―実写版セーラームーンを検証する―
Act.5:亜美ちゃんの友達ごっこ編――
★ 本稿は、2003年11月1日(土)にTBS系列各局で朝7:30〜8:00に放送された、「美少女戦士セーラームーン」(実写版)第5話の感想記(DVD鑑賞レビュー)です。
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今回のオープニング前のセーラー解説は亜美ちゃん:「仲間になる事に抵抗感を持っていたレイさんだけど、月野さんのペースに巻き込まれて、協力して妖魔を倒す事ができました」(←そうかっ! 「月野さん」のペースに巻き込まれただけだったのかっ! 余計な深読みは禁物だった…くわばらくわばら…)…「…三人でいるのは、ナンとなく嬉しくて…」…本人のナレーションに被さって、ソフト・フォーカスの映像の中…、朝、ベッドで目を覚まし…、ちょっと眠そうに目をこすりながら、上体を起し、「あぁぁ〜」と伸びを入れ(←手の角度は、右手側をやや上にして水平に…)、普段から規則正しい生活をしてるので、目覚ましも必要なく、さわやかにお目覚め…(←ひょっとして休日?)…「私は、初めて友達って呼べる人達と、一緒にいるのかもしれません…」。ベッドの横に、写真立てが置いてあり、そこには、三人が仲良く並んで写ってる写真が一枚…。
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それにしても、この「生写真」は妙に生々しいですな…。本当に実生活の中で写されたかのような…。この三人の、この表情の普通っぽさは、まるで我々一般人が普通に写真に納まる時の「それ」そのもの…。彼女達の中の人はみんなモデルさんなので、役者としての演技は素人でも、写真カメラに向かって笑顔を作るのはそれなりにプロのはず…だとすると、このように役になりきって、しかもごく普通の表情の笑顔で「劇中の生写真」に納まるのは、想像以上に逆に至難の業なのでは?…うさぎちゃんはともかく、亜美ちゃんとレイちゃんは、このように友達と写真を撮る事自体きっと初めてなんだろうな、という感じまで伝わってきます(←特に亜美ちゃんの表情は、その辺が筆舌に尽せぬほど絶妙です)…そして、ナニげに三人とも制服姿なので、前回レイちゃんが打ち解けてから、数日が経過した中で撮られているという事も分かります(←前回は土曜で、みんな私服でしたから…「♪ラァーラァーサタディーサタディナ〜イ、サタディナ〜イ、サタディナ〜イ…♪」)。
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…水色のパジャマの上に白のカーディガンを着て…、一人で優雅にモーニング・ティーを入れ(←「はーぶ・ちー」ってヤツですか?)…、オーブンからトーストを出し……って、アイドルのイメージ・ビデオかよっ!(←でもワシ、そういうのって買った事ないけど、本当にあるんならコレは欲しいです)(※ちなみにCD「恋ソル」は買いました…2曲ともセリフがサイコーです)。
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キッチンの壁には、ホワイトボードが掛けてあり、「おはよう 急患なので 病院行って来ます 今度の模擬テスト、期待してますね ママより」と書かれております…(←こう言っちゃナンですが、文面はさて置き、有名なお医者さんという割りに、そのような知性を感じさせる達筆さは感じられませんな…頭がイイからって必ずしも字が上手いとは限りませんが、少なくともこの筆跡は普段から字を書き慣れてる人のそれではない…書体にスピードがなく、習字の心得もない…これは一字一字ゆっくり書かれてる…だからワープロ・フォントで言うゴシック体に近くなる…普段から(特に仕事などで忙しく)字を書き慣れてる人はもっと明朝体に近くなる…)。しかし、このようなボードがあるという事は、この親子はこういうすれ違いの生活が多いという事なんでしょうな…(←やっぱそのせいで、旦那さんとも離婚もしてるんでしょうかね?)。
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亜美ちゃんはトーストにバター(←マーガリンか?…って、ンなこたどーでもよかろうがっ!)を塗りながら、ラジオを聴いております。「さてぇ〜今日の星占いです。え〜、まずはわたくしの星座、乙女座から…」…ここで亜美ちゃんは、ふとラジオの方に顔を向けます…「おお〜っ! 友人関係に要注意っ!」…(←ちなみに亜美ちゃんが聴いてるのは「FM」で、周波数が「77.7」MHzとなっております…これは色んな地方局で使われてる周波数ですが、これが麻布十番のある地区だと何て局になるのかはちょっと分かりません(←おそらく架空の局でしょうが…)…きっと亜美ちゃんは、普段は「77.1MHz」の「放送大学ラジオ」を聴いてて、時々気分転換にチョイとこれに合わせる、というコトに違いない…きっと愛野美奈子の曲もそれで聴いてたんだな)…「…あなたが思っているほど、友達との友情は強くないかも!…ん〜〜、思い切って再確認してみましょう!」…とか言われちゃって、「…『縁起でもないコト言わないでよっ、私は非論理的な占いなんて信じないんだからっ、ぷ〜んっ!』」と思わずふくれっ面…(←かわいい〜っ。ちなみにトーストに塗ってたのはブルーベリージャムのようですな…って食ったことねーけど…)…「それでは順番にまいりましょう…」(←お〜い、ついでにワシの星座も聞かせてくれ〜!ってワシ、自分が何座か知らんけど…)。
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亜美ちゃんは「乙女座」なんですね(←ってワシ、乙女座がどういうモンかも知らんけど…)…と思って、ナニげにセーラー戦士の公式資料を、原作「美少女戦士セーラームーン (10) (講談社コミックスなかよし)」(←旧版コミックス)で紐解いてみましたところ…(↓)
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水野亜美(セーラーマーキュリー)
1.
Birthday:9月10日(←おおっ、ワシにとっての唯一のアイドル、斉藤由貴と一緒だっ!)
2.
星座:乙女座
3.
血液型:A型(←おおっ、ワシと一緒だっ!)
4.
好きな色:水色
5.
趣味:読書・チェス
6.
好物:サンドイッチ」…(←ふんふん…まあ、どれも大方想像通りやね…。で…)
7.
キライなもの:はまち(←はまち?…はまち〜い?!)(←ナンでも理由は、『ぶりっこは嫌い、の暗喩』と言うコトらしいが…)(←※ひょっとしてこれが改名の理由だったのか?…って、ンな訳ないか…)。
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…で、メガネケースからメガネを取り出し、鏡を見ながらそれをかけ、ニッコリ笑ってさあお出かけっ! やっぱり今日は休日だったようですね…。
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私服姿で、いつものように亜美ちゃんスタイルで手提げを持ち、公園の散歩道を歩きながら木漏れ日を見渡し、「…『いいお天気っ…』」といった感じで清々しく歩いております…。
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ふと、目の前の足元にかな〜り大きなくぼみを発見…。しかも思いっきり雨水(?)が溜まっております…なぜ公園の散歩道にこげなモノが??…どうやらこれは、ジュラシック・パークから逃げたティラノサウルスの足跡のようですな…あまりにもわざとらしくて、それ以外に正当な理由が考えられません。亜美ちゃんは一瞬立ち止まって考えますが、すぐ笑顔になり、「…『よ〜し、飛び越えちゃえ…』」という感じで、「…『誰も見てない…よね…』」と左右を見回してから2、3歩下がり、助走をつけて『亜美ちゃんジャ〜ンプっ!』。きれいに着地も決めてニッコリ(←かわいい〜っ)。…ところで、ナニげにこのシーンの、『亜美ちゃん、「水」溜りを飛び越す』…というのが、今回のテーマなんスかね?
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すると突然、「そうそう、そういう子ウザいんだよねぇ〜!」などと言ってる女の子の声が…「…『えっ?…』」という感じで前を見ると、「ホントありえないよねぇ〜!」、「勝手に友達ヅラするなっつ〜のぉ!」…ナニやらテレビの街角インタビューみたいので、女子中学生だか女子高生だか2名が、レポーターsさんだか女子アナさんだかからインタビューされております。レポーターさん:「本当はその子はどう思ってんのかな?」。「本人はぜんぜん気付いてないっぽいんだよねぇ」、「この前もさぁ、ウチらが話してたとき」、「あ〜そうそう! いきなり入ってきてねぇ?」、「そう〜っ! ムカつくよねぇ〜!」、「ウッザァ〜い!」(←そう言うオマエらは、休日だってのに制服なんぞ着てそこでナニやってんだ? 二人の制服が違うってコトは部活じゃねーよな? え? どーなんだ? 言ってみろこのヤロウ!)(←…ちなみにテレビで他人の悪口を言う時は、顔にモザイク入れてもらって声も変えてもらった方がいいですよぉ〜…)。一方、その様子を見てた亜美ちゃんは、「……『勝手に友達ヅラ……それってもしかして……。…それはそうと、この人達…揃いも揃って、今日は補習か追試かしら…』」。
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ところで、ナニげにこのインタビューは、ナンと着地した亜美ちゃんの目と鼻の先で行われておりました…普通なら恐竜の足跡に気付く前にコッチに気をとられて、思いっきり穴にはまって泥まみれになるとこだったんじゃ?…亜美ちゃんはかなりのド近眼なんでしょうか?
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こちらはクラウンの受付…。
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受付では例のカメ野郎が、水槽のカメに、「おい、今度散歩行こうな?…うふっ…」と、ニヤつきながら話しかけてます…。その時、入り口の自動ドアがウィ〜〜ンと開いてご来客…するとカメ野郎は途端に無表情になり、そっけなく「…いらっしゃい…」と、カウンターにベタァ〜っともたれかかったまま水槽越しに言ってのけます(←経営難だと求人広告もバカにならないので、こんなのでも安易にクビに出来ないのが口惜しいですが、時給だけは下げさすよう経営者にチクってやろうと思います)…入って来たお客さんは亜美ちゃんです…それでも亜美ちゃんは、「こんにちはっ!」と明るい笑顔で応え(←見習えっ!)、年間パスを見せて通りすぎて行きます…。
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するとカメ野郎は、「今日一人?」「!」「ケンカでもしたの?」などと、「キサマ誰に向かって口きいとんのじゃボケ〜っ!」的な余計なコトをヌカシやがります。亜美ちゃんは立ち止まると、動揺を隠すように背を向けたまま、「えっ…いいえ、待ち合わせをしてるんですっ…『やだ、私達を普段から見慣れてるこの人まで急にナニ言い出すの!?』」と、懸命に声の笑顔を取り繕って返事をします。それを聞いてカメ野郎は、「ふ〜ん、そうなんだ…」と、すぐにまたカウンターにもたれ、「なあカメキチ? 行こうなっ?…うふっ…」と、とっととカメのご機嫌取りに舞い戻ります。
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すると亜美ちゃんが「あのう…」と戻って来て、「仲、悪そうに見えますか?」と、身を乗り出すようにしてカメ野郎に聞いちゃってます(←見ろっ、亜美ちゃん暗くなっちゃったじゃないか!)(←しかもキサマ、聞かれて唖然として答えられねーくらいなら、ナンで根拠もなく「ケンカ」とか言ったんだバカヤロウ!今日は友達ネタはタブーの日なんだよっ!自分が出てないトコの台本くらい読んどけっ!)。
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…そして亜美ちゃんナレーション:「…私は…初めて友達と呼べる人達と…一緒にぃ……『いるのでしょうか…?』」。…ちなみにカメの名前は「カメキチ」だそうです…。
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ここでオープニング…って、オープニングまだやってなかったのね? すっかり忘れてました…それにしてもこのオープニングは何度見ても飽きない、秀逸ですねぇ…。
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一人ぽつんとルナカラで待つ亜美ちゃん…。
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テーブルのイスに腰掛け、ちょっと手持ち無沙汰な感じで、「…はぁ…『遅いなぁ…ただでさえ今日はテンション下がるコトばかりなのに…』」とタメ息をついております。ナニげに部屋の壁には、鏡の横に写真がたくさん貼り付けられてます…亜美ちゃんはそれに目をやると、おもむろに立ち上がり、そのうちの、三人が写ってる一枚が斜めに傾けて貼ってあるのを、真っ直ぐに直して、それをじっと見つめています…まるで、「……『私達…本当の友達だよね…』」と語りかけてるかのようです…。
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ちなみに写真は全部で22枚…。ほとんど三人が一緒に写ってて、うさぎちゃんのソロが3枚、亜美ちゃんとレイちゃんのソロが2枚ずつ…全部制服姿で、これは明らかに、同じ日に同じ場所で一気に撮ったものですな…。今亜美ちゃんが傾きを直した写真は、亜美ちゃんの部屋にあったのと似てますが違います…亜美ちゃんちのはうさぎちゃんの手が『パー』で、こっちは『チョキ』です…亜美ちゃんの部屋にあった写真はここにはありません…同じような写真が何枚もありますが全て違います。おそらくうさぎちゃんが、『そうだっ、みんなで記念撮影しようっ!』とか言い出して、そのためにわざわざ25枚撮りの使いきりカメラを買って…それで、各自お気に入りのを一枚ずつ持ち帰り、残った22枚をここに貼ってるんですな…。そしてこの写真のシャッターを押してるのは間違いなくルナです。ここには三人以外誰も写ってませんから、そんな写真を25枚も一気に撮って、なおかつ自分が一枚も写らないでいられるのはルナしかいません。最初亜美ちゃんちにあった一枚を見ただけでは気付かなかったのですが、あの写真が妙に生々しく感じられたのは、実はそのせいもあったんですな…。つまりここには、存在そのものが非現実的であるルナが写ってないばかりか、ナニげに彼女達の変身アイテムも写ってないんですよ…。画面上では、これらの写真を全て細部までハッキリと確認する事は出来ないのですが、いつも胸元から見えてるうさぎちゃんのペンダント(←変身ブローチ)も、亜美ちゃんとレイちゃんが左手につけてる変身ブレスレットも…一切見えないんです…身に着けてるのかもしれないんだけど、ハッキリそれと確認できる写真はない…少なくとも画面上でアップにされたものの中には一枚もない…まるでわざとそうしてるみたいに…つまり、『戦士だから一緒にいるんじゃないよっ!』と言ってるみたいに…。
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するとそこへ、入り口のドアがバタッと勢いよく開けられます。「!…『あ、来たっ』」。まず入って来たのはレイちゃん、そしてそれを追いかけるようにしてうさぎちゃんが、「だからぁ!」。「はぁ…」(←うんざりしたようにタメ息…)。「とりあえず聴いてみてってばぁ!」(←MD攻撃・第2弾「レイちゃん編」か?)。「いらないって言ってるでしょ! あたしカラオケ嫌いなの…!」。
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「…『つ、月野さ…』」。
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「カラオケじゃないよ! 愛野美奈子の歌が入ってるの!」。
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「…『レイさ…』」。
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「聴けば絶対好きになるからっ、お願いっ」。「…『あの…』」。「一回だけ…!」。「うさぎしつこい…!」。「だから、一回だけでいいからっ!」。「しぃつぅこぉいっ!『聴いたら次は歌えって言うに決まってるわよ!』」。「う〜〜ん…」。
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「『今よっ!…』月野さんっ!…」。
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「あぁ〜っ、亜美ちゃんまだ月野さんなんて言ってる…」。
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「えぇっ?!」。
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「レイちゃんなんてねっ、いきなり呼び捨てなんだよぉ!」。「…『ふ〜んだ!』」(←ナニげに楽しそう…)。「亜美ちゃんもさっ、月野さんっ!なんてやめようよっ、ナンか友達じゃないみたい」(←どっかーんっ!)。「…!」。「いいじゃない、呼び方なんて、どうでも…『大事なのは中身よ!』」。「えぇ〜? けっこう重要だと思うけどな(←ちゅどーんっ!!)(←ミーハーとは、常に『形から入る』ものなのだ…)…とにかくっ、レイちゃんもこれを聴いて! ねっ? 亜美ちゃんもすすめてよぉ…」(←まるで自覚も悪気もなしっ!)。
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「!…『え、あ…、暗記する時この人の声が…』」。
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「いいってばぁ…」。「ぜったい好きになるからっ!」。「うるさい…」。「人気ナンバー・ワンなんだよっ?」。「いらない…」。「う〜〜んんん…」(←だだっこ…)。
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「……」(←本音でズケズケ言い合う二人の顔を交互に見比べて…めっちゃしょんぼり…)…「……『私も…本当はそれほどファンじゃないって言った方がいいのかな…』」。
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なるほど…名前の呼び方…ですか…。これに関しては今までのところ、実写版最大のツッコミどころの一つだった訳ですが、それを散々ツッコまれてきた本人自らが、ついにツッコンでしまった訳なのですな…。
1.
振り返ってみるに、うさぎちゃんはAct.2において、「別世界の人」だった「水野さん」のコトを、愛野美奈子をきっかけに親近感を抱き、その場ですぐに「亜美ちゃんっ」と言い換えてました。その際、「私のことも、うさぎって呼んでよっ」とも言ってたのですが、それにも関わらず、その亜美ちゃんは現在に至るまで、ずっと「月野さん」と呼び続けてきた訳です。
2.
さらにAct.3において、うさぎちゃんはレイちゃんに対して、いきなり初対面で「レイちゃんっ!」と呼んでましたが、これは、拾ったブレスレットに「 R E I 」としか書かれてなかったせいで、本来であれば『火野さん』と呼ぶべき過程がすっ飛んでしまったからです。そしてそのレイちゃんは、うさぎちゃんのことを、前回までは「月野さん」と呼んでたのに(←この呼び方は、単に亜美ちゃんがそう呼んでたからでしょうね)、今回はいつの間にか「うさぎ」になってて、これは、うさぎちゃんが「私のことも、うさぎって呼んでよっ」と言ってもないのに、「いきなり呼び捨て」だった、とのコトです…(←『おいっ、月野っ!』じゃなくてヨカッタね…)。
3.
ちなみにレイちゃんは、前回、亜美ちゃんのことを「水野さん」と呼んでましたが、一方の亜美ちゃんは『火野さん』ではなく、「レイさん」と呼んでました。これは、うさぎちゃんがレイちゃんの名字を聞こうともせず、終始「レイちゃん」としか言わないもんだから、それで亜美ちゃんもずっとレイちゃんの名字を知らなかったからです。だから亜美ちゃんは、うさぎちゃんと二人きりの会話の中では「レイさん」を使うしかなく、直接本人に会って話しかける前の段階で、すでに「レイさん」に慣れてしまってた、という訳です。
4.
そして、このクラウンでの三人のやり取りは、そのまま、さっき亜美ちゃんが遭遇した街角インタビューとオーバーラップしてるんですな…。つまり、学校が違うのに仲のいい二人の女の子がいて、その二人が話してる最中に、いきなり入ってきてムカつかれる「友達ヅラ」した子…そのイメージがインプットされてしまってたために、余計にうさぎちゃん達の会話に入り込めなかった亜美ちゃん…。この時のうさぎちゃんとレイちゃんは、一見、愛野美奈子を『聴け』の『聴かない』のでもめてるように見えて、実際はいかにも仲が良さそうで(←と言うより、むしろ長年の付き合いみたい)、だから亜美ちゃんの目にも、最初から、この二人が口げんかしてるようには全く映ってませんし…つまり、このような光景はすでに日常的になってたので、あの街角インタビューさえ見なけりゃ、普段なら亜美ちゃんも、こんな状況でも普通に挨拶ぐらいはすぐに出来てたはずなんです。
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それにしても、同級生を「さん」付け名字で呼び合うなんて(←男だと「くん」付け)…、ナンと初々しいと言うか…、青春の香り漂うと言うか…、思い出しますなあ〜…。そしてその「敬称」が取り払われた瞬間が、両者の人間関係が確立した瞬間でもあった訳なのですが、この実写版では、その過程を、「名前の呼び方」をモチーフに使って掘り下げていこうというコトなんですかね…。しかしこういう感覚はおそらく、人称代名詞すら無数に存在し(←わたし、わたくし、あたし、わらわ、われ、僕、オレ、ワシ、我輩、拙者、小生、それがし、朕(ちん)、おいら、おいどん、わて、あて、あたい、ミー、おれっち、ぼき、ぽっくん…等々…)、そしてそれらを、あたかも絵文字(顔文字)のごとく厳密に使い分ける、我々日本人にしか分からない感覚なんじゃないでしょうかねぇ…しみじみ…。
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クラウンからの帰り道…。
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亜美ちゃんが、一人で商店街の中をとぼとぼと歩いております…向かってる先は、自宅なのか塾なのかは分かりませんが…うつむき加減で、「…はぁ…」とタメ息をついております…今度のタメ息は落胆のタメ息ですな…ナニげに「タメ息」にも色々あるもんですなぁ…今回すでに三種類の「タメ息」が登場しております。
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すると突然、そんな亜美ちゃんの耳に、「アンタとの友情はウソだったんだよっ」などと言ってる奥さんの声が…「…『えっ、またぁ!?』」という感じで横を見ると、「一体どういうコトなの!?」(←奥さんB)、奥さんA:「ただ利用しただけだよ。友達の振りをすれば都合がよかったからねぇ…『醤油も塩もただで借りれたし…』」…ナニやら、CD・ゲーム・DVDの中古ショップの店頭モニターに、なぜかサスペンス・ドラマみたいのが流されておりました…つい立ち止まってそれに見入ってしまう亜美ちゃん…「……『このドラマ……めちゃめちゃつまらなそう…。どうせ流すならもっといいのがあるのに…実写版のAct.2とか…』」。奥さんA:「お人好しだよアンタは!…ハッハッハッハ…!」。
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すると奥さんAの笑い声が、いつしかうさぎちゃんの高笑いとシンクロし、「あははははっ! あぁ〜〜『笑った笑った…』」。「ハァッ!…月野さんっ!…『いつからOLに?…って、ここはどこ?!…』」(←きょろきょろ…)。ドラマはいつしか、『監督・脚本・主演=亜美ちゃん』による、妄想サスペンス・ドラマに…。犯人役のうさぎちゃんが、冷たく「お別れだね…」と言い、おもむろに銃を取り出して構えます…(←ナニげに凶器の銃を特定しようと鑑識に回しましたが、そもそもワシこういうの全然興味ないんで分かりませんでした…)。「ハァッ…!」。うさぎちゃんはかすかに笑うと…バンッ! 「きゃあっ!!…」。亜美ちゃんは我に返ると、風呂上りの猫のように…ぶるぶるぶるっっっ…「…気にし過ぎっ…!」…メガネを押さえながらその場を立ち去ります…。すると、高笑いして立ち尽くす奥さんAの傍には、銃で撃たれた奥さんBの死体が…こわいですねぇ、こわいですねぇ…(←淀川長治調に…)。
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さて、次に映し出されたのは本屋さんで、「あなたの友情は本物ですか? 話題騒然! 『本当の友達になれる本』 J・Pトンプソン著」という立て札が…。それを見て、ゴクリと息を飲むように見つめてる亜美ちゃん…そして店頭に山積みにされたその本は、「店長さんのおすすめ!」、「ベストセラー!!」だそうです…本の表紙にはヘッタクソなウサギとネコのイラストがわざとらしく描いてあり、さらにサブタイトルに「あなたには本当の友達がいますか?」と書かれております…。亜美ちゃんは思わずそれをさっと手に取り、ぱらりとページをめくってみます…。
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亜美ちゃんは「プロローグ」のページはすっ飛ばしてしまいましたが、ちなみにそれを、一瞬画面に映った文字だけ書き写してみると(↓)
いかないとやはり短期間で破綻してしまうでしょう。 |
以下、画面見切れ |
恋愛も同じだけれど、人間関係の基本ってお互いの間に |
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だから、「こいつのこと、俺、好きやねん」(←なぜ大阪弁に…)と思っていれ |
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相手に伝わって、いい関係を作る土台になります。 |
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でも、「うまくいくかな?この人僕の事どう思ってるかな」(←こっちは東京弁…) |
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いったら、相手の人も警戒してしまいますね。 |
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ですから、そんな「好き」や、「楽しむ」ことに自分自身が |
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とが大切だとおもうんです。 |
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友人との関わり方が「誠実」なものであれば、あるほど、 |
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ようなあたたかさや、やさしさや、力強さを味わえるように |
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られています。 |
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いつの間にか、友達は「利用できればそれでよい」という風 |
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ます。ですから、友達を利用し、自分の得だけを考え、それ |
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んに「他人」になってしまうなんとも味気のない関わり方が |
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してしまいます。 |
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(ここが見開きの真ん中の折り目) |
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「これができるから友達、これをしてくれるから友達」とい |
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ものではなく、その機能が果たせなくなるとその関係も終わっ |
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とは名ばかりで、まるで、職場の中の仕事関係のおつき合いの |
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に対してはノーと言わなければなりませんが、友として相互の |
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的であり、好意的であり続けたら、いつしか「兄弟」のような |
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なことだろうと思います。 |
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本当に辛いことは自分の家族にはなかなか言いにくく、友達と分 |
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うがホッとできることが多いかもしれません。そういう友達を |
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人は「人生の成功者」であり、祝福された人だと思います。 |
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これを見ると、著者の「J・Pトンプソン」は「男」と言う事のようですな。なぜなら(↓)
1.
ここでは、一人称が「俺」、「僕」という風に訳出されてますから、これはつまり、この本の著者が男であり、これを訳した人が当然それを前提に訳してる事を意味してます。
2.
さらに、この中には「兄弟」と言う単語がありますが、仮にこの本の原著が英語だと仮定した場合、ここで「兄弟」と訳出されてる単語も、原著に『Sister』と言う単語ではなく、『Brother』と言う単語が使われてた事を示してます。
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つまり、この本は『男の書いた友情論』というコトですから、ンなもん、『女同士の友情』の役に立つんでしょうかねぇ?
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で、ここからが本文です(↓)
第一章 |
以下、画面見切れ |
あなたは、友達とけんかしても仲直りする自信がありますか?(←いきなり第一章がこれ? 要するに、『友達を作る本』ではない、というコトか…) |
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一緒に登下校したり、遊んだり・・・いつも行動を共にしてい |
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そんな仲間の事をあなたは「本当の友達」と、胸を張って言う |
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表面だけの付き合いや、甘えあうだけの関係ではない、「本当 |
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最近の若者には多い様ですが、「友達は百人はいる」「とにかく |
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人がいますが、それはおそらく勘違いでしょう。 |
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知り合いと友達が一緒くたになっている為、相手もその人を友達 |
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ところです。 |
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友達とは、心を開けて何でも話せる相手のことをいうのです。 |
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そして何でも聞いてあげられる―そんな関係。 |
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「ケンカをする程仲が良い」という俗語(←俗諺?)がありますよね。 |
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これはつまり、本音でぶつかり合い、ケンカすることができる関係 |
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ことです。 |
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ちなにみこの本の訳者の「山田さなえ」は、パソコンで打ったデータをそのまま印刷屋に回してますな…「こと」が「事」だったり、「思う」が「おもう」だったり、その他変換がまちまちだ…おそらく、すでに海外でバカ売れしてた本だから、出版社と編集者に鬼のように急かされ、ザルのように校正もしてなかったに違いない。
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亜美ちゃんは本を手にしたまま、「……『これは…』」という感じで一度顔を上げ、再び本に視線を落とします…も、もしかして買っちゃうの?…それともIQ300パワーで一気に立ち読みしちゃう?…ちなみに「定価:本体1,000円(税別)」です(←でも、これをレジに持ってくのって、エロ本買うより勇気がいるような気がするのはワシだけでしょうか?)。
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で、あぁ〜やっぱり買っちゃったよ…。
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亜美ちゃんは自宅の自分の部屋の勉強机のイスに座って、さっそく「お友達」についてお勉強です…。
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ナニげにもう夜で、時計が「9時5分」を指してますな…おや?…それなのに、亜美ちゃんが読んでるのはまだ最初の方です。すでに「第一章」でない事は確認できますが、それ以外は遠くて全く文字が読めません。しかしページの厚みの感じからして、まだ『第二章』かそこら辺です。亜美ちゃんが着てる服もさっきのままですから、これは、ナニげに今しがた家に帰ってきたばかりですな…。つまり、今日はクラウンでみんなと会ったあと、塾があるからと言って一人で先にお別れして、ついさっきその塾から帰ってきて本を読み始めた、というコトのようです…。塾で読まなかったのは、Act.2で妖魔に襲われた教訓から、同じ轍を踏まないためですな。
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ついでに言うと、部屋に貼ってあるカレンダーが「11月」になってます。今回のAct.5の放送日は「11月1日(土)」ですから、実写版は、かなり忠実に現実世界のカレンダーとシンクロして劇中の実時間も流れてるようですな…。今まで起きた事件も、ナニげに土曜日を中心に展開してましたっけ…(←「♪ラァーラァーサタディーサタディナ〜イ…♪」ってウルサイ?)…つまり亜美ちゃんは、土日でも塾があり、みんなと会える時間は限られている…だから、一分一秒でも長くみんなと一緒にいたいから、誰よりも早くクラウンへ来て、みんなが遅いとつい『ため息』も出てしまう…。
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で、この本の訳者の「山田さなえ」のナレーションにて(←勝手にそういうコトにしました)、亜美ちゃんの読んでる内容が読み上げられます…
★
ナレーション:「食事やパーティーの席などで、一人、ぽつんとしていませんか?」…
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…亜美ちゃんは学校の屋上で一人でおにぎりを食べてるところを思い出し、ぴんっ!…「……『図星だわ…』」…
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ナレーション:「これでは、本当の友達にはなれません。みんな、いつか離れていってしまうでしょう…」…
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…「!…離れる!?…月野さん達が…」…亜美ちゃんは思わずベッドの横の写真立てに目をやります…「そんなコトっ!…でも…」…。以下、亜美ちゃんの頭の中を駆け巡る、今日一日に遭遇した疫病神ども…(↓)
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その1:「友人関係に要注意っ! あなたが思っているほど、友達との…」(←ラジオのインチキ占い)…
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その2:「ホントありえないよねぇ〜!」、「勝手に友達ヅラするなっつ〜のぉ!」(←街角インタビューの追試コンビ)…
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その3:「今日一人? ケンカでもしたの?」(←クラウンのバカガメ野郎)…
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その4:「アンタとの友情はウソだったんだよっ」(←サスペンス・ドラマの殺人奥さんA)…
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その5:「友達じゃないみたい…ないみたい…ないみたい…」(←剛速球ストレートしか投げれない我らがノーコン・エース…頼むっ、ウチにはリリーフがいないんだっ!)…。
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「ハァッ!…『このままじゃ…!』」…思わず青くなって、再び食い入るように本を読み出す亜美ちゃん…。
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ナレーション:「大丈夫です。本当の友達になるために…」(←どうすんの? ねぇ、どうすんの??)…
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…と、とにかくっ! がんばれ我らが天才少女っ!
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週明けの朝…(←『11月3日(月)』が文化の日で三連休だったので、おそらく今日は火曜です)。
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いつものように、うさぎちゃんが「!…『遅刻しちゃう〜っ!』」と走りながら校門を通過します…と思ったらいきなり、「!…『あ、いけないっ!』」と急ブレーキをかけて戻り、門の回りを掃いてる用務員のおじさんに「おはようございますっ!」と得意の90度角でご挨拶…。「おはよう…『どうせなら陸上部にでも入ったら?』」。
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下駄箱の周りには、もうすでに誰もいないので、かなりヤバそうです…うさぎちゃんが慌てて上履きに履き替えてると、「う…うぅ、うさぎっ!」と、ナニやら聞き慣れたような聞き慣れないような声が…「えっ?」と振り向くと、そこには、どうやらうさぎちゃんの遅刻タイムに合わせてずっと待ってたらしき亜美ちゃんが、さっそくお勉強の成果を試さんと、立っておりました(↓)
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【お勉強の成果 その1】:まず、ナンと言っても基本は手首の角度です⇒『誰がどう見てもペンギンに見えるようにすべし…』とトンプソン教授は書いておられます……おおっ! 亜美ちゃん完璧ですっ!
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【お勉強の成果 その2】:次はやはり発声法です⇒『普段より1オクターブ高くすべし…』とトンプソン教授は書いておられます…「うさぎっ!…『お…』おはようっ!」…おお〜っ! これも亜美ちゃんクリアーです! 「お…おはよう…。うそっ…亜美ちゃん! 名前で呼んでくれんだ!?」。「うんっ! やっぱり、友達なんだしっ! もっと打ち解けた方がいいと思ってっ!」。「えぇ? どうしちゃったの?! でもなんか嬉し〜いっ!(←はぐ〜っ!)うふっ!」…もう、うさぎちゃんのハートをガッチリキャッチ!…ワシもアレされたら、「もう絶対に離すもんかっ!」って思いますっっ!! やっぱり勇気を出してでも買うべき本だったんですねっ! うさぎちゃんに手を引かれて教室へ走る亜美ちゃん…「……『店長さん、すすめてくれてありがとう(涙)…』」…そうです…亜美ちゃん…、『走ってる時も手首の角度はキープすべし…』です。
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そして最後はやっぱり…、『打つべし! 打つべし!』。
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教室では、クラスメイト達が、朝のホームルームの始まるのを待ちつつ、思い思いに談笑してざわめいております…どうでもいいけど女子が圧倒的に多いですな…画面に映ってるだけ数えても男子は7人しかいません…一方の女子は13人…これにうさぎちゃんと亜美ちゃんを足すと、その差は2倍強…男の立場からすれば、はたから見てる分には羨ましい限りですが、まだ中学生くらいだと、コレって実際はどうなんでしょうかねぇ…こわいですねぇ、こわいですねぇ…。
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そこへ元気よく「おはようっ!」と飛び込んできたうさぎちゃん…するとクラス全員が一斉に「おはようっ!」(←男子もかよ!?)と答え、すぐにまた談笑に戻ります…次にうさぎちゃんのあとから亜美ちゃんが入って来て、思いっきり「おはよ〜っ!」…するとクラス全員がまた一斉に「おはようっ!」と答え、すぐにまた談笑に戻ります…が、再び一斉に振り向いて「ええ…?!」(←って、「ええ…?!」じゃねーだろ「ええ…?!」じゃぁ! もっと喜ばんかいっ! 特に男子っ!)。
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先生が、「突然ですがぁ? 小テスト〜っ! 赤点とった人が、今日の掃除当番で〜すっ!」とか言いながら、嬉しそうに英語の答案用紙を掲げております。…ナニげに黒板には、「塵も積もれば 山となる」という諺が書かれてます…でもコレ、ナニげに亜美ちゃんのママと筆跡が一緒ですな…。きっと、有名なお医者さんで十番町の名士なので、臨時特別講師として招かれて、一席ぶって帰られたんでしょうな…。…「塵も積もれば 山となる」…ありがたいお言葉です…でもワシの場合、「積もったところで 塵は塵」…ですけどね…。
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で、クラスの全員が「やだぁ〜っ!」とか言いながら一斉にブーイングし始めます…ところが亜美ちゃんだけは、内心「…『やったっ! 超ラッキーっ! また掃除当番しないで済んじゃうっ!』」と思ったにも関わらず、ふと周りを見回してうさぎちゃんがブーイングしてるのを見ると、一瞬考えてから意を決したように、自分もブーイングに参加します…。でも亜美ちゃん、ナニげにブーイングに心がこもってません…(←て言うか、顔が笑っちゃってるぞ〜っ! うさぎちゃんのあの不機嫌そうな顔をもっとよく見てっ! 趣旨が違っちゃってるぞ〜っ!)。そんな亜美ちゃんに、例の本の訳者ナレーションが被さります…
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ナレーション:「なにもむずかしい事も、無理する事もありません…」(←言ってるコトは特に間違ってないんだが…)…
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…すると亜美ちゃんも、「ぶぅ、ぶぅ、ぶぅ、ぶぅ…」(←そうそう、少し良くなってきたよぉ〜…)。
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お昼休み…。
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なるちゃん:「ハッ!」(←和田アキ子の「あ行」)。クラスメイトA:「い゛ぃっ!?」。クラスメイトB:「うぅ…?!」。うさぎちゃん:「えへぇ(喜)」。亜美ちゃん:「お邪魔しますっ!」(←ニッコリ)。ワシ:「かわいい〜っ!」。アンチ実写版アニメオタク:『きしょい〜っ!』。制作者サイド:『苦情は原作者の方へ…』。一般視聴者:『けっこうイイじゃん…』。こ…、こ…、こぉ〜〜…、…って、もういいや…。
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例の本の訳者ナレーション:「ただ友達と笑い合い、語り合い…」(←言ってるコトは特に間違ってないんだが…)…
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その放課後…。
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やっぱり掃除当番になっちゃったうさぎちゃん…。ところが…「まさか亜美ちゃんが赤点とるなんてねえ? 信じらんない…」。「たまにはねっ!」(←亜美ちゃんにとって、わざと間違えるのって、満点とるより難しかったでしょうねぇ…って、それはいいんだけど、亜美ちゃん…『月野さんは絶対に赤点とる』って、…確信してたんだね…)。
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例の本の訳者ナレーション:「…助け合う、それだけでいいんです…」(←言ってるコトは特に間違ってないんだが…)…
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「ねえっ、このあと私んちで、なるちゃんとパジャマ・パーティーするんだけど、亜美ちゃんも来ない?」。「…」。「あ、塾…忙しい?」。「え?…今日……」。「…」。「…うんっ! 行くっ!」。「ホントっ! やったぁっ!」。
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例の本の訳者ナレーション:「なにもむずかしい事も、無理する事もありません…」(←以下同文…)…
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火川神社…。
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「え?…亜美ちゃんが?」(←神社の境内を竹箒で掃いてるレイちゃん…)。ぽりっ、ぽりっ…「うんっ、ナンかすごい積極的で、お弁当も一緒に食べたんだよ?」(←ポップコーン樽を隠し持って頬張ってるうさぎちゃん…ぽりっ、ぽりっ…)。「ホントにぃ?」(←ナニげに、亜美ちゃんの屋上ランチとか、その辺のコトはもう知ってるんですな…)。
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「ねえ、そいでそいでさっ、今日パジャマ・パーティーすることになったんだけどっ、レイちゃんも来ない?」(←だからパジャマ・パーティーってなんなの?)。「うさぎの学校の子で集まるんでしょ? どうしてあたしが?」。「友達増えた方が楽しいじゃん!」。「増えればいいってもんじゃないわよ…『もーらいっ!』」(←ぽりっ…)。「!『あ、パーティーに来ないんならダメ〜っ!』」。「亜美ちゃんだってそうだと思うけど…」。「だからっ、亜美ちゃん変わったんだって! これでなるちゃん達とも仲良くなったら、もっと楽しくなりそうっ!」(←ぽりっ、ぽりっ…)。「……『どうでもいいけど、それ全部一人で食べる気?』」。
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こちらは亜美ちゃん宅…。
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キッチンの明かりも点けず、じっとホワイトボードの前で立ち尽くしてる亜美ちゃん…。「夜勤なので 明日迄、帰りません 今日の塾の模擬テスト 頑張って! ママより」。「……『今夜はママが帰って来ない⇒塾をサボってパジャマ・パーティーするには好都合…。でも今日は模試があって、ママもそれを知ってる⇒だから…あとで模試の成績を聞かれたら…』」。こりゃまた…天使と悪魔がにらめっこですな…どうする!? 天才少女っ!
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おぉ〜っ! ママの伝言を消してしまいましたっ! そして、メガネケースから『亜美ちゃんアイ』(←ウルトラアイ)を取り出し、『亜美ちゃんセブン』に変身だっ! 「…『でゅわっ!』」。そしていつものように、鏡の前で『亜美ちゃんスマイル・チェ〜ック!』…しかしこの前とは打って変わって、その笑顔はこわばっております…。
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一方こちらは、ダーク・キングダム…。
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おおっ! そうでしたっ! そう言えばこの番組は「美少女戦士セーラームーン」って言う「ヒーローモノ」でしたっけ…キミ達を見るたびに思い出すよ…。で、そのネフライトが、たぶん例の大型街頭ヴィジョンで見て来たと思われるニュースを、基地に持ち帰ってベリル様にご報告してます…。「ベリル様。また幻の銀水晶らしきモノの情報が…」。「ネフライト…、わらわの欲しいものはらしきモノではない…(いきなりガバっと振り向き)…幻の銀水晶、それそのもの!!」。「わかっておりますっ、急ぎ確かめ、ホンモノであれば必ずお手元に!」。ベリル様はニヤリと笑い、「そうなればお前にも、望むもの全てを与えよう…」。「私の欲しいものは、ベリル様、ただお一人…」(←おおっ! そうだったのかネフライトっ! だったらキミも、今すぐ本屋さんに直行だっ! 買うのが恥ずかしい時は、数学の参考書と英語の辞書かナンかと一緒にレジに持ってくといいぞっ!)。
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さあ、いよいよ、月野邸にてパジャマ・パーティーの開催です!
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「じゃ行くよっ、せーのっ!」。「かんぱ〜いっ!」(←オレンジ・ジュース)。果たして「ぱじゃま・ぱーちー」とは一体ナンなのか!? お泊りごっこか?? 今、その謎が解き明かされます…って、ひょっとして知らないのワシだけ…?…で、うさぎちゃん、なるちゃん、亜美ちゃんの三人がパジャマ姿で(←ここまでは分かるよ、そりゃ…)ジュースで乾杯したあと、うさぎちゃんとなるちゃんがマイク・カラオケでセラビーを歌いながら、そりゃもう大はしゃぎでさぁ〜っ!
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部屋中に風船だのモールだのフラッグバナーだのと、パーティーグッズが飾り付けられ、亜美ちゃんは手拍子しながら楽しそうに見ています。手品グッズやチョンマゲ・ヅラ、クラッカー、変装グッズ、ジュリアナ扇子…などなど…。つまり…ナンだかんだと…パジャマ着て普通にパーティーしてますな…これまでのところは…。で、ナニげにワシが取り敢えず気になったのは、セラビーをワン・コーラス歌ってる間にこれだけの事を一気にやってのけてるのか? それとも、さっきからずっとセラビーだけを何度も繰り返し歌い続けてるのか? その判断が付きかねる…というコトくらいですかな…。
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しかし、亜美ちゃんは、やっぱり塾をサボって来ちゃったのが気になるようで、ナニげに時計に目をやり、「…(心の声→)今、塾に行けばまだ…」。うさぎちゃんの部屋の時計は、「7時57分」を指しております。
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ちなみに、だいたい予備校みたいなところは浪人生がメインなので、朝の9時とか10時とかからやってます。で、亜美ちゃんのような現役は、学校が終わってからの都合で授業時間を選択しますから、大きい予備校だとだいたい、平日は夜の9時とか10時位までやってます…「アルトゼミナール」もそんな感じっぽいです。で、亜美ちゃんが高校受験のためにゼミに通ってるのなら、試験科目は国公立なら5科目、私立なら3科目、いずれにせよ、模試は一日で全教科行われますから、最初から「8時」に塾に行く予定だった訳じゃないはずです(←それでは全教科の模試を行うには時間が遅すぎます)。したがっておそらく、「今、塾に行けばまだ、『何科目かは間に合う』」という意味で言ってるんでしょうな…(←って知らんけどね…)。
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すると、突然うさぎちゃんが、「次っ、亜美ちゃん亜美ちゃんっ!」と言って亜美ちゃんにマイクを差し出します…。ちなみに「セラビー」という楽曲は、「Aメロ、Aメロ、Bメロ、サビ」でワン・コーラス(1番)という、極めてオーソドックスなパターンのポップスです。亜美ちゃんがマイクを差し出された時、セラビーはもうツー・コーラス目を終わって間奏に入っており、亜美ちゃんが託されたのは、「Bメロ」から歌いだすワン・コーラス目の繰り返し部分で、構成上、曲のクライマックスとなる部分です。つまり、「いよっ! 待ってましたっ!」という場面で真打ち登場っ! というコトになります。で、まるで何かを吹っ切るように「うんっ」とマイクを受け取り、ノリノリでセラビーを歌い出す亜美ちゃん…。それを見てびっくりマナコのなるちゃん:「うそっ……水野さんのイメージが…!『って言うか、うさぎより歌うまくない?…て言うか愛野…』」。「亜美ちゃんかわいい〜〜っ!」。「♪あつい気持ちはセ〜ラ〜ヴィ♪」(←「ビ」じゃないぞっ! ちゃんと「ヴィ」って発音してるぞっ! さすがだっ! ちなみにコマ送りで亜美ちゃんの唇を確認しないと分からないぞっ!)。しかし…、そんなノリノリの裏に押し込められた本心が…、今にもマイクを握り壊してしまいそうです…「…『C'est la vie=人生なんてそんなもの…おフランス語よっ!』」。
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テーブルの上を、おもちゃのウサギさんがカタカタと走り、クッキーを入れたボールにぶつかって止まります…。
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ひとしきり騒いだあと、しばし放心状態のうさぎちゃんとなるちゃん…。その横で、亜美ちゃん一人が笑みを湛えております…(←思うままに振る舞う二人と、ムリしてる一人の図…と言ったところでしょうか…)。
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するといきなり、なるちゃんが「あっ! そ〜だっ、あたし新しいマスカラ買ったのっ! すっごいマツ毛長くなるんだよ、もうバッサバサっ!」。「私もっ! このあいだ買った新作リップっ!」。「あ〜っ! コレあたしも欲しかったのっ! ねぇ付けさしてっ!」。「うんっ! あ、じゃ、どうせならちゃんとやろうよっ!」。「あ〜、そうねっ!」。
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…てな訳で、今度はお化粧ごっこの始まりです。その様子を見て亜美ちゃんは、「……『どうしよう…私、今までお化粧なんてしたコトないし…だって必要ないほどめちゃめちゃかわいいんですもの…だから、キャンパスリップしか持ってない…』」という感じで、微妙にうろたえつつ、恐る恐る、「私もやっていい?」。「当然っ! やろ、やろっ、…はいっ」と道具を渡されると、ナニげにうさぎちゃんに背を向け、おもむろにメガネを外してテーブルの上に置きます。
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するとうさぎちゃんが、ナニげにそのメガネを取り、「あれぇ? コレほとんど度が入ってないね? 外しても大丈夫なんじゃない? 外した方がかわいいしっ!」。「でも…、かけてないと…、なんか、照れくさくて…」。「…『ふ〜ん…』」…そうなんだぁ…ド近眼説はもろくも崩れ去りましたな…でもワシ、別にメガネっ娘フェチとかじゃないからどっちでもいいですけど…。
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「9時7分」を指してた時計が、一気に「9時47分」まで回ります…ち〜〜ん…(←って、ナンでいつも7分刻みなんだよっ!? その時計見づれーよっ!)。ひゅいっ、「どうかしら? 私のメイク…」(←どっひゃ〜です)。ひゅいっ、「ちょっと濃いけど、いいんじゃない? ちゅっ♥」(←いいんスか?!)。「そういうあなたも、ちょっといいわよ?」(←マジっスか!?)。「うふっ、そうかしら?」(←そうじゃないっ!)。
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「で?」。「亜美ちゃんは?」。「……『ぴろろろろ〜ん…オバQだよ〜ん…』」(←か、完璧ですぅ〜っ!)。「!!」…ぼ〜〜ん(←お寺の鐘の音)…。「亜美ちゃん…」。「やりすぎ…」(←キミ達が言うなっ!)。「え?…ホント…?」。うなずく二人…そのあと、思わず笑い出すうさぎちゃんとなるちゃん…そして…それに合わせて自分も笑い出しちゃう亜美ちゃんなのでした…。…「お化粧ごっこ」って言うか、どうやら「お化けごっこ」だったようですな…。
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亜美ちゃんが、洗面台でオバQメイクを洗い流しております…。
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顔を上げると、今度は亜美ちゃんの顔がナンとデビルマンに!…亜美ちゃんは鏡でそれを見て、一度笑顔を作ろうとしますが、「…どうしてかなあ…。なんか…勉強より疲れる…」…すると、ふっと気を失って、その場に倒れてしまいます…。
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ところで、うさぎちゃんちの洗面台には、歯ブラシが3本しか置いてないみたいなんですが…?…えっと、うさぎちゃんの分とぉ…、うさママの分とぉ…、進悟の分とぉ…、えっと、えっとぉ…。
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亜美ちゃんはベッドに寝かされ、額にはタオルが当てられ、顔には汗が滲んでおります…。
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その傍らには、亜美ちゃんを介抱するうさぎちゃんが座っております…。そこへ、トントン…「うさぎぃ?」と、うさママがドアを開け、「ママ、なるちゃん送ってくから、亜美ちゃん、頼んだわね」。「うん…」。「…『驚いたわねぇ、でもきっと大丈夫よ、さ、なるちゃん、行きましょ、うさぎ、じゃあね…』」(←亜美ちゃんを起さないように、顔の表情だけで、モノの見事にコレを言ってのけるうさママ…)。「…」(←一方のなるちゃんは、ただただ呆然…。この表情は、『いったい何事が起きたのか…』と、全く状況を把握してませんな…)。
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うさママ達が行ってしまうと、「ごめんね…」。「…」。「…せっかくのパーティーなのに…」。うさぎちゃんは、(普通ならここは、亜美ちゃんを元気付けようと明るく否定する場面ですが)、うつむきながら黙って首を横に振ります…「…亜美ちゃん…、無理してたんだ…」。「え?」。するとここで、うさぎちゃんは、ナンと、あろうコトか、「バッグから落ちてた…」と、とんでもないブツを亜美ちゃんに差し出してしまいますっ!…(←そう、アレです…今頃ネフライトも目ぇこすりながら読んで、懸命に手首曲げてるアレです!)。
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亜美ちゃんは思わずバッと起き上がってそいつをひったくります!(←ああぁぁ〜見られちったぁ〜っ!!)(←これはものすごく恥ずかしいぞ〜っっ!!)。「!…『しまったーっ! 一回読んだだけで丸暗記しちゃってたのに、つい予習復習の癖でバッグに入れちゃってたっ!』」。ナンてこったぁ! こんな形でIQ300がアダになるとはっ!…(←ああ…でも思い出すなぁワシも…親にエロ本見つかっちゃった時のコト…)(←アレだって立派なお勉強だったのに…)。
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「ナンで? こんなコトしなくたって友達じゃんっ!」。「……」。「もうやめようよ。倒れるようなコト、よくないって…」(←このせいで倒れたって、よく分かったね?)。「…でも…、でも月野さんだって、名前で呼ばないと友達じゃないみたいって……変わったら喜んでくれたじゃないっ」(←そーだ、そーだっ!)。「そうだけど…ウソだったんなら嬉しくないよっ(←それもそーだっ!)。…そういうの…、一番友達っぽくないと思う…」(←どんがらがっしゃぁ〜んっ! 天然少女、またしてもド直球でリーサル・ウエポン投下っ!…ワシも、あの半分でいいから、本音でモノが言えたらなぁ…)。
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「…!…」。「……」。「……」。「お水取ってくる…」(←この「水」って…、もしかしてセーラー掛詞ですか?)。「……」。…すっかりどんよりムード…立ち直れるのか!? 天才少女っ!
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ちなみに、もしも亜美ちゃんとうさぎちゃんとで、最初からずっと二人きりのままだったら、このような悲劇は起らなかったはず…。そこにレイちゃんなり、なるちゃんなりが絡んできた事によって初めて、今回の悲劇は起った訳ですからな。友情も恋愛も、直接間接を問わず、たいてい三角関係が形成される事で壊れていくものですからねぇ…(←たとえば、何も、いわゆる『三角関係』ばかりが三角関係じゃないですからね? たとえば、『恋(異性)を取るか友情(同性)を取るか』、とか、『仕事を取るか家庭を取るか』、なんてのも立派な三角関係になりますからな)。亜美ちゃんはAct.2でもAct.3でも、最初からうさぎちゃんと二人きりになるコトだけを望み、終始そのように行動してましたからねぇ…(←Act.2のプリンだって、2個しか持って来てなかったから、きっとどこかで二人きりになる状況を作ろうとしてたはず…)。
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ちなみに、どうでもいいけど、結局「パジャマ・パーティー」ってなんだったんですか? その全貌が明らかにされないまま、途中で打ち切りになってしまったような気がするんですが…。やっぱりこのあと、本当はうさぎちゃんちにお泊りする予定だったのでは?…じゃないと、亜美ちゃんのママがわざわざ、エサまくみたいに「夜勤なので 明日迄、帰りません」なんて書く訳ありませんしねぇ…。
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翌日、クラウンにて…。
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昨日、亜美ちゃんが傾きを直した写真…。うさぎちゃんはそれを見つめながら、「あ〜あ…、落ち込むなぁ…」(←ちなみに何に対して?)。「あたしはおかしいと思ってた…」(←二人とも制服姿です)。「私はホントにっ…亜美ちゃんが、なるちゃん達と仲良くなれると思った」(←そっちですか?)。「うさぎはさ、ホント、名前の通りに駆け足だね? なんでも…」。「え?」。「そんな急には、変わらないって……」(←話は関係ないけど、お美し〜〜っ!)…でもその視線の先には一体ナニが? 我が身の何かと照らし合わせてるのでしょうか?
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レイちゃんは前回、「…友達とか、家族とか…、いつかきっと壊れるから…。今までずっとそうだったし…」とおっしゃってたので、亜美ちゃんとは違って、レイちゃんには過去に友達がいた訳ですよね。だからそれが壊れた時の教訓を生かして、うさぎちゃんや亜美ちゃんに対しても、引くべき一線はしっかりと引いてるみたいなんですな。『自分が興味のない』アイドルのMDや、『知らない子も来る』パジャマ・パーティーをきっぱり拒否してたのも、過去にそんなコトがあったからでしょう。つまり、亜美ちゃんが今、色々何かと『初めてのお使い』をして学んでるようなコトは、すでにレイちゃんは経験者な訳です。
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それはそうと、レイちゃんの「家族」って、崩壊してるんですかね?…と言うコトは、「そんな急には、変わらないって」と言うのは、レイちゃんはレイちゃんで、自分の壊れた家族の修復に関して、思いを馳せてるんでしょうか?…そうでないと、中二の吐く言葉としては、あまりにも「きいた風な口をきくな」みたいになっちゃいますからねぇ…。
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するとそこへ、ルナから連絡が入ります。「みんな、幻の銀水晶かもしれない宝石があるの、大至急来て!」。ほほう…そいつが例の、ネフライトの言ってた「らしきモノ」ってやつですな…。
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行った先は、「PGS文化スクール(←プリティ・ガーディアン・セーラー文化スクール?) 第八回 陶芸展 生徒作品」…という看板が立てられた、文化会館のような場所…。
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ルナの説明では、「ここの講師が着けているペンダント・トップの水晶が怪しいの…。彼女とうまく接触して、確かめてみてっ!」と言うコトだそうです…。…………でもさあ…、今ふと思ったんだけどさあ…、非常に素朴な疑問でアレなんですけど…、仮にそれがめでたく、「幻の銀水晶」だったとしますわなぁ…その場合、セーラー戦士達は一体それをどうするつもりなんですか?…たとえその宝石の正体が何であろうと、取り敢えずそれはその人の所有物な訳なんだから、当然ナンとか交渉して譲って(売って)もらうしかないよね?…で、そのためのセーラー軍資金って一体いくらぐらいあんの?…まさか黙ってぬす…
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うさぎちゃんとレイちゃんは、受付で来場者名簿に記入し、名札をもらいます。「亜美ちゃん、来ないのかな…」。「さぁ…、とにかく二手に分かれましょ」(←ナニげに冷静かつ合理的…)。
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すると、そのロビーを見下ろす吹き抜けの階上の通路に、そのまんまの格好したネフライトが出現!(←って、だからアンタっ、もっと人目を気にしろっつーのっ!)。で、そのネフライトは、ナンかよう分からんけど、妙にシブク決めながら、「…幻の銀水晶ならば、手に入れて来い…」と誰かに指示します。すると、背後に控えてたらしき妖魔が、ひょっこり立ち上がって顔を出し、うなずきながら一言…「ポヨン…」………………って…………ダメだこりゃ…。
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うさぎちゃんとレイちゃんは、それぞれ講師を探してます…(←あ、あのぉ…普通に受付で聞いた方が早いんじゃ…。それとも、講師を探してるコトを人に知られたくない理由でも…?)。
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うさぎちゃんは、ある通路で、床に名札が落ちてるのに気付き、それを拾います…。「…ちじょう…えい…?」(←地上 英?…はたまた痴情A?)。「ちばまもるだ!」。「!」。「はぁ…」(←呆れタメ息…)。「あ…」。「ったく! どこへでも現れるヤツだな!」。「そっちこそっ!」。「普通これくらい読めるだろう?!」(←名札には「地場 衛」と書かれてます。ちなみにワシ、「ちばまもる」ってこう書くの、今回コレを見て初めて知りました。原作を読んだのは実写版見たあとだし、アニメもエンディングとか全く見てないんで、ずっと『千葉 守』だと勝手に思ってました)。
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「ちゃんとこないだの塾行ってんのか?!」。「ほっといてよっ(←で、行ってんの? どーなの?)、お礼ぐらい言いなさいよ!」。「はぁ拾ってくれてドウモ?…(←そう言うと、うさぎちゃんのバッグをずらして名札を見て)…つきのこぶた…」。「うさぎですぅ! うさぎうさぎうさぎっ!…うぅ〜ちばまもる?『ぶるるっ』嫌なヤツの名前覚えちゃった…『ふんっ!』」。
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ちなみにワシ、アニメ版を先に見てる訳なのですが、ナニげに実写版のうさぎちゃんは、地場衛とこうやってじゃれ合ってる時が、一番アニメ・イメージの「月野うさぎ」っぽく見えますな…(←でも、本当に一番アニメ・イメージの「月野うさぎ」っぽいのは、ナニげにDVD特典映像で見れる「素」のご本人だったりして…)。
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うさぎちゃんがぷいっと去ってくと、地場衛は階下の様子を覗きながら、「…(心の声→)どこだ…水晶は…!」(←この人は絶対に、受付で、『あの、講師の方はどちらに?』なんて聞かないよな…。プロの泥棒が、わざわざ講師を探してたような目撃証言を残すマネはせんからな…。でも、うさぎちゃん達は…?)。
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その頃、陶芸展の会場に、ナンと亜美ちゃんが駆けつけて来ました…。
★
しかし亜美ちゃんは、いざ入り口の前に立ち止まると、そのまま息を整えながら、入るか入るまいか躊躇してるようです。するとその時、「はぁ〜〜あぁぁ…!」という、めちゃめちゃか細い悲鳴が聞こえ、亜美ちゃんが振り向くと、例の『ポヨン妖魔』が「ポヨン…」と言いながら、2階の渡り通路(?)を一人で歩いてた講師に襲いかかっております。「はっ!」。
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『ポヨン妖魔』は「ポヨン!」と言いながら、講師の身に着けてた水晶をネックレスごと引きちぎって奪い取ります。それを見た亜美ちゃんは、「…うんっ!…『それはそれ、これはこれよっ!』」と自分に言い聞かせるようにうなずき、「マーキュリーパワ〜、メーイク・アップ!」と変身します。
★
「水と知性の戦士、セーラーマーキュリー。水星にかわって、おしおきよ!」…マーキュリーが変身後の決めゼリフまで言って構えると、『ポヨン妖魔』は「ポヨン!」と言って逃げ出し、マーキュリーはそれを追います(←ネフライトの妖魔って言うのは、基本的に銀水晶探しが目的なので、前回もそうだったのですが、決して好戦的ではないんですよね)。
★ ★ ★ ★ ★ ―CMタイム― ★ ★ ★ ★ ★
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逃げた妖魔を追って林(森?)の中を走るマーキュリー。「はっ!」とジャンプして妖魔の頭上を跳び越し、前に回りこんで妖魔の行く手に立ちふさがります…人差し指を突き立てて、「逃げても無駄よっ!」。ところが『ポヨン妖魔』は、ここで意外な動きを見せます。「ポヨ〜ン」と言っては姿を消し、姿を消しては瞬間移動を繰り返し、マーキュリーに全く攻撃の隙を与えません。
★
「…(心の声→)目じゃ追いきれない…。ナンとかつかまえなきゃ…」…するとマーキュリーは、目を閉じて耳を澄まし、じっと音だけに集中します…以下、マーキュリーの心の中のイメージ映像(↓)
1.
「……『五月雨(さみだれ)を あつめて早し 最上川 松尾芭蕉(「おくのほそ道」より)』…」。
2.
「……『閑(しずか)さや 岩にしみ入(いる) 蝉の声 松尾芭蕉(「おくのほそ道」より)』…」。
3.
「……『古池や 蛙(かわず)飛びこむ 水の音 松尾芭蕉(仙化編「蛙合」より)』…」…ぽちゃ〜ん…「ポヨン…」…
★
ぴき〜んっ!…「そこよっ!」。な、ナンだ?! ナンかよく分からんけど、マーキュリーのやる事に間違いがあるはずがないっ! ナニはともあれ『ポヨン妖魔』の動きを捉え、目にも止まらぬスピードで(?)側転して接近し、ヘッドシザー(←両脚で首を挟んでひねる技)をお見舞いし、「マーキュリー・アクア〜…」と仕留めに入ります。
★
するとその瞬間、『ポヨン妖魔』が初めて攻撃を仕掛け、「ン〜むわんっ!」と『投げキッスビーム』(←勝手に命名)を放ちます。不意をつかれたマーキュリーは、かろうじて避けはしたものの、避けたビームが後ろの木を切り倒し、それがマーキュリーの脚の上に倒れて来て、「ハァッ!」、マーキュリーはナンと、それで動きを封じられてしまいます。ちなみにマーキュリーの脚の上に乗ってる木の幹は、めちゃめちゃ細いマーキュリーの脚よりもっと細いです。つまりめちゃめちゃ軽そうです。でもマーキュリーが動けないんだから、きっと何か別の事情で動けないに決まっているっ!
★
何はともあれ、それを見た妖魔は、「ポヨン、ポヨン、ポヨン、ポヨン…」と言いながらマーキュリーに歩み寄ります。マーキュリー、ピ〜ンチっ!…と思ったらちょっと待て! ナンとマーキュリーに一歩一歩近付いて来る『ポヨン妖魔』の手首の角度が、『誰がどう見てもペンギンに見えるようにすべし…』になってるっ!(←ネフライトっ! やっぱり買って読んでたのか?!)。
★
それを見てさすがのマーキュリーもマズイと思ったか、とっさに「月野さん!」と心の中で叫び、ケータイを取り出して救援を呼ぶ事に…。ところがケータイ画面のうさぎちゃんの顔を見た瞬間、昨日のパジャマ・パーティーの一件が頭をよぎり、思わず躊躇してしまいます⇒(…「ウソだったんなら嬉しくないよ…」「一番友達っぽくないと思う…」…)。「……」。
★
そうこうしているうちに、『ポヨン妖魔』が『ポヨン棒』(←って何だよそれ?)を取り出し、ついにマーキュリーにトドメを刺しに…今度こそ絶体絶命の大ピ〜ンチっ!
★
★ ★ ★ ★ ★
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…するとその時、間一髪で、どこからともなくいきなりムーン・ティアラ・ブーメランが飛んで来て妖魔にぶち当たり、「ポヨンっ!」(←声ひっくり返ってます)、妖魔をすっ飛ばします。
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そして、セーラームーンとマーズの二人が猛スピードで駆けつけ(←て言うか、今、早送りしてなかった?)、「よくも亜美ちゃんをっ!」。「おしおきよっ!」と叫び、すかさず「ムーントワイラ〜ト、フラッシュ!」と「妖魔〜退散っ!」を同時にぶっ放し、マーキュリーのあの苦労は一体ナンだったんだと言うくらいあっけなく、『ポヨン妖魔』を倒してしまいました(←マーキュリー…違う意味でまた落ち込まなきゃいいけど…)。
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二人の必殺技を食らって風船のように膨らんで破裂した『ポヨン妖魔』…その勢いでネックレスも一緒に吹っ飛んでしまいます。「!…」。するとそれを、いきなり出て来たタキシード仮面がジャンプ一番でキャッチします。「タキシード仮面!」。タキシード仮面は宝石を見ながら立ち上がり、「…違うな…。幻の銀水晶じゃない…『しかもこりゃ安モンだな…いらね』」と言うと、ネックレスをセーラームーンにひょいっと投げ渡します。「!」。それから二人は向かい合ったまま一瞬見つめ合い、タキシード仮面はすぐにマントをばさっ!とひるがえして去って行きます。「タキシード仮面…『安モノでも私うれしい…』」(←ちゃんと講師に返せよ…)。
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セーラームーンがタキシード仮面にかまけてる間に、マーズはマーキュリーを助け起こし、「大丈夫?」と声をかけます。「…」。セーラームーンが駆け寄り、「亜美ちゃん、痛い? どうして助け呼ばなかったの? もっと早く来れたのにィ…」。「…うさぎちゃんっ…わたし…『本当は、愛野美奈子なんて大嫌いなの〜っ!』」。「あっ! その呼び方の方が、亜美ちゃんらしくて好きかも!」。「!?…」。「うふっ」。自らが投下しまくった爆弾の事などすっかり忘れてる天然娘の言動に、マーキュリーも思わず、「…『フッ…、親の心、子知らず…とは言うけど…』」と逆に吹っ切れて笑みがこぼれます…。すると、マーズがマーキュリーの肩にそっと手を乗せ、「…『フッ…、出来の悪い子ほど可愛い…とも言うわ…』」と微笑みかけます…。え、ええ話や〜〜(涙)。
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マーキュリーは、もう一度自分自身の心に確認を求めるように、「うさぎちゃん…レイちゃん…」とつぶやきます…するとセーラームーンがマーキュリーに抱きついてホッペにホッペを合わせ、「亜〜美ちゃんっ……レイちゃんもぉ〜! うふふ(笑)…あはは(笑)…」…か、かわいい〜っっ!! その輪にワシも入れてくれーっ! バキッ! ガスッ! ボカッ!(←速攻でスタッフに取り押さえられボコられるワシ…)。
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…な、なるほど…、そうだったのか…ナニげに今回は(↓)
★ 美少女戦士☽月 野さ ん Final Act(最終回)
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だったのか…。
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つまり、レイちゃんはAct.3と4の2話に渡って「月野さん」から「うさぎ」への過程を描き、亜美ちゃんはAct.2と5の2話に渡って「月野さん」から「うさぎちゃん」への過程を描いたんですな。亜美ちゃんが2話連続にならず、間にレイちゃんの2話を挟んだのは、やはり亜美ちゃんの心に不安材料をもたらすものとして、急激な環境の変化としての三角関係が必要だったからでしょう。三角関係という表現がピンと来ないなら、自分と比較対象になる存在、それを通して自分の姿を鏡に映す存在、その役割を担う存在としてのレイちゃん、と言い換えてもいいかもしれません。しかし…しかしだ…。ワシは実写版を見る前にアニメ版を見ている…なので、亜美ちゃんがうさぎちゃんのコトを「うさぎちゃん」と呼ぶのは、最初からごく当たり前であるかのように完全にすり込まれていた。これはある意味、実写版を純粋に楽しむ、あるいは解釈する上での弊害となってしまっていた。アニメ版における亜美ちゃんのキャッチフレーズは「心優しき天才少女」で、性格もおっとりとしたお嬢様タイプ…そんな子が、気の強いレイちゃんみたいに「うさぎ」と呼び捨てにするのもヘンだ…だから「うさぎちゃん」がしっくり来る…そして、アニメ版ではそこにそれ以上の深い意味など何もなかった。ところが、実写版では、うさぎちゃん自らが亜美ちゃんに「私のことも、うさぎって呼んでよっ」と要望し、亜美ちゃんもそれに応えようとして一度は「うさぎっ!」と呼び捨てにした…ここでワシがこの呼び捨てに違和感を覚えたのは、単にアニメ版のすり込みがあったからに過ぎなかったのである。しかし、それでは実写版の意図するところを完全に見落としてしまってるのだ。そして実写版は、アニメ版を知らない人にこそ、その違和感が伝わるよう、亜美ちゃんに思いっきり緊張したオーバーアクションをさせた…しかしワシには、それは単なる笑いを誘う(もしくはオタクを萌えさせる)だけが目的の『ペンギン・ポーズ』にしか映らなかったのだ。実は実写版は、ここでさらに突っ込んで、なぜ亜美ちゃんだけが呼び捨てじゃなくて「ちゃん」付けなのかという部分を掘り下げていたのだ。つまり、レイちゃんが「月野さん」から「うさぎ」への過程を描いたとするなら、亜美ちゃんは「月野さん」から「うさぎっ!」へ、そして「うさぎっ!」から「うさぎちゃん」への過程を描いていたというコトになる。
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要するに、実写版の亜美ちゃんは、決して「心優しき天才少女」なのではないというコトをほのめかしていたのに、アニメのイメージがそれをスポイルしてしまったのだ。ワシはつくづく思うのだ。一切の予備知識もなく実写版を見る事が出来てたらなぁ…と…。しかしワシの場合、それは完全にパラドックスなのだ。なぜなら、最初にアニメを見てセーラームーンを好きになってなかったら、おそらく実写版を見てみようという気そのものが起こってなかったはずだからだ。
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翌日の十番中学のお昼休み…。
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なるちゃん:「ねえ? どういうコト? 結局亜美ちゃん元に戻ったよね? ほら、お弁当も一緒に食べてないし…。一体ナンだったの?」(←やっぱり、パジャマ・パーティーでなぜ倒れたのか分かってないんですね)。「あぁ…えぇ…ナンだろうね?!」(←すっとぼけっ!)。クラスメイトA:「やっぱうさぎには悪いけど、亜美ちゃんみたいな天才と一緒は疲れるわ…」(←あくまでも、うさぎちゃん一人の友達なのだという認識は持っていたようだ…)。クラスメイトB:「だねぇ…!」(←だとすると、キミ達三人が邪魔なのだというコトには気付かんか?)。
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うさぎちゃんは、「……」(←みんなの会話を聞いて、一瞬しょんぼりしますが)、「…(心の声→)あれ? なるちゃん達…、亜美ちゃんって呼んでる!」(←単に、うさぎちゃんのがうつっただけだと思うなぁ…)。クラスメイトA:「それにしても亜美ちゃん天才だよねぇ〜?」。なるちゃん:「ホントだよねぇ〜?」。クラスメイトB:「一位だしさぁ〜ずっとさぁ…」。なるちゃん:「どういう脳みそしてんだろ? ○×△□…!」。クラスメイトA:「やねてよっ、やめてよっ」。
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一方こちらは、屋上の亜美ちゃん…。
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いつものように一人でサンドイッチを食べてますが、今日は勉強しながらではないですねぇ…。ナニげに無表情ながらも前を見つめ、晴れやかとは言わないまでも、今までのような陰りもありません…。ふとメガネに手をかけようとして、その指が空を切ります…「?! あれぇ?!」…亜美ちゃんは腰掛けてる辺りを見回し、「…メガネ…、忘れてる…」と言うと、「…『ま、いっか』」という感じでニッコリしながら、またサンドイッチを口にします…。…って、それはいいんですけど、メガネ…どこに忘れてきたの?! 教室? 家?…話の流れからして教室じゃ意味ないから、当然家だよね?…でも、もうかれこれ、昼休みなんですけどね…。
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場面は戻ってうさぎちゃん:「…(心の声→)レイちゃんの言う通り、急には変わらないけど、ちょっとずつ変わっていくのかも…」。
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…そうか…ちょっとずつ変わっていくのか…。しかし、これだと、うさぎちゃんにとって、「友達の友達」とも仲良くなってくれるコトが、あたかも最重要必須課題であるかのように受け取れてしまうのですが…。「友達の友達は友達か?」なんて言葉はよく耳にしますが、案外、気付いたらいつの間にか「友達の友達」の方が仲良くなってた、ナンてコトだってありますしねぇ…要するに、友情も恋愛と同じで、決して時間の問題などではなく、所詮なるようにしかならんと思うのですけどねぇ…。要するに、レイちゃんの言ってるコトは、やっぱり家族の問題にしか当てはまらないのでは?
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今度は、屋上の別の場所にいたルナ:「集結の日は近いわ…。四人目の戦士が、きっと…!」。
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次回は、いよいよセーラー戦士集結、セーラージュピター登場編だっ! 「しゅーぷりーむ…さんだーっ!」って言ってるぞ〜っ!
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セーラームーン:うさぎちゃん(沢井美優さん):「」。『』。【キャスト関連商品リスト(沢井美優さん編)▼】
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マーキュリー:亜美ちゃん(浜千咲(現・泉里香)さん):「」。『』。【キャスト関連商品リスト(浜千咲(現・泉里香)さん編)▼】
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マーズ:レイちゃん(北川景子さん):「」。『』。【キャスト関連商品リスト(北川景子さん編)▼】
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ジュピター:まこちゃん(安座間美優さん):「」。『』。【キャスト関連商品リスト(安座間美優さん編)▼】
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セーラーV:美奈子(小松彩夏さん):「」。『』。【キャスト関連商品リスト(小松彩夏さん編)▼】
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ルナ(声・潘 恵子さん):「」。『』。
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その他:「」。『』。
[2008年11月1日(土)初稿 トモロー]
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★ 今回レビューしたAct.5は、「美少女戦士セーラームーン DVD 第2巻」(バンダイビジュアル)に収録されております(↓)
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