―実写版セーラームーンを検証する―


Act.18:セーラー戦士、初の勢揃い編――

 

       本稿は、2004年2月7日(土)にTBS系列各局で朝7:30〜8:00に放送された、「美少女戦士セーラームーン」(実写版)第18話の感想記(DVD鑑賞レビュー)です。

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       今回は、セーラー解説は無しです…。

       前回のラストシーン(『ヴィーナスビーム』が効かなくて「セーラーヴィーナス様」がお吹っ飛びあそばされて『エリマキトカゲ妖魔』が逃げてマーズがお叱りを受ける「ガッカリだわ!」「!…」「戦士として、ちっとも成長してないじゃないっ!」…)がそのまま繰り返されて、すぐにオープニングです「♪じゃ〜ん…ひとみは〜いつ〜も〜ジュ〜エル〜(ジュ〜エル〜)…♪」

 

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       オープニング開けは、その続きから…。

       …てな訳で、美女二人が、仁王立ちで大口論です。「セーラーマーズ?! 妖魔を逃がしたら、また被害が出るわ。冷静に判断すれば、アナタが追うべきだったのよ!」「そうかもしれないけど…、でもあなたが!『思ったよりヨワ…』「アナタは、追える人じゃなきゃ…!」「!?『え?! ナニ? 持ち上げてんの?!』「…『誰がっ!』今みたいな事じゃ、敵には勝てないわ」「!!『ムカッ! これでもあたしが一番マジメに戦士やってんのよっ! 現に他の連中はどこで油売ってんだかっ!』あなたがもう少しちゃんと戦っていれば、妖魔を追えたわ!『妙〜に間延びしてテンポ悪かったじゃないっ!』!!ムカッ! それは編集の問題よっ! あたしのせいじゃないわっ!』「…『どーだか!』私達だって、あなたを守るのが使命だって聞いてたけど、お守りだっていうのは聞いてなかったし『ほらほら、おしめ替えまちゅかぁ? ばぶばぶ〜ってかぁ?!』『ア…、アンだとコラァア〜ッ!!』今のアナタ達に守ってもらうつもりはないわ!!」「!!『ムカッ!』!!『ムカッ!』。こ…、こりゃ壮絶だあ〜〜っっ!!…ナンマンダア、ナンマンダア…あ、ここは教会だった…アーメン…。

       「セーラーヴィーナス様」は、たいそうご立腹のご様子で、『ぷいっ!』と行っておしまいになられたのでございます…。

       しかし、やはりマーズは、ナニげに「セーラーヴィーナス様」が本調子でなさそうなのに勘付いてたんですね…「そうかもしれないけど…、でもあなたが!」とか、「あなたがもう少しちゃんと戦っていればと言うセリフが、明らかにそれを説明してますからね。前回だって、「プリンセス! 大丈夫!?」とか、「でも…でも、大丈夫!?」と、「大丈夫!?」を二度も繰り返して「セーラーヴィーナス様」のお体を気遣ってましたからねぇ…(←これは単に、爆風で吹っ飛ばされた事だけを心配してる様子ではありませんよね。で、そこまで心配してやってんのに、こんな言い方されれば、たとえ相手が上司でも、誰だって『カチン』ときますよねぇ…。で、「セーラーヴィーナス様」「セーラーヴィーナス様」で、それを勘付かれたくないからこそ、あのように虚勢を張ったという部分もあるでしょうからねぇ…(←表向きの理由は、このあとのシーンで説明はされますけどねぇ…)。

       ※ もう一つ、「セーラーヴィーナス様」のセリフに「含み」があったのは、「今のアナタ達」という言い方ですね。後々の事を思えば、このたった一言の中に、彼女が本当に言いたかった事の全てが込められていたんですね。

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       で、美奈子とアルテミィ〜スが、帰りのタクシーの中で、思いっきり会話しちゃっております…(←運転手さんはどう思ったんでしょうか?)

       「美奈子、セーラー戦士達と友達にならないように正体をかくしてたのに、バレてしまったねぇ…」「失敗しちゃった…つい…『だって、セーラーマーズが思ったよりヨワ…』「必要以上に厳しかったのはそのせいだね」「うん…でも…「あなたを守るのが使命だって聞いてたけど、お守りだっていうのは聞いてなかったし」を回想して)…あれは本気でムカついた。…言ってくれるじゃない…

       そのあと美奈子は、急に片頭痛に襲われた模様で、「美奈子…美奈子!」。やはり体調が思わしくないようです。

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       ダーク・キングダムにて…。

       クンツァイト:「ジェダイト、エナジーを集めるはずが、何もしないうちにセーラー戦士どもに追い払われたらしいなぁ…」。ジェダイトくん:「まだ終わったわけではない。これからゆっくりとエナジーを頂くつもりだ」(←過去に一つも集めたコトないくせに…)。ネフライト:「それにプリンセスも見つかった。幻の銀水晶も合わせて、ベリル様に…」(←てコトは、あのあと美奈子のタクシーをつけて、潜伏先のホテルまで突き止めたってコトですな。コイツは、その程度の事ぐらいは、いつもちゃんとできるんだけどなぁ…)

       ベリル様:「期待しておるぞぉ。二人が力を合わせれば、叶うはず…」(←なんか、学校の先生みたいですな…)。クンツァイト:「弱い者ほど、節操なく群れる…」。ベリル様:「クンツァイト! 少しは口を閉じておれっ!」。ナンか…悪の組織の会議と言うより、まるで部活のミーティングみたいなやり取りでしたな…おかしな格好した人達が、ナンかフツーに青春ドラマしちゃっておりました…。

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       日付変わって、十番中にて…。

       家庭科の先生が、うさぎちゃんの編みかけのマフラーを見ながら、「月野さん…、これじゃ、マフラーじゃなくてハンカチよ?!」…どうやら、課題の途中経過を先生がチェックしてたようなのですが、うさぎちゃんは、このあいだ地場衛とぶつかって落とした時から、ちっとも進んでませんな。うさぎちゃんはそれを先生から返されると、元気なく「…はい…『って、アンタが余計なコトぬかすからだろがっ!』と返事をすると、自分の席へ戻って行きます。

       そこへなるちゃんが来て、「どうしたの? 地場くんにあげるんでしょ?」「うぅん…、それはない。あの人…カノジョいるし」「うそっ、そうなのっ!? ヤダもう…」(←て言うかさぁ、なるちゃんさぁ…アナタが元基からその「地場くん」の情報を仕入れた時にさぁ…真っ先にソレ聞かねーかフツー?!)。

       で、この二人の会話を、窓際に立ってた亜美ちゃんがナニげに聞いて、「!…」ってチョット驚いた顔をしてますねぇ…。しかし、この表情はいったい何を物語ってるんでしょうかねぇ…(←何しろそっち方面にはテンで疎い亜美ちゃんのコトですからねぇ…)(↓)

1.       【仮説その1】⇒「!…『大阪さんったら、ナニ言っちゃってるの?! うさぎちゃんが好きなのはタキシード仮面なのよ?』

2.       【仮説その2】⇒「!…『うさぎちゃんったら、大阪さんには違うコト言ってる…どっちがホントなの?!』

3.       【仮説その3】⇒「!…『あの女の人って、地場くんのお姉さんじゃなかったんだ…?』

       おそらく亜美ちゃんは、Act.16の登校シーンで、なるちゃんとうさぎちゃんが話題にしてた「彼とのデート」の話の主が、まさか嫌ってるはずの「あの人」だったとは思わなかった、ってコトなんでしょうな。

       ちなみに、DVD第5巻の「映像特典」によると、実はこのシーンの直前には「未使用シーン」があって、それがノーカットで収録されてたのですが、ちょっと興味深いシーンなので紹介したいと思います(↓)

1.       まず、最初に先生に課題のマフラーを見てもらってたのは、なるちゃんでした。先生:「はい、あらぁ、頑張ったじゃない…88点っ」。するとなるちゃんは、「ホントですか!? やったぁ〜! うふっ」と大喜びです(←前回先生は、「提出は期末テストまで」と言ってましたから、出来上がった人はここで提出してるようですな)

2.       次は亜美ちゃんです。先生:「はぁ〜い水野さん?」。亜美ちゃんは自信満々なのか、ニコニコしながら先生にマフラーを差し出します。すると先生は、「あらぁ…さすがキレイねぇ〜…そうね、93点っ」。そう言われた瞬間、亜美ちゃんの顔が青ざめ、「!!……93点…」とつぶやいて、亜美ちゃんはガッカリしながら下がって行きます。

3.       そして最後に、ぼーっと並んで突っ立てるうさぎちゃんが、「…月野さん?」と呼ばれ、うさぎちゃんが編みかけのマフラーを先生に差し出します…で、ここからが放送にもあった部分なのですが、うさぎちゃんと先生のやり取りは放送版とは別テイクで、セリフもカメラ・アングルもちょっと違います。⇒「月野さん…、これじゃ、マフラーじゃなくてハンカチよ?! 一体どうしたの?(←放送版には下線部分はない)「…すいません…」(←放送版は「…はい…」)。この未使用版だと、まさにそのまんま、「…『って、アンタが余計なコトぬかすからだろがっ!』ってツッコミが入っちゃうからでしょうかね?

       で、なるちゃんは、何をやっても、だいたいいつも『90点前後』なんですな。Act.2の「中間考査」で学年15位になった時も、「国語→87点、数学→92点、理科→86点、社会→89点、英語→96点」で、これを足して5で割って平均すると、ナンと、ぴったし『90点』です。普通ならこれ、すごいコトなんですが、しかしこのクラスにはこの人がいます⇒亜美ちゃんです。で、「頑張った」なるちゃんが「88点」で、「さすが」と言われた亜美ちゃんが「93点」…。普通「93点」でガッカリする人はいないでしょう…これ、要するに、亜美ちゃんは、Act.16でマーズから「亜美ちゃんは満点を狙いすぎよっ!」と言われてたくらいですから、今まで何をやっても『100点』しか取った事がなく、当然これも『100点』だと思ってたので、『93点なんて低すぎる…!』というコトなのですが、果たしてそれだけなのでしょうか?…と言うのも、亜美ちゃんは前回、クラウンでまこちゃんとこんな会話を交わしてるんです(↓)

       「へぇ〜、1組の課題もマフラーなんだ?」「ワンピース作りも選べたんだけど、私、マフラーなら得意だから…」「いい色…。でも亜美ちゃんぽくなくない? だれ用?」「お母さんの、大好きな色なの。あげる人をイメージして、って言われたから…」

       ※ つまり、亜美ちゃんは「マフラーなら得意」で、しかもそれを「お母さんの」ために編んであげてたんですよ? なのに、その結果が「93点」だったんですよ? しかも先生は、亜美ちゃんの家庭科の成績に関して「さすが」と評価してます(←つまり先生は、今までは亜美ちゃんに『100点』をあげてたのだ。きっと前々回のクッキーは『100点』だったはずだ。だから亜美ちゃんは嬉しそうにしながらそれを「ママへ」あげようとしてたのだし、さらに残りを『仲間にも』あげようとし、だからこそなるちゃんも、その亜美ちゃんの『100点クッキー』を食べたがったのだ)。これだけの条件が揃ってて、「93点」のはずがないとは思いませんか? それでは、なぜ亜美ちゃんは『100点』が取れなかったのでしょうか? それはズバリ、「あげる人をイメージ」したのが、「お母さん」だったからです。つまり、本来、亜美ちゃんにとって「お母さん」は絶対的な存在だったはずなのですが、それが、今は違ってきてると言う事なんですね。それが集中力の差になって、マフラーの仕上がりに表れたんです。だから亜美ちゃんは、次回、『今、一番、本当にあげたい人達をイメージして』、別のものを編み始める訳なのです。それが、この「!!……93点…」の本当の意味です。

       ちなみに、前回も前々回も書きましたが、2年1組の時間割は、Act.1や3でハッキリと確認する事ができ、以下のようになってますから(↓)

 

1限

英語

国語

体育

音楽

英語

2限

社会

美術

数学

英語

美術

3限

体育

数学

理科

国語

理科

4限

理科

社会

国語

数学

社会

5限

国語

英語

英語

技/家

数学

6限

数学

 

音楽

 

国語

       この通りなら、これで三週連続で家庭科の授業風景が映されたので、今日は『2月12日(木)』という事になります。前回はきちんと時計までもが、この時間割の通りに「1時55分」の終業時間を指しておりました…。ところがっ! 今回のこのシーンの時計は、なぜか「10時55分」を指してます(←秒針は動いてますから、時計が止まってる訳ではありません)。てコトはだっ! ここは一つ、ワシが勇気を出して先生に教えてあげねばっ! 「はぁ〜いっ! 先生っ」。『ワシくん、どうしたの?』「時計の電池が切れかかってますっ、早く交換した方がいいと思いますっ!」。生徒一同:『おおっ…!』。亜美ちゃん:『ワシくんって、いつも細かいところに気付いてステキ…』。ワシ:「いやぁ〜、そんな…」(←アホ)。

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       クラウンにて…。

       うさぎちゃん、亜美ちゃん、まこちゃんの三人がいます(←みんな私服ですが、おそらく、まだ日付は変わってないでしょうね)。で、こちらクラウンでは、本当に青春ドラマしちゃっております。「そっかぁ…うさぎちゃん、あの人のコト…それで編めなかったんだ…」(←イメージする相手によって集中力に差が出るコトに、ちゃんと気付いてますな)「この毛系買った時さ、ホントは、心の中で、タキシード仮面じゃなくて、地場衛に、合わせてたんだよね…」「……」「……」「だから、編もうとすると、どうしても気になって、編めなくて…」「まったく意外すぎだよ、嫌ってると思ってたのに」「私だってそう思ってたもん。…でも、気がついたら…」「気がついたら、カノジョがいた訳か」(←すんごい鋭い一言っ! まこちゃんは恋愛が絡むと人が変わるな…)「…『ぐさっ』…」

       「で? 諦めんの?」「…え?!」「地場衛のコト、諦めるわけ?」(←呼び捨てだ)。「だって、カノジョ、すごい可愛いし、優しそうだし…『おまけに鈍そうだし…』「そんなの関係ない!…『女は度胸、男は愛嬌だよっ! あれ?』…タキシード仮面好きになるより、よっぽどいいよ!(←とことん嫌ってますな)…カノジョだって、どの程度付き合ってるか分からないんだし」(←ちなみに、「どの程度」だったらブチ壊しちゃっても構わないんでしょうか?)。「……」

       「よし! じゃあ、あたしが情報を集めてあげる!」「そんな! いいよ! 私…」「うさぎ! こういうのは、やれる事はやっとかないと、後悔するよ」…っつって、早速まこちゃんは出て行っちゃいました(←なんか、なるちゃんと気が合いそうな性格ですな…)

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       こちらはレイちゃん…。

       「聖十番教会」の表門の前に、自転車で乗り付けて来ました。自転車の買い物カゴには、これ、ドッグフードですかね、それを嬉しそうに抱えて、入って行こうとします。

       すると、ちょうどそこへタクシーがやって来て、中から美奈子が出て来ます。美奈子は、タクシーから降りようとしかけますが、ふと、レイちゃんが抱えてる袋に気付くと、「…(心の声→)あっ、ドッグフード…『しまった! あたしとしたコトが…手ぶらじゃん!』。美奈子は降りるのをやめてまたタクシーに乗り込み、「運転手さん行って下さい!」と言って、行ってしまいました。「?……『ナンだあいつ?』

        ★  ★  ★  ★  

       レイちゃんは、神父さんの部屋で犬にエサをあげてます…。

       「太郎(←勝手に名前付けちゃってます)、お腹空いた? もう食べれるか?」(←あたま撫で撫で…)。神父さん:「ダイブゲンキニナリマシタ…『チナミニ、コノ子ハ、ジョンデ〜ス』「よかったぁ! ほら、もっと食べて…『今日から太郎よっ!』

       するとそこへ、いきなりがちゃっ!とドアが開き、段ボール箱を4つも抱えた美奈子が、「こんにちは!」と入って来ました。「アァ、ドウモ…」「これ、リッキーに!」「!『太郎よっ!』

       美奈子がガムテープをはがして箱を開けると、中には中くらいの大きさの缶詰が1ダース入ってて(←って、それを4箱か?! めちゃめちゃ重くね?!)「…ヘルシー・ドッグ、超高級なんだから!『リッキーよっ!』「サンキュー・ベーリ・マァッチ、タスカリマス…『ジョンデ〜ス』(←この瞬間、レイちゃんが神父さんを見て、「!『おい、ナンだよ?! さっきとエライ態度が違うじゃねーかっ!』みたいな顔をします)

       すると美奈子が、勝ち誇ったように微笑んでレイちゃんをちらっと見ます…「元気になって良かったねぇ、リッキー!」(←この瞬間、レイちゃんが「!『こしゃくなっ! しかも太郎だっつーのっ!』みたいな顔で美奈子を睨みます)

       「アトハ、カイヌシ、サガサナイト。アスノミサハ、タクサンノヒトガ、キマスカラ、ハナシテミヨト、オモッテイマスガ…『ジョンデ〜ス』。するとすかさずレイちゃんが手を上げて、「あっ! じゃあ、あたし! ポスター作って貼っておきます!『太郎よっ!』「アァ、ソレハ、イイデスネェ…『ジョンデ〜ス』。レイちゃんがお褒めの言葉を頂いて、「…『どーよ?!』みたいな勝ち誇った笑顔で美奈子を見ると、美奈子はふくれっツラをします…「!…『どーもこーも…、リッキーよっ!』

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       レイちゃんと美奈子が、神父さんの部屋の出入り口の方から出て来て、門の方へ向かいます…(←前回も、神父さんはここから出て来て、礼拝堂の方から出て来た美奈子に「スイマセン」と声をかけてたんですな)。

       「プリンセスなのに、ずいぶん子供っぽい張り合い方をするのねぇ?」「負けず嫌いなの…『って人のコト言えんの?!』「そう!」「…妖魔は?」「わからない、見つからないの…『ちっ、話をすり替えやがった…!』「そう…『フッ、だから任せられないっつーのよ』

       ここでレイちゃんは立ち止まって、美奈子の方を向きます…「…どうしてあたし達と一緒に行動しないの?…あなたが正体も明かさないから、私達ずっと探したのよ」(←いつもながら、鋭い質問だ…)「そうすることが必要だから」(←これは、表向きには、『敵を欺くにはまず味方から』って意味で言ってるんでしょうな)「だったら気まぐれに出てこないで!…どこかに隠れててくれた方がいいわ。…妖魔のことは私達に任せて?」「アナタに、安心して任せられるようになればいいんだけど…!」「…『ムカッ』…」。すると美奈子は、レイちゃんを残してさっさと行ってしまいました。

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       その妖魔が、どこだかのビルの屋上に上がって、ナニやら雄叫びを上げながら街を見下ろしております…。妖魔:「○×△□〜っ!」(←『私はここだぁ〜っ! 捕まえてみたまえ〜っ!』って言ってる…たぶん…)。

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       こちらはまこちゃん…。

       どうやら元基を呼び出して、情報収集のようですな(←やはり、考えるコトはなるちゃんと同じです)。湖の上に浮かんでる(?)オープン・カフェ(←「CANAL CAFE」って書いてあります…実在するお店です)にやって来ました。元基がコーヒーとオレンジジュースのトレーを持ち、まこちゃんが食べ物(←パン?)のトレーを持って、席に着こうと歩いております。

       「え? まもるっ?…衛のカノジョ…?」「いるんだよね?」「うん、ひなちゃんね?」(←おおっ! これで完全に「宇奈月ちゃん説」が消え去りましたっ! もちろん『地場くんのお姉さん』でもありませんっ!って当たり前か…)「ひな…ちゃん…」「かなりいいトコのお嬢さんなんだよね」「へぇ〜…」「ナニ?…オレさそったのって、その話?」(←おおっ、さすがになるちゃんで学習したかっ!)「…うふっ」「はぁ〜っ…なんだ…『また衛かよ…なんで衛ばっか…』(←ふてくされて、イスに腰掛け、そっぽ向いちゃいました。たぶん、小学校時代からこういう役回りの人生なんだろうな…)

       「あ、これ、ぜんぶ食べちゃっていいから!」「……」「食べて食べて!」「…『ぷいっ』「あ、ええと、これ、カメキチくんにもあげちゃう! 超〜高級なやつ」(←こっちでも「超高級なエサ」です)「えっ! あ、ありがとうっ! かぁ〜っ!」(←とたんに豹変…この男、カメにエサやりゃ何でもしゃべるな…絶対に秘密とか守れないタイプだ…)「へっ(笑)」

       元基はとたんに機嫌を直して、パンを取ってパク付こうとします…「あぁ!…まこちゃんもしかして、衛のコト?」「あっ、違う違う! ちょっと、頼まれたって言うか…」「誰に?」「ぅん…ちょっと…『しつこいな、誰でもいいだろが…』「だったら諦めるように伝えた方がいいよ、もう婚約してるようなもんだから…」「!…婚約!?」(←おおっ! ナンと婚約者ですっ! ナニげにこれは、実写版オリジナルの新キャラのようですな。もっとも、この元基も実写版オリジナルの新キャラみたいなモンだが…)。どーでもいいけど、トレーいっぱいにパンとドーナツの山ですな…そんなに食えんのか?!

       …て言うか、厳密には「婚約してるようなもん」…?ですか?! ナニげに意表を突いた微妙な表現ですなぁ…。これ、「正式な婚約」には至ってないってコトですもんね?…う〜む…たとえば、これが現実世界なら、「正式に婚約してる状態」は最もブチ壊しにくいのですが、逆にドラマ世界では、「正式に婚約してる状態」は最もブチ壊れるお約束パターンです。しかし、「婚約してるようなもん」という微妙な状況は、ワシの知る限りではちょっとデータが見当たりません…(←実写版は、とにかく言葉の微妙なニュアンスが見逃せないので、この、「意味深なのか中途半端なのかよく分からん表現」は、ナニげに要注意ですな…)。

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       で、その「婚約してるようなもん」が、どこだかの港で夜景を眺めております…。

       地場衛:「あした?」。「カノジョ」あらため陽菜さん:「うん、教会で、ミサがあるから一緒に行って欲しいんだけど…。その教会ね、何年か通ってると、そこで…その…結婚式!できるらしくて…。えへっ…ほら、ちっちゃい頃とかよくさぁ、結婚式ごっことかしたでしょ?」「…『ンなコトしたっけ? お医者さんごっこしか覚えてねぇ…』あの時から、教会にするって、決めてたんだよねバカみたいだけど(笑)…」。ナニげにこれは、遠回しのプロポーズみたいな発言なのでしょうか? ナンか相手の反応を窺っているような視線や態度がありありですが…。で、一方の地場衛は、それ聞きながら表情一つ変える事なく、「…(心の声→)陽菜…小さい頃から、オレだけを見てきた…『それなのにオレは、他の女に目移りしてばかり…』(←ここで、地場くんの子供時代の回想シーンが重なります)(↓)

       (地場くんの回想シーン→)小学生ぐらいの地場くんが、マンション脇の公園で、虫取り網を持ってセミ取りをしながら走っております…。その後ろから、小学生ぐらいの陽菜さんが、「まもるちゃん待って!」と追いかけてます…(←まるで、未来の地場くんの姿…つまり、ドロボーしてセーラーVから逃げてるタキシード仮面のような絵ヅラです…『三つ子の魂百までも』とは、よく言ったモンです)。

       で、地場くん曰く、「…(心の声→)オレは…、…陽菜を裏切れない…」。あれぇ?!「裏切れない」って言い方は…、すなわち…、『内心では既に裏切ってる』ってコトですよねぇ?!…(←どーでもいいけど、「何年か通ってると、そこで…その…結婚式!できる」って、どういうシステムなんでしょうか? そこで式を挙げられるのは、信者さんか、もしくは、洗礼はしてないけど「何年か通ってる」人じゃないと、『結婚式場』として使わせてくれないってコトなんですかね?)。

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       その頃、月野邸では…。

       うさぎちゃんが、まだ家庭科の課題の編み物をしております…(←でも、大して進んでませんな)。が、やっぱり地場衛のコトばかり思い出してしまって、どうにも手につかないようです…で、そのうさぎちゃんの回想シーンはと言うと…(↓)

1.       Act.1より⇒「誰もそう思わないから安心しろよ」

2.       Act.2より⇒「モデルもどき…。よそ見して歩くな!」

3.       Act.5より⇒「…つきのこぶた…」「うさぎですぅ! うさぎうさぎうさぎっ!」

4.       Act.15より⇒「うさぎっ! 乗れっ!」

       うさぎちゃんは、「なんであんなヤツ好きになっちゃったんだろ…。…もうヤダ…」と言うと、編み物をテーブルの上に置いて、クッションの上に寝そべってしまいます。

       ちなみに、このシーンですが、前回の次回予告には、このあと、「こんな気持ち、なくなっちゃえば前みたいに楽しいのに…」というセリフがあったのですが、ここではカットされてます。こういうパターンはよくあると前にも書きましたが、でもこういうパターンは、これ、一体どう解釈したらいいのかチョット困りますねぇ(←ドラマなどの次回予告を作るのは、本編を担当した監督さんではないというような話を、どこかで読んだような気もするのですが、記憶が定かではありません)。ワシが悩むのは、こういうパターンの次回予告が出て来た時、これをDVDの「映像特典」みたいに「未使用シーン」として参考程度に留めるべきなのか、それとも、公式な本編の一部として検証対照と見なすべきなのか、判断に苦しむコトです(←まあ、今のところ、参考程度に留めちゃってますけどね…)。

       【追記】 ちなみに、普段テレビを全く見ないワシが「実写版セーラームーン」の次にハマッたドラマ「のだめカンタービレ」(←弟に教えられて姉が買ったDVDを借りて見た)にも、これと同様の現象が多々ありましたね。両者は局も製作スタッフも違うので、ひょっとするとドラマ制作の世界では、このような事は日常茶飯事みたいなようですなぁ…(←ちなみに、この「のだめカンタービレ」にもけっこう謎が多いですな…。ワシはそのうち、「のだめカンタービレを検証する」なんてサイトを立ち上げてしまったりなんかしちゃったりなんかして…)。

  

        ★  ★  ★  ★  

       こちら愛野邸(←って言うか、潜伏先のホテル)…。

       「あの犬は、私だって介抱したんだからね!」「美奈子ぉ…けっこうセーラーマーズと、関わってしまってるんじゃないかぁ?」(←アルテミィ〜ス…イスの肘掛に股ズリの図…)「仲良くなるわけじゃないし…むしろその反対!」「あん…キミも、ムキになるところがあるからなぁ…」。どうでもいいけど、美奈子はさっきからナニやってんのかと思ったら、レイちゃんに負けじと、ポスターを描いてたんですね(←しかもデカッ! ほとんど実物大じゃねーか?)。

       すると、ここでふと美奈子は、「そう言えば…妖魔はなんで神父さんを襲ったんだろ?」「たまたまってコトもあるがぁ…」「でも…そうじゃなかったら…」。美奈子は、自分がポスターに書いた「ミサ」の文字を見ながら、ナニやら勘付いたようです…「!…『そろそろ、他の連中とは一味違うってトコ見せないと…。このままじゃ、ただの嫌味なヤツって思われちゃう…』

 

 ★  ★  ★  ★   CMタイム― ★  ★  ★  ★  

 

       翌日の教会にて…。

       ミサのために人々が集まって来ます。地場衛と陽菜さんもいます…。他にもカップルがいたり、小さな男の子を連れてるお母さんがいたり、中高生の制服姿の女の子がいたり、様々ですな…。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらレイちゃん…。

       掲示板にポスターを貼ってます…。レイちゃんは、普通の画用紙サイズで2枚描いてきましたね…絵は犬の顔と手だけです…なになに…「迷い犬 犬種ゴールデンレトリバー 年齢4〜5齢 性別オス 毛色黄色 体重40kg程度 愛称(太郎) ミサにお集まりの皆様 飼い主を知りませんか?(犬の足跡マーク)(←って…「愛称(太郎)」は余計だろ?!…そうか…この人…飼い主が見つからなかったら、自分で飼う気なんだな…。ちなみにワシんちも、そのパターンでネコを飼った事あるんで、その気持ちはよく分かるぞ…。で、もう一枚の方には、犬が、「ミサにお集まりの皆様 僕の御主人を知りませんかワン(犬の足跡マーク)」って言ってるフキダシがあります(←ポスターを見た人の心に訴える、さり気ない演出ですな)

       レイちゃんが貼ってるポスターの横には、をさがしています」という、黒猫の写真入りのポスターが…かと思うと、実は一緒に来ていたルナ(←元・黒猫)が、レイちゃんに話しかけます…「やっぱり妖魔は見つからないわねぇ…」(←レイちゃんの自転車の買い物カゴに入ってます)「しばらく潜んでるつもりかも…」「えぇ…」

       するとレイちゃんは、自転車のカゴに入れてたセロテープをきゅっ、きゅーっと引っ張りながら、すぐ横に、いつの間にか美奈子が来てて、こちらは赤いガムテープで、デカデカとポスターを貼ってたのに気付きます…「ちょっと! ナニしてるの!?『しかも、「愛称(リッキー)」は余計だろがっ!』。しかし、今日の美奈子は一味違います。レイちゃんが、この前の続きみたいにツッコミを入れようとしても、それは無視して、いきなり、「妖魔が神父さんを襲った理由はナニ?!」と切り替えします。「え?…『藪から棒にナニよ?!』「そうか! 最初から何か目的があったとすれば…」「!!」。美奈子は終始無表情のまま、自分のポスターに書かれた「ミサ」の文字をポンポンと叩いて、その意味するところを示します…「…『どーよ…?』みたいな…。で、レイちゃんはちょっと考えてすぐにピンときたらしく、「!!『ちっ、やるわね』ルナっ!」

       ちなみに、ルナはこれ、美奈子が「セーラーヴィーナス様」だってコト、もう知ってるんですね? おそらくレイちゃんは、ルナにだけはその事を話したんでしょうな。そう言えばレイちゃんとルナは、Act.6でも、こうやってクラウン以外の場所で(←あの時は火川神社)、二人っきりで密談してましたっけねぇ…(←ナニげにその時も、セーラーVについて話してましたな…)。

       ちなみに、美奈子のポスターの文句も、レイちゃんとほぼ一緒ですな⇒「ミサにお越しの皆様へ このゴールデンレトリバーの飼い主を知りませんか? とってもさみしそうにしています ※連絡待ってます。犬種ゴールデンレトリバー 性別♂ 年齢4〜5歳 体重40kg程度 毛色黄色 愛称(リッキー)(←美奈子も、これ、飼う気だな…。で、美奈子の方は、ポスターを見た人の心にストレートに訴える書き方ですな…。なんか、自分自身の孤独と重なるものを感じるんでしょうかねぇ…)

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       教会にて…。

       信者さん達が続々と礼拝堂に入って来ます…。神父さんも来ました。そんな中、陽菜さんが、地場衛に言います…「ね? いい雰囲気の教会でしょ?」。地場くん:「……」(←ただ黙って場内を見渡すのみ…)。で、そんな地場くんは、そのあと、陽菜さんにいきなり腕を引っ張られて席に着かされようとしてましたな。なんか…うさぎちゃんといる時は、ぐいぐい引っ張ってくタイプに見えた地場くんですが、陽菜さんといる時は、まるで自主性というものが感じられませんな…(←将来『逆玉』じゃしゃーないか…)。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらクラウン…。

       「え!? 婚約者?!」。たった今来たばかりの亜美ちゃんが、イスに腰掛けながら、ビックリまなこで言います…。で、その亜美ちゃんを待ってたらしきまこちゃん曰く…「…のようなモンだって…。うさぎに諦めるなって言ったけどさ、いきなりキビシすぎて言えないよ…」(←だから、その「…のようなモン」ってどーなのよ?)

        ★  ★  ★  ★  

       その頃うさぎちゃんは…。

       自宅のベッドに、服着たまま横に寝そべって、物思いにふけっております…。ナニやら、心臓の音が「どっきん…、どっきん…、どっきん…、」と鳴っております…「なんで…、なんでこんなにドキドキするんだろう…」…で、ナニやら心臓の音とは別に、手に握り締めてるケータイのブルブル機能も作動してるようで、ナニげにぎゅいーん、ぎゅいーん、ぎゅいーん…と音がしております…「!…(心の声→)あっ、ケータイ…か!」。うさぎちゃんが出ると、ルナからの出動要請です…「みんなっ、至急教会に集まって!」。この連絡を、クラウンのまこちゃんと亜美ちゃんも同時に受け取ります。

       ちなみにルナは、今回はハッキリ「教会」と断言しましたね。やっぱり前回は、「教会の近く」って言う場所指定がアバウト過ぎたんですな(←つまり、我々視聴者と同じように、あの時のルナも、まさかアレが教会の一部だとは夢にも思わなかったんですな…)…それ以外に、まこちゃんはまだしも、亜美ちゃんまでもが来られなかった理由の説明が付きませんからな…。それはそうと、今度はみんなちゃんと集まるんでしょうかね? これでまた集まらなかったら、セーラー戦士達は単なる方向音痴というコトに…。

        ★  ★  ★  ★  

       こちら、その「教会」…の礼拝堂…。

       ミサが始まってるようです…。神父さん:「スカレタモノ、オノレヨ、オモノハ(←ナニ言ってんのかさっぱり分かりません、ダレデモ、ワタシノモトニ、キナサイ。ヤスマセテアゲヨ…。デハ、イノリヲ、ササゲマショ…」。で、信者さん達(←必ずしも信者さんだけじゃないと思いますが)が、目を閉じて手を合わせ、お祈りを始めます。

       すると、神父さんの目が青い光を放ち、「イノリノ、チカラヲ、エナジトシテ、オーイナルアク、クインメタリアニ…!」…そう言いながら、いつの間にか神父さんに取り憑いていた『エリマキトカゲ妖魔』が神父さんの体から離脱し、信者さん達に剣を振りかざして催眠術にかけ始めます。しかし唯一地場くんだけ、おそらく『神も信じてないし、心ここにあらず』で真面目にお祈りしてなかったためか、妖魔の術にかかりきらず、「…妖魔かっ…!」。それから妖魔は、一気に信者さん達からエナジーを吸い取り始めました。

       で、一人だけ何とか意識があった地場くんは、「陽菜っ、陽菜っ! しっかりしろっ!」と陽菜さんをゆすり起してその場から逃げ出します。しかし、妖魔が二人のあとを追って来ます。

        ★  ★  ★  ★  

       一方こちらは、いざ、今度こそ「教会」に駆けつけんと、歩道を走ってるうさぎちゃん…。

       うさぎちゃんが歩道橋の階段を駆け上がります(←おおっ! ここは前回、うさぎちゃんが地場衛とぶつかったあと駆け下りて来て、まこちゃんに捕まった場所ですな。てコトは、あの時うさぎちゃんは、自宅方面に向かって走り出してた訳ですな)。

       そこに、「うさぎっ!」と、亜美ちゃんとまこちゃんが合流します。

       すると、レイちゃんも別の道から走って来ました(←あのぉ…ちなみに自転車とルナは?)。で、うさぎちゃんがそのレイちゃんに気付きます…「レイちゃんっ!…『しめたっ! これで「教会」まで迷わず行けるっ!』。みんなが合流しますが、うさぎちゃんが立ち止まってふと見上げると、遠くの教会の屋根から、人々のエナジーが吸い出されていくのが見えます(←おおっ! これは正に、クンツァイトが「エナジーファーム」で開発した、名付けて、『吸い取ったエナジーをセーラー戦士に邪魔される事なく直接ダーク・キングダムに転送する画期的なシステム(特許出願中)』じゃないかっ! どういうコトだ?! この『エリマキトカゲ妖魔』はジェダイトくんの妖魔だぞ?! キミ、ナニげにクンツァイトのシステムをパクったね?)。で、みんなはこれを見て、思わず固まってしまいます…「…」「…」「急ごうっ!」(←さすがだ…)。

       と言う訳で、みんなで走りながら変身します「ムーンプリズムパワ〜!」「マーキュリーパワ〜!」「じゅぴたーぱわ〜!」「マーズパワ〜!」これはナニげに、Act.14で亜美ちゃんが見せた、「走りながら変身」ですな。

       ところで、最初ワシ、なんでレイちゃんが走って来たのか不思議でしょうがなかったんですが、実は彼女、教会でポスターを貼ってたんじゃなくて、十番町の掲示板にポスターを貼ってたんですね。あとでよく見たら、ちゃんと「十番町掲示板」って書いてありました(←どう見てもただの壁にしか見えませんでしたが…)。つまり、そこと教会は別の場所にあったんですな。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは地場衛…。

       陽菜さんの手を引いて、「聖十番教会」付属の体育館の舞台の下手(しもて=左側)まで逃げて来ました。しかし、壇上で妖魔に追い詰められ、地場衛は陽菜さんをかばって立ちはだかりますが、しかしさすがに、タキシードを着てないと彼がめっちゃ弱い事は、すでにAct.15でも実証済みです。なので、妖魔が催眠剣を一振りしただけで、二人は簡単に倒されてしまい、陽菜さんは気を失い、地場衛も「陽菜っ!」と言って彼女の手を握り締めるのが精一杯のようです。

       で、妖魔がその二人からエナジーを奪おうと迫って来た時、そこへ「待ちなさいっ!」とセーラームーンの声が! 地場衛:「!!…」

       片やセーラームーンも、壇上に寄り添って倒れている地場衛とその「カノジョ」を見て、思わず「!!…」と固まってします。

       ナニげに、「セーラームーンと地場衛」が会うのって、これが初めてですな(←前回は、うさぎちゃんの妄想シーンの中で、「うさぎちゃんとタキシード仮面」というのはありましたが。ちなみに、Act.7でもあった事はありましたが、あれは、地場衛が一方的にセーラームーンの変身シーンを見てただけですから、「会った」訳じゃありません。

       地場衛は、駆けつけたセーラームーン達を見て安心したのか、陽菜さんの手を握りながら、力尽きたようにその場で気を失ってしまします。それを見て、セーラームーンは動揺が隠せないようです。すると、それを悟ったジュピターが、すぐさまセーラームーンの視界をさえぎるように前に出て、「ふらわ〜、はりけ〜ん!」で先制攻撃を仕掛けます(←やはり、恋愛が絡むと人が変わりますなっ!)。ところが、さすがにこの『エリマキトカゲ妖魔』、マーズと「セーラーヴィーナス様」の二人でも倒せなかっただけに、そう簡単には通じません。妖魔に命中はしますが、弾かれてしまいます。

        ★  ★  ★  ★  

       するとそこへ突然、「邪魔をするな!」と、ジェダイトくんが久々にセーラー戦士の前に姿を現し、いきなり『ジェダイトくんビーム』「はぁっ!!」と放ちます。セーラー戦士達はそれをマトモに食らってしまい、次々と床に倒れます…「うっ!『て言うかコイツ誰だっけ?』「うっ!『えっと誰だっけ?』「うっ!『マジで誰だっけ?』「うっ!『えっと、えっと…』…ジェダイト…!(←ピンポ〜ン! さすが記憶力いいっ!)。

       …でも、記憶力の悪いワシの記憶が間違ってなければ、マーキュリーだけ過去にまだ一度もジェダイトくんとは遭遇しておらず、実は、ナニげに両者の顔合わせは今回が初めてだったりするのですが…(↓)

1.       Act.7にて…。ジェダイトくんは初めてセーラー戦士(←この時はセーラームーンとジュピターのみ)の前に姿を現し、本稿では極めて有名なセリフ、クイン・ベリル様配下、四天王の一人………ジェダイト」と名乗る。

2.       Act.8にて…。Act.7の屈辱から打倒セーラームーンに燃え、ゾイサイトに心を飛ばしてもらって「なりきりコンテスト」会場に現れ、セーラームーンと、マーズ&ジュピターをあと一歩まで追い詰めるも、急の腹痛を訴え撤収…その後、帰らぬ人となる…。

3.       それ以来ですから、つまりマーキュリーは、ジェダイトくんとはただの一度も会った事がなく、今日が初めてなのです。

       何はともあれ、復活ジェダイトくんはパワーアップしたのか、ナンと、一撃で四人同時にダメージを与え、床に寝転ばせてしまいました…「貴様らを倒すためによみがえった」(←嬉しそうだね?)。まぁ、どうせ無理だろうとは思うけど、また頑張ってねっ! 期待しとるよっ!(←違う意味で…)。

       しかしだっ! ワシが驚愕したのは次の瞬間だっ! マーキュリーが「ジェダイト…!と言ったのはまだいい。セーラー戦士同士が業務連絡として情報交換してて、「ジェダイト…!『この人が例のオマヌケさんね?て言うか生きてたの?』みたいな、それらしい妄想ゼリフも付けられる…がっ!しかしその次の瞬間、ジェダイトくんに続いてネフライトが姿を現すと、あろうコトか、ジュピターがアフレコで、「…(心の声→)ネフライト!…」と口走ってしまうのであるっ! 「…『って、ナンであたしコイツの名前知ってんだ?!』そうだっ! ナンでコイツの名前知ってんだぁ?! ワシは今まで、「名乗り」に関して散々事細かに検証してきたと言うのにっ! その仮説が、この『たった一言』のおかげで全てパアじゃないかっ!(↓)

       そうです、今までダーク・キングダム陣営で『名を名乗った』のは、ジェダイトくんとベリル様とクンツァイトだけで、ネフライトとゾイサイトは一度も名乗ってません。それはワシが本稿のAct.13と14の時に詳しく説明した通りです。だからジュピターに限らず、ルナも他のセーラー戦士も、ネフライトとゾイサイトの名前を知ってるはずがないんです。そして、今まではきちんとその事実に則って、劇中のセリフも非常に注意深く配慮されてきたんです。それなのに…ああそれなのに…! アナタはどうしてそう、いつもさり気なく『爆弾発言』をしてくれちゃうんだ…(涙)。

       実写版は、一話完結形式では話が進んでません。二話完結形式でもない。一見そう見えるような回もいくつかありますが、そのような場合でも、何かしらの項目が前後できちんとつながってて、劇中カレンダーの流れにも登場人物のやり取りにも、一切隙がないんです。つまり、我々視聴者の知らないところでは、ただの一度もセーラーバトルは起きてないと断言できます。少なくとも現在Act.18の時点までは、間違いなくそれを証明できます(←この研究テーマは現在表にまとめてる最中で、そのデータ容量もハンパじゃないので、後日、また別の機会に発表しようと考えております…)。だから、何の根拠もなしに、テレビに映ってないところでは「何でもあり」「筋通しちゃう」みたいな発想では、決して物事を語れないんです(←それに、それじゃ面白くもナンともないじゃないかっ!)

       たとえば、この「…(心の声→)ネフライト!…」問題に関して言えば、ひょっとしたら、前世の記憶のある「セーラーヴィーナス様」から、有り難い情報提供がアルテミィ〜スを「パシリ」にしてもたらされていたのでは?ぐらいの仮説しか立てようがないのですが、今までのアルテミィ〜スと「セーラーヴィーナス様」の言動や、彼らのクラウン・サイドへの接し方を見る限り、それは非常に考えにくいし、その根拠となるヒントも劇中には転がってません。なので、この問題は一時「棚上げ」だっ! 今後のエピソードの中に、この謎を解く鍵が発見できたら、その都度また検証し直す事にしよう(←たぶんムリだろうが…。おそらく、この『ジュピターの一言』が台本にあれば脚本家さんの見落としの可能性もあるだろうし、台本になければ監督さんの見落としの可能性もあるだろう…たぶん、そんなトコなんじゃないだろうかと思われる…のだが…)

       さあっ! ンなオタクネタは取り敢えず放っといて、気を取り直して本題に戻ろう。てな訳で、今日はナンと、四天王が二人も、雁首そろえてのお出ましです。しかも、今日のジェダイトくんはAct.8の時とは違って生身ですし、とにかく今までもこの二人は、なんだかんだセーラー戦士との直接対決では負けてないんですよね。その上この『エリマキトカゲ妖魔』もなかなか強いし、頼りのマーズは教会じゃ力が半減するときてる(※当社比)…人数的には4対3でセーラーチームが数的有利ではありますが、これはナニげに大ピンチなのでは?

       で、ジェダイトくんに合流したネフライトが、「プリンセスも一緒のはずだな!!」と言います。するとこの言葉に、マーズが「!…『どうしてそれを!?』と反応します。セーラー戦士達はすぐに立ち上がり(←ってアレ? やっぱり『ジェダイトくんビーム』じゃ致命傷には至らないようですな)、思わず後ずさりを始めます。

       体育館のフロアの中央まで来ると、セーラームーンを筆頭にして、セーラーチームが得意のカバディ戦法をお見舞いし、敵を幻惑してから切れ込んでいって体を入れ替えます。しかし、振り向きざま、逆に敵の三人同時攻撃をまともに食らってしまいます(←ヤツラの方が息が合ってるっ!)。さすがに今度は立てなそうです…。

        ★  ★  ★  ★  

       で、ダーク陣営がトドメを刺しに、ニタニタと歩み寄っていたその時です。「ちょっと待って!!」(←えっ!? 「待ちなさいっ!」じゃないの?! なんか気が抜けるが…。プリンセスだからお上品なのかしら…「探しているのは、私じゃないの!?」と、「セーラーヴィーナス様」「キラリ☆セーラードリーム!」をBGMにして、やっぱり高いトコから颯爽と登場ですっ!「♪じゃ〜ん…ひとみは〜いつ〜も〜ジュ〜エル〜(ジュ〜エル〜)…♪」

 

       「!!…」「…プリンセス…」

       妖魔:「○×□△!…」。ネフライト:「!!…」。ジェダイトくん:「……」(←相変わらず表情だけの芝居ではナニ考えてんのか読めず)。

       「!…『やっと会えた…』「……『まこちゃんは、なんでも6話あとだね?』「どうして…」

       「……」(←無表情でマーズを見る)。

       ネフライト:「プリンセス! キサマを探していたぞ!!」「…『キサマだぁ?! 誰に向かって口きいとんじゃボケ!』「セーラーヴィーナス様」はネフライトを睨みつけると、「たーっ!」『セーラーヴィーナス様ジャーンプっ!』で両陣営の間に割って降り立ちます。

       それから「セーラーヴィーナス様」は、家臣達の方に振り向き、四戦士に目で合図します…「…『みんな、分かってるわね?』「…『マジ?』「…『ホントにアレやんの?』「…『ちょっと照れるなぁ…』「…『私はやるわ。一応主役だし…』

       「…『じゃいくわよっ! ハイっ、ポ〜〜ズっ!』しゃきーんっ!(←5人でポーズ…)。

       「…『今度は一人ずつ! んじゃジュピターからぁ!』

       「…『ハイっ、ポ〜ズ!』(←しゅぱっ!)「…『ハイっ、ポ〜ズ!』(←しゅぱっ!)「…『ハイっ、ポ〜ズ!』(←しゅぱっ!)「…『ハイっ、ポ〜ズ!』(←しゅぱっ!)「…『ハイっ、ポ〜ズ!』(←しゅぱっ!)

       「…『最後にもっかい全員でぇ!…ハイっ、ポ〜ズっ!』。しゃきーんっ!(←再び5人でポーズ…)。「…『もいっちょオマケに正面からぁ! ハイっ、ポ〜ズっ!』しゃきーんっ!(←今度はアングルを変えて…)。

       妖魔:「○×□△!…『えっと…そろそろおっぱじめてもいいっスか?…』…てな訳で、記念すべき、初の五人勢揃いイベントも無事終了し、『エリマキトカゲ妖魔』が攻撃を仕掛けようとした瞬間、いきなり「セーラーヴィーナス様」が戦列を離れて走り出します。で、ダーク陣営がすかさず技を放ちますが、「セーラーヴィーナス様」は側転しながらそれをおかわしになり、マーズもその後に続きます。

       「セーラーヴィーナス様」は、敵の注意をご自分にお引き付けあそばすと、どうした事か、すたこらさっさとお逃げ出しあそばします。ジェダイトくんがすかさず妖魔に「追えっ!」と指示を出します。見ると、「セーラーヴィーナス様」は体育館のロッカールームに向かっておられます(←走りながら後ろを振り向いて、妖魔が追って来るのを確認する姿がお茶目です)

       するとマーズが、「みんな! あとをお願い!」とそのあとを追います。「わかった!」

       更にそのあとをネフライトとジェダイトくんが追おうとすると、すかさずマーキュリーとジュピターが「ふっ!」(←この空中回転の瞬間、画面を一時停止してコマ送りすると、マーキュリー扮するスタントのお姉さんの顔が見れるぞっ! よいこのみんなが見たら、泣いちゃうかもしんないぞっ!)「ふっ!」(←この空中回転の瞬間、画面を一時停止してコマ送りすると、ジュピター扮するスタントのお姉さんの顔が見れるぞっ! でもこっちは、あんまし本人と区別がつかないぞっ!)ジャンプしてその前に立ちはだかり、「行かせないよ!」。ネフライト:「キサマらぁ…!」ここで両陣営は二手に分かれてバトルを開始します…(←て言うか、せっかくやっと五人揃ったのに、五人で一緒に戦わないんか?!)。

 

 ★  ★  ★  ★   CMタイム― ★  ★  ★  ★  

 

       で、まずは「セーラーヴィーナス様」…。

       礼拝堂まで「たーっ! たーっ!」と、バク転でお越しあそばしました。ナニげに今日は、動きにキレがあります…どうやらお体の調子がお宜しいようで、前回とは見違えるようで御座います。なので、前回のような『キツネさん、お願いキッス』も無しで、いきなり『セーラーヴィーナス様ビーム』をお放ちあそばします。ところが、やはりそれも妖魔に弾き返されてしまい、逆に妖魔が剣先から放ったビームを「うっ!…」マトモにお食らいあそばされ、「…あっ!」と床にお倒れになってしまいます(←あっ…その向こうに、神父さんが倒れて寝てるっ!…神父さんの寝言⇒「……『ジョン…ホラホラ、サンポニイク、ジカンデスヨ〜…ムニャムニャ…』)。

       そこへマーズが駆けつけ、「!…プリンセス!!」と言うと、高速早送り側転移動で妖魔を追い越し(←あっ…イスの上に、信者さん達が倒れて寝てるっ!…信者さんの寝言⇒「……『神父さん…日本語って、難しいですか?…ムニャムニャ…』、マーズは「セーラーヴィーナス様」の前に立ちはだかります(←前回とは逆の立場になりましたな)。

       「セーラーヴィーナス様」は、その隙にお立ちになり、二人は、妖魔の放ったビームを側転しながらかわします。そして二人が並び立つと、ナンとマーズが、「プリンセス、同時に攻撃して!」と、恐れ多くも「セーラーヴィーナス様」向かって指示を出しちゃってます。で、言われた「セーラーヴィーナス様」の方も、意外と素直におうなずきあそばされました(←普段は仲悪いですが、さすがに戦いにまで私情は持ち込みません…戦士の鏡です

       で、二人は軽やかなステップでターンして体を入れ替え、お互いに肩を組むように手を掛け合い、「セーラーヴィーナス様」が左手で『キツネさん、お願いキッス』をすると、マーズもそれに倣って右手で『キツネさん、お願いキッス』をします(←これは、ここ一番で『キメルわよっ!』って時の『おまじない』ですかね?)。

       ※ 実は、あとで知ったのだが、「美少女戦士セーラームーン(東映公式)」「Act.11バックナンバー」によると(↓)

みるみる成長…といえば、われらがセーラー戦士たちの顔も、みるみる変わってます。
3ヶ月ぶりに特写して、上の写真も一新しましたが、3ヶ月ぶりに判明した事実。↓

沢井@セーラームーン「えっ、あのポーズもこのポーズも、じつはキツネさん?」
彩木@振り付け仮面S「そう! キツネさんは、すべての基本よ!

というわけで、セーラー戦士のポーズを決めるには、まずキツネさんのマスターから!
(※ 正確には「ウサギさん」)

       ※ つまり、あれは『キツネさん』ではなく、密かに『ウサギさん』だったのだっ! つまりあの『キツネさんお願いキッス』は、実は『本当のプリンセスお願いキッス』だったと言うコトになる。

       で、二人はその場でもう一度軽やかなステップでターンしながら離れると、マーズが必殺技の構えを取り(←今日はどっちを出すんだ?! この時点での構えは「妖魔退散」「悪霊退散」も一緒なので、どっちもあるぞっ!)、一方の「セーラーヴィーナス様」「たーっ!」『セーラーヴィーナス様ジャーンプっ!』で妖魔の頭上を跳び越して(←この空中回転の瞬間、画面を一時停止してコマ送りすると、「セーラーヴィーナス様」扮するスタントのお姉さんのご尊顔が拝借できるぞっ! よいこのみんなが見たら、間違いなく泣いちゃうぞっ!)、挟み撃ちの体制に入ります。狭い通路内なので逃げ場がないため、妖魔は左右を気にしてうろたえております。

       すると、マーズが『完璧なウィンク』「セーラーヴィーナス様」に合図を送り、「セーラーヴィーナス様」『ぎこちないウィンク』でそれに応えます。次の瞬間、マーズが「妖魔〜退散っ!!」(←やっぱこっちかっ! やっぱワシが睨んだ通り、教会じゃ御札が効かないんだっ!)「セーラーヴィーナス様」「ヴィーナス…ラブ・ミー・チェーンっ!!」(←おおっ! こちらはさすがに、ここで取って置きの必殺技を初披露だっ!…でも、ナニげにこの技名って…日本語に訳すとどういう意味になるんでしょうかね?⇒Venus love me chain. ;ヴィーナスは、私をチェーンで愛しています。;ヴィーナス、私をチェーンで愛して。』??…どなたか、英語に堪能な方にご教授願えると、非常に有り難いです…)

       何はともあれ、前回は散々苦労したこの『エリマキトカゲ妖魔』に、やっと雪辱を果たす事ができた二人なのでありました。「……『フッ、体調さえよければこんなもんよ』「……『フッ、当たりさえすれば「妖魔退散」で十分よ』二人は、満足そうにお互いの顔を見ます。

        ★  ★  ★  ★  

       一方こちらは、体育館チーム…。

       「ハァッ!」。ジェダイトくんとネフライトの、息の合った『ダブル四天王ビーム』(←仮称)をマトモに食らって、セーラーチームはまたしてもと床に倒されております。なんだかんだ言っても、さすがに四天王二人が相手ですからねぇ…(←普段ヒーローモノで、幹部クラスが二人同時に出て来て戦うなんて、ワシの知る限りでは、ちょっと見た記憶がありません。ネフライト:「フンッ、…しょせんキサマらなど、我らの相手ではない」(←おおっ! 「我ら」って言ってるっ! すっかり仲良しだぁっ!)

       するとこちらは、マーキュリーが指揮を取り、「パワーを一ヶ所に集中しよう…あそこへ…」「うん!」。どうやら狙いをネフライト一本に絞って、つまりどっちかって言うと弱そうな方(←ジェダイトくん)は放っといて、三人同時攻撃をする事に決まりました。「マーキュリー、アクア〜!」「しゅーぷりーむ!」「ムーントワイライ〜ト…フラッシュ!」びびびびっっ…! ネフライト:「うっ!…ふあっ!……フッフッフッフ…」(←ちょっとヨロけただけで、ぜんぜん効いてません)。さすが、こちらの三人は戦士としての自覚がイマイチなだけに、いざとなっても息が合いませんな…(←って前にも似たようなシーンなかったけ? ま、いっか…)。

       「え…?」「ん…?」「…あれ?!」「チョットどこ狙った?!」「ここ…」(←左肩を指す)。「!…」「うん、ここ!」(←左肩を指す)。「え?!…ここじゃないの?!」(←頭を指す)。四天王が迫って来ます。「もう、ここだって!」(←左肩を指す)。「ぅ、わかったっ!」「頼むよ?!」「うんっ!」

       ♪ちゃららららぁ〜ん、ちゃ・ら・ら・ら・ら・ちゃーんちゃーん…♪(←BGM「セーラー戦士の戦い」。「DJムーン1」より)。「しゅーぷりーむ!」「マーキュリーアクア〜」「ムーントワイライ〜ト」「ミースト!」「フラッシュ!」「さんだあ!」びびびびっっ…! ネフライト:「うわぁっ!…うっ!」(←今度は効いてます。これを横で見てるジェダイトくんの『おめめパチクリ』が笑えます)。「う゛っ…!」どたっ!(←床に倒れました)。

       今度はセーラー戦士の方が、ネフライトにトドメを刺さんと歩み寄ります。ネフライト:「こんのぉ〜…」(←キミ、狙われるだけあって、けっこう打たれ強いんだね?)。すると、一方のジェダイトくんが、完全にシカトされて面白くないのか、「まあいい! エナジーは手に入った!」と言って、マントばさぁ〜っ!とネフライトを連れて退却してしまいました(←って、ええっ!? 今、空間移動で消えてったぞっ! キミら、『徒歩でお帰り組』じゃなかったのか?! ナニげにクイン・メタリアの影響でしょうか? ダーク・キングダム陣営もバージョン・アップが図られてる様子ですな)。

       「…え?…」…さあ、とにかく、早く礼拝堂の二人の応援に行かなきゃ!…ところが、セーラームーンは後ろを振り向き、舞台上に倒れてる地場衛の方に目をやります…「……」

        ★  ★  ★  ★  

       こちら、礼拝堂チーム…。

       こっちの方が先に妖魔を倒してたはずなのですが、二人はまだその場におります(←こっちはこっちで、体育館チームの応援に行かなくていいんスか? 実写版は、ナニげに「放置プレイ」が満載ですな…)。ところが、マーズはつかつかと「セーラーヴィーナス様」に歩み寄ると(←ヒールの音が響くねぇ…)「出てこないでって言ったはずよ!」と、ナンと、戦い終わった途端にまたケンカを始めちゃいました。

       「…守るのはこっちよ」「その必要はないって言ったでしょ?」「あたしが来なければ危なかったじゃない」(←おおっ! 上から見下ろすような態度っ!)「関係ないわっ、アナタはどんな時もセーラームーン達と一緒にいなきゃダメ!」(←あのぉ…、でしたら今…、ナニげに向こうの体育館チームの様子がどうなってんのか、気になりませんか?)「!?」「プリンセスとしての命令よ、いいわね?」。そう言うと、「セーラーヴィーナス様」は、さっさとその場をお立ち去りあそばしてしまいました(←ヒールの音が響くねぇ…)「……『ちっ、エラそーに…!』

        ★  ★  ★  ★  

       こちら、体育館チーム…。

       舞台の上に倒れてる地場衛は、意識がないにも関わらず、しっかりと陽菜さんの手を握り締めております…。「うさぎっ、これはさ、ほら…『て言うか、女の方、トドメ刺しとく?』…」「…『やるなら今よ?「…『確かにそれも』…いいなぁ…『でも、取り敢えず』…人を好きになるって…いいコトなんだよね…」「…うん…『で? どーすんの?』「…『やるよね?』(←いつものように、無言でうなずく…)。

       するとセーラームーンは、倒れてる二人の前にひざまずき、ナンと、スティックも使わずに、両手をかざしただけで光を放ち、「……『別れろ〜別れろ〜…』と呪いをかけ、もとい、二人を回復させてます。これにはマーキュリーもジュピターも「!…」「!…」とびっくりです(←セーラームーンのパワーに驚いてるのか、恋敵の「カノジョ」まで助けてるコトに驚いてるのかは不明…)。いずれにせよ、セーラームーンの中で、何かが吹っ切れ、何かが変わり始めているのでしょうか? おそらくセーラームーンは、手を握り合って倒れてる二人を見て、地場衛が、妖魔に襲われても命がけで彼女を守ろうとしたコト、それだけこの二人が愛し合ってるというその姿(←あくまでセーラームーン目線)に、心を打たれたんでしょうな。

       セーラームーンは、地場衛と陽菜さんの意識が戻り始めたのを見て、優しく微笑みます…。

        ★  ★  ★  ★  

       で、その地場衛が目を覚まし、「陽菜っ」と彼女を起こします…。

       地場衛は体を起こして辺りを見回しますが、そこにはもう、既にセーラームーン達や妖魔の姿はありません…。

       彼が彼女を連れて礼拝堂の方に戻ってみると、倒れていた信者さん達が次々と意識を回復して立ち上がっております…。神父さんも起き上がります…「……『ジョン!…モウ、ダレニモ、ワタサナイヨ…!』

       地場衛はその様子を見て、「…『そうか、セーラームーン達が勝って、オレ達は助けられたんだな…』という事を、無言のうちに確認します。しかし陽菜さんの方は、当然、ナニが何やら全く事態を飲み込めてない様子です…(←ってそりゃそうだよね? ここは地場くんも、黙ってすっトボケとくしかないわな…

        ★  ★  ★  ★  

       その晩の「聖十番教会」…。

       表門の前で、レイちゃんと神父さんが、犬の飼い主が見つかったので、そのお見送りをしてます(←暗くてよく分かりにくいですが、レイちゃんの着てる服が同じなので、これはその日の晩です)

       飼い主のご老人:「よかったねぇクラリス?…」…そして、そのお孫さんの女の子:「ありがとぉ…」。…く、クラリス?!って、メス?!…これって、一体どっちが間違ってんのか知りませんが、いずれにせよ、よくあのポスターで、その日のうちに飼い主が見つかりましたな…「…『ちっ、太郎の飼い主、見つかっちまったか…わざとテキトーに書いといたのに…』。美奈子:『あたしもよ…リッキー…』。神父さん:『ワタシモ、ジツハ、ミサデハ、ダレニモ、ハナシマセンデシタ…。ジョ〜ン…!』。飼い主のご老人は、レイちゃんと美奈子が買って来たドッグフードを、折りたたみ式カートに載せてお持ち帰りです(←エサ代くらい払ったんだろうな…)。

       しかし、レイちゃんは、今日の「セーラーヴィーナス様」のお言葉を思い出しております…⇒(「アナタはどんな時もセーラームーン達と一緒にいなきゃダメ! プリンセスとしての命令よ」「…(心の声→)プリンセスならどうして、あんな目立つ形で乗り込んできたんだろう?…『まあ、ただの目立ちたがりには違いないけど』…まるで…自分が囮みたいな…」。このように、レイちゃんが抱く鋭い疑問によって、徐々に、美奈子の秘密にスポットライトが当てられていく訳ですな。

        ★  ★  ★  ★  

       こちら、その目立ちたがり陣営…。

       美奈子の履いているスカートと靴下が、「十番町掲示板」でポスターを貼ってた時と同じですから、まだそれから日付が変わってませんな。

       「また移動かぁ…敵を引き付けながら逃げるっていうのも、大変だなあ」「そうね、でも、セーラームーンを見てると、そんなに長くはかからないかも…」「ああ…だと、いいんだが…」「その時…、マーズがなんて言うか…たのしみ!」。レイちゃんが睨んだ通り、美奈子サイドはやはり囮的な行動を取っているようですな。

       「美奈子?」「?」「キミが親しい人間を作らないのは、使命のためじゃない…」「…」「誰も…悲しませたく…ないから…」「…」「美奈子…」「…あと…半年…か…」…ってナニが??放送期間の話?(←ンな訳ねーだろっ!)。

       このシーンのアルテミィ〜スのセリフによって、かなり、美奈子の秘密のベールが剥されて来ましたな…。

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       こちら月野邸では…。

       うさぎちゃんが、何か吹っ切れたように、せっせとマフラーを編んでおります(←て言うか、おそろしく進んでますな)。そしてうさぎちゃんは、ふと手を止めると、「…(心の声→)人を好きになるって…いいコトなんだよね…」。これは、自分の幸せよりも他人の幸せを願う…という、セーラームーン本来の『属性』的なものが目覚め始めてきてる、っていうコトなんですかね? おそらく、さっきの美奈子も、その事を言ってたんでしょうな。

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       一方、こちらダーク・キングダムでは…。

       いつになく、ナニやらただならぬ雰囲気ですが…。ベリル様:「……」。ジェダイト:「……」。ネフライト:「……」。クンツァイト:「……」

       ベリル様:「…感じる…クイン・メタリアの力を…」。すると、ベリル様の背後で何か凄い音がし、ベリル様が振り向くと、どこからともなくドス黒い風が吹き込んできます。クンツァイト:「…闇の扉…!」。ベリル様:「…これこそ、クイン・メタリアのもとへ続く扉!…」

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       次回は、そんな危機感など、完全に何処吹く風の、日本中の若い連中が浮き足立つ、バレンタイン話だっ!

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       セーラームーン:うさぎちゃん(沢井美優さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(沢井美優さん編)▼】

       マーキュリー:亜美ちゃん(浜千咲(現・泉里香)さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(浜千咲(現・泉里香)さん編)▼】

       マーズ:レイちゃん(北川景子さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(北川景子さん編)▼】

       ジュピター:まこちゃん(安座間美優さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(安座間美優さん編)▼】

       ヴィーナス:美奈子(小松彩夏さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(小松彩夏さん編)▼】

       ルナ(声・潘 恵子さん):「」『』

       アルテミィ〜ス(声・山口勝平さん):「」。『』。

       その他:「」『』

[2009年2月7日(土)初稿 トモロー]


Act.19:うさぎちゃんのバレンタイン編

 

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     今回レビューしたAct.18は、「美少女戦士セーラームーン DVD 第5巻」(バンダイビジュアル)に収録されております(↓)

 

DVD第5巻 作品本編(4話収録)

 

Act.17 Act.18 Act.19 Act.20 

毎回映像特典(10分)

 

「セーラームーン」におしおきよ 沢井美優安座間美優@

Act.18 ゲストキャスト

 

日下陽菜:

菊池先生:

神父:

 

松下萌子

松井涼子

ビクター・カサレ

齋藤祐磨

渡辺利音

松下萌子オフィシャルウェブサイト▼

松井涼子オフィシャルブログ▼

 

セーラー戦士アクション:

妖魔アクション:

今村ゆり子

高井麻衣

村岡弘之
今吉 渉
伊藤由紀子

マッスルミュージカルオフィシャルWEBサイト▼

G-Rocketsの公式サイト▼

ジャパンアクションエンタープライズ公式サイト▼
ジャパンアクションエンタープライズ公式サイト▼
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