲った理由はナニ!?」「…え?」「そうかっ、最初から何か目的があったとすれば!」「!…ルナ!」。)⇒…で、この時のルナさんは、この、『鋭い指摘でセーラー業務を遂行してる美少女』を、一体『何者』と認識してらしたのでしょうか???…ものすごく謎です…。

       で、「…………!」レイちゃんは、ナニか思いついたようなのですが?…。

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       その、「ナニかがおかしい」人が、自分のホームページを更新してます…。

       「これ…ホームページに載せるね?…」(←パソコンの画面には、どっかのスタジアムみたいなところを背景に、美奈子が「HAPPY VALENTINEつって手を振ってる画像が映ってます)。「敵がまた動くかも…」(←要するに、『私はここだあぁ〜っ! 捕まえてみたまえ〜っ!』ってコトですかね?)。ナニげにもう夜です…ホテルの窓の外から夜景が見えます。「体は大丈夫かぁ? もう少し休んでからでもいいんだぞ…」(←困ったバージョンで心配顔)「平気…私が見つからないと、セーラームーン達に攻撃が集中しちゃうし…」「うん…それは、そうだけどぉ…」

       と、ここで突然、美奈子からアルテミィ〜スにプレゼントです。赤い包装紙に黄色いリボンが掛けられてる四角い小箱を、ナニげにテーブルの上に置きます。「あ、ん?!」「一日早いけどぉ、バレンタインのチョコ!」「えへぇ、ありがと〜!」と思ったら、実は、それはビックリ箱で、中からいきなりビヨ〜ン!!とネズミ(?)のオモチャが、「うわ〜あっ!」(←って、ネズミにビビルなっ! アンタ猫だろがっ!)「うそっ、こっちが本物!」「美奈子ぉ〜頼むよぉ〜…」(←白い目バージョン)「うふふ…」。とってもお茶目でイタズラ好きな美奈子ちゃんなのでした♪(←どーでもいいけど、ぬいぐるみがチョコ食うのか?

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       その頃、月野邸では…。

       うさぎちゃんはお風呂上りのようです。パジャマ姿で、バスタオルを肩にかけ、髪の毛を拭きながら自分の部屋に入って来ました。しかし、ナニげに部屋の明かりは点けず、ふと、テーブルの上に置いてある袋からマフラーを取り出し、それをじっと眺めながら、そのまま下がってベッドに腰を下ろします。「…バレンタイン…か…」。うさぎちゃんはそう言うと、地場衛と陽菜さんのツーショットを思い出し、「…お似合いすぎるよ…」(←ナニを基準にそう言ってんのか分かりませんが、そういうコトだそうです…とつぶやくと、立ち上がってマフラーを袋に戻し、そのままじっと見つめています(←なんか、ナニげにこの絵ヅラって、Act.2の亜美ちゃんの「慣れてるし…」に似てるなぁ…)

 

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       そして翌朝…。

       今日は2004年2月14日(土)。そう、ナンと、セント・バレンタインデーにして土曜日にして、実写版セーラームーンの放送日なのでした(←ワシにとっちゃ、セーラームーン以外どーでもいいですが…)。そんな記念すべき日の朝、うさぎちゃんが「おはよ〜」と居間に入って来ると、「…ん?」。なにやら見慣れぬ女の子がテーブルに座ってて、朝食をとってます。うさぎちゃんはそれを見て、思わず目をこすってます…「?…『ナニ?! 進悟の女装?!』「ああ、うさぎぃ、この子、ママの友達の、ほら、野崎さんところの、ひかりちゃん」「ああ〜、おっきくなったねぇ…」「もう小学校一年生だもんねぇ〜」(←って、それ、おっき過ぎじゃね? どう見ても四〜五年生ぐらいはいってそうですが…「でさ、夜まで預かることになったから、うさぎ一緒に遊んであげてよぉ〜? 進悟ってば! 逃げちゃったのよ恥ずかしがって、あっはっはっは〜♪」(←ハイタッチ)「うん! いいよ! ひかりちゃん、ご飯食べ終わったら、私の部屋行こう!」。うなずくひかりちゃん。

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       うさぎちゃんの部屋にて…。

       「はい、どうぞ!」。ひかりちゃんにカフェオレを差し出すうさぎちゃん(←月野家では、これが定番ドリンクなのです

       「ナニして遊ぶ? ゲーム? トランプ?! ん〜最近進悟に負けるんだよね」。でもひかりちゃんは、興味なさそうに首を横に振ってます。「じゃ、絵でも描こっか?」。やっぱり首を横に振るばかり…。「…ん〜…なんか…やりたいこと、ある?」「…相談したいんですけどぉ…」「え?」「恋愛したコト、ありますか?」「はあ?!」「バレンタインデーで、悩んでて…」(←ちょ、ちょっとキミ、キミっ! よした方がいいぞっ! そのおねえちゃんは確かに「恋愛したコト」だけはあるが、その手のコトを一番相談しちゃいけない人だっ! ナンなら、おねえちゃんのお友達に「まこちゃん」って人がいるから、その人を紹介してもらいなさいっ、めちゃめちゃ頼りになるぞっ!(←自分のコトはダメだけど…)「…はぁ…?」

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       ところ変わって、クラウンの受付…。

       こちらは、その手のコトから完全に隔絶した人生を送る元基…元基がカメキチに、「かめ吉くんへ マリリンより」と書いてあるエサの入れ物を見せて喜んでます。「ほら、お前の彼女からのバレンタインのプレゼント! お前やるなぁ!」。ところが急に「ふぅ…」とため息をつき、「なんでお前に来てオレには何も来ないんだよ…」とふてくされ始めました…(←キミ、「なんで」って思ってるうちは、一生何も来ねーと思うぞ…

       するとそこへ、自動ドアがうぃ〜んと開いて、亜美ちゃんが「こんにちは」と笑顔でご来店です(←私服です。編み物グッズの入った袋を抱えてます)。すると元基は、ふてくされたまま顔も見ずに、「…いらっしゃい…」(←ってキサマっ! ナンだその態度はっ! オマエは毎年、一年のうちに三回、クリスマスとバレンタインと自分の誕生日には、必ずそんな顔して働いてんだろっ!?)。

       亜美ちゃんは、バッグに手を入れて、ナニかごそごそと探しております。それを見て元基が、思わずナンか勘違いして期待しちゃってるみたいです…がっ!…亜美ちゃんが取り出したのは『ルナカラ年間パスポート』…亜美ちゃんはいつものように、ニッコリとそれを見せます。元基は、その『年間パス』と、亜美ちゃんが抱えてる編み物グッズの袋を見比べてます…。で、亜美ちゃんがそのまま通り過ぎて行くと、元基:「…義理もなしかぁ…」。カメキチ:「グゥ…『ったり前だ…ンなコトより早くそのエサよこせ…』

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       こちらルナカラでは…。

       「ちょっと待てって! 話はまだ終わってない!」。まこちゃんが、入り口の方を見上げて怒ってます。すると、レイちゃんが階段の途中で振り返り、「今は話す事ないって言ったでしょ? あなた達まで余計なコト心配する必要ないんだから!…『ろくに戦士の自覚もないくせに…』。そこへ、亜美ちゃんががちゃりとドアを開けて入って来ました。「それが余計なことだよ!…『まあ、確かに…』。でもレイちゃんは、そのままさっさと部屋を出てってしまいました。ナニげにレイちゃんは、亜美ちゃんとすれ違いざま、亜美ちゃんの顔すら見ずに出て行ったようですな…もちろん、この時のレイちゃんは後ろ姿しか映ってないので、こちらから顔の表情は一切見えませんが、そのレイちゃんを見送る亜美ちゃんの表情が、それを物語ってます。

       亜美ちゃんは、レイちゃんと入れ替わる形になり…「どうしたの?!」「プリンセスのコトでなんかあったらしいんだけどさぁ、言わないんだよね…。この中で秘密を持つなんて良くないよ」「…そっかぁ…。でもぉ、私達もうさぎちゃんのコト秘密にしてるし…」(←それでも亜美ちゃんは、レイちゃんをフォローしてあげてますね…その節はお世話になりましたからね)。しかしまこちゃんは、イスに腰掛けると、あっさりと「アレは別」と言います(←つまり、「プリンセスのコト」『セーラー業務』だから、「この中で秘密を持つなんて良くない」のであって、一方「うさぎちゃんのコト」はあくまでも『プライベート』なので、「アレは別」なんですね。ここにも、公私混同してる亜美ちゃんと、してないまこちゃんの違いが現れてます)「…ああ…うさぎのコト考えると気が重くなるよ…」

       するとまこちゃんは、イスから立ち上がって上着を着始めます。「帰るの?」「うん、気分乗らないし…。…じゃあね」(←ってお〜い、「気分」で地球の平和を守らんでくれよ〜っ!)。これって、まこちゃんは別に深い意味もなきゃ、当然なんの悪気もないのは分かってるのですが、それでも、「気分乗らないし」とか言われて一人ぽつんと取り残されるのは、誰だって『気分良くない』ですよねぇ…『私がいるだけじゃダメなの?』って思いますもんねぇ…だから亜美ちゃんも、まこちゃんに「じゃあね」と言われても返事も返せず、ただ黙って見送り、最後はタメ息まじりにうつむいちゃってるんですね…。

       ちなみに、なぜまこちゃんは「気分乗らない」のでしょうか?(↓)

1.       【仮説その一】⇒レイちゃんと言い争いになって、面白くなかったから…。

2.       【仮説その二】⇒うさぎちゃんのコトであれこれ考えてて、面白くなかったから…。

3.       【仮説その三】⇒今までバレンタインは、まこちゃんにとって最大のビッグイベントだったのに、セーラー戦士に覚醒して以来全くオトコッ気がなく、面白くなかったから…。

4.       【仮説その四】⇒以上の三つ全部で、面白くなかったから…。

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       再び受付にて…。

       ふてくされ元基が、カメにエサをやっております…「いいなぁお前はラブラブで…、はくしゅんっ!…あぁ…グス…」(←これ、元基は、すでに亜美ちゃんが入って来た時点で、それよりも先に来てたレイちゃんとまこちゃんに対しても、「…義理もなしかぁ…」ってやってたんですな…。それはそうと、元基どうこうは置いとくとしても、セーラー戦士達には、「義理チョコ」という発想自体すらないみたいですな)。

       ルナカラから出て来たまこちゃんが、そんな元基を見て、「あのぉ…」「え…?」「これ、家庭科で作ったんだけど、あたしに合わなくて…」と、バッグから深緑色のマフラーを取り出し、「もらってくれると、嬉しんだけど…」と元基に差し出します。「えっ?! いいのぉ!?」「こないだ色々話聞かせてもらったし、じゃ!」「カメキチィ! 見ろ! やったぁ〜っ!! まっふら〜だぁ〜♪わぁ〜ボンボン付いてるっ!」。マフラーを首に巻いて大喜びしてる元基を尻目に、「いいなぁ…悩みがなくて…」と去って行くまこちゃんなのでした…(←そうだよなぁ…『悩みがない』に勝る幸せモンは、いないよな…「すっげぇ〜っ!」

       ちなみに、このまこちゃんのマフラーは、特に誰をイメージして編んだものでもなく、結局は自分用だったんだけど、「色が合わない」んで使ってなかった訳ですが、家庭科の課題としては、先生から『何点』もらったんでしょうかね? やっぱりキャラクター設定上、亜美ちゃんの「93点」よりは上なんでしょうね?(←ひょっとすると、それで亜美ちゃんは尚更ショックだったりして…)。

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       一方こちらは、正に『悩める子羊たち』が、お手々つないで街を歩いております…。

       「そっかぁ…。ひかりちゃん、好きな男の子がいるんだ…」「同じ学校の、清水大地くんって子…」「その大地くんにあげるチョコを、選ぶわけか!」「普通のチョコじゃなくて、絶対大地くんが私のコト好きになってくれるチョコ…あるかなぁ…」「…それはぁ…むずかしいかなぁ…『ンなモンがあるくらいならとっくに買っとるわ!』「だって…大地くん、他に好きな女の人いるし…」「そうなのぉ!?」

       「……」「どうしたの?」。ひかりちゃんがふと立ち止まって指をさすと、そこにはナンと、洋服屋さんの中で、陽菜さんが地場衛にマフラーを選んであげてる姿が…。それを見てうさぎちゃんは、思わず「あ!…行こうっ!」と、ひかりちゃんの手を引っ張ろうとしますが、「あの人…」「え?!」「大地くんが、好きな人…」「ええ!?」「陽菜さんって言って、大地くんの家庭教師、やってるの…」。な、ナンとこれは、タイヘンなコトになってまいりました。正に四つ巴のドロ沼状態です。それにしても、上は大学生(←推定)から、中二を経由して、下は小一まで、恐ろしく年齢構成の乱れた恋愛劇となっております(←しかもここに、更にベリル様まで参戦しようかという構え…)。これを見て、真剣に感情移入できる人って、いるんでしょうか?

       すると陽菜さん達がお店から出て来て、「あっ、ひかりちゃんでしょう? 大地くんの友達の…」。ひかりちゃん:「……『カチーン! と、トモダチだぁ?!』。それから陽菜さんは、うさぎちゃんに向かって、「こんにちは!」「……」(←無言でお辞儀)。陽菜さん:「…えっとぉ…」…陽菜さんが『名前何だっけ?』みたいに地場衛を見ると、地場衛がぶっきら棒に、「月野うさぎ…」(←『何度も言わすなよ…』みたいな…)。「あ、そうそう、うさぎちゃん!…お友達同士だったの?…『小学一年生と…』「…『だ、誰が小一とお友達同士じゃ!』。うさぎちゃんは、まるで大人ぶるための呼吸を整えるかのように、いきなりツインテールの髪の毛をまっすぐに整えると、「母の友達から預かってるんです!」(←ぷっ、うさぎちゃんが「母」だってっ! 無理から笑顔を作って大人ぶって見せてます)。

       「ふ〜ん、偶然ねぇ…。あっ、そうだ、さっき、そこでもらったんだけど、どうぞ…」…陽菜さんはそう言って、二人に、棒付きキャンディをあげます。ひかりちゃん:「……」(←終始目も合わせず無言…)。「…ありがとぅ…」(←ぼそっと…)。それを見て地場衛は、思わず、「フッ…『お前にはぺろぺろキャンディがお似合いだな…』(←きっと、こう言いたかったに違いないのを飲み込んでる)。「…!…」(←それを察知してカチンときてる)。

       すると陽菜さんが、「じゃあ、また…」と言って、地場衛の腕をつかんで行ってしまいました。この時の地場衛の表情が、何とも言葉で表現しにくい表情ですな…なんか…「…『ほな、さいなら』みたいな…。陽菜さんは、無意識にさりげなく毒を吐きまくった挙句、ホンモノの毒舌男と共に、腕を組んで去って行きます…(←意外とお似合いかもな…この毒舌カップル…)。

       てんで子ども扱いされてしまったうさぎちゃんは、二人の後ろ姿を見ながら「…やっぱダメか…」と、しょんぼりしながら、もらったキャンディを早速頂こうと包みを取りますが、ふと見ると、ひかりちゃんが道行く幼稚園児に「はい!」とキャンディをあげちゃって、おもむろに振り返ると、「あんな女…絶対負けないっ!」(←髪を後ろにばさぁっ!)と、高らかに宣戦布告しちゃってるじゃありませんかっ! それ見てうさぎちゃんは、「うそ…!」と慌ててキャンディの包みを元に戻します…「…『あぶねぇあぶねぇ…』(←ぺろぺろキャンディに罪はないが、ひかりちゃんにまでガキ扱いされちゃ、立場ないもんね?)。

       ところで、このシーンの陽菜さんですが、この人、どう考えても『鈍い』としか思えないんですが(←あるいは、『人がいい』とも言う…)、果たして本当にそうなのでしょうか? 実際、自分が陽菜さんの立場だったら?と考えてみてください(↓)

     (陽菜さん:「…えっとぉ…」。地場衛:「月野うさぎ…」「あ、そうそう、うさぎちゃん!」)⇒この会話ですが、これ、明らかに陽菜さんは、前に一度、地場衛に向かって『あの子誰?』『名前を』聞いてますね(←あの地場衛が、聞かれもしないのに、自分からうさぎちゃんの『名前を』言うはずありませんから)。確かに、Act.17で、うさぎちゃんが歩道橋の上で地場衛とバッタリぶつかった時、まこちゃんが「うさぎっ!」と呼んで追い駆けてますから、この子が「うさぎ」と呼ばれてる事は知ってたはずですが、それが「月野うさぎ」という本名だとは知らないはずです。つまり陽菜さんは、うさぎちゃんとは過去に二度会ってて、その二度とも、うさぎちゃんは明らかに挙動不審っぽかった訳です。だから陽菜さんは、ナニげに気になったから地場衛に『名前を』聞いた訳です。そう、ハッキリと『名前を』聞いたんですよ? 相手の女の『名前を』聞くと言うコトは、明らかにナニかタダならぬ女の直感が働いてる証拠なんです。それなのに、その名前を「月野うさぎ」と聞かされて、ただでさえ一度聞いたら絶対忘れられない名前なのに(←その上一度見たら忘れられない髪形)、いくらなんでも、それをこのように忘れる人がいると思いますか? つまり、陽菜さんは、どう考えても、『一度名前を聞いたけど、ナニか嫌な予感がするから、それを考えたくなくてわざとすっとぼけてる』…あるいは、女の意地として、『アナタなんか目じゃないのよ』…というような意思表示を込めている…のでは?(←外見上は、とてもそうは見えませんけど…)。

     それに決定的なのは、結局このあと、この四人の偶然の邂逅を、「じゃあ、また…」と言って終わらせたのが陽菜さんだったという事です。これは普通じゃありません。と言うのも、地場衛とうさぎちゃんは知り合いだと言うのに、この二人が一言も交わさないうちに、この二人が妙な視線を交わし始めた途端に、陽菜さんは、さっさと地場衛を連れ去ってしまった形になってるからです。この一連の言動が、果たして他意なく行われていたと言えるでしょうか?

 

 ★  ★  ★  ★   CMタイム― ★  ★  ★  ★  

 

       お菓子屋さんで、チョコ選びをするうさぎちゃんとひかりちゃん…。

       「ん〜、けっこう高いねぇ…」。オーソドックスなハート型チョコが、「大:¥2000円」(←って、「¥」「円」が両方ついてますが?…「二千えんえん」って読むのかなぁ…)、その横に「中:¥1500円」(←千五百えんえん)…と並ぶ中、うさぎちゃんが「小:¥500円」(←五百えんえん)のを見て、「ひかりちゃんっ、コレなんかお手ごろだよ!」と言ってるのですが、言ってるそばから、ひかりちゃんはさっさと自分で、「すいません、これください!」と、カウンターの上に飾ってあった「特大:¥5000円」のヤツ(←って、ただ単にデカイだけのチョコが、一個「五千えんえん」もすんのかよっ!)を買ってしまいました。

       「え!? ひかりちゃん、大丈夫?…」「お年玉、貯めてたのを全部持ってきたから!」(←今時の小学一年生のお年玉の合計額が「5000円」以上ですか? ナニげにこれは、多いのか少ないのか?)。しかしこれには、うさぎちゃんも、驚くやら感心するやらで…「……」

        ★  ★  ★  ★  

       二人は、お店を出て歩きながら…。

       「ひかりちゃんてスゴイねぇ…」「どうしてぇ?」「あの陽菜さんに負けないっ、なんて…」「だって、大地くんのこと、好きなんだもん」「そっかぁ…私も渡そうかな…」「チョコぉ?」「マフラーなんだけど、家庭科で作ったの…」「どうかなぁ…最初から手編みを渡すのって重たい女って思われるんだって、テレビでやってたよ」(←ち、ちが〜うっ! それは違うぞ若者達よっ! 「重たい」かどうかなんてのは、「手編み」「チョコ」かの問題ではなく、単にオトコの側に『その気がある』『ない』かの問題じゃ! そんなヨタ話は、どうせバレンタイン商戦で、お菓子業界が毛糸業界を亡き者にしようとしてる陰謀に過ぎんっ! 所詮「テレビでやってた」なんてゴトキはその程度じゃっ! 信じるな〜っ!)。

       「うそっ、じゃあ…私もチョコ買いに行こうかな、ゴメンね、ひかりちゃん、付き合ってっ」(←信じちゃったよ…)。「うん、いいよ」「ありがとうっ!」(←って、すっかり立場が逆転しちゃってるぞ〜っ!)。

        ★  ★  ★  ★  

       おや?…うさぎちゃん達がお菓子屋さんに向かって逆戻りした歩道の、道路を挟んで反対側の歩道に、レイちゃんがいますね…。

       レイちゃんは、ナニやら、ショー・ウィンドウの中に置いてあるテレビに見入っております。

     女子アナさん:「…バレンタイン一色と言うコトで、芸能人のホームページも特別仕様になっているところが、多いですね」

       「……『けっ! ナニがバレンタインじゃっ!』

     女子アナさん:「愛野美奈子さんは、トップに、こんな可愛い写真が掲載されてます。このお気に入りスポットで、新曲構想中だそうです」(←テレビの中のBGMに「♪肩金」が流れてます)

       レイちゃんは、どうやら、愛野美奈子関連のニュースをチェックしていたようですな…(←ってネフライトかよっ!…どーでもいいけど、神社の自宅にテレビって置いてないんでしょうか?)。「まただわ…。こんな目立つことして…『あの目立ちたがり屋がっ!』…狙ってくれって言ってるようなものじゃない…」

     女子アナさん:「今度は、どんな美奈子ちゃんの一面が見られるか、ファンならずとも、とても気になるところですが、春には美奈子ちゃんの新しい○×△□…」(←新曲楽しみですねぇ〜♪まだ先は長いですけど…)

       レイちゃんは、その場を立ち去りながら、「…あの場所…探さなきゃ…」とつぶやきます。

        ★  ★  ★  ★  

       で、こちらはダーク・キングダム…。

       どうやらネフライトも、いつもの大型街頭ヴィジョンで、レイちゃんと同じテレビニュースを見てから基地に帰還した模様です。ジェダイトくん「プリンセスが?」。ネフライト:「居場所はわかった。…ついては頼みがある…(ニヤリ…)(←すごいねキミ…レイちゃんよりも先に、もう「あの場所」が分かったの?!)。前回は、ジェダイトくんが「プリンセス」を見つけてくれたので、ネフライトがエナジー集めに協力した形になりましたが、今回は、その見返りに『銀水晶の方にも協力してくれ』と言ったところですかね? ところで、この二人はずいぶん懇意になってるようですが、所詮『一人の女を取り合ってる間柄』ですから、今は協力して『対クンツァイト戦線』を張ってはいますが、当然、お互い『どこまで利用してやるか?』程度にしか考えていないはず…。なので、そんな目でお互いを見つめ合っております…(←特に、ネフライトの方にハッキリとその色が…)。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらバレンタイン組…。

       「ひかりちゃん、お小遣いはたいてチョコ買ったら、元気がわいてきたよ!」(←ってアナタのそれ、「小:¥500円」(←五百えんえん)のヤツじゃねーかよっ!)。「ひかりちゃん、イケル! 陽菜さんよりぜんぜん可愛いよっ!」(←けっこう思い切ったコト言うね?)。「うさぎちゃんも、陽菜さんより、もっと可愛いよ!」(←こちらも…。て言うか…陽菜さんと競ってる争点って、結局ソコですか?)。「ホント?! ひかりちゃん、がんばれっ!」「うんっ!」。…って言うか、うさぎちゃん、アナタ、まさかひかりちゃん相手に、『私も地場衛のコトが好きで、陽菜さんに負けたくないのっ!』とか話したんですか?!…それって、『今、最も心に秘めてるホンネの気持ち』のはず…それを打ち明けちゃうってコトは、うさぎちゃんにとって、ひかりちゃんって、なるちゃんよりも他のセーラー戦士達よりも、めちゃめちゃマブダチじゃんっ!

        ★  ★  ★  ★  

       で、二人は意気揚々と、大地くん宅の近くへとやって来ました…。

       ひかりちゃんが「こっち…」と指をさすと、「…!!…」そこにはナンとっ! なぜか地場衛がバイクにまたがったまま止まってて、いつものように仏頂面してじっと腕組みしているではありませんかっ!(←エンジンをふかしたまま、自分はヘルメットを被っており、さらにもう一つのヘルメットをひざの上に抱えております)。

       「……」。すると、その家の中から、陽菜さんと大地くんが出て来ました。陽菜さんは地場衛にバイクで送ってもらって、一足先に大地くん宅へ来ていたのです。その光景を見て、ひかりちゃんも思わず意気消沈の図…「……」

       陽菜さんを見送りに出て来た大地くんの手には、いかにも高そうなお店のご贈答用の包装紙に包まれた箱が持たされており、陽菜さんは大地くんの前で腰を落とすと、「ゲームばっかりやってちゃダメよ」と、指で大地くんのおでこをちょこんと触って、大地くんもテレながら頭カキカキしております。

       そうして陽菜さんは、地場衛のバイクの後ろに乗って、「いくぞ」「うん」と去って行ってしまいました(←この時、地場衛はうさぎちゃん達には全く気付かなかったようですな…角度的には丸見えのはずなんですが…)。

       ところで、今回地場くんが被ってたヘルメットですが、これ、Act.13の『肉まん半分こ』の時の「顔出しタイプ」のハーフヘルメット(←シルバー)ですな。一方の陽菜さんが被ってるのは、Act.15の『窃盗団事件』の時にうさぎちゃんが被った「すっぽりタイプ」のフルフェイス・ヘルメット(←白)ですな。地場衛と陽菜さんは、Act.17では二人ともフルフェイス(←黒と白)でした。それでは、なぜ、今回のこの二人は、この前のように『お揃いのタイプ』ではなかったのでしょうか?(↓)

1.       Act.13で、地場衛がバイクにしまっておいたのは、二つともハーフヘルメット(←シルバーと赤)でした。

2.       Act.15では、二つともフルフェイス(←黒と白)でした。もう真冬で寒いからです。

3.       そのAct.13と15で、うさぎちゃんがバイクの二人乗りをする事になったのは、どちらも地場衛にとって予定外の事だったのですから、つまり彼は、バイクには常に、陽菜さん用のヘルメットを、『お揃いのタイプ』でしまってあった事になります。したがってうさぎちゃんは、たまたまそれを知らずに被らされてたに過ぎない訳です。

4.       で、問題は、このあいだのAct.17です。この時も地場衛は、二つともフルフェイス(←黒と白)をバイクに用意してありました。地場衛と陽菜さんがバイク置き場に着いた時、地場衛の黒いヘルメットはすでにバイクのサイドミラーに掛けたままの状態で留めてあったのです。これは、彼が、陽菜さんをバイクで迎えに行って自宅に連れて来て、そのあとすぐにどこかに出掛ける予定だった事を示しています。そして、出掛けるためにマンションから出てきたところを、クッキーを届けに来たうさぎちゃんとばったり出くわしてしまったのです。

5.       そして、そのあと二人はバイク置き場に行き、それぞれ黒と白のフルフェイス・ヘルメットを被り、二人乗りして出掛けて行きます。

6.       そしてその途中で、地場衛のバイクはうさぎちゃんを追い越して行くのですが、その時うさぎちゃんは、バイクの音に気付いて後ろを振り返り、そして二人が自分を追い越して走り去って行くのを目で追ってます。

7.       そして、その瞬間、どう考えても、地場衛の方にも、そのうさぎちゃんの顔がハッキリ見えてたはずなんです。つまり彼は、自分が陽菜さんといるところを見られただけでなく、彼女とバイクで二人乗りしてるところも見られてしまった訳です。そして、Act.13と15で「月野うさぎ」に被らせたヘルメットが、実は陽菜さんのモノだった事も、その時に知られてしまった訳です。その事を彼は、振り返ったうさぎちゃんの顔を見て知ってるはずなんです。

8.       そして、そこに何か気まずいものを感じるからこそ、その気持ちが、今回、彼に陽菜さんと『お揃いのタイプ』のヘルメットを被らなくさせていたんです。ついこの間はフルフェイスだったのに、この寒い真冬の時期に、バイクを運転する地場衛の方だけがハーフヘルメットを被るのは、明らかに不自然です(←単に顔が見える見えないの演出上の問題だけなら、脱いで待ってりゃいいだけの話ですからね)。

       で、うさぎちゃんは、大地くんの家の前から走り去って行くバイクを見送りながら、「やっぱりカッコいいなぁ…」(←って、ナニがだ?! 地場衛がか?! 今日は、やたらルックス重視の発言が多いですな…大人と子供の差を見せ付けられちゃったからでしょうか?)。

       すると、うさぎちゃんの横にいたひかりちゃんが、急にしくしくと泣き出してしまいました。「!…どうしたの? ひかりちゃん強かったじゃん?…ねぇ、負けないんでしょ?」。でも、ひかりちゃんはただ泣いているばかりです。「そっかぁ…。なんか悲しくなっちゃったんだ?…わかるよ? でもさ、せっかくここまで来たじゃん!」。でも、ひかりちゃんは泣きながら首を横に振ります。「……」

       するとその時です、突然、大地くんが、「ひかりちゃんっ、どうしたの?!」と駆け寄って来ました(←おおっ! ナニげにジェントルメェ〜ンじゃないかっ!)。ところが、ひかりちゃんは自信をなくしちゃったのか、思わず後ずさりを始めてしまいます。するとうさぎちゃんが、「待ってっ。…ひかりちゃん? 大地くんのコト、誰にも負けないくらい好きなんでしょ?…好きなら……あきらめちゃダメだよ…!」

       その一言で勇気付けられたのか、ひかりちゃんは顔を上げ、涙も拭かずに大地くんの方へ寄って行きます。すると大地くんが、「なあに?」。ひかりちゃんが黙って袋を差し出すと、うさぎちゃんがすかさずフォローしてあげます…「大地くんに、バレンタインのチョコ届けに来たんだって!」。すると大地くんは、「…………」(←しばし考え中…)…その大地くんの頭の中「……『う〜ん…やっぱ陽菜先生ってカレシいるし、先生のカレシって、なんだかんだ背ぇ高いしカッコイイし、なんたってバイクで送り迎えされちゃ小学生に勝ち目ないし…やっぱここは、ひかりちゃんで手を打っとくのが無難かなぁ…』(←で、計算終了後の大地くんは…)「へえ〜ありがとう!」(←と言って、袋を受け取りましたっ!)…で、「…ウチで一緒に食べない? 新しいゲームもあるよ」(←そして早くも、陽菜先生の「ゲームばっかりやってちゃダメよ」という言い付けを無視っ!)。

       「ひかりちゃん、ほら、良かったじゃんっ」。ひかりちゃんが笑顔でうさぎちゃんにうなずくと、大地くんが「行こっ」と声をかけ、そこで初めて、ひかりちゃんは両手で頬の涙を拭い(←おい、ソレ…武器に使ったな?)、大地くんについて行きながら、うさぎちゃんに手を振ります…「…『フッ…勝ったな…。来年からは、チョコよりゲームね…』

       二人が仲良く行ってしまったあと、一人残されたうさぎちゃんは、急にしょんぼりして、「私は……ダメだな…『そう言えば、地場衛って、何オタクなんだろ?』。そう言うと、とぼとぼと歩いて帰って行きます…。

        ★  ★  ★  ★  

       一方こちらは、レイちゃん…。

       公園の一人掛けの丸いイスに座って、何か調べ物をしてます。「ホール・劇場 施設ガイド」と言う本(←けっこう大きくて、けっこう高そうですな。実在してそうな本ですが、ちょっと調べたけど見つかりませんでした)をわざわざ購入したようです(←ワシなら間違いなく立ち読みだが…そうかっ! ネフライトのヤツ、立ち読みしやがったな! だからレイちゃんより早かったんだっ!)。レイちゃんは、「…違う…」と言いながらぺらぺらとページをめくっております。

       そうなんですよねぇ…、ナニげにレイちゃんは、亜美ちゃんみたいにパソコンも持ってないからインターネットもできないし、そもそも芸能方面にはめっきり疎いから、やる事がいちいち「今時の子の発想」ではなく、まるで「昭和初期の人」みたいにめちゃめちゃ真っ正直なんだよねぇ…。だから、さっきルナから「無理よぉ…。どこの誰かも分からないんだから…」と言われて、初めて、「!…『そうか! そう言えばヤツは芸能人だった!』と気付いて、それでレイちゃんなりに情報収集を始めた訳なんですね。

       そしてレイちゃんは、美奈子のホームページに載ってた写真と同じモノを見つけます(←って、美奈子…、この写真モロに流用してんじゃん…?)。「!!……ここだわ…」。レイちゃんも、ついに美奈子の潜伏場所を突き止めました(←そうかっ! 無理してでも買っとけば、次からは立ち読みするより早く見つけられるじゃないかっ! さすがレイちゃんっ! 次からネフライトを出し抜くのはこっちだっ!)。

       ちなみに、ちょっと読みにくいですが、「さいたまスーパーアリーナ」って書いてありますな(←ワシんちはけっこう近くですが、まだ行ったことありません)。

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       再び、うさぎちゃん…。

       うさぎちゃんが一人トボトボと帰路に着いていると、突然「キャ〜!!」という女性の悲鳴が聞こえます。で、その現場に駆けつけると、白昼堂々、街なかで妖魔が暴れ回っております(←って、あれぇ?! コイツって、前回マーズと「セーラーヴィーナス様」が倒したジェダイトくんの『エリマキトカゲ妖魔』と一緒じゃねーか?! コイツラも『戦闘員妖魔』だったのか?!)。う〜む…そうなると、本稿では便宜上、ネフライトがプリンセス用に使ってた妖魔を『戦闘員妖魔Nタイプ』とし、こっちのジェダイトくんの方を『戦闘員妖魔Jタイプ』とでもしておこうか…造型とか、着てるモンも似てるしなぁ…(←でも、戦闘員のくせに意外と強いんだよな…。ちなみに、巷ではもっぱら、経費削減のための『使いまわし』という説が…)。

       「妖魔!……今までこんな行き当たりばったり人を襲ったコトなかったのに…」。とにかくうさぎちゃんは、「ムーンプリズムパワ〜、メーイク・アップ!!」とセーラームーンに変身します。すると『戦闘員妖魔Jタイプ』はナニげに、「フッ!…『来たな…』みたいな感じでセーラームーンを見ます。「愛と正義の、セーラー服美少女戦士、セーラームーン! 月にかわってぇ、お〜しおきよっ!」それはいいんですが、変身し終わって妖魔と対峙してる間にも、その周りでは、まだ人々が妖魔を見ながら逃げ惑ってます。つまり、街なかで白昼堂々、セーラームーンの変身シーン大公開です。でも、今更そんな事にツッコミ入れる人なんて誰もいません(←ワシももう全然気にしてません。ただただ、セーラームーンの勇姿に見入るばかりです。がんばれっ! 我らがセーラームーンっ!!(←きっと、この時の人々の記憶は、事件解決後にダーク・キングダムが消してくれるんだっ!)。

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       こちらは地場衛…。

       どっか〜んっ!という爆発音がどこからともなく聞こえてきて、「!…」地場衛は音のした方に振り向きます(←この音は、『戦闘員妖魔Jタイプ』の放った剣先ビームがどこかに当たって爆発した音ですかね?)

       その時地場衛は、道路脇にバイクを止めてて、ヘルメットも脱いでまたがってました。そこへ、陽菜さんが缶コーヒーかなんか買って戻って来ます…「なんか今すごい音聞こえた?」「ああ…」。地場衛は、陽菜さんには何気なく返事して見せましたが、すぐにまた険しい表情を浮かべて、音のした方向に目をやります。そうです、この時、我々はここで、地場衛の中の『セーラームーン探知機』が作動した瞬間を、初めて目撃したのでした。

        ★  ★  ★  ★  

       で、こちらはそのセーラームーン…。

       いつの間にか、どこだかの建物の中の広いロビーに場所を移して、妖魔と戦っております。で、その流れから、セーラームーンが妖魔に「ムーン・ティアラ〜、ブーメランっ!」を食らわします。その「ブーメラン」が妖魔の二の腕に当たるのですが、ナンと、当たったにも関わらず、妖魔はキズ一つ負わず、余裕の表情で斬りかかってきます。「はっ!」

       セ−ラームーンは、それを側転でかわし、そのまま柱の前に立つと、妖魔を挑発するようにウィンクして見せます。すると妖魔が突進して来て、セーラームーンが一瞬逃げる振りして背後の柱を蹴ってジャンプすると、妖魔がその柱に激突して頭を押さえます。

       着地したセーラームーンが顔を上げると、「!?…」。…妖魔の姿がどこにもありません…。「…あれ?…」。セーラームーンが不思議そうに周りを見回していたその時っ!

       「セーラームーンっ!上だっ!」という神のお告げがっ!「!」。セーラームーンが上を見ると、妖魔が飛び掛って来ていて、そこへ駆けつけたタキシード仮面がステッキを投げつけます。妖魔は途中で落下して床に倒れ、それを見てセーラームーンはすかさずスティックを取り出し(←この、スティックを取り出すところって、ナニげにカッコイイよなぁ)、「ムーントワイライ〜ト、フラッシュっ!」でトドメを刺します。

       う〜む…やはりこの『戦闘員妖魔Jタイプ』は、思ったほど強くなかったな…やはり前回と前々回は、「セーラーヴィーナス様」の体調不良と、マーズが教会のせいで「悪霊退散」を使えなかったが故に、手こずっただけだったんだな…。

       で、いつになくオーソドックスにタキシード仮面に助けられ、いつになくオーソドックスに妖魔を倒したセーラームーンでしたが、ところが、その様子を、密かに柱の陰から見てたジェダイトくんが、ナニやら意味ありげな笑みを浮かべて、マントばさぁ〜っ!と消えて行きました(←空間移動できるようになってヨカッタね♪)

       その直後、セーラームーンが「あ…」と気付いた時には、もうタキシード仮面は、そのまま無言で去って行ってしまってます…そのタキシード仮面の後ろ姿を見て、セーラームーンは突然ナニかひらめいたのか、「…そうだっ♪」と言って駆け出します。

        ★  ★  ★  ★  

       「タキシード仮面!」。セーラームーンに呼び止められて、タキシード仮面が立ち止まって振り返ります…「…?…」。走って来たセーラームーンの手には、例の「小:¥500円」(←五百えんえん)のチョコが…。

       「…これ、お礼…。いつも助けてもらってるから…。ちょうどバレンタインだし…『放送日が…』。そう言ってセーラームーンは、チョコの袋をタキシード仮面に差し出します…。タキシード仮面は、意外とすんなりとそれを受け取りはしますが、それをちょっと見つめてから、「渡す人がいるんじゃないのか?…『元基とか…』「あ…いや…その人には、マフラー作ったから…(←って義理かよっ!)。…たぶん、あげないと思うけど…」「どうして?…『元基喜ぶぞ?』「その人、すごいステキなカノジョがいて、私なんか、かなわないかな…って…」「…『?…元基のカノジョ?…』…そうか…『高井のコトか…』

       「…(心の声→)やだ、私、タキシード仮面にナンの話してんのよ…!」「…(心の声→)そうか…こいつも…やっぱり誰かを…『て言うか、まだ元基を…』

       う〜む…なるほど…⇒(「そうか…こいつも…やっぱり誰かを…」。)⇒毎度のコトながら、この一言には行間が満載ですな…(↓)

1.       まず、「こいつも」「も」は、言うまでもなく、『オレもそうだがこいつも…』「も」ですね。

2.       次に、「やっぱり誰かを…」「誰か」と言うのは、地場衛は当然、今までそれは『元基』だと思ってたんですが、当然その『バカ元基』「すごいステキなカノジョ」なんかいないのは知ってるんですから、ここで、『どうやら、いつの間にか、月野うさぎが好きなのは、元基ではなくなっている…』と言う事に気付かされたんですな…だから「誰か」なんですね。

3.       と言う事はつまり、地場衛の中で、本日を持って、『元基に対する気兼ね』という『障害』が取り除かれた訳です。しかもその上、『月野うさぎは片思いだ』と言う情報まで入手してしまいました。つまり、これは、彼にとっては逆に、むしろ『悪魔のささやき』と言えるものでもあった訳ですなぁ…(地場くんに神風吹くか!?)。

       「とにかく、助けてくれてありがとう」。そう言って、珍しく自分の方から去って行くセーラームーン…すると突然、「好きなら!……簡単にあきらめない方がいい…」「え?」「いつか渡せる時が来るかもしれない…『オレも以前は、元基のコトを高井と取り合ったもんだ…』「……」。そう言うと、タキシード仮面はマントばさぁっ!と去って行きます。

       「タキシード、仮面……(心の声→)不思議…前はあんなにドキドキしたのに、今は普通にしゃべれる…。ステキな人なのは…変わらないけど…」

       これは、うさぎちゃんの中で、タキシード仮面への『思い』と地場衛への『思い』が、完全に逆転した事を、タキシード仮面との邂逅を通して再確認したんですな(←ナニげにタキシード仮面はAct.14以来の登場ですから、その間ずっと、うさぎちゃんの恋愛事情は、地場衛との邂逅を通してでしか描かれてきませんでしたからね)。でも、結局は同一人物なのですから、要するにこれは、最初は『仮の姿』の方が「ステキ」だったのが、それが今では、『素の姿』の方が「ステキ」に感じている、と言うコトになる訳ですかな。

       ※ そしてそれは同時に、「セーラームーン」として活躍してる時の自分(←つまり前世)よりも、「月野うさぎ」として生活してる時の自分(←つまり現世)の方が遥かに重要なのだという、『実写版視点』に基づいた感覚でもある訳です。

       で、タキシード仮面は歩きながら、「…(心の声→)…あきらめるな…か…。…けどオレは…」

       これって、さっきうさぎちゃんがひかりちゃんに言ったのと、全く同じ事を言ってるんですね…⇒(「好きなら……あきらめちゃダメだよ…!」「私は……ダメだな…」。他人には「あきらめるな」とアドバイスしておきながら、そう言う自分は?と言うと、完全にあきらめちゃってるという…。

        ★  ★  ★  ★  

       地場衛は、どこで着替えてきたのか、さっき陽菜さんと爆発音を聞いた場所に戻って来ました。陽菜さんが缶コーヒー(←たぶん)を持ってバイクに寄りかかって待ってます。地場衛:「…(心の声→)これからも、陰であいつを助けていく…」(←セーラームーンにもらったチョコを持ってませんが、ポケットに入れてる様子もないし、速攻で食っちまったんスかね?)。ここで、陽菜さんが地場衛の足音に気付いたのか、後ろを振り向いて微笑みます。陽菜さん:「♪…『長かったね?』地場衛:「…『うん、「大」の方だったから…』(心の声→)それだけだ」(←地場衛も陽菜さんに微笑み返します…)。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは、うさぎちゃん…。

       戦闘場所となった建物をあとにしながら、「…(心の声→)いつか渡せる時……ホントに、そんな時が来たら♪……『早く別れろ〜早く別れろ〜…』

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       一方、こちらはレイちゃん…。

       「さいたまスーパーアリーナ」に駆けつけて来ました。中の通路まで走って来ると、急に立ち止まって辺りを見回しますが、それらしい気配が何も感じられないのか、「プリンセスがわざと囮になってるなんて…。…あたしの考えすぎかなぁ…」

       するとその時、しゅいーんっ!(←なんか気配を感じた音)。「あ! 敵!…やっぱり来てる!」。ここでレイちゃんは変身します。「マーズパワ〜」(←と言うと、すぐに全身が光に包まれ、あっと言う間にセーラーマーズにっ!)…そして「メーイク・アップ!」と言いながら、ああーっ! マーズが『Vちゃん走り』してる〜っ!!「…『きぃーんっ! もとい、かぁーっ!(←『金』じゃなくて『火ぁ』、ちなみにマーキュリーだと『水(すぃ)ーっ!』、でもちょっとだけよっ!』

       マーズが階段を登って見ると、「あ!」そこにはナンとっ! ネフライトが、「フンッ…『女王様とお呼びっ!』とほくそ笑みながら、うつ伏せに倒れている「セーラーヴィーナス様」の背中を踏んづけてるではありませんかっ!(←き、キサマーっ! ナンてコトしやがんだバカヤロウ!! それはフツー、オマエがやられるコトだろがっ!!)。…それはそうと…ネフライトの足デカッ!! そんで、ヤツの靴のサイズと「セーラーヴィーナス様」のウェストの幅って、ほとんど一緒じゃねーか?!(←「セーラーヴィーナス様」、ウェスト細っ!!)…なるほど、ネフライトは、ジェダイトくんにセーラームーンの相手をさせて、その隙にプリンセスを狙おうって作戦だったのか…いつになく無い頭使ってるようだが…(←でもキミが思ってるほど、実はセーラーチームは統率が取れていないのだよ…)。

       「プリンセス!『って、ぷっ♪、いいザマね…』「遅い!」。ネフライトはそう言うと、「セーラーヴィーナス様」の首をつかんで引っ張ります…「うぅ…」(←せ、「セーラーヴィーナス様」…、な、情けなかとですぅ〜っ!)。マーズは、「待ちなさいっ!『踏んづけたまま待ちなさいっ!』と叫びますが、ネフライトはそれを無視して、幻の銀水晶の付いた王冠を掴み取ってしまいます。

       「あっ『銀水晶は取り返さなきゃ! でもヴィーナスは踏んだままでいて欲しい! でも銀水晶は取り返さなきゃ! でもヴィーナスは踏んでて欲しい! でも銀水晶は…』「…うっ……『て言うか、アナタ、いつまでコイツに踏ませとく気よ…!』。ネフライト、ついにお手柄か!?

        ★  ★  ★  ★  

       次回は、あれ?! なんか、楽しそうにデートしてますけど…!?

        ★  ★  ★  ★  

       セーラームーン:うさぎちゃん(沢井美優さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(沢井美優さん編)▼】

       マーキュリー:亜美ちゃん(浜千咲(現・泉里香)さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(浜千咲(現・泉里香)さん編)▼】

       マーズ:レイちゃん(北川景子さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(北川景子さん編)▼】

       ジュピター:まこちゃん(安座間美優さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(安座間美優さん編)▼】

       ヴィーナス:美奈子(小松彩夏さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(小松彩夏さん編)▼】

       ルナ(声・潘 恵子さん):「」『』

       アルテミィ〜ス(声・山口勝平さん):「」。『』。

       その他:「」『』

[2009年2月14日(土)初稿 トモロー]


Act.20:うさまもダブルデート編

 

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     今回レビューしたAct.19は、「美少女戦士セーラームーン DVD 第5巻」(バンダイビジュアル)に収録されております(↓)

 

DVD第5巻 作品本編(4話収録)

 

Act.17 Act.18 Act.19 Act.20 

毎回映像特典(10分)

 

「セーラームーン」におしおきよ 沢井美優安座間美優@

Act.19 ゲストキャスト

 

日下陽菜:

野崎ひかり:

清水大地:

 

松下萌子

望月瑛蘭

松川真之介

向尾香織

杉山久美子

松下萌子オフィシャルウェブサイト▼

劇団東俳▼

 

株式会社ダブルフォックス▼

スタジオCAN▼

 

セーラー戦士アクション:
妖魔アクション:

三宅綾子

水谷 健
津村雅之
伊藤由紀子

G-Rocketsの公式サイト▼

ジャパンアクションエンタープライズ公式サイト▼
ジャパンアクションエンタープライズ公式サイト▼
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