―実写版セーラームーンを検証する―


Act.3:セーラーマーズ登場編――

 

       本稿は、2003年10月18日(土)にTBS系列各局で朝7:30〜8:00に放送された、「美少女戦士セーラームーン」(実写版)第3話の感想記(DVD鑑賞レビュー)です。

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       今回も、うさぎちゃんが前回のあらすじを紹介して始まりました。「初めての仲間、セーラーマーキュリーが見つかりました。ナンと、同じクラスの水野亜美ちゃん。一緒に戦うって言ってくれて、すっごい感激っ!…セーラームーンと、セーラーマーキュリー。二人いれば、どんな妖魔がきても楽勝っ!…かな…?」(←ナニげに、亜美ちゃんのことを「天才」呼ばわりとかしませんでしたねぇ…)。

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       オープニング開けはカラオケ・クラウン…。

       受付では、例のカメ兄さんが、水槽をコンコン! と叩いてカメに微笑みかけております(←こいつ…ナニげに準レギュラークラスのキャラなのか?)。そこへうさぎちゃんと亜美ちゃんがやって来て(←二人とも私服姿です)、うさぎちゃんが「こんにちはぁ〜っ」と年間パスポートを見せると、無愛想に「いらっしゃぁい」と返事だけします。

       続いて亜美ちゃんが不安げに、「あのぉ…、こんなので、本当にいいんですか?」と、マーキュリー・マークの入ったルナカラ年間パスポートを見せると、そのカメ野郎はいきなり怪訝そうな顔で、「はあ!?」とかヌカシやがります(←キサマ! 客に向かってその態度はなんだっ!)。

       するとうさぎちゃんは、亜美ちゃんに「いいの、いいのっ!」と声をかけ、カメ野郎に「ねっ!」と微笑むと、「行こっ」と亜美ちゃんを奥へ連れて行きます。亜美ちゃんは去り際、「…『なに? この人…』みたいにカメ野郎を見やってから、うさぎちゃんに付いて行きますきっと亜美ちゃんは、このような下々の人々の憩いの場に来るのが初めてなんでしょうな(←名付けて、『亜美ちゃんの、初めてのお使い(カラオケ編)』)。

       うさぎちゃん達が行ってしまうと、カメ野郎は水槽のカメに向かって、「いんだよな?」とか言って相槌を求めちゃってます(←それがオマエの上司かっ!)。

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       部屋に入ると、ルナ司会のもと、「第1回、セーラー戦士クイズ〜!」…だそうです。

       「今回、新たに亜美ちゃんがセーラーマーキュリーとして、仲間になりましたぁ…。では、仲間のセーラー戦士は、あと、何人でしょーっ?」。ぴんぽーん。「はいっ!…はい、はい、はい…、はい、はい、はい…、はいっ!」「亜美ちゃん!」「ふたり…」「正解〜!!」(←え?! 三人じゃないの?)。「あ〜ん、わかってたのにィ〜!」

       「さて、次の問題…。四人のセーラー戦士の使命はあ?」「はい、はいっ(ぴんぽーん)やったあ! 人間のエナジーを奪う妖魔と戦うこと!」「ぶーっ!!」(←え?! ちがうの?)。「それだけじゃダメェ…はい、亜美ちゃん?」「プリンセスと幻の銀水晶を探し出して守ること」(←あ、プリンセスは最初から別扱いなんだ…)。「正解〜!!」「え? 幻の銀水晶って…なんだったっけ?」(←確かに…なんだったっけ?)。「も〜う…、うさぎちゃんってばあたしの話ぜんぜん聞いてないんだからぁ…。幻の銀水晶は、ものすごい力を秘めた宝石なの。敵の手に渡ったら、地球はすぐにも、滅んでしまうぐらいの…」「うそ!」。へえ〜…、マジで勉強になりました。2回目も宜しくお願い致します。

       「それから、今あたしが気になってるのは、これ!」…ルナがパチン!と指をはじくと、パソコンのモニターにセーラーVが映し出されます。「あっ、セーラーV…。そっか、彼女も仲間ってコト?」「う〜〜ん…」「もしかして…プリンセス?」「分からない…。これから彼女を追って調べてみるつもり…」

       …それはそうと、このセーラーVの映像は、Act.1の冒頭でタキシード仮面と戦ってた時のものでは?…こんな貴重な映像、一体誰が撮影したんでしょうか?…ルナは、この時点ではまだ空から降ってきてないのでは?(←それともすでに地球上にはいたのか? ナニげに『空飛ぶぬいぐるみ』だったりして…)。しかもこの中には、タキシード仮面が宝石泥棒の犯人だという決定的な証拠も映っちゃってるのでは?(←彼がまだ、この名前で世間に認知されていないにしても…)…もしかすると…それに関しては、あんまりツッコんではいけないのか?

       ルナが亜美ちゃん用のセーラー・ケータイを出し、「うさぎちゃんのと同じよ…。あたしがいない間、なにかあったら、これで連絡して。うさぎちゃん達には、仲間の戦士を探して欲しいの」。二人はうなずきます。

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       こちらは、かの有名な川神社(←ちなみに「川神社」じゃないって、ずっとあとになって気付きました)…。

       部屋の中で焚き火にあたってる巫女さんが一人…。これが火野レイ嬢です…。きりっとした目の感じが、マンガのイメージとぴったりという印象を受けました…。で、燃え盛る炎を前に、ぴき〜ん!と何かを感じた模様です…。

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       するとその頃、とある林の中を帰宅途中の女子学生が、突如現れた異空間の穴(?)から伸びてきた、巨大ロボの手(?)のようなモノにいきなり肩をつかまれて、「きゃあ〜〜っ!!」と、それはそれはもう、メチャメチャ特撮風の味わい深く連れ去られてしまいました。場所的にここは、前回ジェダイトくんが妖魔石を置いてた所みたいです…てコトは、枯れ落ち葉がアレに変わったんでしょうか?…今のところまだ手しか出て来なかったのでナンとも言えませんが、かなり謎です。でもきっと大丈夫…彼ならきっとやってくれるハズ…。

       「カァ〜、カァ〜…」…(←ん?…フォボスとディモス?)…急にカラスが騒ぎ出したかと思うと、火野レイ嬢の見つめていた炎が渦を巻き、何かの異変を告げているようです。

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       翌日…十番中学にて…。

       昼食時に、いつものように談笑するうさぎちゃん達仲良しグループ四人組…(←どうやら、なるちゃん以外のこの二人も準レギュラーみたいだな…しかし名前が分からんので、仮に小柄な方を「クラスメイトA」とし、背の高い方を「クラスメイトB」としておこう)。クラスメイトA:「ねえねえ、また行方不明出たって聞いた?」「えっ? ホント?!」クラスメイトA:「これで六人目!」。なるちゃん:「やだよね〜、女の子ばっかりだし」クラスメイトB:「あ、そうそう聞いたんだけどさあ、ナントカって神社の巫女さんが、呪いかけてるって!」(←「ナントカ」とはなんだ「ナントカ」とは! 日本一有名な神社だぞっ!)。「呪い?!」(←思わず耳をふさいで怖がるうさぎちゃん)。

       クラスメイトA:「知ってる。気持ち悪いぐらい霊感強いんだよね」(←「気持ち悪い」とはなんだ「気持ち悪い」とは! 日本一べっぴんさんな巫女さんだぞっ!)。クラスメイトB:「神社の奥に、不気味〜な呪いの儀式をする部屋があってぇ」(←うさぎちゃんがやたら素直に怖がってくれるので、みんなで面白がってからかってます)。「やめてよ、そういう話キライなんだからぁ〜」(←しゃがみ込んじゃいました)。クラスメイトB:「カラスの鳴き声が聞こえると…」(←うさぎちゃんの背後に忍び寄って)…後ろにいつの間にか巫女さんが!」。みんなで:「うわぁ〜〜っ!!」「やめてよ、も〜、信じらんな〜〜い」。なるちゃん:「うさわだよ、うわさっ」「ホント〜お?!」…で、どうやら噂によると、火野レイ嬢は巷で、かなりホラーな存在として恐れられているご様子…(←まあ、確かにコワイっちゃコワイんだけど…なんか意味が違うような…)。

       そんなこんなでうさぎちゃん達がきゃーきゃー騒いでいる中、「…『ったく、相変わらずうるさいわね…これだから教室でお昼食べるの嫌なの…』と、いつものように参考書片手にそそくさと出て行こうとする亜美ちゃん…(←この時、黒板の日付が「10月22日(水)」になってるのが見えます)。それに気付いたうさぎちゃんが、「あっ、亜美ちゃんっ、一緒にお弁当食べよっ?」と声をかけます。亜美ちゃんは一瞬嬉しそうな顔をしますが、すぐに、うさぎちゃんの背後で何か怪訝そうな顔してる他の三人に気付くや、「私、ちょっと予習があるから…」と行ってしまいます。「えっ?」と驚きを隠せないうさぎちゃんに、なるちゃんが「うさぎぃ…なんで急に水野さんに声かけてるの?」と詰め寄ります。クラスメイトBも、「亜美ちゃ〜んなんて呼んじゃって…」と追撃…。「いや…、だってぇ…(首をかしげながら)『私も、ちょっと…そっち系狙ってみようかな…なんて(←く、苦しいな…)。

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       下校時…。

       うさぎちゃんから取り巻き連中がいなくなるのを、ナニげに遠目から窺いつつ、待ち伏せしていた天才少女…。それに気付いて、「亜美ちゃ〜ん」と無邪気に駆け寄る天然少女…。「なんで一緒にお弁当食べないの? せっかく仲間になったのにぃ…」と、昼休みの一件を蒸し返します。「うん…でもぉ…私達が戦士ってことは内緒だし、それにほら…急に仲良くなったら、やっぱりヘンだよ」。至極ごもっともなご指摘に、「そうかなぁ〜…」とこちらはやや納得がいかない様子。するとすかさず、「そんなことより、行方不明事件のことなんだけど、あれぇ、もしかして妖魔かもっ」と話のすり替えに打って出る天才少女…。「ええ!?…そっか! ありえるよね、よぉし、ルナがいない間に、私達だけでパッパァ〜アと妖魔をやっつけちゃおうか!」と、簡単にそれに引っかかる天然少女…。「なぁんかルナってば私のコトしん…」「あぶない!」ドカッ!!

       とその時、後ろ向きで歩きながらしゃべってたうさぎちゃんが、ナンと、偶然そこへ通りかかった火野レイ嬢と激突!! 速攻で「ごめんなさい!」と90度角で謝るうさぎちゃんに、自分も考え事してて前見てなかった癖に、「!…『テメ、どこ見て歩ってんだコラァ!!』と思いっきりガン飛ばす火野レイ嬢…。しかしすぐに、「…『あら、わたくしとしたコトが、こんな小娘相手に…ごめんあそばせ、ほ〜っほっほ…』と涼しげに去って行きます…。その高貴な後ろ姿をお見送りしながら、「なんか…ちょっと変わった感じの子だね?」「うん…」と感慨に浸る二人…。

       再び歩き出したうさぎちゃんが、なんかジャリっと蹴飛ばしてしまいます。見ると、なんか、色んな石とか数珠(?)みたいなモンを数珠繋ぎにしたブレスレット(←数珠タイプブレスと言うらしい)が落ちてます。 R E I って名前らしき文字も入っております。ナニげに古風というか、和風というか、それでいて何で「ローマ字」なんだ?というか、まあ、とにかく若いのに今どき珍しい、なかなかいい趣味しております。

       うさぎちゃんはそれを拾い上げると、「これ…もしかして今…『ぶつかった拍子にさっきの子が落としたんじゃ…』と、彼女が去って行った方を見ます。うさぎちゃんは突然、「亜美ちゃんっ、先行っててっ、これ、渡してくるっ!」と走って行っちゃいました。亜美ちゃんはちょっと驚いた様子でしたが、すぐに、「…『月野さんらしい…』といった感じでニッコリしてます。

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       学校帰りの火野レイ嬢が、今まさに、自宅でもある火川神社の鳥居をくぐらんと、すたすたと歩いております…。しかしこの人は、後ろ姿までもが『クール・ビューティざます…』って言ってますな…。

       で、それと入れ替わるように映し出される今回の妖魔……なんじゃコイツは?!…プロペラ機ですか? なんで枯れ落ち葉がこげなモノに?! 木枯らしってコトで風つながりなんでしょうか?(←まあ、アニメ版の妖魔もそんなモンでしたけど…)…んで、さらって来た少女達六人を林の中に雑魚寝させて、なんか小躍りしちゃってます…。

       ところで、実写版の妖魔はどうも知能レベルの設定が低いらしく、言葉が話せないようなので(でも、なぜか人に乗り移ってる時だけは日本語ぺらぺら)、自ら名乗らないし、上司からも特に命名されてる様子もなし…後日入手したあらゆる公式資料等でも無記名なので、まるで戦闘員扱いです…なので、今回も勝手に『プロペラ妖魔』と命名させて頂きました。(※どうりで、前回のマーキュリー登場編では、アニメ版のような『試験問題攻撃』ができなかった訳だ)。

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       一方ダーク・キングダムでは、ジェダイトくんが、「もうすぐ集まります。聖なる少女達七人…ヤツラから搾り取れるエナジーは、最良のはずです」。ベリル様:「しくじるなよぉ〜ジェダァイト…。わらわもそう寛大ではない…」(←前回は「あたし」っつってましたが…)「はいっ…」

       …ところで、何が「聖なる少女達七人」なのか意味不明ですが(←まさか最強妖魔七人衆!?)、取り敢えずベリル様もジェダイトくんの営業成績をよく把握していらっしゃるみたいだし、三度目の正直になるといいね…。

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       こちらはうさぎちゃん…。

       拾ったブレスレットを手に、「どこ行ったんだろう…?」と、辺りを見渡しながら歩いております…。火川神社の鳥居をくぐりながら、今日の昼休みにクラスメイトBが話してたホラー話を思い出してしまい、「…まさかね…」と言いつつも、神社の前までやって来ます。

       するとそこへ、カラスが落ち着かない様子なので不審に思ったのか、巫女さん姿に着替えた火野レイ嬢が、突然「誰っ!?」と出て来ます。それを見てうさぎちゃんは、あまりにもホラー話とシンクロした展開に驚き、思わず「きゃあっ!」とその場から逃げ出してしまいます。

       その後ろ姿を見送る火野レイ嬢の心理が、ちょっと難しそうですねぇ…(↓)

       と言うのも、走り去ってくこの子が、さっき道でぶつかった子だと気付いた様子もないし(←そもそも他人に関心がないみたいなので、覚えちゃいないのかも…)、普通ならここは単純に、『ヘンな子…』と不思議がるか呆れるかするような場面なのですが、そんな様子もありません。要するに、自分がこういう風に気味悪がられる事に対して、『いつものことよ、別に気にしないわ…』というコトなんですね。つまりこれが、亜美ちゃんで言うところの「慣れてるし…」に相当する火野レイ嬢流のリアクションなんですな。

       うさぎちゃんの方は、慌てて階段を駆け下り、境内を飛び出して行きます…階段の下にいた女子学生とぶつかっちゃっても気にもしません…しかし今日はよくぶつかる日ですな…。ところでこの女子学生は、火川神社になんか用でもあるんでしょうかね?(←そんなっぽいですよね?)。

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       うさぎちゃんが家にたどり着いた頃には、もうすっかり陽も暮れてしまっておりました…。

       亜美ちゃんとはクラウンで合流して、道すがら事情を説明してたんでしょうかね? 「そんな…巫女さんの呪いなんて…」と、軽く否定されちゃいます…そりゃそうです…亜美ちゃんは知性派で理論派ですから、超常現象の類いなんてねぇ…(←ってセーラー戦士も立派な超常現象ですが…)。「だよねぇ〜…、でもちょっと慌てちゃって…。あした、もう一回行って渡してくるつもり」「うん。行方不明事件の方は、今、データ集めてるから…。なにか、分かるかもしれないし…」。これは亜美ちゃん持参のノートパソコンでしょうね? 今のところ、うさぎちゃんちにパソコンがあるの見たコトないですからねぇ…。そう言えば、実写版ルナはポケコンとか出さないんですかね?(←でも、実写版マーキュリーにゴーグル・モニターなんか装着して欲しくないから、ぜってーいらねーけどな…)。

       亜美ちゃんは、うさぎちゃんの勉強机のイスに座っており、ぴんと背筋を伸ばして、ひざをぴったりと合わせ、お行儀よくその上に両手を乗せております。まるで茶道教室にいるかのような佇まいであります(←それにしても亜美ちゃんは、普段からしてめちゃめちゃ姿勢がいいですな…姿勢は美しさの基本ですからな…)…で、そんな亜美ちゃんを見て、うさぎちゃんは、「亜美ちゃん、そんなにちゃんと座らなくていいよ?」。すると亜美ちゃんは、照れくさそうに、「あぁ…うん…」…きっと亜美ちゃんは、こんな風に友達の家に遊びに来るのがきっと初めてなんでしょうな(←名付けて、『亜美ちゃんの、初めてのお使い(お宅訪問編)』だから、少し緊張しちゃってるし、どう振舞ったらいいのか分からない感じなので、うさぎちゃんは、『もっとくつろいで。ウチはそんな堅苦しいトコじゃないから』という意味で言ったんですね。

       するとそこへ、まさに、『なぜ月野家が堅苦しくないか?』を体現する人物が登場いたします。トン、トン、「は〜い、お待たせぇ〜特製カフェオレよぉ〜〜♪」「味は普通だけどねぇ〜〜♪」。するとうさママは、ベッドに腰掛けたうさぎちゃんを肘でド突きながら、「亜美ちゃん? 今日、お夕飯食べてくでしょ?」「え?…いえ…今日は…」「遠慮するような味じゃないけどねぇ〜〜♪」。するとうさママは、さらに口の減らない娘の上にのしかかって押さえ込みに入り、「亜美ちゃんも、早くっ!」と加勢するよう促します。「!…」(←一瞬行きかけてすぐ躊躇する亜美ちゃん…)。「早くっ!」「亜美ちゃん、助けてぇ〜〜っ!」「フッ、とぅわぁ〜〜っ!」(←うさママ電撃ビーム発射っ!)。「あ〜〜っ!」「……『って、どーゆー親子なのよ…』(←汗タラ〜リ…)。

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       一方こちらは、『仲間、もしくはプリンセスかもしれない』という事で、セーラーVを追跡調査中のルナ…。

       なんだかよく分からないけど、ひたすらアラレちゃん走りでビルからビルへ『きぃーんっ!』とかっ飛んでくセーラーVに、必死で追いすがっております…。が、しょせんぬいぐるみ、わずかに脚力及ばず、結局逃げられてしまいました…と言うより、追いかけてた事すら気付いてもらえてない様子…。「…『む…、無念…』…セーラーV、待ってぇ…。…あの額の三日月…あなたがプリンセスなの?」(←セーラーVは完全シカト…)。

       ※ ちなみに、原作「美少女戦士セーラームーン (1) (講談社コミックスなかよし)、及び「美少女戦士セーラームーン 1 新装版 (KCデラックス)では、最初ルナは、火野レイ嬢を見て⇒(「フシギな力をもつ冷静な少女 ――高貴な顔だち 流れるようなモノゴシ 神につかえる身 ――まさかプリンセス!?」)⇒と目星を付けてましたが、今にして思うとワシも、いっそ火野レイ嬢がプリンセスだったら、世の中万事丸く収まって地球も平和だったろうなぁ…としみじみ思います。【注:アニメ版レイちゃんは除く】。

 

       まあ、何はともあれ…「…『きぃーんっ!』…」…たったったったっ…………。

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       日付変わって翌日の火川神社にて…。

       うさぎちゃんが例のブレスレットを手にやってくると、「返してっ!」「アンタがヘンな術使うのやめるって、約束すればね…」(←おや? この人は、昨日神社の階段の下でうさぎちゃんにぶつかられてた女子学生…やはり火川神社を偵察に来てたのか)。「……」

       「……?」なにやら火野レイ嬢が、同じT・A女学院の生徒達にからまれてます。おそらく文化部代表だろうと思われる凸凹コンビが、剣道部と柔道部と、たぶんサッカー部と卓球部(←両名ジャージなので詳細不明)を用心棒に従え、その上巫女さんグッズまで人質に取って火野レイ嬢をゆすっております…これはかなり戦況不利です。「あれは術なんかじゃないっ」。コンビ凸:「じゃあナニよ?」「関係ないでしょ」。コンビ凸:「やっぱり怪しい。アンタの霊感は不吉だって前から言われてたもんね…」「……」

       しかしオットここで火野選手、一瞬の隙を突き、巫女さんグッズめがけて猛然とタックル! 「いいから返してっ!」。ところが、コンビ凹に、「もうやめるって約束しなさいよ! アンタのせいで、みんな行方不明になったんだからっ!」と弾き飛ばされ、あえなく石畳の上にダウン! これは痛そうだぁ(←ヒザ、だいじょぶだった?)…しかし火野選手、髪をバサッと一振りして顔を上げると、やや横座りの体勢から相手をキッと睨み返します! こ、これは、火野選手必殺のガン飛ばしだーっ!! おおっと、効いてます、効いてます、敵が「…なによ…」と後ずさりしてます(←ワシならここで完全に土下座です)。しかし敵も去るもの、ここで、取って置きのネタを武器に反撃に出ます。コンビ凹:「昨日だって、ここから死にそうになって逃げて行く女の子、見たんだからねっ!」(←その後ろで、妙に一人だけ息切れしちゃってるコンビ凸…さすが文化部…)。

       ところがその一言に、今まで客席からずっと戦況を見守っていた月野選手が、「!?…『ここだ!』とばかりに乱入の構え…。「昨日?!」。コンビ凸:「また誰か消したんじゃないの!?」「それぇ、わたしっ!」。コンビ凹:「はあ? ナニよアンタ?」「だからぁ、昨日逃げたのは私で、カラスにびっくりしただけって言うか…死にそうにもなってないし! ほらっ(ひゅいっ、ひょいっ)ネッ!(ニコッ)「……『誰だこいつ?!』「もう返してあげなよっ(ニコッ)。意外なところから繰り出された天然攻撃に、すっかり戦意喪失ぎみの敵陣営……(←天然に勝るものは無しっ!)。

        ★  ★  ★  ★  

       という訳で、無事、巫女さんグッズ奪還に成功したうさぎちゃん…。

       ところが火野レイ嬢は、それを持って、黙ってすたすた行ってしまいます。「ちょっと待って、ねえ?」「……『誰だあいつ?!』「えっとぉ…レイちゃんっ!」「!?……『だから誰なのよアナタ!?』(←ついに振り返った火野レイ嬢)。「やっぱそうだったんだ。名前彫ってあったから…。これ…落としたよね? ホントは昨日渡そうと思ったんだけど…」。うさぎちゃんは火野レイ嬢にブレスレットを手渡します。「……」「私のせいであんなコト言われちゃってゴメンね?」「…別に…いつものことだし…気にしてないわ…あんなの…」(←このセリフを、昨日は、走り去るうさぎちゃんの背中に、無言で投げかけてたんですね)。「でも、行方不明事件が終わるまでは、それ、使わない方がいいんじゃない?」。すると火野レイ嬢は首を横に振り、「…自分のために…必要なの…。じゃ、忙しいから…」、そっけなく行ってしまいます。「……『ちっ、連中に因縁つけられたのもブレスレット落としたのも、元はと言えばヤツのせいだったか…礼なんか言わないわよ…』。…し、しかし……今までほとんど、暗がりで炎の逆光を浴びた顔ばかりしかよく見られなかったので、初めて太陽の下でそのご尊顔をじっくりと拝見させて頂く事が出来た訳なのですが、この人、かな〜りお美しいですな…。しかもワシの知り合いにちょっと似た感じの美人がいるので、なんか他人って気がしません(←って余計なお世話ですね)…って言ってるそばから、また炎の逆光を浴びてしまいました…。

       そんな頃、火川神社から帰ろうとするうさぎちゃんのケータイに、亜美ちゃんから連絡が入ります。「月野さん、すぐ、万寿閣(まんじゅこく)っていう結婚式場に来てっ。次に狙われる女の子が分かったっ」「ホント!?」どうやら、IQ300の本領発揮といった展開のようです。

 

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       こちら万寿閣…。

       現場では、一人亜美ちゃんが張り込み中です…(←名付けて、『亜美ちゃんの、初めてのお使い(刑事編)』(←て言うか、ただの「ノゾキ少女」にしか見えませんが…)。

       そこに到着したうさぎちゃん…「亜美ちゃん、次に狙われる子って?」。亜美ちゃんは黙ってうなずくと、入り口の方に回り、「あの子…」と言います(←ちなみに二人いるけど、どっち?)。「…今までいなくなった六人の女の子達って、みんな今年のお祭りで選ばれて、巫女さんをやった子達だったの…」「巫女さん?」「巫女さんは、全部で七人だから、あの子が最後の一人…」(←あれ? 一瞬、うさぎちゃんの仲良しグループの「クラスメイトA」かと思いました…)。「…だから、ここで見張っていれば…」「そうかぁ、さすが亜美ちゃんっ!」と言われて、嬉しそうにニッコリの亜美ちゃん…。

       ほお〜…そうだったんですか…ホントにさすがは亜美ちゃんだ。しかし、亜美ちゃんがさすがなのは当然として、それぐらいの事、警察でもとっくに調べが付いてるはずじゃないのか?! 警察は一体何をやっとるんだっ!…しかし、そんな事よりもっと気になるのは、「お祭りで選ばれて巫女さんをやった」ってどういうこっちゃ?! それって臨時のアルバイトじゃねーのか?! それとも町おこしを兼ねた『ミス巫女さん』的なイベントか?? やっぱり何が「聖なる少女」なのかさっぱり分からん…。本職としての実力重視なら、火野レイ嬢が選ばれないのは本人も納得いかんだろう?…まあ、しょせんジェダイトの考えることだから、どうせたまたま道で拾った町内会の会報でも見て思いついたんだろうな…。

       何はともあれ、もっとターゲットに接近して見張るため、二人はケータイ・アイテムで「巫女さんに、(←どっちも可愛い〜っ)。アニメ版ではうさぎちゃんだけが変身ペンを渡されてましたが、実写版では全員がコスプレ化する模様であります(←だからモデルさんばっかりなのか?!)。…で、二人は結婚式場の内部に潜入します。

       ちなみに、巫女さんというのは、本職でも資格や免許というものはなく、本職になるような人はほとんどが神主の娘とか身内らしい…。で、髪は長くして後ろで一つに束ねなければいけないそうです(←レイちゃんは特別なのだっ!)…。で、巫女さん業務(儀式とか)は二人一組でするもので、お祭りや正月で人手が要る時とか、結婚式場なんかでは、ほとんどが学生アルバイトなんだそうだ…。知らんかった…。こう言っちゃなんだが、いい歳こいてワシ、生まれてこの方、正式な結婚式とかも出席したコトないんで、巫女さんと言えば「うる星やつら」のサクラさんと「セーラームーン」のレイちゃんのイメージしかなくてねぇ…。それはそうと、二人一組ってコトは必ず偶数にならなければならないはず…、てコトは、お祭りで選ばれた「七人」ってのは…やっぱり…。いや、それとも、ひょっとすると、本当は八人選ばれてたのに、大本命の火野レイ嬢がへそ曲げて辞退しちゃったので、補充が利かなかったとか…。

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       一方こちらは、本家本元、正真正銘、プロ中のプロ、火川神社の巫女さんの火野レイ嬢(←でも中二)が、ピキィ〜ン!と何かを感じ取った模様です。

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       「それで? 火川神社の巫女さんは?」「やっぱり、うわさだけ。霊感強いのは、ホントみたいだけど、そのせいで色々言われてて…。でも、普通の子だよっ」(←そうかなぁ〜普通かなぁ〜?)…すると、ここでうさぎちゃんは、ふと、目の前を通り過ぎて行く火野レイ嬢の姿に気付きます(←て言うか、来んの早っ!)…「えっ!?」「どうしたの?」「今言ってた…火川神社の巫女さん…」「あの子ぉ?」「どうしてここに?」。???…どうしてここに?って言うか、その前にうさぎさん…アナタ…、昨日ぶつかってブレスレット落としてったあの「ちょっと変わった感じの子」「火川神社の巫女さん」だったってコト、亜美ちゃんにまだ説明してなかったわけ?…ワシ…もう脳ミソぐっちゃぐちゃ…ちょっとコーヒーでも入れてくるわ…。

       その直後、ンな細かいギモンを一気に吹き飛ばすかのように、「きゃああああ!!」という悲鳴が! 二人は一瞬顔を見合わせてうなずき、声のした方へ駆け出します。

        ★  ★  ★  ★  

       現場に辿り着くと、そこには、ナンと倒れたターゲットに歩み寄って、今にも手をかけようとしてるかのような火野レイ嬢の姿が! 「レイちゃん! 何してるの!?」「もしかして、妖魔?」「そんな…レイちゃん、やめて!」(←アナタ、人の話を簡単に鵜呑みにしすぎっ!)。

       火野レイ嬢のコトを妖魔と思ったのか、火野レイ嬢が妖魔に取り憑かれてると思ったのか、…は定かでありませんが、勿論ンなコト言われて黙ってる火野レイ嬢ではありません。「…『妖魔はお前らじゃボケ!』悪霊、退散!!と、二人に悪霊退散の御札を投げつけます。

       「きゃあっ!」としゃがんで避けてなかったら確実にうさぎちゃんの顔面を直撃してたであろう御札が、二人の背後で怪しげに渦を巻いてた枯れ落ち葉を捕らえて鎮めます。

       火野レイ嬢は、立ち上がってそれに歩み寄りながら、「やっと見つけた…。このもののけが行方不明事件の…」「そっかぁ! レイちゃん、それを調べてたんだあ!」(←いちいち単純すぎっ!って言うか、やっぱりお祭りの巫女さんは「八人」選ばれてたんじゃないのか? そしてそれを辞退しちゃってた火野レイ嬢が、責任を感じちゃってこの事件を追ってたに違いないっ!)…と安心したのもつかの間、亜美ちゃんがふと何かに気付いて「あぶない!」と叫びます! あぶないと言う割にけっこう時間かけて異空間の穴が開き、更にその後、やっと例の巨大ロボの手が伸びてきて火野レイ嬢の肩をつかみ、それはそれはもう、メチャメチャ特撮風の味わい深く連れ去ってしまいます。

       しかも今回は、とっさに「レイちゃんっ!」火野レイ嬢にしがみついてそれを阻止しようとしたうさぎちゃんのオマケ付き…「月野さんっ!」。一気に巫女さん二名を釣り上げ、これにはクレーンのジョーもびっくりです。でも本来狙ってたはずのターゲットは置き去り…マヌケなのかラッキーなのかよう分からん展開に、一人残されて呆然とする亜美ちゃん…「月野さん…」。そこで急いでルナに連絡します。

        ★  ★  ★  ★  

       うさぎちゃんと火野レイ嬢は、異空間の森に「きゃあ!」と落とされます…(←この時、なぜかうさぎちゃんの巫女さん変身が解けてます…その時点で、火野レイ嬢は不思議に思わなかったのでしょうか?)。

       そしてそこに、『プロペラ妖魔』が現れます。するとうさぎちゃんは、「レイちゃん、隠れてて!」と言うが早いか、何の躊躇もなく、ナンと火野レイ嬢と妖魔の目の前で、セーラームーンに変身します! 「ムーンプリズムパワ〜、メーイク・アップ!」…どうも実写版のセーラームーンには、自分の正体がバレないようにするという「変身ヒーローの鉄則」など眼中にないご様子…。結局みんな仲間だったから良かったものの、それはあくまでも結果論…今後の彼女の動向が注目される項目ではあります…。

       「愛と正義の、セーラー服美少女戦士、セーラームーン。月にかわってぇ〜、おーしおきよっ!」。…で、その全工程を思いっきり目の前で見ていた火野レイ嬢は、当然「なんなの?…これ?」とセーラームーンと妖魔を見比べて唖然としてます。この時の火野レイ嬢が、果たして何に驚いていたのかは推測不能です…(←もののけの出で立ちか?! はたまた謎の少女のイリュージョンな早着替えか?!)。そう言えばうさぎちゃんって、火野レイ嬢にまだ自分の名前言ってなかったような気もするんだが…。ただし、謎の少女が発した決めゼリフの文句から、火野レイ嬢的に「美少女」と思ったかどうかはともかく、「正義の」「戦士」「おしおき」、の3つのキーワードを頼りに、おぼろげながらも状況だけは把握したはず。

       ところが、セーラームーンのキックが二度ほど空を切ると、ここで妖魔は葉っぱを操って集め、それをロープにしてセーラームーンの腹に巻きつけ、「あっ!」、さらに手を縛ってしまいます。それでセーラームーンはあえなく宙吊りにされ、「きゃあっ!…あっ、あっ…!」と足まで縛られてしまった「正義の戦士」の体たらく振りに、「やだっ、はずれなぁ〜いっ!」、火野レイ嬢は『ダメだこりゃ』恐れをなしたか、「レイちゃん、逃げて!」の指示に思いっきり素直にうなずいちゃっております…(←って、さっきの「悪霊、退散!!」のあの勇姿はどこへ? もっとも、実体のある機械系のバケモノじゃ、巫女さんの守備範囲じゃねーもんな…)。

       火野レイ嬢が逃亡体勢に入ると、すかさず、「ちょっと待った!」とばかりに、突然、彼女の数珠タイプブレスが光を放ち始めます…「…!?」「…!?」。するとその光に、『プロペラ妖魔』がうろたえ出します。

 

 ★  ★  ★  ★   CMタイム― ★  ★  ★  ★  

 

       その頃、ルナが亜美ちゃんの許へ駆けつけます…。

       「亜美ちゃん!」「ルナっ」「変身して! うさぎちゃん達が連れ去られた空間に、穴を開けるの!」「わかった!」。亜美ちゃんはマーキュリーに変身し、すぐさま虚空に向かって「マーキュリー・アクア〜・ミ〜スト!」を放ちます(←ルナはそこまで具体的に指示してないのに、さすがアッタマいい〜っ!)。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは火野レイ嬢…。

       突然光りだしたブレスレットを見て、「なにこれ?」。すると、ナンとそれがセーラー戦士の変身アイテムに変わります。それを見たセーラームーンは、「うそっ、レイちゃんも仲間だったんだ。レイちゃん! 変身して! レイちゃんも戦士なんだよっ!」と叫びます。「…せんし?」。ところが妖魔は、そうはさせじと、火野レイ嬢に落ち葉を被せて埋めてしまいます…(←って、それってなんか意味あんの?)。

       するとそれを助け出さんと、セーラームーンがナンとか自力で葉っぱロープを千切って宙吊り状態から脱します(←このシーンが、今回唯一のセーラームーンの見せ場だったのですが、火野レイ嬢は落ち葉に埋められてて見てねーっ!)。その火野レイ嬢は、当然なんのダメージもなく、バッと落ち葉を払いのけて立ち上がり、ナンと「マーズパワ〜、メーイク・アップ!」といきなり変身します!(←こりゃまた前回にも増して唐突なっ! そうか、さっきうさぎちゃんの巫女変身が解けて、普通の制服姿からセーラームーンに変身してたのは、記念すべきマーズ変身のこの絵ヅラと被っちゃうからだったんだな)。「炎と情熱の戦士、セーラーマーズ。火星にかわって、おしおきよっ!」「レイちゃん、カッコイイ〜」(←同感だけど、アナタが言ってる場合ですかっ!)。その後マーズは、ナンとたった一人で、『プロペラ妖魔』「妖魔〜退散!!」で退治しちゃいます(←ものすごい高温の炎だったらしく、妖魔は燃える間もなく蒸発させられちゃいました)。「やった!!」(←その間、何もせずただ見てただけの先輩戦士…)。

        ★  ★  ★  ★  

       妖魔が倒されると、雑魚寝してた六人の少女達も目を覚まします…。

       不思議そうに辺りを見回してますが、やはり事件の記憶そのものは消されてるんでしょうかねぇ?…。…ちょうどそこへ、ルナの指示で空間に穴を開けたマーキュリーが、その穴越しに姿を現します。そして、ナンと、あろうコトか、少女達の目の前で、セーラームーンに向かって、思いっきり、「月野さんっ! 大丈夫?!」って声かけちゃってます…が!オマケにセーラームーンもそれに答えて、マーキュリーに向かって、思いっきり、「亜美ちゃんっ、よかった。みんなっ、あそこから早くっ!」って言っちゃってます…もうびっくりです。おそらく、たった今目を覚ましたばかりのこの少女達にとって、このド派手なカッコの三人組は、完全に単なる『月野さん』『亜美ちゃん』『もう一人の赤い人』です。…誰もこの三人を、「正義の味方」だなんて夢にも思っちゃいません。…やっぱりこの人達…完全に変身ヒーローの自覚なしっ!!

       と言う訳で、次回からこの番組のタイトルはズバリ!(↓)

       少女(Pretty)戦士(Guardian) 野さ( TSUKINOSAN)   (←視聴率アップ間違いなし! 日本中がひっくり返るぞ〜っ!)。

       「大丈夫?」「気をつけて…」「急いで…」「早く…」…(←セーラーマーキュリーこと『亜美ちゃん』と、セーラーマーズこと『もう一人の赤い人』が、少女達を促して異空間の穴をくぐらせ、外へ出してあげます)。「……」(←その間、何もせずただ後ろで見てるだけの先輩戦士セーラームーンこと『月野さん』…)。

       マーズは最後の一人を外に出すと、自分も穴の外へ出て、セーラームーンがそれに続こうとします。するとその時、いきなり、さっきセーラームーンが千切った葉っぱロープが伸びてきて(←またジェダイトの仕業か?!)、ナンとセーラームーンの足を引っ張って引きずり戻そうとします。「きゃあ!」「月野さんっ!」「……」(←なぜか、まるで無表情で、ただ見てるだけのマーズ…『この人さっきからナニやってんのよ…』みたいな…)。

       すると、今度はいきなりステッキが飛んできてその葉っぱロープをぶった切り、そこにタキシード仮面が飛び込んできます。「タキシード仮面っ!」。タキシード仮面はセーラームーンの手を取って助け起こすと、「急げっ!」と言って駆け出します。「早くっ!」。異空間の穴が閉じてしまいそうです。タキシード仮面は走りながら両手でセーラームーンの肩を抱き(←それを見て『えっ!?』みたいなリアクションのセーラームーン…)、「飛べっ!」と閉じかけてる穴めがけてジャ〜ンプ!!

       間一髪で外へ出ますが、ナニげに外では、穴の位置はナンと地上2〜3メートルもの上空にっ!(←きっと、さっきまではそこに脚立があったんでしょうなぁ…)。どかっ!とダイビング状態で芝生の上に倒れ込むセーラームーン。「月野さんっ!…よかったぁ。怪我ない?」「うん」。立ち上がったセーラームーンはそう言って微笑むと、すぐに周りをきょろきょろと見回します。「あっ…」。てっきりセーラーマーズを探してるのかと思ったら、ナンと視線の先は、普通に歩いて去っていくタキシード仮面の後ろ姿…。「あの人も…私達の仲間?」「うぅん…分かんないけど…でも二度目なんだ…。助けてくれたの…」「……」「…タキシード仮面…」。…あのぉ…、タキシード仮面さん、ちなみに今日のアナタは、ナニを盗みにここ(←万寿閣)へ? ご祝儀袋かなにか?…まあ今回はたぶん、見なかったコトにしても全く問題なさそうなので、さっさと次行きましょう。

       「セーラーマーズ…『そうそう、今日の主役はコッチよ! ンなモン放っときなさいっ!』『ホントよね』……」「あなたが、三人目の戦士…」「私が…!」。マーズはあらためて自分の姿を見回し、「…やっとわかった。私に力があった理由……。不吉な力なんかじゃなかった…!」「レイちゃ〜ん!…『最後まで放ったらかしでゴメンね〜』。マーズはふと、顔を隠すようにして背を向けると、見えないようにそっと涙をぬぐい、さっさと歩き出します…その顔は、ナニげに晴れ晴れとした表情です。セーラームーンとマーキュリーも、顔を見合わせて微笑み合いながら、そのあとに続いて歩き出します。

        ★  ★  ★  ★  

       ダーク・キングダムでは、ベリル様がたいそうお怒りのご様子…。

       「ジェダイトっ!!」「申し訳ありません…」これは悪の組織ではお馴染みの光景ですが、叱られてるはずのジェダイトくんの表情には、まるで反省の色なし…(←て言うかキミ…笑ってる?)…中の人の演技力の問題かとも思われますが、敢えて断定は致しません…それが味と言うものです…がんばれ! ジェダイトくんっ! キミは運がいいぞっ! もし原作通りだったら、キミは今日マーズに焼き殺されてたんだからっ! 『…えっ! マジで?!』(←「美少女戦士セーラームーン (1) (講談社コミックスなかよし)、及び「美少女戦士セーラームーン 1 新装版 (KCデラックス)より)。

 

       ベリル様:「おのれ!…セーラー戦士どもぉ!!」(←わなわなわな…)。

        ★  ★  ★  ★  

       無事、事件を解決して帰路に就く三人と一匹(個?)…。

       うさぎちゃんは無邪気に、亜美ちゃんに向かって、「レイちゃんも仲間になったことだし、パーティーしようか? ねっ?」。うなずく亜美ちゃん。するとうさぎちゃんは、「レイちゃん待って、もう帰っちゃうの?」と、一人先を行く火野レイ嬢に駆け寄って腕を組み、「せっかく仲間になったんだし、お祝いしようよ」「……」(←ナニげにその腕を見やる火野レイ嬢…)。「カラオケ大会とかよくない?」。すると火野レイ嬢は、「ちょっと待って」と、うさぎちゃんの腕をさっと振りほどいてしまいます…ぴんっ、ぴんっ、ぴんっ!(←場の空気が張り詰める音)「…!?」…一気に緊張が走ります。

       「悪いけど、カラオケ嫌いだし、私、あなた達の仲間になったつもりはないんだけど…火野レイ嬢は、極めてさらりとそう言ってのけると、さっさと一人で去って行ってしまいました。「……?」「……!」「ちょ、ちょっとぉ〜…」。おおっ、なんてクールなお方! これは、馴れ合いとおちゃらけで没個性化してったアニメ版戦士達とは大違いのキャラ立ち合戦です! いいぞ〜っ!

       その高貴な後ろ姿をお見送りしながら、「……」「……」と感慨に浸る二人…………「ええっ!?」

        ★  ★  ★  ★  

       次回は、ネフライト登場…はむしろオマケで…マーズ親睦編かっ!?(←って、褒めてるそばから早いよ…)。

        ★  ★  ★  ★  

       セーラームーン:うさぎちゃん(沢井美優さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(沢井美優さん編)▼】

       マーキュリー:亜美ちゃん(浜千咲(現・泉里香)さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(浜千咲(現・泉里香)さん編)▼】

       マーズ:レイちゃん(北川景子さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(北川景子さん編)▼】

       ジュピター:まこちゃん(安座間美優さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(安座間美優さん編)▼】

       セーラーV:美奈子(小松彩夏さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(小松彩夏さん編)▼】

       ルナ(声・潘 恵子さん):「」『』

       その他:「」『』

[2008年10月18日(土)初稿(←この日を実写版マーズ記念日と…) トモロー]


Act.4:ネフライト登場編

 

【Act.2:セーラーマーキュリー登場編▲】 【トップページ▲】 【筆者紹介へ▼】


       今回レビューしたAct.3は、「美少女戦士セーラームーン DVD 第1巻」(バンダイビジュアル)に収録されております(↓)

 

DVD第1巻 作品本編(4話収録)

 

Act.1 Act.2 Act.3 Act.4 

毎回映像特典(10分)

 

「セーラームーン」におしおきよ 沢井美優浜 千咲@

Act.3 ゲストキャスト

 

阿部香奈美:
木村桃子:
女生徒:

平井愛子
清浦夏実

国光レイナ
小林沙弥
金子 瞳

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セーラー戦士アクション:

妖魔アクション:

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