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―実写版セーラームーンを検証する―


Act.51:アクト・ゼロ編――

 

       本稿は、2005年3月25日(金)にバンダイビジュアルより発売されたオリジナルビデオ/DVD作品、「美少女戦士 セーラームーン(実写版) Act.ZERO(アクト ゼロ) セーラーV誕生!」の感想記(DVD鑑賞レビュー)です。

      チャプター・メニュー

1.       【T.プロローグ▼】

2.       【U.Aパート▼】

3.       【V.Bパート▼】

4.       【W.メインテーマ▼】

 

 

 ★  ★  ★  ★   【このページの頭▲】【T.プロローグ】【次のチャプター▼】 ★  ★  ★  ★  

 

       クリスマスの夜…の商店街にて…。

       クリスマスの装飾に彩られた街を、人々(←主にカップル)が行き交う中…、街頭大型ビジョンに映されてるCMから、「ファッションジュエリー・ジュピター。メリー・クリスマス」の音声が聞こえてきます…(←このCMは、Act.31の映画館で流されてたやつのクリスマス編と言う訳ですな)(←で、この「ファッションジュエリー・ジュピター」が、実はなるママのお店の名前だったと言う事実が、今回明らかにされる訳なのですね)。で、さらに街頭ビジョンは続きます…「それでは、今週のCDアルバム売り上げランキング、第1位っ。デビュー以来、誰もその勢いを止める事ができない奇跡の歌姫、待望のファースト・アルバム、イミテーション、愛野美奈子っ」

       街行く人々:「わぁ〜、美奈子ちゃんだぁ…!」

       街頭ビジョンの女性ナレーションは、『ウサギさんのイラストCG』です(←ナンか、こんな様なランキング番組がどっかにありましたな…)…「このアルバムに収録されてるのは、ご覧の全9曲。特にお勧めは、アルバム・タイトルにもなっている、2曲目の、イミテーション。複雑な乙女心を、美奈子ちゃんがロック・テイストで歌い上げるナンバー。ライブで盛り上がるコト、間違いなしっ…」

       ちなみに、この街頭ビジョンに映し出された美奈子のファースト・アルバム「IMITATION」の収録曲は(↓)

1.        始まりの伝説 (Origin of the Legend)

2.        IMITATION (IMITATION)

3.        負けるな!クリスマスガール (Dont Lose! Cristmas Girl)

4.        LOVE vs DREAM (LOVE vs DREAM)

5.        うれしくて・・・ (Happily・・・・)

6.        ナイショ! (Secret!)

7.        ハートはORANGE (ORANGE Heart)

8.        白い出会い (White Rendezvous)

9.        MAKE UP! POWER!! (MAKE UP POWER!!!)

       …となっており、ほとんどのタイトルが、まさに彼女の未来を予言するものとなっております。

       ちなみにコレ、全曲に英語タイトルが施されてると言うコトは、おそらく美奈子の事務所サイドでは、デビュー当時からすでに彼女の海外進出を目論んでたようなフシが見受けられますな(←そう言えばアルバム・タイトルも、3枚ともみんな英語ですしねぇ…)。さすが、あの社長さんは、想像以上に先見の明がある人だったんですなぁ…。

       しかしながら、Act.28の「FM Number10」でのラジオ出演の際に判明したように、美奈子が自ら「作詞作曲に挑戦」するのはサード・アルバムからなので、このファースト・アルバムの収録曲は、どれも彼女が書いたものではないはずです。だとすると、これらの曲目は単なる偶然の産物に過ぎない事になるのですが、しかしながら、ワシが思うに、おそらく、あの美奈子の事ですから、ファースト・アルバムを作るに当たって、自分の歌いたい詞のイメージを予め作詞家さんに伝えておいて、その上で楽曲作りを依頼していたはずです。したがって、これらの曲が、その美奈子のイメージが反映されて作られた作品群だとすれば、彼女はアルテミィ〜スと「白い出会い」を果たす前から、その潜在意識の中で『前世の記憶』が脈打っていた事になり、そしてそれは、ヴィーナスと同じ攻撃陣に属するマーズとジュピターであるレイちゃんとまこちゃんが、セーラー戦士に覚醒する前に漠然と抱いていた感覚よりも、遥かに鮮明で強いものだった事が分かる訳ですな。

       ちなみに、8曲目の「白い出会い」の英語タイトルが「White Rendezvous(ホワイト・ランデブー)になってますが、この『ランデブー』と言うのは、『待ち合わせ、(約束による)集合』と言う意味ですから(←語源はフランス語)、厳密には「出会い」ではありません。では、なぜそれを、敢えてこのように日英で二つの意味に振り分けたのかと言えば、その意図はつまり、「白い出会い」と言う日本語タイトルの方が『覚醒前の美奈子(=現世)目線』なのに対して、「White Rendezvous(白い待ち合わせ)と言う英語タイトルの方が『アルテミィ〜ス(=前世)目線』だと、そう言う意味になるからなんですね。

       さて、そう考えると、そのようにして作られた美奈子の曲に、うさぎちゃんが過剰反応するかのように当初から熱烈なファンになってたと言うのも、今にして思えば、うさぎちゃんもその潜在意識の奥底で、『前世のプリンセス』『家臣のリーダーの呼びかけ』に反応していた事の表れだったのかもしれませんな(←また、プリンセス以外のセーラー戦士では、唯一ジュピターだけが愛野美奈子のファン(←隠れファン)だったと言うのも、今にして思えば意味深だった訳ですなぁ…)(←『体育会系の性(さが)』でしょうな…)。で、そうこうするうちに美奈子は、次第に他の作詞家・作曲家さんに書いてもらうのでは満足できなくなり、自分でも「作詞作曲に挑戦」するようになって、それでアーティストとしての才能を開花させていったんですね。なので、本稿のAct.28や47で書いたように、Act.9でのロンドン・レコーディングの「アルバム」がお蔵入りしてしまったのは、間違いなくそのせいですね。

       で、このアルバムの中では、「アルバム・タイトルにもなっている、2曲目の、イミテーション」「ロック・テイスト」と言う事ですから、のちに発表されるKiss2 Bang2のようなロック調の曲は、デビュー当時からすでに美奈子のレパートリーの中にあったんですな。

       ちなみに、このファーストに続いて、翌年03.09.24に美奈子のセカンド・アルバム「VENUS」が発売される訳ですが、そちらに関しても、その収録曲のリストがAct.2に出て来た『ルナカラのメニュー本』に載ってましたっけね。本稿ではその際、特にコメントする事もなかったので敢えて取り上げなかったのですが、あらためて見直すと、ちょっと興味深い点に気付きます…なので、ここでついでに見てみますと…(↓)

1.        Cest la vie〜私の中の恋する部分

2.        Shay Girl (←ってコレ、ひょっとして『Shy Girl』の間違いではないのか?)

      実写版はこの手のミスがやたら多いが、まさかオタク向けのウケ狙いでわざとやってるのか?(←ちなみにワシ、試しに「Shay Girl」という英語を翻訳サイトに入力してみましたところ、『二輪馬車の女の子』と訳されて出てまいりました…)(←こりゃまた古風な…)。

3.        for your dream

4.        ETERNITY

5.        come again

6.        月のキセキ

7.        Be Free!

8.        A・Q・U・A

9.        HAPPENING☆

10.    戦う女神・おんな・

11.    Lucky Joker

12.    ア・イ・ノ・セレナーデ

       …となっており、このアルバムの場合は、すでに『自分の前世』やそれに伴う『使命』をハッキリと自覚したあとに作られてますから、ファースト以上に、やはりそれらしいニュアンスがそこかしこに反映されていた訳ですな。

       しかしながら、今になってワシがちょっとここで気になったのは、この中には、「月のキセキ」と言う、明らかに『セーラームーン』を示唆した曲があるのは当然としても、それ以外では、「Shay Girl」(←て言うか『Shy Girl』)と、それから「A・Q・U・A」と、明らかに『セーラーマーキュリー』を示唆した曲が2つもあると言うのに、それ以外の戦士、つまりマーズとジュピターを示唆してる曲が一つもないと言う点なんですな。ナニげにこれは、一体ナニを意味しているのか?

       たとえば、10曲目の「戦う女神・おんな・」を、ローマ神話における『軍神マルス(=マーズ)』とこじつけて解釈する事も出来なくはありませんが、しかし仮に神話的解釈を持ち込むとすると、世の一般常識では『軍神マルス(=マーズ)』『男性の神』ですから、もちろん『女神』ではありません。したがって「女神・おんな・」と言う表現そのものは、やはりローマ神話における『愛と美の女神ウェヌス(=ヴィーナス)』から来てると考えるのが自然であり、そしてそれが「戦う」のですから、やはりこれは、あくまでも美奈子自身の事を指してます。

       それに、そうでないと、このアルバムのタイトルである「VENUS」が、一体どの収録曲に由来してるのかが説明できなくなってしまうんですね。たとえば、ファースト・アルバムのタイトル「IMITATION」はそのままタイトル・ナンバーの「IMITATION」から来てますし、サード・アルバムのタイトル「I’ll be here」も、収録曲のKiss2 Bang2の歌詞から採られてます。これらの例からも分かるように、つまりセカンド・アルバムのタイトルである「VENUS」も、必ずアルバム収録曲のどれかに由来してるはずなんです。

      ちなみに、このようなアルバム・タイトルの付け方と言うのは、そのまま実写版のサントラCDでも行われてます(↓)

      「美少女戦士セーラームーン オリジナルソングアルバム」のタイトルであるDear My Friendは、収録曲である新曲Friendの歌詞から採られてますし、「美少女戦士セーラームーン メモリアルCD-BOXのタイトルMOONLIGHT REAL GIRLも、言うまでもなく、これも収録曲である「キラリ☆セーラードリーム!」の歌詞から採られてます。

 

      それ以外のアルバムは全て、「DJムーン1、2、3」「CDコロちゃんパック1、2、3」「全曲集」と言った具合に、アルバム・コンセプトに由来するタイトルのみです。

    

   

       となると、美奈子のセカンドの収録曲の中で、アルバム・タイトルの「VENUS」に呼応した単語は「女神」以外にありませんから、この「戦う女神・おんな・」と言う曲の歌詞の中に、間違いなく「VENUS」と言うフレーズが使われており、そしてそれがアルバム・タイトルとして採られたはずなんですね。

       と言う訳ですから、このセカンドの『曲目リスト』の中には、どう考えてもマーズとジュピターの2人がいない訳です。これは、そもそもAct.2自体が『マーキュリー誕生の回』だから、単にそれに絡められていただけだったのか?それとも、ワシが本稿で再三指摘してきたように、の守備陣を形成するセーラームーンとマーキュリーの2人が、美奈子にとって『最・要注意人物』としてマークされていた事を示唆していたのか?(←妄想は、勝手に膨らむのでありました…)。

        ★  ★  ★  ★  

       …てな訳で、ここで、街頭ビジョンの音声と入れ替わる形で、「きよしこの夜」の英語バージョンのアカペラが流れ出します…

       そして、そのアカペラを伴奏にして、その上に、泣く子も黙る美奈子必殺の『ナマ歌』の図…「♪さーいれんなーい…、ほーおりーなーい…♪」(←こ…、コラァアっ!アカペラの伴奏者どもっ!お前らが美奈子の音程に合わせんかいっ!)。

       美奈子は、どこだかの屋上で、一人手すりにもたれて、サンタさんのろうそくに火を灯し、それに両手を添えて、街の夜景を眺めながら、「きよしこの夜」の英語バージョンを歌っております…。傍には、電飾を施したちょっとしたクリスマス・ツリーも置いてあります…。

       ファースト・アルバムには「負けるな!クリスマスガール」と言う曲が入ってますから、このアルバムはクリスマスの時期に合わせて作られていたのが分かります。で、「デビュー以来、誰もその勢いを止める事ができない奇跡の歌姫」が、クリスマスに合わせてファースト・アルバムを制作し、それが見事「売り上げランキング、第1位」を獲得した訳ですから、それこそ、今宵は誰よりも華やかに祝福されるべき時であるはずです。それなのに、そんなトップ・アイドルが、そんなクリスマスの夜に、たった一人で、こうして時を過ごしている…。

       これ…、美奈子が着てる服は、上に羽織ってるのはクリーム色の毛糸のガウンで、中に着てる白いのは、上下ともに生地とデザインが揃ってますから、明らかにコレ、自前のパジャマですな…。で、パジャマ姿だと言うのに、なぜかしっかり靴を履いてますな…。で、この靴は、けっこう先が尖がってるパンプスみたいなヤツですが、これ、明らかに、おしゃれにデザインされた、いかにも高そうな靴です…。となると、仮にここが自宅の屋上なら、普通このようなパジャマ姿にこんな『よそ行きの靴』なんか履いて出て来ません。サンダルか何かで出て来るはずです。となると、ここは自宅の屋上ではない事になります。それに美奈子の自宅はAct.15に出て来ましたが、普通の一軒家っぽかったでしたから、こんな屋上(←もしくは広いベランダ)があるような豪邸には見えませんでしたからね。

       となると、仕事の関係で宿泊してるホテルの屋上でしょうか? だとすれば、このような靴を履いてる理由としては自然ですが、しかし逆に、ホテルで『自前のパジャマとガウン』を着てるなんてのは不自然です。それにホテルなら、このように、パジャマ姿で部屋の外を出歩くような真似はまずしません。となると、ここはホテルの屋上でもない事になります。

       となると、どう考えても、ここは病院の屋上だと考えるのが妥当でしょうね。美奈子はAct.36で、自分の病気の事をレイちゃんに打ち明けた時、「セーラー戦士になる前から分かってたコトよ」と言ってましたから、つまり美奈子は、この時すでに自分の余命がいくばくもない事を知ってた訳です。と言う事は、美奈子はおそらく今日、仕事中か、あるいは仕事が終わった後に具合が悪くなり、その足で病院に行ったんじゃないでしょうか。そして、そこで「病気のこと」を告知され、そのまま検査のために一日だけ入院した…。だから靴はそのままで、パジャマとガウンはおそらく自宅から誰か(←普通は母親だが…)が持って来てくれた…(←仮に長期入院なら、Act.11〜12のように『自前のサンダルやスニーカー』も持って来てもらってるはずです。美奈子は、Act.10で暴走トラックに突っ込まれた時にはブーツを履いてましたからね)。それで、このシーンにおける美奈子の、この不自然な格好と状況の説明はつきましょうか…。

       ろうそくの炎に照らされてる美奈子の顔は、まるで天使のような美しさを湛えており、美奈子は、ワン・コーラス歌い終えると、夜空の月を見上げます…「……『こんな時、月を見てると、いつも、ナニか大事なコトを思い出しそうな気がするのは、どうしてなのかしら…』

        ★  ★  ★  ★  

       その頃、街では、とあるコンビニに強盗が押し入ったようで、そいつが逃げようとして外へ飛び出して来ました。

1.         コンビニの「営業時間」「AM8:30〜PM23:00」となってますな。

2.         で、店頭のクリスマス・ケーキが、これは今日中に売り切らねばなりませんから、おそらくそのために「SALE」と張り紙がしてあるんですな。

3.         つまり、今現在は、限りなく閉店時間の「PM23:00」に近い時間帯でしょうな。

4.         このコンビ二は24時間ではないので、レジに一番お金が溜まるのはもちろん閉店間際ですから、強盗が狙うとしたらその辺の時間になるはずですからね。

       強盗の顔はフルフェイスのヘルメットで覆われ、手にはナイフを持ってます…「どけ〜っ!」。…にも関わらず、店員さんは、勇敢にも強盗を追い駆けております…「強盗だっ!」。路行く人々:「きゃぁ〜っ!」

       強盗は、店の前を歩いていた人々に向かってナイフを振り回して脅し、その間を掻き分けて逃げて行きます。

        ★  ★  ★  ★  

       その頃、美奈子は…。

       これはナンでしょうか? 屋上にある大きなベンチ(?)みたいなモンの上に、美奈子が仰向けに寝そべっており、そのままの体勢で、じっと夜空の月を見上げております…。

       すると…「……ん?…」

       ナニやら、月の彼方から、ひゅーーーーーーっ…!と、こちらへ向かって落下して来るモノが……。

       「…え?……」

       ひゅーーーーーーっ…!

       で、その白い物体は、「降下ぁ〜〜〜〜〜っ!」と叫びながら落ちてきます…。

       「!!……」美奈子は思わず上体を起こします。

       すると、その白い物体が美奈子の顔に落ちて来て張り付きます(←名付けて、『顔面着陸』)…「きゃっ…!」

       美奈子はそれを両手で掴んで首を振りますが、「ンっ!…取れない…、ナニこれっ!」と、無理やり引っぺがして放り投げます…ひゅいっ!

       「…おおっと!」(←見事に着地するぬいぐるみネコ)。

       「ご、ごめんっ、驚かないでっ…!」「……」(←ただ黙って凝視する美奈子…)。

       「ボクは…、アルテミスっ」(←ノーマル・バージョン)。「?…『て言うか、名前より先にもっと言うコトがあんだろがっ!』

       「キミを…、探していたんだ…」(←真顔バージョン)。「ナニこれ?…」…美奈子は興味津々で近寄って行くと、それを両手で抱き上げます…「ぬいぐるみがしゃべってる…♪」

       「まあ…、信じられないとは思うけどぉ…オモチャじゃない…」「ロボットっ♪」

       「…でもない…」「…『えぇ?…それじゃあ…九官鳥?』…こんにちはぁっ、…おはようっ、…キューちゃんっ?」

       「おはようっ、キューちゃん、ってぇ…、ボクが九官鳥に、見えるのかぁ〜〜っ!」(←九官鳥変装グッズを放り投げる…)…「…あ、……ノッてしまったぁ…」「?…『えっ?…違うのぉ…?』(←みたいな…)。

       これ、Act.36で美奈子自身が回想してた「白い出会い」のシーンとは違ってますね…(↓)

 

―Act.36―

―Act.ZERO―

時期:

6月中旬(※放送日は6月19日)。

クリスマス。

場所:

病院の屋上(※物干しがある。柵はない)。

病院の屋上(※物干しがある。こちらには柵があるので、両者は違う建物である)。

服装:

白地に小さな水玉模様(?)の入った半袖のパジャマ。

クリーム色の毛糸のガウンと白い長袖のパジャマ。

靴:

ちょっとカカトのあたりが分かりにくいが、これも明らかにおしゃれな靴で、少なくとも、Act.11の病室のベッド下に置いてあったような『普通のサンダル』『スニーカー』ではない。

先の尖ったパンプス。

美奈子の立ち位置:

切ない表情で、立ったまま夜景を見つめていた。

ベンチに仰向けで、ぼんやりと月を見つめていた。

アルテミィ〜スの落下:

両手で偶然スッポリキャッチ。

顔面着陸。

       Act.35の時にも書きましたが、Act.35〜36の脚本が執筆されてた頃には、すでに「アクト ゼロ」の企画が秘密裏に進行してたはずなので、Act.35に引き続いて、このAct.36でも、このように「アクト ゼロ」との関連を示唆するシーンが出て来ていた訳なのですが、これ、Act.36の当時は、「白い出会い」のシーンをクリスマスに設定すると言う時期的な構想まではまだなかったんですね。だから、Act.36当時の季節そのままに、美奈子の服装も6月の装いだったんですな。

       なぜ今回のエピソードがクリスマスに絡められたんでしょうかね? ビデオ・DVDの発売日は3月ですから、現実世界のカレンダーとは完全にかけ離れてますしねぇ…。おそらく、Act.11〜12における美奈子とうさぎちゃんの初邂逅がクリスマスだったので、その廻り合わせでそうしたんでしょうかねぇ…。

       さらに、Act.1での『青い出会い』『顔面着陸』だったのですから、当然、「アクト ゼロ」ではアルテミィ〜スも『顔面着陸』だったと言う事は、最初からすでに決定事項だったはずです。それなのに、Act.36でそれをさせなかったのは、これは敢えて意図的に変えたんでしょうね。なぜなら、当時すでに「アクト ゼロ」の企画が秘密裏に進行してたのなら、その「白い出会い」のネタバラシ(←つまり、『まだ前世の使命を知らない頃のコメディ・タッチの美奈子』)を、シリアス路線のテレビシリーズの中では見せたくなかったからでしょうね。しかしながら、その「白い出会い」状況背景については、『美奈子が病気を告知されて入院した病院の屋上』とする設定自体は、すでに当時から固まっていた事も分かりますね。美奈子は、この時点ですでに医者から『あと2年の命』と宣告されていた訳ですから、これでは、ファースト・アルバムが「売り上げランキング、第1位」を獲得したところで、それを素直に喜べないのも当然です。

       するとその時、遠くの方からパトカーのサイレンの音が聞こえて、「!…」「あ…!」。アルテミスが身を乗り出して階下を見下ろすと、ちょうど、下の駐車場にさっきの強盗が駆け込んで来て、駐車してある赤い車の陰に隠れます。すると、パトカーがその前を通り過ぎて行きます。すると強盗は、通り過ぎて行ったパトカーを見送ってガッツポーズすると、それとは反対方向に逃げて行きます。

       アルテミスはそれを見ると、「よしっ…!」とうなずいて美奈子の方に戻り、「ちょうどいい。言葉で説明するより、やってもらった方が早い」「え?…」。 

       アルテミスはセーラーケータイを抱えるようにして取り出し、下に置くと、それを開けて、「よっと…!」とボタンを押します…きらりんっ!「えっ?!」。すると、ケータイの画面上の美奈子の姿がセーラーVに変わり、実際の美奈子の姿もその通りになります。美奈子は、自分の服装が一瞬のうちに変わってしまったのを見て、「え?……うそっ!…なにコレ!?」「いいから…、ボクの言う通りにしてくれ…!」。セーラーV化した美奈子は、訳も分からず、取り敢えずアルテミスにうなずきます。

       ちなみに、原作の「コードネームはセーラーV」では、セーラーVへの変身は、セーラーヴィーナスへの変身と同じ、変身ペンを使った「変身」であり、その際、「ムーン・パワー トランスフォーム!!」と言う掛け声を叫びます。原作のセーラーVは、それ以外のコスプレ変装(←実はこれも「変身」とされている)は三日月形のコンパクトが変装用アイテムになってますから、セーラーVへの変身とその他のコスプレ変身はきちんと区別されてます(←原作では、このコンパクトは、「それは どんな年齢・性格・職業・階級の人間にでも変身できる力をもつ!」と説明されてました)。

 

       しかし実写版では、普段のコスプレ変身もセーラーVへの変身も、そのどちらも変身ケータイによるものですから、この両者が特に区別されてないんですな。つまり、美奈子がセーラーVに変身して発揮していた能力は、ほとんど『素』の能力だったと言うコトになりますから、これは、地場衛がタキシード仮面に変身するのと同じで、セーラーVのコスチュームも、タキシード仮面のタキシードと同じように、『パワースーツ』のようなものだと考えられます。で、実は、今回これを見て初めて分かった事があるのですが、実は美奈子は、他の4人とは違って、自分のセーラーケータイを自分では携帯してなかったんですな。実は彼女のセーラーケータイを所持してたのは美奈子本人ではなく、アルテミィ〜スだったんです。そうでないと、本編のAct.12における、『美奈子が劇中で初めて見せた、セーラーVへの変身シーン』のあの変身が、一体どうやってやったのかが説明できなくなりますからね(↓)

       あの時美奈子は、観覧車を降りてうさぎちゃんと別れたあと、そばに控えていたアルテミィ〜スに、「アルテミィ〜ス?」「美奈子?」(←返事だけでまだ姿は映されず)「私、ちょっと疲れてただけみたい…。敵は、プリンセスを探してるんでしょ?…行かなきゃ!」と言って走り出し、そのまま一瞬のうちにセーラーVに変身してましたが、実はこれは、この時アルテミィ〜スが、走り去る美奈子に向かって変身ケータイをかざし、そのまま彼がスイッチを押して変身させてたんですな(←名付けて、『白い黒子』)。

        ★  ★  ★  ★  

       こちら強盗…。

       ひと気のない夜のオフィス街の広場のような所へ駆けて来て、後ろを見て追っ手が来ないのを確認すると、ハァハァゼェゼェ言いながら、ヘルメットを脱いで壁にもたれます…「ナンとかっ…、逃げ切ったかっ…、はぁっ…」

       で、この次の瞬間なんですが、この強盗は、肩で息をしながら背中を丸めて下を向くんですな、で、そのあとすぐに、強盗が急に「えっ!?」と言って上を向くんですが、しかし、一体ナニに反応して上を向いたのかが、さっぱり分からんのですな。で、ワシはいつものように、この瞬間だけを、何度も繰り返し見て確認した訳です…(←こう言う時いつも思うのですが、DVDって便利だなぁ…これがビデオテープなら、とっくに絡まるか引きちぎれとる…)(↓)

1.         最初は、セーラーVがナニか言ったのかと思って耳を凝らしたのですが、聞こえるのは強盗の呼吸の声だけ…

2.         次は、セーラーVの影が地面に映ってたのかと思ったのですが、画面上には強盗の上半身しか映ってませんし、強盗は下を向いてる時は目を閉じてます…

3.         で、これはやはり、音に反応した以外には考えられないので、次は、セーラーVが壁の上に着地した際に靴音が鳴っていたのかと思い、再び耳を凝らしてみたのですが、やはり強盗の呼吸音しか聞こえません…

       …で、ヘッドホンしてボリュームも最大にして、散々検証してみた挙句、どうやら、強盗の「ハァハァ」言う声の上に、セーラーVの『アハッ♪』と笑う声が混ざってたらいんですなぁ…。で、それが強盗の呼吸の声と区別がつかなかったために、強盗がナニに反応して上を向いたのかが全く分からなかったんです…。でもこれ、分からんかったのってワシだけ?(←みなさん分かりましたぁ?)(←そうですか…、やっぱり、またワシだけですか…ぐすん…)。

       余談ですが、人間は歳を取って聴力が衰えてくると、高い周波数の音から聞こえなくなっていくそうです…(←確かに…美奈子の声はかなり周波数が高そうだモンなぁ…)(←てコトは、ワシも老後には、しまいにはメタリアのセリフしか聞こえなくなっちゃってたりして……「ホシノ…、ハメツ…」)(←のぉぉぉ〜〜っっ!)。

       で、強盗が振り返って壁の上を見上げると、そこにはセーラーVがっ!…「クリスマスに強盗なんて、サンタクロースの罰が当たるわよっ」。セーラーVはそう言うと、「フッ!『Vちゃんジャーンプっ!』と空中回転して地面に降ります。

       それを見て強盗は、唖然としてヘルメットを落とし、かたんっ!「…誰だオメ?」(←この訛りはどこの方言だ?)。

       「正義の戦士」(←しゃきーんっ!)、「セーラー服美人戦士」(←しゃきーんっ!)、「セーラーV参上っ!」(←しゃきーんっ!)。

       ちなみに、このセーラーVの名乗りのセリフなんですが、原作の「コードネームはセーラーV」では、最初、敵から「だれだ おまえは!!」と聞かれて、――コードネーム セーラーV!! ――正義の戦士 セーラー服美人戦士 セーラー・ヴィーナス!! 参上よ!!」と、「セーラー・ヴィーナス」までフルネームで名乗っちゃってるんですな。で、これに関しては、第1話(←「Vol.1」)から最終回の第15話(←「Vol.15」)までずっとそうなんです。で、ワシは実写版を見たあとにこの原作を読んだので、その場合、原作のこの『名乗り方』を最初に見た時、「えぇっ!?ヴィーナスって言っちゃっていいの?!」と思わずツッコミを入れてしまった訳です。

1.         なぜなら、そもそも「コードネーム」とは、『暗号名』『秘匿名(ひとくめい)』などとも言われるように、本来、たとえば、スパイが隠密活動をする際に自分の正体を隠すために用いたり、企業が開発中の新商品の秘密を守るために社内でのみ通じる仮称として用いたりする、要するに『仮の名前』な訳です。なので「セーラーV」とは、当然、世間に「愛野美奈子」と言う正体を隠すためにつけられた『仮の名前』な訳ですが、しかし彼女の場合、さらに仲間のセーラー戦士に対しても正体を隠す必要があった訳です。だからこそ「セーラーV」と名乗ってるはずなのに、この時点で「セーラーヴィーナス」まで一緒に名乗っちゃったら、わざわざ「コードネーム セーラーV」を使う意味がないのでは?と思ったんですね。

2.         ところが、実はこれに関しては、ちゃんと原作には原作の事情があって、この「コードネームはセーラーV」が、元々「美少女戦士セーラームーン」を構想する以前の作品として生まれていたからだったんですね。だからこの作品は、当初は『単独のヒーローモノ』だったので、この作品の中の愛野美奈子には、『仲間に対しても正体を隠す』と言う設定自体がなかった訳です。だから「セーラーヴィーナス」まで名乗ってたんですな。

       これに絡んでもう一つ、ちなみにワシは、最初アニメ版のセーラームーンしか知らなかったので(←しかも再放送)、その当時、「ナンで美奈子だけ名字が『金野』じゃなくて「愛野」なんだろう?」と、ずっと不思議でしょうがなかったんですな(←ちなみに『金野』も実在する名字ですが、大概『きんの』ではなく『こんの』と読むようです)。しかしその点についても、実は、この原作の連載事情と同じ理由だったんですね。そもそも「愛野美奈子」と言う名前は、ローマ神話における『愛と美の女神ウェヌス(=ヴィーナス)』から、『ビーナス⇒びなす⇒美奈子』と言う語呂合わせを経て命名されたものです。しかも「セーラームーン」新装版コミックス第3巻の「あとがきぱ〜んち」(←『裏話4コマまんが』)によると、実は、あとから考案された他のセーラー戦士達にしても、初期設定の段階では全員が『月、火、水、木』に絡めて名字が付けられてた訳ではなかったんですな(←それどころか、キャラ設定自体もモノスゴイものだったそうで…)(←亜美ちゃんがサイボーグだったとか、まこちゃんがスケバンだったとか…)。

 

1.       で、最初に「コードネームはセーラーV」と言う作品が単発の読みきり作品として描かれた際、そのエピソードの中では、美奈子はすでに、アルテミスと共にセーラーVとして活躍してる状態で話がスタートしてて、セーラーVが一体何者なのかと言う説明は一切されてませんでした(←この読みきり作品は、コミックスではVol. 3 セーラーV初登場!—「チャンネル44」パンドラの野望編として収録されてます)。で、その『セーラーVは何者なのか?』と言うのを、『金星(=ヴィーナス)』に絡めて説明したのは、実は「セーラームーン」の連載が始まって以降のコトだったんですね。ですから、最初の読みきり作品の中で説明されなかった『セーラーV誕生秘話』のエピソードは、実は「セーラームーン」『ダーク・キングダム編』が終了した後になってからやっと描かれ、それが、コミックスではVol. 1 セーラーV誕生!として収録されてたんです。なので、原作を『なかよし増刊るんるん』の創刊号からリアルタイムで読んでた人じゃないと、これらの流れがつかめませんから、ワシのような後追いのファンには、謎が謎を呼んでしまうコトになる訳なんですな…(↓)

「コードネームはセーラーV」「美少女戦士セーラームーン」

―原作の雑誌連載年表―

「るんるん」1991年夏休み号(8月)

Vol. 3

セーラーV初登場!—「チャンネル44」パンドラの野望編(※読みきり)

「なかよし」19922月号

Act 1

うさぎ―SAILORMOON

「なかよし」19923月号

Act 2

亜美―SAILORMERCURY

※「TVアニメ放送スタート」199237

第1話

泣き虫うさぎの華麗なる変身

「なかよし」19924月号

Act 3

レイ―SAILORMARS

「るんるん」1992年春休み号(4月)

Vol. 4

プチ・パンドラの野望編(※好評につき連載スタート)

「なかよし」19925月号

Act 4

Masquerade―仮面舞踏会

「なかよし」19926月号

Act 5

まこと―SAILORJUPITER

「なかよし」19927月号

Act 6

タキシード仮面―TUXEDO MASK

「なかよし」19928月号

Act 7

地場衛―TUXEDO MASK

「るんるん」1992年夏休み号(8月)

Vol. 5

ダーク・エージェンシーの陰謀編

「なかよし」19929月号

Act 8

美奈子―SAILOR V

「なかよし」199210月号

Act 9

セレニティ―PRINCESS

「なかよし」199211月号

Act 10

MOON―月

「なかよし」199212月号、19931月号

Act 11

再会―ENDYMION

「るんるん」1993年冬休み号(1月)

Vol. 6

対決!セーラーV vs. 電脳少女闘士ルゥガ

「なかよし」19932月号

Act 12

決戦―REINCARNATION

「なかよし」19933月号

Act 13

終結 そして 始まり―Petit étranger(※ダーク・キングダム編終了)

「なかよし」19934月号

Act 14

ブラック・ムーン・コーアン―SAILOR MARS

「なかよし」19935月号

Act 15

ブラック・ムーン・ベルチェ―SAILOR MERCURY

「るんるん」19935月号

Vol. 1

セーラーV誕生!(※セーラーV誕生秘話)※今号より「るんるん」は季刊誌から隔月刊誌に

「なかよし」19936月号

Act 16

ブラック・ムーン・ペッツ―SAILOR JUPITER

「なかよし」19937月号

Act 17

ブラック・ムーン・カラベラス―SAILOR VENUS

「るんるん」19937月号

Vol. 2

美奈子 in 「ゲームセンタークラウン」(※これも時系列上は番外編)

番外編

ちびうさ絵日記(転校生にご用心!)

「なかよし」19938月号

Act 18

タイム・ワープ―SAILORPLUTO

「なかよし」19939月号

Act 19

クリスタル・トーキョー―KING ENDYMION

「るんるん」19939月号

Vol. 7

セーラーVバカンス編―ハワイへの野望!

番外編

カサブランカ・メモリー

「なかよし」199310月号、11月号

Act 20

NEMESIS―錯綜

「るんるん」199311月号

Vol. 8

並木道の恋――ターボ全開バリバリ編!

「なかよし」199312月号

Act 21

NEMESIS―暗躍

「なかよし」19941月号

Act 22

攻撃―BLACK LADY

「なかよし」19942月号、3月号

Act 23

再生―NEVER ENDING

「なかよし」19943月号別冊ふろく

Act 24

無限1―予感

「るんるん」19943月号

Vol. 9

セーラーV vs. デブリーネ

「なかよし」19944月号

Act 25

無限2―波紋

「なかよし」19945月号

Act 26

無限3 2人―NEW SOLDIERS

「るんるん」19945月号

Vol. 10

セーラーVピンチ!?怪盗A(エース)登場!

「なかよし」19946月号

Act 27

無限4 SAILOR URANUS―天王はるか SAILOR NEPTUNE―海王みちる

「なかよし」19947月号

Act 28

無限5 SAILOR PLUTO―冥王せつな

「るんるん」19947月号

番外編

ちびうさ絵日記「七夕カウント・ダウンにご用心の巻」

「なかよし」19948月号

Act 29

無限6 3戦士

「なかよし」19949月号

Act 30

無限7 変身―SUPER SAILORMOON

「なかよし」199410月号

Act 31

無限8 「無限迷宮」1

「なかよし」199411月号

Act 32

無限9 「無限迷宮」2

単行本書きおろし 199411

番外編

かぐや姫の恋人

「なかよし」19951月号、2月号、3月号

Act 33

無限10 ―「無限大」

「るんるん」19953月号

番外編

ちびうさ絵日記(虫歯にご用心!)

「なかよし」19954月号

Act 34

夢1―日食ドリーム

「なかよし」19955月号

Act 35

夢2―マーキュリー・ドリーム

「るんるん」19955月号

番外編

受験戦争編 第1話 まこちゃんのユーウツ

「なかよし」19956月号

Act 36

夢3―マーズ・ドリーム

「なかよし」19957月号

Act 37

夢4―ジュピター・ドリーム

「るんるん」19957月号

番外編

受験戦争編 第2話 亜美ちゃんの初恋

「なかよし」19958月号

Act 38

夢5―ヴィーナス・ドリーム

「なかよし」19959月号

Act39

夢6―ニュー・ソルジャー・ドリーム(※前編)

「るんるん」19959月号

Vol. 11

ペット編その1.娘々(ニャンニャン)の陰謀

「なかよし」199510月号

Act39

夢6―ニュー・ソルジャー・ドリーム(※後編)

「るんるん」199511月号

番外編

受験戦争編 第3話 レイと美奈子の女子高バトル

「なかよし」199512月号

Act40

夢7―エリュシオン・ドリーム

「なかよし」19961月号、2月号

Act41

夢8―デッド・ムーン・ドリーム

「なかよし」19963月号

Act42

夢9―アース アンド ムーン ドリーム

「なかよし」19964月号

Act43

スターズ1

「なかよし」19965月号

Act44

スターズ2

「るんるん」19965月号

Vol. 12

ペット編その2.王々(ワンワン)の陰謀

「なかよし」19966月号、7月号

Act45

スターズ3

「るんるん」19967月号

Vol. 13

ペット編その3.触々(チュウチュウ)の陰謀

「なかよし」19968月号

番外編

ちびうさ絵日記「ヒミツのハンマープライス堂の巻」

「なかよし」19969月号

Act46

スターズ4

「るんるん」19969月号

Vol. 14

ハチマキ石にかけた青春!!

「なかよし」199610月号

Act47

スターズ5

「なかよし」199611月号

Act48

スターズ6

「なかよし」199612月号

Act49

スターズ7

「なかよし」19971月号

Act50

スターズ8

「なかよし」19972月号

Act51

スターズ9

※「TVアニメ最終回」199728

200

うさぎの愛!月光銀河を照らす

「なかよし」19973月号

Act52

スターズ10(※最終回)

「るんるん」19975月号、11月号

Vol. 15

新たなる旅立ちッ!!(※最終回)※「るんるん」も次号を最後に廃刊に

      これ、ナニげに「コードネームはセーラーV」の方が、「美少女戦士セーラームーン」よりもずっとあとに終了していたんですな。そう言えば原作者さんは、新装版・第3巻の「あとがきぱ〜んち」(←『裏話4コマまんが』で、「Vちゃん」について「超お気に入り」とコメントしてて、「しかし主人公の座をセーラームーンにうばわれるわ 連載していた雑誌「るんるん」はつぶれるわ 出る予定だったオリジナル・アニメビデオは出ないわ さんざんな目に会い」云々とおっしゃってましたから、もしかすると原作者さんは、「セーラームーン」終了後も、「セーラーV」の連載の方は続けたかったのかもしれませんねぇ…。

 

       でも、それなら原作も、今回の新装版化に伴って、実写版がそうしたように、この『名乗り』から「セーラーヴィーナス」と言う部分を削除しても良かったのでは?とも思ったのですが、やっぱりそのままにしてあるんですな(←旧版の第1話、第3話、第4話、第5話、第6話で使われてた「セーラーヴィーナス」表記を「セーラーヴィーナス」に修正しただけです)。おそらくこれは、この「コードネームはセーラーV」を新装版化するに当たって、旧版にあった原作者さんのコメント欄が全て取り払われてしまったため、この作品が「セーラームーン外伝」であると言う補足説明等も削除されてしまったからでしょうな。こうなるとやはり、「セーラーヴィーナス」まで名乗らないと、その正体をいちいち読者に説明しなければならなくなってしまいますからね。これが実写版では、最初から「美少女戦士セーラームーン」のスペシャル版と銘打ってあるので、その必要がない訳です。

 

       で、強盗は、「ナンだか知らねぇが…『自分で美人とかヌカシてんなら、自慢のその顔を見せてみやがれっ!』と言ってポケットからナイフを取り出し、「とにかくどけっ!…『マスクを取りやがれっ!』と凄んで向かって来ます。

       「えっ…!『取れるものなら取ってごらんなさいっ! ほぉ〜ほっほっ♪』。強盗が斬りかかって来ると、セーラーVは「きゃっ!」と言いながらそれを避け、それを何度か繰り返すうちに、強盗が勢い余って転んでしまい、地面にうつ伏せに倒れます。

       そこへアルテミスが出て来て、物陰から「武器を使えっ! ポケットにあるっ!」と指示を出します(←おおっ、ちゃんと本来の仕事をしてるじゃないかっ)。

       セーラーVはうなずくと、スカートのポケットから『Vちゃんカッター』を取り出します(←ってコレ、原作を読むまで知らなかったのですが、元々はコンパクトだったんですね)。

       実写版ではセーラーケータイがコンパクトの役目も果たしたためか、結局、飛び道具のカッターとしてしか使われませんでしたが…(←ちなみに原作でのこの技の正式名称は「クレッセント ブーメラン」で、原作ではこのコンパクトで「クレッセント ビーム」等を放ったりもしておりました…)。

       セーラーVは「フッ!」『Vちゃんカッター』(←本稿ではこの仮称で押させて頂きます)を投げます。強盗はとっさに頭を伏せて避けますが、避けるまでもなく、狙いがズレて強盗の頭上を遥かに超えてってしまいます。強盗は「?」と顔を上げます。

       セーラーVは、「……アレ?…」。強盗は、「ふざけてんじゃねぇぞぉっ!」とおもむろに立ち上がり、再びセーラーVに襲い掛かって来ます。

       「きゃあっ!」「あぁっ!」(←大変だぁバージョン)。ところがその時、どうやら、あさっての方に飛んで行った『Vちゃんカッター』が木を切り倒してくれてたらしく、それが強盗の頭に直撃します…どさっ! 強盗は「むぅ〜〜ん…」と脳震盪を起こしてその場に倒れます…ばたっ!

       「……うそ…」

       「ン、まあ…、最初に、してはぁ、上出来だぁ(←ってまぐれじゃん…)。アイドルはぁ、度胸もいいなっ」。そう言われてセーラーVは、嬉しそうに微笑みながら、「すごーいっ♪ 私にこんな力があるなんて…!」

       「キミは、今日から戦士だ…!」「戦士…。…そっか…」…セーラーVは夜空の月を見上げると、「……アルテミスだっけ…」「…『ってうろ覚えかよっ!』「ありがとう…。これって、最高のクリスマス・プレゼントかも…『これで、残り少ない人生を、思いっきり充実して過ごせるかも…』

        ★  ★  ★  ★  

       ここで、と言うタイトル・コールと、そのタイトルCGだけが出ます(←「セーラーV誕生!」のサブタイトル付きです)(←今回はオープニング・テーマは無しのようです)。

       このタイトルCGは、いつもセーラームーンが画面を右から左へ横切ってくところをセーラーVが横切って行き、それと入れ違いにぬいぐるみルナが横切ってくところをアルテミスが横切って行きます。今回のこの作品は、本来であれば「コードネームはセーラーV」としても良かったのでしょうが、あくまでも「美少女戦士セーラームーン」のスペシャル版なんですね。

       ちなみに、これは『セーラームーン誕生秘話』として有名な話ですが(←事実かどうかは知りませんが…)、先述した通り、一番初めに原作者さんが「コードネームはセーラーV」を描いた時、それは、新しく創刊された『なかよし増刊るんるん』の単発読みきり作品だったのですが、それが好評につき(←読者アンケートでNo.1人気だったそうな)、連載が決定するどころか、テレビアニメ化の話(※最初はOVAではなく)まで浮上したらしいんですね。ところが、この「セーラーV」と言うのを、セーラー万年筆が「セーラーV-1」で商標登録していたために使えず、それをきっかけに、「さらに おハナシを デカクして 「なかよし」で 「セーラームーン」のレンサイをやり しかも!それが アニメ化までっっ!!されちゃうなんてっっ!!」(←原作者さん談)と言うような経緯だったそうで…。

 

       で、原作のマンガでは何の問題もなかった「セーラーV」と言う名称が、どうしてテレビアニメではマズかったのかと言うと、これについては少々説明が必要なんですな(↓)

1.       そもそも『商標』と言うのは、あくまでも『指定された商品やサービスの種類ごとに登録するもの』ですから、あらゆる商品に対して有効な訳ではありません。で、特許庁のホームページに行って調べてみましたところ、確かにセーラー万年筆は、「セーラーV-1」と言う商標を登録してました。してはいましたが、しかしそれはあくまでも『紙類』『文房具類』としてです。と言うコトは、これを『紙類』『文房具類』以外の名称で使う分には何の問題もない訳です。で、原作のマンガは『書籍』なので、仮にこれを商標登録する場合は『印刷物』に属しますから、だから原作のタイトルに「セーラーV」と言う名称が付く事に関しては全く問題ないんですね。であれば、アニメにしてもこれと同じ事で、テレビアニメは当然『紙類』『文房具類』ではありませんから、本来なら「コードネームはセーラーV」のアニメ化は、『商標』上は全く問題ないんですよ。

2.       ところが、なぜこれがテレビアニメになるとマズイのかと言うと、要するに、そこにスポンサーが絡んでくるからなんです。言うまでもなく、民放のテレビ番組はスポンサーの資金提供で成り立ってますから、当然テレビアニメにもスポンサーが付きます。さらに、そのスポンサーが関連グッズを製造販売したりもする訳ですから、つまりそう言った事から色々と問題が生じてくる訳です。

3.       たとえば、実際の「セーラームーン」の関連グッズで言うと、玩具ではバンダイが、文房具ではセイカが、それぞれ「セーラームーン」の関連グッズを製造販売してます。で、たとえばこれが、仮にアニメ化されたのが「美少女戦士セーラームーン」ではなく、当初の予定通り「コードネームはセーラーV」だったとした場合、そこでどう言う問題が生じるのかと言うと、バンダイの方は何の問題もなく「セーラーV」の玩具を作れるのですが(←実際に「セーラーV」のフィギュアを作ってる)、しかしセイカの方は、「セーラーV」の名前を施した文房具を作れないんですな(←実際に作ってない)。なぜなら、同じ文具メーカーのセーラー万年筆が、『紙類』『文房具類』「セーラーV-1」を商標登録してるからです。このように、文房具関係だけ「セーラーV」の名称が使えないとなると、当然、セイカなどの文具メーカーがスポンサーになってくれない訳です。要するに、これがテレビアニメ化の際にネックとなる訳なんですな。つまり、そういった事情でを迫られた結果、「さらに おハナシを デカクして」生み出されたのが「美少女戦士セーラームーン」だったと言う訳でしょうね。

4.       これに絡んでもう一つ、その原作の「美少女戦士セーラームーン」で使われていた「ムーンフリスビー」と言う必殺技の名称が、テレビアニメでは「ムーンティアラ・アクション」に変更されてましたが、これもやはりスポンサー絡みでマズイからです。なぜなら、「フリスビー」と言うのはアメリカの「Wham-O」と言う玩具メーカーの登録商標ですから、同じ玩具メーカーの「バンダイ」がスポンサーに付いてると言うのに、その番組内で、主人公が毎週々々、しかも最大の見せ場において、あろうコトかライバル会社の商品名を思いっきり叫んで宣伝するなどもってのほかっ!だからです。ただし、これが原作マンガの場合だと、書籍の出版に『スポンサー様』など付きませんから、原作では「ムーンフリスビー」でも全く問題ない訳です。

 

5.       また、同じアニメでも、これが『テレビアニメ』ではなく、『OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)』であれば、原作マンガ同様『スポンサー様』も付きませんから、「コードネームはセーラーV」のOVA化については、セーラー万年筆の商標は全くネックにはなりません(←そもそも『OVA』とは、そう言ったスポンサーやテレビ放映に纏わる様々な制約から開放されて自由な作品作りが出来るコトから発展したのである)。だからこそ、実際に「コードネームはセーラーV」のOVA化の企画も立ち上がり、それが公式発表されてもいた訳です。なので、「コードネームはセーラーV」のOVA化がボツになったのは、セーラー万年筆とは一切関係ありません。それとは全く別の理由です(←それがナニかは、ワシには知る由も興味もありませんが…)(←少なくともこの件に関して原作者さんは、新装版・第3巻の「あとがきぱ〜んち」(←『裏話4コマまんが』)で、「姫のせいじゃないもーん」とコメントされておりました…)。

 

 

 

 ★  ★  ★  ★   【前のチャプター▲】【U.Aパート】【次のチャプター▼】 ★  ★  ★  ★  

 

       月野邸の朝…。

       セミの鳴き声がしてますから、どうやら季節は夏のようです。これはつまり、先のセーラーV誕生から年も明けて、それからすでに半年以上が過ぎ去った訳ですな。

       居間では、進悟がオムレツを食べております(←この水色のソースは一体ナンだ?!)。すると、うさママが、オムレツを焼いてるフライパンを持ちながら、「うさぎぃっ、早く起きなさぁい!遅れるわよぉっ!…うっ、さっ、ぎ〜〜〜っ!」。そこへ、すでに制服(←夏服)に着替えたうさぎちゃんが入って来て、「もう起きてるっ」と言います。「あら? 珍しいっ、今日ナンかあるのぉ?!」「別にっ、私だって起きる時は起きるのっ、もう子供じゃないんだからっ♪」

       すると進悟がすかさず、「愛野美奈子の、新曲発売日」「!…『げっ…!』。うさママ:「あぁ〜〜っ、楽しみで、目が覚めちゃったんだ? お子ちゃまねぇ〜〜っ♪」「!…『ムっ…!』…うさぎちゃんはムッとしてイスにどんっ!と腰を下ろします。

       すると、テレビから「…セーラーV関連です…」と言う音声が聞こえてきて、うさぎちゃんは振り返ってテレビに目をやります。

      …女性レポーターさん:「昨夜未明、十番町の宝石店に、男が侵入しようとしましたが、駆けつけたセーラーVによって、未遂に終わりました」

       「また出たんだセーラーV。カッコいいよねぇ、私もやってみたいな、変身して、悪と戦うのっ、えぇいっ♪」(←シャドー・ボクシングのポーズ…)。進悟:「ホント、お子ちゃまだよなぁ…!」「!…」(←すかさず進悟の頭をゲンコツで小突く)。うさママ:「また十番町ぉ? やぁねぇ〜っ、この近所ばっかりじゃない宝石泥棒…!」

      …女性レポーターさん:「十番町では、度重なる犯行と、未だ犯人を逮捕できない警察に、不満の声が高まってきている模様です」

       うさママ:「ホントよぉ…、角の交番なんて、目と鼻の先で泥棒に入られちゃってるんだから非難ごうごうよ?!ごうごう、あの交番…交番?…?…?…こうばんず?」

       …ワシはここで一つ、告白しなければならない…。

       実を言うと、ワシはこのシーンのうさママのセリフの意味が、全く分からなかったのであるっ!…と言うのも、実はワシは、80年代以降の邦楽にめちゃめちゃ疎いのだ…。ナニしろワシにとっての邦楽とは、もっぱら『古き良き昭和の歌謡曲』を指し、それ以降では、斉藤由貴と実写版セーラーソング関連しか知らんと言っても過言ではないくらいなのだ…。なので、80年代以降のいわゆる『Jポップ』と分類される音楽はほとんど知らず、したがってうさママの中の人の経歴も全く知らず、その結果、このシーンのうさママの『楽屋落ち』が全く理解できなかったのである…(←とほほ…)。ワシャてっきり、このお方は、その卓越した演技力からして、実力派のベテラン女優さんだとばっかり思っていたのだ…。

       …と言う訳で、ワシは、本稿の「アクト ゼロ」を執筆する今の今頃になって、この『楽屋落ち』の意味を調べようとして、その際うさママの中の人の経歴を初めて知り、「ああ…、そう言えば、この「あいにきてI・NEED・YOU!」と言う曲は、テレビのCMで聴いた覚えがあるなぁ…まさかこれをうさママが歌ってらしたとはっ!」と知るに至り、さらに色々と調べた結果、うさママの中の人の現時点での最新アルバム「ファンタスティック・フィロソフィー」が、実写版セーラーソング並みにワシ好みで素晴らしい作品だったので、思わず買ってしまいました…(←まさに「こうばんず?」効果ありっっ)。

 

        ★  ★  ★  ★  

       で、その交番、「十番派出所」とは…。

       なぜか交番の入り口のガラスに、「石や物を 投げないで ください」と書かれた貼り紙が…(←よっぽど市民からバカにされてるのか?)。

        ★  ★  ★  ★  

       登校シーンにて…。

       うさぎちゃんが道を歩いております(←どうやら、遅刻しそうな雰囲気はなく、普通に歩いてます)。するとそこへ、なるちゃんが脇道から小走りで出て来て、「うさぎ、おはようっ!」と声をかけます。「あ、なるちゃん、ナンでこっち?」

       そうなのです…「ナンでこっち?」かと言うと、この2人の通学路が合流するのは、Act.16、29、33等でも分かるように、いつも『例の歩道橋』の上だからなんですね(←下校時においても、Act.2や3で、この2人は歩道橋の上でしてましたからね)。

       「ん、ちょっとね、角の交番寄ってこうと思って」「交番!?ナンかあったの?!」「やぁ、ウチのママさぁ、宝石のお店もやってるでしょ? いま十番町で泥棒に入られてない店、そこだけなんだよね。だからちょっと心配でさぁ…。昨日からママ仕事でいないし…」(←ナニ?!…てコトはコレ、なるちゃんちは母子家庭だったのか?!…そう言えば、原作・アニメでも、『なるパパ』と言うのを見聞きした記憶がないな…)(←てコトはコレ、亜美ちゃんの家庭環境と全く一緒じゃないか…!)。

       「そっかぁ…、でもあの交番、評判悪いみたいだよ?」「うそぉ!?」

        ★  ★  ★  ★  

       で、その交番、「十番派出所」にて…。

       うさぎちゃんとなるちゃんが、ナニげに外から中を覗き込むと、中から、ビンだかグラスだかを床に叩きつけて割ったようながちゃんっ!と言う音が聞こえてきて、「!…」「!…」

       …ワシはここで一つ、また告白しなければならない…。

       ワシがリアルタイムでは実写版を見ていないと言う話は度々させて頂いたと思いますが、実を言うとワシは、一番最初にこの実写版セーラームーンを見た時、ナンの予備知識もなく某動画系サイトで視聴したため、そのサイト内検索に出てきたこの「アクト ゼロ」がスペシャル版だとも知らず、これが一番最初のエピソードなのかと思い、Act.1から始まる本編ではなく、この「アクト ゼロ」から最初に見始めてしまったのである…(←これはある意味、ワシにとって人生最大の失敗だったと言っていい…)。なので、その結果、「アクト ゼロ」の初見時には、このシーンから始まるこのおまわりさん達の『ネタ』のオンパレードが、ワシには一つ残らず理解できなかったのだ…(涙)。そのため、このシーンのワシの初見時の感想は、以下のようだったのである…(↓)

       興奮した『おまわりさんA』『おまわりさんB』が取り押さえるようにしてしがみ付き、『おまわりさんA』は、「放せぇ〜っ! なぜ我々がっ、一般市民にっ、あんな侮辱を受けなければならないんだぁ〜っ!」と叫んでおります。すると『おまわりさんB』が、「赤井っ、落ち着けっ」

       おまわりさんAこと赤井さん』「税金泥棒とまで言われて、黙っていられるかぁ〜っ!」『おまわりさんB』「警察官が一般市民に手を出したら、終わりだぞぉっ!」(←こっちの人は、キャスト表示によると「黒井」と言うらしい)。おまわりさんAこと赤井さん』「おのれぇ〜っ!」

       するとそこへ、いきなり別室のドアががたんっ!と開いて、ナニやら具合の悪そうな『おまわりさんC』がフラフラと出て来て、おまわりさんAこと赤井さん』に、「…よせ…!」と言います。そして、なぜかここで突然、BGMにショパン作曲「エチュード 第3番 ホ長調 作品10の3 《別れの曲》」が…

       するとその後ろから、『婦警さん』(←なぜか中の人が男優さんだ…)が、『おまわりさんC』を追い掛けるようにして出て来て、「白井さん、無理しないで、体が弱いのに…」と言います。

        ★  ★  ★  ★  

       うさぎちゃんとなるちゃんは、依然として、入り口の外から覗き込むようにして、その様子を窺っております。

        ★  ★  ★  ★  

       『おまわりさんCこと白井さん』は、今にも倒れそうになりながら、「…赤井…、思い出せ…。われら十番派出所四天王は…」…ここで彼は、机にぶつかりながら倒れ、そのまま机にもたれながら、「常に市民と…、あるコトを……『がくっ…!』

       『男の婦警さん』「!…白井さんっ、白井さんっ…!」(←泣き崩れる…)。

       『おまわりさんBこと黒井さん』「ただの、貧血だっ!」

       おまわりさんAこと赤井さん』「ぬ゛ぁ〜っ!」どんっ!(←コブシで机を叩く)。

       『おまわりさんBこと黒井さん』は、おまわりさんAこと赤井さん』に、「いつものヤツだ…。これ飲んで、落ち着け」と言って、錠剤のビンを渡します(←「イライラしやすい様な時に アミタン2000って書いてあります…)(←※ぜひコレの商品化を望むっ!)。

       で、おまわりさんAこと赤井さん』は、ビンのフタを開けてすっ飛ばすと、錠剤を大量に口に放り込んで、「マズイっ…、マズイっ…、マズイっ!」と言いながら食べてます。

       『おまわりさんBこと黒井さん』は、泣いている『男の婦警さん』を見て、「…『ったく、しょうがないなぁ…』みたいに寄って来て、「ほら、カマ子…」と言いながらハンカチを取り出し、「…泣くな…」と笑顔で差し出します。すると『男の婦警さんことカマ子さん』は、「花子ですっ…!」と、そのハンカチを引っ手繰るようにして立ち上がり、「それってセクハラですっ…!」と言います。

        ★  ★  ★  ★  

       うさぎちゃんとなるちゃんは、依然として、入り口の外から覗き込むようにしてその様子を窺っており、「…『ダメだこりゃぁ…』みたいに顔を見合わせます

        ★  ★  ★  ★  

       『おまわりさんBこと黒井さん』は、「…『あーぁ…ったく…』みたいに首をひねりながら、ファイルケースをウチワ代わりにしてパタパタ扇ぎながら、出入り口の方に向かいます。すると、そこにうさぎちゃんとなるちゃんがいるのに気付き、「!……あぁ…!」と、急に体裁を取り繕って、カウンターの上に倒れてたマスコット人形の『犬のおまわりさん』を立たせながら、「ナニかぁ…、…用かな?」と愛想よく聞きます。

       すると、なるちゃんがうさぎちゃんの肩を掴んで制止したので、うさぎちゃんは、「い、いえっ…」と後ずさりを始めます。

       すると、『おまわりさんBこと黒井さん』はすかさずカウンターから駆け出て来て、「遠慮しないでっ、我々は四天王と呼ばれている、おまわりさんだよ?」

       するとなるちゃんは、「けっこうですっ、うさぎ行こうっ…!」「うんうんっ…!」と逃げるようにして行ってしまいました。

       『おまわりさんBこと黒井さん』は、呆然と立ち尽くし、2人を見送ります…。すると、『男の婦警さんことカマ子さん』が泣きながら、「あんな子達にまで嫌われてる…!」と言います。すると『おまわりさんBこと黒井さん』は、「これも…、あの宝石泥棒が…、好き勝手に荒らしまわってるせいだ…。こうなったら絶対に…」『男の婦警さんことカマ子さん』「逮捕しましょうっ!」

       『おまわりさんBこと黒井さん』「復讐だ…!」

       おまわりさんAこと赤井さん』「えっ!?」

       『おまわりさんCこと白井さん』「!…」

       『男の婦警さんことカマ子さん』「…え?!…」

       『おまわりさんBこと黒井さん』「私は全てに対して復讐する…!」(←メラメラ…)。

       『おまわりさんCこと白井さん』「…ふんっ…」(←鼻で笑ってます…)。

       おまわりさんAこと赤井さん』「…この人が一番、怖いな…!」

       『男の婦警さんことカマ子さん』「……うんっ…」。……ちゃんちゃん♪

        ★  ★  ★  ★  

       通学路の歩道橋にて…。

       クラスメイトA:「あぁ…あの派出所ね…。ダメだよあそこはぁっ…」。クラスメイトB:「ねぇ〜っ、4人しかいないのに四天王とか言ってんだモン…」(←って、言っちゃったよ…)。なるちゃん:「でもさぁ、警察がダメならどうすればいいわけ? セーラーVに頼めれば一番いいけど…」

       うさぎちゃんはそれを聞いて「!」とナニかひらめいたようにみんなの前に出て、「それだよっ!」。みんな:「え?!」「私達でやろうよっ、セーラーVになって、なるちゃんち警備するのっ♪」。なるちゃんは首をかしげながら、「それはぁ…」と言うと、3人はそれぞれ、自分がセーラーVになった時のコトを想像します…………………

       …で、その結果を受けて、なるちゃんは、「やるっ、面白そうっ♪」と乗り気になってしまいました(←ってナンでだよっ?!)。

       「でしょでしょっ?!」。クラスメイトA:「実はあたし、あの衣装着てみたかったんだよねっ。あたしだったら、セーラーK、かなぁ…♪」。クラスメイトB:「あ、じゃあじゃあ、あたしだったらセーラーM?」。なるちゃん:「いいかもいいかもっ♪」

       「じゃあ私はセーラーラビットぉ〜っ♪」(←ぴょ〜んっ!)。なるちゃん:「ええ?!アルファベットじゃないじゃ〜んっ」「ラビットがいいっ」。(←ぴょん、ぴょんっ…!)。なるちゃん:「ひらがなの方がいいよ、せーらーうー!」「えぇ、やだぁ…」

       すると、その後ろに、ちょうど亜美ちゃんが歩いてて、そんな彼女達の様子を微笑ましく見ております…「……『あの人たち、いつも仲良くて、楽しそうだなぁ…。ちなみに私だったら…』。ここで亜美ちゃんは、自分がセーラーVになった時のコトを想像します……

      「セーラー服美人戦士、セーラーA!」(←に…、似合ってねぇ…)(←やはり、前にも書いたが、美奈子の中の人のあの顔の輪郭と言うか、各パーツの造詣と言うか、あのシュンとした感じじゃないと、あのマスクは似合わないんだな…おそらく、彼女がヴィーナス役に抜擢された一番の決め手は、それだったんじゃないだろうか…)…

       亜美ちゃんは意外と妄想癖があるのか、無意識のうちに手で『Vちゃんポーズ』を取って、微笑みながら思わず「…セーラーエェ…『えぇがな、えぇがな…♪』とつぶやいてしまってます…。

       するとうさぎちゃんが、その声が聞こえたのか、ナニげに後ろを振り向いて亜美ちゃんを見やります…「…?…『今ナンか聞こえたような気がしたけど…』

       すると亜美ちゃんは、「!…『はっ、やば…』と、慌ててメガネを直すフリをして真顔に戻り、済まして歩き出します…。

       うさぎちゃんは、「…『まさか水野さんが言う訳ないし…まいっか…♪』と、再びみんなの会話の中に戻って行きます。

        ★  ★  ★  ★  

       カラオケ・クラウンにて…。

       受付のカウンターの上に、竹細工のケースが置かれており、そのフタを開けると、中にはカメが入っており、それを取り出して、水槽に移します…。元基:「今日からここがお前のウチだからな。けっこういいだろ? いつか嫁さんも見つけてやるからな? 可愛いのと美人タイプと、どっちが好み?」。カメ:「グウ…『カメのコトより、自分の心配しろって…』

       さて、元基がこの時点でクラウンでバイトしてると言う事は、彼はこの時点で「18歳」になってる事を意味しますから、彼は高校三年ってコトになる訳です。元基の誕生日が分かれば、彼が今年のいつ頃からバイトを始めたのかもおおよその見当がつくのですが、残念ながら公式プロフィールでは公開されてないので、これがバイト初日だったのかどうかはちょっと分かりません。

       その時、元基のケータイが鳴り、元基が電話に出ます…「もしもし…、陽菜ちゃん?」

        ★  ★  ★  ★  

       陽菜さん:「ごめんねぇ、さっき電話出れなくて…。…なに?」

        ★  ★  ★  ★  

       元基:「うん、大したコトないんだけどさぁ、最近まもる、どうかした?……あ、いや、携帯つながんないコト多いし、ナンか、付き合い悪くなったつーか…『だって、高井と3人で遊園地行こうって誘っても断るんだぜ?考えられる?』

        ★  ★  ★  ★  

       陽菜さん:「う〜ん…『それマジ?』、ちょっと今忙しいだけだと思う…。まもる今度引っ越すから。…うふっ、…ケンカじゃないよ。ちょっとね、やりたいコトあるみたいだから…『泥棒とか…』

       このやり取りを受けて、元基が当初から地場衛と陽菜さんの仲を心配してて、それで元基はAct.15で地場衛に、「お前こそ最近…『陽菜ちゃんとうまく行ってんのか?』と言いかけ、さらにAct.25で、「実はオレ、ほんっとうは気になってたんだけど…」と言うに至る訳なんですな(←さすが、地場衛がAct.40でネフリンに、元基のコトを「あいつ…いいやつだから…」と言うだけありますな…)。

        ★  ★  ★  ★  

       その地場衛のマンションにて…。

       引越しの荷物が、まだダンボールに積まれた状態なので、これは、さっき陽菜さんが「今度引っ越すから」と言っていたシーンから、すでに数日後のコトになるかと思われます。で、その荷物に混じって、ソファの上に、ナニやら黒いタキシードが…。そしてガラス・テーブルの上には、黒いシルクハットに、白いマスク(←おおっ、これはタキシード仮面1号のヤツですなっ、懐かしいなぁ…)。

       で、地場衛はそのマスクを手に取ると、ナニやら険しい表情でそれを見つめ、それから、意を決したように行動を起こします。

        ★  ★  ★  ★  

       場面は変わって、こちらはとあるビルの屋上…。

       白昼堂々、タキシード仮面が現れ、マントをばさっ!と翻して、地上の様子を見下ろします(←どうやらこれが、タキシード仮面の初仕事のようですな)。

        ★  ★  ★  ★  

       ナンか、ちょっと風格のある建物があり、その入り口の両脇に、警備員さんが2人立っております。

       そこへ、うさぎちゃん達4人が私服姿でやって来ました(←みんな、大きな紙袋を下げてます。おそらく、セーラー変装グッズが入ってるものと思われます)。

       なるちゃん:「ここだよ。…入って♪」

       入り口の上部には、「Jupiter」と書かれており、つまりこれが『なるママのお店の名前』だった事が、ここで判明するわけなのですね。

       ところで、本稿のAct.31の時にも書きましたが、原作・アニメでは、なるママのお店の名前は「ジュエリー OSA・P」でした。しかしナンで実写版では、なるママの宝石店の名前に「Jupiter」なんて付けたんでしょうかね? ローマ神話の『ユピテル(=ジュピター)』にも宝石との関わりはないですし…おそらくこれは、あくまでも『なるママ目線』で、『木星は衛星をたくさん持ってるので、それらを宝石になぞらえて命名した』って感じなんじゃないでしょうかね?(←めっちゃこじつけ…)。

       その店構えを見上げて、クラスメイトAが「…スゴイ…! これは泥棒に狙われそうな感じっ!」と言います。「うんうんっ、ナンかドキドキしてきたぁっ!」「あたしもぉっ!」。クラスメイトA:「行こ行こ行こっ…!」「すごい楽しみっ♪」(←って、完全に遠足気分ですな…)。4人は中へ入って行きます。

        ★  ★  ★  ★  

       ここで、カメラがシャシャシャシャ…!と段階的に早送りされるようにその先の交差点の向こう側にズームインして行きます(←この感じは、Act.20での、バスの中の『ジーパン刑事』を思い出させますな)。

       で、カメラが捕らえたのは「十番不動産」…。その不動産屋さんから、まこちゃんが出て来て、そのあとから一緒に出てきた不動産屋さんの人に、「どうしてもダメですか?」(←おおっ!ここでBGMに、ナンの脈絡もなく取って付けたように「ラブリー・エール」がっ!)。

 

       「いくら保証人がいてもねぇ、中学生の一人暮らしは難しいんだよ…、あぁん帰った帰ったっ」「…そうですか…」

       まこちゃんは去り際に、「ったく!」と言いながら、がつんっ!と足元の…(←って、コレってナンて言うんだ?)を蹴っ飛ばし…「ってぇ…!」。まこちゃんは、しぶしぶと言った様子でその場を立ち去ります。

        ★  ★  ★  ★  

       すると、その近くに、怪しげな2人組の女が、なるママのお店「Jupiter」を、道路の反対側から見ております…(←どうやら、宝石泥棒の手下のようです。便宜上、サングラスの黒い方を『手下の女A』とし、グリーンの方を『手下の女B』としよう)。『手下の女A』「…よし…、店の様子は掴めたな」『手下の女B』「ボスに報告だ…!」。2人はうなずき合うと、その場を駆け去って行きます(←って、キミたちっ、そのバイクはキミたちのじゃなかったのか?!)(←て言うかコレ、地場衛のバイクじゃんっ!)(←タキシード仮面で泥棒する時も、移動手段はコレだったのかよっ!?)(←めちゃめちゃ目立つぞ?!)。

        ★  ★  ★  ★  

       すると、今度はその2人組の様子を、ビルの上からセーラーVが見下ろしております…。

       「アイツらだわ。やっぱり狙ってきた」「ヤツらが襲ってない宝石店は、ここが最後だからな」。セーラーVはうなずくと、「今度こそ捕まえてやる。アジトまであと付けて…、ボスも一緒に…!」

       するとその時、下の方からいきなり、「あ〜っ!愛野美奈子ぉ〜っ!」と叫ぶ声が…。

       「!…」

       それはうさぎちゃんで、店から飛び出して来るなり、「愛野美奈子ぉ〜〜〜〜っ!!」

       セーラーVは慌て、「ナンでバレたの?! やだっ、マズイっ!」と、その場から走り去って行きます。するとアルテミスも慌てて、「えっ、あのっ…美奈子、アジトはぁ? ちょ、ちょっと…!」。しかしセーラーVは、一目散に逃げて行きます。

        ★  ★  ★  ★  

       すると、その様子を、さらにその上からタキシード仮面が見下ろしており、「…セーラーVは、愛野美奈子だったのか…」

       これを受けて、Act.35で彼は、セーラームーンに向かって「知らなかったのか?セーラーVの頃から知ってたぞ?」と言うに至る訳ですな。ところが彼は、Act.1で出会うコトになる「モデルもどき」が、実はこの時のこの『女の子』だったコトまでは、全く覚えていないんですな(←遠くて顔までは見えなかったんでしょうねぇ…)。

       さらに、本稿のAct.9の時にも書いた通り、Act.9において、タキシード仮面はその時すでにセーラーVの正体を知ってたので、その「愛野美奈子」がレコーディングのためにロンドンに行ってる隙に、マスコミに声明文を出して一気に勝負に出た訳だったんですな。

        ★  ★  ★  ★  

       一方うさぎちゃんは、「美奈子の新曲買ってくるっ、すぐ戻るからっ!」と言って、ぴゅ〜〜っ!と走り去って行きます。それを聞いてなるちゃんとクラスメイトBが、顔を見合わせて首をひねります…「?…『ナニよ、言い出したのうさぎのクセに…』

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは、泥棒のアジト…。

       さっきの2人組の女が戻ってきました。『手下の女A』「まだ戻って来てないようだな、ボス達…」『手下の女B』「もうそろそろじゃないか…?」するとその時、ナニやらヘリコプターの音が…ばばばばばっっっ…!『手下の女A』「この音は…!」『手下の女B』「ボスだっ、並べ並べっ!」

       『手下の女A』「番号っ! いちっ!」『手下の女B』「にっ!」。そこへボスがやって来ます(←しかし、なぜかヘリの音は鳴ったままです)。ボスは赤いバラを一輪持っております(←オカマさんチックな方です)。で、ボスの後ろに、もう一人手下らしき女が付いて来ます(←なぜかラジカセを肩に担いでおります)(←この女は、『ボスの女』としておこう)。

       手下の女2人組は、「われら、キューティ・ケンコーに、光あれっ!」。するとボスのキューティ・ケンコーは、「……オッ…、ケイッ…」と言ってバラにキスします。すると、画面一杯にバラの背景柄が…しゃりーんっ…!それから、『ボスの女』がラジカセのストップボタンを押すと、ヘリの音が消えます。

       キューティ・ケンコーは、イスに腰掛けると、「で、どうなのキダちゃん?…今夜の進入態勢は?」。すると、「キダちゃん」こと『手下の女A』は、「はいっ、バッチリですっ」。するとキューティ・ケンコーは、「オッ、ケイ…。タイム・イズ・マネー。時間を無駄にしたくない。…行きましょう…!」。キューティ・ケンコーはイスから立ち上がり、いきなり太い声で、「本番態勢っ!」と言うと、バラの匂いを嗅ぎ、ほくそ笑みます。

       この「キューティ・ケンコー」と言うキャラクターは、その名が示す通り、実写版の担当監督さんの一人をパロディにしてるんですな。本作のDVDの「映像特典」「スペシャル企画!うさぎと衛のロケ地めぐり」と言うのがあって、その中で地場衛の中の人が、その監督さんのモノマネ(←「オッ、ケイ…」等…)をしつつ、「そういう役ができたくらいですからね」と、キューティー・ケンコーのネタバラシをしちゃってくれてましたね。

        ★  ★  ★  ★  

       その夜、なるママのお店「Jupiter」にて…。

       お店の入り口は閉じられており、警備員さんが2人立っております。するとそこへ、ナニやら黄色いガスのようなモノが漂って来て、警備員さん2人を包み込みます。どうやらそれは催眠ガスだったようで、警備員さん2人は、その場にバッタリと倒れ込んでしまいました。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらはCD屋さん…。

       お店の入り口に愛野美奈子の販促用ポスターが貼られており、そこには、

セカンドアルバム 「VENUS」 より先行発売!!

Cest la vie〜私の中の恋する部分

MINAKO AINO

c/w Lucky Joker

初回特典 愛野美奈子特大ポスター付

       と書かれております。うさぎちゃんはお店から出てくると、「あ〜〜良かった、見つかって! やっぱ発売日に買わなきゃねっ♪」。手にはポスターを持っており、このポスターがうさぎちゃんのベッドの横の壁に貼られる訳ですね。

       で、これ、「良かった、見つかって」と言ってると言う事は、うさぎちゃんはこのCDを探して、けっこう何軒かお店を回ってたんですね。つまりこのCDは、発売日でいきなり売り切れ店続出の大ヒットとなってると言う事なんですな(←すごいぞ愛野美奈子…)。だからうさぎちゃんは、こんな遅い時間までかかってしまったんですね。で、この教訓を生かして、次からは予約する事にしたんですね。で、「セカンドアルバム 「VENUS」 より先行発売!!」と言う事は、セカンドの発売日は、Act.2に出て来た販促用ポスターによれば03.09.24 IN STORE」ですから、今現在の劇中カレンダーはそれよりも前と言う事になる訳ですな。おそらく夏休みが開けて、2学期が始まった頃と考えていいでしょうね。

        ★  ★  ★  ★  

       ここで、「美少女戦士セーラームーン、アクト・ゼロっ!」と言うタイトル・コールと、そのタイトルCGが出ます(←さっきは美奈子とうさぎちゃんの声でしたが、今度は美奈子だけです)。

 

 

 ★  ★  ★  ★   【前のチャプター▲】【V.Bパート】【次のチャプター▼】 ★  ★  ★  ★  

 

       なるママのお店「Jupiter」にて…。

       キューティ・ケンコー一味が店内に侵入して、懐中電灯を照らしながら歩いてると、突然、がたんっ!と証明が点き、「う゛っ…!」

       そこに、セーラーVの格好をした3人組が登場します…「待ちなさいっ、宝石を渡す訳にはいかないわっ!」

       『手下の女B』「ナンだお前達は?!」

       「見て分かんないの? セーラーVの、仲間よっ」(←分からん…)。

       「セーラーNっ!」「セーラーKっ!」「セーラーMっ!」

       セーラーN:「大人しく帰んないと、セーラーVを呼ぶわよっ」

       しかし、手下の女達は、彼女達を見て鼻で笑うと、逆に今度は相手側の証明をがたんっ!と点け、3人が驚いた隙にばっ!と手品グッズ的なヒモを投げると、一瞬のうちに3人を縛って身動きできなくしてしまいます。セーラーN:「!…ナニこれ…?!」

       そこへ、キューティ・ケンコーが悠然と現れ、「私達もセーラーVには恨みがあるの…。仲間ならキッチリ…、仕返しさせていただきましょう?」。そう言ってキューティ・ケンコーが3人に近付いて行ったその時、突然横からしゅわーーーっ!と白いガスのようなモノがキューティ・ケンコー達に浴びせられます。

       見ると、また新たに、セーラーVの格好をしたのが一人、消火器を持って現れました(←この消火器って、前回の「スペシャル アクト」『亜美ちゃんピエロくん』が持ってたヤツと同じですな)…「みんなっ!」

       セーラーN:「!…うさぎっ!」(←って本名言っちゃってるよっ!)。

       キューティ・ケンコー:「アナタもセーラーVの仲間、って訳ですか…?」

       すると彼女は、「よいしょ…!」と、鈍臭そうに消火器を下に置き、ぴょんぴょん飛び跳ねながら、「ウサギの戦士、セーラーラビットっ!」

       セーラーN:「ウサギの戦士?」。セーラーK:「まんまじゃんっ!」。セーラーM:「うん…」

       するとキューティ・ケンコーは「フンッ…」と鼻で笑います。

       すると、セーラーラビットは、再び消火器を持ち、「よいしょっと!」と、それをキューティ・ケンコーに投げつけます…ぼかっ!それがキューティ・ケンコーの肩に当たると、キューティ・ケンコーの顔色が豹変します。「はっ!」

       キューティ・ケンコーが手下達に顎で合図すると、手下の女達が一気に駆け寄ってセーラーラビットを取り押さえてしまいます…「うぅっ…!」

        ★  ★  ★  ★  

       セーラーKとセーラーMはマスクを外され、背中合わせに座らされて縛り上げられております(←おおっ!セーラーKの正体は実はクラスメイトAで、セーラーMの方はクラスメイトBだったのかっ!)。その横で、手下の一人が展示品の宝石を次々と袋に詰めています。

       一方、セーラーラビットとセーラーNは、ロープで縛られたまま奥の金庫室へ連れて行かれております(←こちらもマスクを外されてます)(←おおっ!セーラーラビットの正体は実はうさぎちゃんで、セーラーNの方はなるちゃんだったのかっ!)。

       そこでキューティ・ケンコーは、「…おかしいねぇ…。この店ならもっと上等のモノがあるはずだ…。どこにあるのかなぁ…お嬢さん」。キューティ・ケンコーはなるちゃんがこの店のオーナーの娘だと言う事はすでに調べが付いてたらしく、なるちゃんにバラを向けます。するとなるちゃんは、なくなく奥のロッカーを指差します。キューティ・ケンコーがそこを開けると、黒いアタッシュ・ケースがあり、それを取り出します。

       するとうさぎちゃんは、そのケースにカギがヒモでぶら下がってるのを見ると、「!」とナニかひらめいてしまったらしく、いきなりそのカギをケースから引っ手繰ってしまいます。キューティ・ケンコー:「ナニする? 返しなさい…」。するとうさぎちゃんは、ナンと、そのカギをぱくっ!と飲み込んでしまいました。なるちゃん:「!!…」。するとキューティ・ケンコーはいきなり激怒して、「ナニやってんだこのバカぁっ! 返せっ! 出せっ! 早く出せぇ〜いっ!」とうさぎちゃんの顎を掴んで開けさせようとしますが、うさぎちゃんは口をシッカリ閉じて開けさせません。「返せっ! ホラ出せっ!」。なるちゃん:「うさぎっ!」

       するとそこへ、展示品を袋に詰めてた『ボスの女』がやって来て、「ボス、そろそろ引き揚げないと!」

       するとキューティ・ケンコーは憎々しげに、「う゛ぅっ!……仕方ない…。アジトで腹かっさばくコトにしよう…!」「!…」

       キューティ・ケンコーが「撤収態勢っ!」と言うと、『手下の女B』が床に煙幕の玉を投げつけて、ぼわっ!…すると、なるちゃん一人を残して、一味とうさぎちゃんは消えてしまいました(←って忍者かよっ!)。なるちゃん:「!……うさぎ…!」

        ★  ★  ★  ★  

       キューティ・ケンコーのアジトにて…。

       キューティ・ケンコー:「…まったく…、世話をかけさせてくれますね…」

       「いやぁ〜〜っ!」ばたんっ!がちゃっ、がちゃっ…「これって…まさか…!」「はいっ、…そのまさかです…」。キューティ・ケンコーは剣をしゃきんっ!と取り出すと、ニヤリを笑います…。

        ★  ★  ★  ★  

       その頃、なるちゃんとクラスメイトAとクラスメイトBは、大慌てで十番派出所に駆け込み、「大変なんですっ!」

       『おまわりさんBこと黒井さん』「ナ゛ニ゛っ!」

        ★  ★  ★  ★  

       キューティ・ケンコーのアジトにて…。

       『手下の女A』が、しゃがんで大根を差し出します。するとそれを、キューティ・ケンコーが剣でしゅぱっ!と切って見せます。「!…」

       「普通は、タネも仕掛けもあるんだけど…、今回は一切なし……」と言って、うさぎちゃんの鼻先に剣を向けます。「うそでしょ…!」「行くよぉ…? いち…、にぃ…、さんっ!」。するとその時っ、どこからともなく『Vちゃんカッター』ひゅんっ!と飛んできて、キューティ・ケンコーの剣をばちっ!と弾き飛ばしてしまいます…「う゛っ!」。キューティ・ケンコーは、辺りを見回し、「…だれだっ!」

       「正義の戦士」(←しゃきーんっ!)、「セーラー服美人戦士」(←しゃきーんっ!)、「セーラーV参上っ!」(←しゃきーんっ!)。うさぎちゃんは箱の中から「♪」と目を輝かせます。

       「フッ…『Vちゃんジャーンプっ!』…セーラーVはジャンプして敵の背後に回り込み、かしゃんっ!とうさぎちゃんが閉じ込められている箱のカギを壊します。「セーラーVっ♪」

       キューティ・ケンコー:「…どうしてココが…!」「一足早く、宝石のケースに発信機を付けておいたのよ」(←ばっ!と指を差す)。『手下の女B』「えっ!?」…見ると、ケースの裏側に、アルテミス・マークの発信機がぴこっ、ぴこっ、ぴこっ…と左右の目を交互に点滅させております…「そんなバカなっ! いつそんな真似を…!」(←て言うかコレ、めちゃめちゃ目立ってるじゃねーかよっ!)。

       セーラーVは人差し指を立てて『ちっ、ちっ、ちっ』とやると、「正義の戦士に、不可能はないわっ♪」とウィンクしてみせます。しかし、それを物陰から聞いていたアルテミスは、「ってボクが付けたんじゃないかっ…」(←半目バージョン)。

       セーラーVはキューティ・ケンコーを指差すと、「キューティ・ケンコー、今度こそ刑務所に入ってもらうわっ!」。キューティ・ケンコー:「フンッ…生意気な…。戦闘態勢っ!」。手下3人:「はっ!」

1.       『手下の女A』は大きなトランプを出し、

2.       『手下の女B』はステッキを出し、

3.       『ボスの女』は黄色いジュリアナ風の扇子を仰ぎ、そこからヌンチャク的な棒を出し、

4.       『手下の女A』が大きなトランプを投げると、セーラーVがそれを避け、背後の壁に突き刺さります…すかっ!すかっ!すかっ!…(←カッターになってるらしい)。「えっ…!」

5.       でそのあと、3対1の乱闘になり、セーラーVが『手下の女B』のステッキを奪い取ります…「あ♪」。で、それで敵に殴りかかろうと上段の構えに入ると、ナンと、ステッキがぱっ!とお花に早変わり(←って手品グッズじゃん…)。「えっ…?」

6.       セーラーVは『手下の女B』『セーラーVキーック!』を食らわし、持ってた花を『ボスの女』に投げつけます。

7.       しかし『ボスの女』はそれをよけ、「フンッ…」「あっ…!」

8.       『ボスの女』はヌンチャク的な棒を床に投げ捨てると、「フン、フン、フン…♪」と体をクネクネとダンシングさせながら迫って来ます。

9.       そして、回し蹴りでもしようとしたのか、2回ほどターンを繰り返しますが、セーラーVはその軸足を「えいっ!」と踏んづけて、「あ゛っ…!」…そいつを突き飛ばすと、その先にいたうさぎちゃんが、大根で『ボスの女』の頭を「えいっ!」。とぶっ叩きます…かんっ!(←ナンで大根で金属音が…?)。『ボスの女』がその場に倒れます。「やったぁっ!」

       すると、そんなうさぎちゃんを見てアルテミスは、「あっ、あの子は…、まさか…!」「セーラーVがんばれっ、がんばれぇ〜〜っ♪」

       セーラーVは、『手下の女A』『手下の女B』から挟み撃ちにあいますが、2人が同時に殴りかかってきたのをしゃがんで避け、仲間同士の相打ちにさせて倒します。

       ついに残りはキューティ・ケンコー一人となりますが、キューティ・ケンコーは、持ってたバラをセーラーVに投げつけると、それがセーラーVの足元で爆発します…ばちんっ!ばちんっ!「うっ…!」「セーラーVっ!」セーラーVは、どうやら肘を負傷してしまったようです。

       するとキューティ・ケンコーは、小型のナイフを取り出し、「ここまでなのはアナタのようですねぇ…フフッ…」と迫って来ます。そしてキューティ・ケンコーがナイフを投げつけようとしたその時、「セーラーVっ!」(←ビックリまなこバージョン)、「あっ!」

       突然、「動くなっ!」と言う声がとどろきます。「えっ…!?」

       するとそこに、ナンと、十番派出所の四天王が銃を構えての登場です(←でも、どうやらこのような状況に慣れてないらしく、心なしか足腰が震えちゃっております…)。『おまわりさんBこと黒井さん』がもう一度「動くなぁ〜っ!」と叫んで駆け出すと、あとの3人もそれに続き、4人はキューティ・ケンコーの前で止まってまた銃を構えなおします(←『おまわりさんCこと白井さん』が画面向かって右方向をケアし、『おまわりさんAこと赤井さん』が左方向、『男の婦警さんことカマ子さん』『おまわりさんBこと黒井さん』を援護します)。

       すると『男の婦警さんことカマ子さん』が、嬉しそうに辺りを見回しながら、「本当にアジトですよ…、すごい白井さんっ♪」と言って彼の肩を叩き、再び銃を構え直します。

       すると『おまわりさんAこと赤井さん』が首だけ向けながら、「どうやって分かったっ?!」と聞くと、『おまわりさんCこと白井さん』は、「フンっ…、心を…、飛ばせ…」と答えます。

       すると『おまわりさんBこと黒井さん』「よくやったぁ〜っ!」と叫びます。

       しかし、ここでキューティ・ケンコーは、『ボスの女』に合図を送り、すると、『ボスの女』がラジカセのプレイボタンをかちゃっ!と押します。すると、そのラジカセからばばばばばっっ…!とヘリの音が…。

       十番派出所のおまわりさん達が一斉に「!」と天井を見上げます。セーラーVも「あっ!」と上を見ます。うさぎちゃんも大根を持ったまま上をキョロキョロ見てます。

       キューティ・ケンコーは、「応援到着態勢っ!」と言ってニヤリと笑います。

       するとここで、セーラーVが「フッ!」『Vちゃんカッター』を投げます。それがラジカセにばちんっ!と当たって壊し、ヘリの音も止んでしまいます。

       十番派出所のおまわりさん達は、一瞬、びびって慌てますが、キューティ・ケンコーが「!…『あ…やば…』みたいな顔をすると、『おまわりさんBこと黒井さん』は、「…ナンだっ…、効果音か…『この自虐ネタで、某監督への風当たりが弱まってくれるといいが…』

       すると、その隙を突いて、セーラーVが「フッ!…『セーラーVキーックっ!』で、キューティ・ケンコーのナイフを蹴り飛ばします…ちゃりんっ!

       キューティ・ケンコーは言葉もなくワナワナと震え、セーラーVは『Vちゃんポーズ』を決めて微笑みます。

       すると、『おまわりさんBこと黒井さん』「逮捕だ逮捕ぉ〜っ!」と言って駆け出し、3人もそれに続き、ケンコー一味をお縄にします。キューティ・ケンコー:「やめろぉっ!触るなぁ〜っ!やめろよっ!」(←手錠をがちゃりっ!)。

       うさぎちゃんは、一味が逮捕されておまわりさん達に連れて行かれる様子を眺めながら、「良かったっ♪」と言います。

       セーラーVもその様子を見送ってましたが、彼女の方は真顔で、ふいにナニかに気付きます。すると、このドサクサに紛れて、何者かが宝石のケースを持ち去って行くのを目撃します…「……『何者!? まさか、アレが大ボス?…』

       キューティ・ケンコー:「…年貢の納め時態勢…」(←へなへな…)。

       うさぎちゃんは彼らを見送ったあと、一人その場に残され、ふいに辺りを見回します…「…あれ?……セーラー…V……」

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは、宝石のケースを持ち去ったタキシード仮面…。

       『タキちゃん走り』で逃げております。すると、その彼を追い越すように『Vちゃんカッター』ひゅるひゅるひゅる…!と飛んで来て、行く手を遮るように地面に突き刺さります…がちっ! タキシード仮面は思わず立ち止まり、後ろを振り向きます…「……」

       すると、セーラーVが、「アナタ…、何者?」

       するとタキシード仮面は、マントをばっ!と見せながら、「……タキシード仮面…」

       「タキシード仮面…『ぷっ、変な名前』、そのケース、返してもらうわ…」。セーラーVはそう言うと、側転でタキシード仮面に向かって行き、両者は体を入れ替えます。

       それから、お互いにジャンプして空中で交差します…ところがっ!その瞬間、両者の間でナニかが起こり、2人の脳裏に、それぞれの封印された記憶がフラッシュバックします…

      「あっ…!」…タキシード仮面の方は…、

1.       …おぼろげな記憶の中で、白いプリンセスが両手を握り合わせて、「…幻の…、銀水晶を…、お願い…」と言ってる姿が…

      「!…」…一方のセーラーVの方は…、

1.       …かつて自分が暮らしていた、前世の月の王国の宮殿…、

2.       …それから、前世の地球国の宮殿…、

3.       …その地球国の宮殿から、夜空の月を見上げているプリンセスとエンディミオンの後ろ姿…、

4.       …そして、メタリアの黒紫色した暗黒のエナジーに多い尽くされる地球…、

       この映像は、Act.2でベリル様が「エナジーを集め続ければ、やがてこの地球に滅びの日が訪れる…最良の破滅だ!」と言って回想していた『前世の映像』と同じモノで、前世のベリルがメタリアの力を利用して反乱戦争を起こし、地球国の正規軍を滅ぼして地球を支配した時の映像です(←これがすなわち四天王目線で言う、文明的な意味での「星(=地球国)の破滅」です)。したがって、プリンセスが「幻の銀水晶」を暴発させた事による、物理的な意味での最終的な『星の破滅』の映像ではありません(←プリンセスによる最終的な『星の破滅』は、月から飛んで来た『白い光の衝撃波』によってもたらされます)。

5.       …そのさ中に、地球国で起きた天変地異のような地割れと、マグマの噴出…、

       これは、プリンセスがエンディミオンに会うために地球国に降り立っていた事によって、「幻の銀水晶」がメタリアと共鳴反応を起こし、それによってメタリアが暴走した事によって引き起こされた天変地異的な現象です(←現世でも、Act.39において、これと同じ現象が起こりかけてました)。

6.       …その業火の中を逃げ惑うプリンセスとタキシード姿のエンディミオンの姿…、

       これは、エンディミオンが地球国で催した舞踏会にプリンセスを招いていた時に、ベリルが反乱戦争を勃発させ、プリンセスを抹殺しようと襲い掛かっていたのを、エンディミオンが守りながら逃げ惑っていた時の映像です。このあと、エンディミオンはプリンセスを月に送り届けるために地球を離れます。それによって、あるじを失った『四天王率いる正規軍』が、『ベリル率いる反乱軍』の前に敗北し、瀕死のクンツァイトを一人残して、全員が討ち死にしてしまいます。クンツァイトはこれによって、マスターに対して「お前のせいだよ。…お前は我らを裏切り…、…そしてこの星は滅んだ…。私は全てに対して復讐する…。…最初はマスター……お前だ…!」と憎悪するようになる訳です。

7.       …その、それぞれの記憶が、ハッキリと甦ります…

       つまり、これらの全てが前世のヴィーナスの原体験として記憶されていると言う事は、本稿のAct.36の時にも書いた通り、原作にもそうあったように、前世のヴィーナスが、『プリンセスのお目付け役』として、地球国へ降り立つプリンセスに帯同していたと言う事を証明するものです。また、その際ヴィーナスは、まだメタリアに魂を売り渡す前のベリルの姿を目撃しており、そしてその面影を現世で黒木ミオの中に見ていた事を証明するものでもある訳です。したがって、黒木ミオが『前世のベリルの14歳当時のクローン』である事は、もう間違いないですな。

       タキシード仮面は着地した際に宝石のケースを地面に落としてしまい、「うっ!…まただ!…、…今のは…!」。すると、彼はケースをそのまま放って、マントばさぁっ!とその場から走り去ってしまいます。

       一方のセーラーVは、着地してそのまましゃがみ込んだまま、じっと固まってしまっております…「…………」そこへ、アルテミスが「美奈子ぉっ!」と駆け寄って来て、「どうか、したのか?」と声をかけます。

       セーラーVはゆっくりと立ち上がると、「…………アルテミィ〜ス?」(←おおっ!出たっ!実写版における正式名称がっ!)(←コレ、『前世の記憶』が甦ってから初めてこう呼んだと言うコトは、この呼び方はやはり、『前世でのアルテミスの正式な呼び方』だったんだな)…「私…思い出したわ…。…プリンセス…、…私の使命…、…私の…、ホントの名前…」…そしてセーラーVは振り返り、アルテミスあらためアルテミィ〜スを見ます。「美奈子…、フッ…、そうか…。ボクも…見つけた…」

        ★  ★  ★  ★  

       こちらはうさぎちゃん…。

       例の歩道橋の夜道を歩いております。すると、反対側から「うさぎっ!」と呼ぶなるちゃんの声がします。「♪…なるちゃんカナミモモコっ!」「よかったぁ」「心配しちゃった」「ホントだよぉ…」「ごめん、でもねっ、セーラーVに会ったのっ♪」「えっ!?ホント!?」「そう、カッコよかったぁ…!」

       そうなんですな…うさぎちゃんは、実はこの時点で、すでにセーラーVに会ってたんですね。今回この事実が判明したコトによって、本編のAct.7における、『セーラームーンとセーラーVの初邂逅』のシーンが、非常に興味深いものになってくる訳です(↓)

       あの時セーラームーンは、『ワラ忍者妖魔』との格闘中にタキシード仮面に助けられ、そのあと、走り去る彼を追い駆けようとして、「追ってはだめ!」といきなりセーラーVに呼び止められるんですが、その時のセーラームーンのリアクションが、どう見ても『これがセーラーVとの初対面』と言う感じではなく、明らかに以前に一度会ってる人のそれでした。要するにそれは、実はここで会っていたからだったんですな。

        ★  ★  ★  ★  

       アルテミィ〜ス:「あの子が…、セーラームーンだ…!」

       そうなのです…この時アルテミスは、うさぎちゃんが『セーラームーン=プリンセス』だと言うのに気付いたのですが、セーラーVの方は、さっきキューティー・ケンコーと戦ってる時点ではまだ記憶が覚醒してなかったため、あの時点では月野うさぎと会っても何も感じなかったんですな。そればかりか、最初にセーラーVがビルの屋上から「ファッションジュエリー・ジュピター」の様子を監視してた時も、いきなり店の中から飛び出して来て「愛野美奈子ぉ〜〜〜〜っ!!」と叫んだ子が、実はこの子だったコトすら覚えてないんです。もし覚えてるなら、あの時、セーラーVはこの子に正体が「バレた」と思ってるのですから、キューティー・ケンコーのアジトで彼女を見てそのコトに気付くはずです。ところが、さっきセーラーVは、キューティー・ケンコーのアジトに現れてからと言うもの、実は最初から最後まで、一度もうさぎちゃんの顔を見ておらず、それが誰かなんてコトには一切関心を払ってないんですね。だから、自分がこの時に助けた女の子がさっきの子だったとかも、全く分かってないんです。で、おそらくアルテミスは、この点に関してはまだ美奈子には何も話してなかったようですね。で、その美奈子は、実は自分があそこで月野うさぎと会っていた事自体、ナニも覚えてないんです。美奈子はAct.12のセーラー解説で、次のように言ってました(↓)

       「歌の仕事も戦いも、どっちも頑張ってきたつもり…。でもぉ…初めてセーラームーンである月野うさぎと会って……なんだか、むなしくなって…」

       つまり美奈子は、自分が月野うさぎと会ったのは、Act.11が「初めて」だったと思ってるんですな。

        ★  ★  ★  ★  

       それからしばらくした後、アルテミィ〜スは、最初に美奈子と会った屋上から、夜空の月に向かって、「…ルナ……、見つかったよ…!」と言います(←ノーマル・バージョン)。

        ★  ★  ★  ★  

       すると、その月から、ぬいぐるみルナ(←真顔バージョン)が、『素』のままびゅんっ!とカッ飛んで来るじゃありませんかっ!(笑)…「セーラームーンっ! 待っててねぇ〜〜っ!」

       そうなのだ、Act.26のアルテミィ〜スの説明によれば、この時ルナは、記憶を「ボクの方で加減」されてたため、『現世における新戦士セーラームーン』を含む、4人のセーラー戦士達を探し出す任務を持っていたのである。

        ★  ★  ★  ★  

       その頃、うさぎちゃんは自宅の自分の部屋の窓を開けて、「あ〜〜ぁ、今日も面白かったっ♪」。そして、夜空の月を眺めます。

        ★  ★  ★  ★  

       同じ頃、こちらは火川神社…。

       巫女さん姿のレイちゃんが、神社の境内を歩いております(←自宅へ戻ろうとしてる所みたいです)。するとその時、レイちゃんはふいに「!…」として振り返り、空を見上げます。

       レイちゃんは、ナニか寒気でもするかのようにゆっくりと腕組みをしながら、「……なにか…、起こりそうな気がする……」と言います(←左腕には、『数珠タイプ・ブレス』をしております)。そして、夜空の月を眺めます。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは亜美ちゃん…。

       ここはアルトゼミナールでしょうね。私服姿の亜美ちゃんが出て来ました。亜美ちゃんはふと立ち止まると、こちらは笑顔で、「……『きれいな満月…』みたいな感じで月を眺めております。

       ちなみに、アルトゼミナールはAct.2に出て来ましたが、あそこの入り口は歩道橋と直接つながってて、たぶんビルの3階あたりにあります。で、その歩道橋は屋根付きの歩道橋で、今、月を見上げてる亜美ちゃんの映像に横切って映ってるのがそれです(←その右側に見えるビルが、うさぎちゃんが通わされるコトになる「よいこの なかよし学習教室」があるビルです)。で、Act.2でうさぎちゃんは、自宅からアルトゼミナールに向かうのに、この歩道橋を渡って行ってました。しかし亜美ちゃんは、おそらく家のある方角がうさぎちゃんとは違うので、こうして下まで下りて来てるんじゃないでしょうかね? それに、仮に亜美ちゃんが歩道橋を渡って帰るとなると、こうして、ここで夜空の月を見上げる事ができなくなってしまいますからね。

        ★  ★  ★  ★  

       こちらは、まこちゃん…。

       おや、今まこちゃんが歩いてるこのなだらかな曲線の坂道は、Act.5のラスト・シーンで初登場した時に歩いてたのと同じ場所ですな。あの時は制服を着ていたので、おそらく十番中への転校手続きかなんかの帰りだった可能性が高いので、今、それと同じ道を歩いてると言う事は、今日、不動産屋さんをたらい回しにされた挙げ句、ようやく、自分の引越し先となる物件を紹介してもらえたのかもしれませんな。

       で、まこちゃんが十番中に転校して来るのは11月の第2週ですから、この引越し先となる部屋が空くのが、ちょうどその頃になると言うコトですな。

       まこちゃんは、ふと立ち止まると、Act.5の時のように振り返り、「……『ちっ、世間の風は冷たいぜ…』みたいに夜空の月を眺めます。

       本稿では、うさぎちゃんと亜美ちゃんを守備陣、レイちゃんとまこちゃんを攻撃陣と言う分け方をしておりますが、前者が2人とも笑顔だったのに対して、後者には全く笑顔がありませんね。攻撃陣の2人は、自分の運命に対して、何か予感めいたモノを感じているからですね。一方の守備陣には、そんなモノは一切ないので、至って普通と言うか…。

        ★  ★  ★  ★  

       で、こちらはルナ…。

       しゅ〜〜〜〜〜っ!…いよいよ大気圏突入です…ぼわっ!「うっ、うっ、あちぃ〜〜〜〜〜〜〜っ!」(←す、すごいぞっ!このぬいぐるみは一体ナンの素材でできてるんだっ?!)(←これが普通の隕石なら、こんなちっちゃいとほとんど一瞬で燃え尽きて、とても地上までは到達しないぞ)。

        ★  ★  ★  ★  

       きらりんっ!「あっ、流れ星っ♪…うふっ」

       で、その『流れ星ルナ』は、きーーーんっ!と、あさっての方向へ墜落して行っておりますが…。

       これ、アルテミィ〜スは、月から直接美奈子の顔めがけて落下して来ましたけど、ルナは違うんですね。なので、Act.1でルナがうさぎちゃんに『顔面着陸』した時は、直接月から降りて来たのではなかったんですな。

       したがって、この時アルテミィ〜スは、月で待機していたルナに、ただ単に「見つかったよ…!」と合図を送っただけで、それ以外の情報は一切与えず、完全に行方をくらましてしまって全くコンタクトを取っていないんですね。なぜならアルテミィ〜スは、クラウン・サイドとは別に隠密行動を取らなければならなかったので、自分が愛野美奈子(=セーラーV)と行動を共にしてる事も隠さなければならなかったからです。なので、アルテミィ〜スは最初の頃、ぬいぐるみなのにも関わらず、表立った場所では、愛野美奈子と一緒にいる所を誰にも見られないようにしていたんですね。だから、Act.11〜12で美奈子が病院に入院した時でさえ、窓の外から美奈子とコンタクトを取っていたんです。美奈子はトップ・アイドルですから、普段からぬいぐるみを持ち歩いてる所を人に見られると、それだけで、すぐにその情報が世間に流れてしまいます。そうすると、ルナがそれを知ったら、それでアルテミィ〜スの所在を突き止めてしまいますからね。

       そんな事情なので、ルナは、『セーラームーンが月野うさぎだとは知らない』状態から、地上で彼女を探さなければならなかったんですな。なので、ルナがAct.1でうさぎちゃんを見つけるまでの間に、おそらくルナも、一度セーラーVに目星を付けて跡を追っていた可能性がありますね。なぜならルナは、Act.3の時、うさぎちゃんと亜美ちゃんに、Act.1における『セーラーV対タキシード仮面』の映像を見せていましたが、ルナはその時の戦いを資料としてVTRに収めていたからです。

       うさぎちゃんは流れ星に向かって手を合わせ、「これからもいいコトありますようにっ♪」

       そしてここで、画面の下に「to be continued Act.1」と出て、「アクト ゼロ」が終わり、夜空の月がズームインでアップにされ……

 

 

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       「♪じゃ〜ん…ひとみは〜いつ〜も〜ジュ〜エル〜(ジュ〜エル〜)…♪」(←ここで、本編のオープニングが流されます)(←コレされたら、否が応でもまたAct.1から見たくなりますな)

 

        ★  ★  ★  ★  

       ちなみに、このDVDは「映像特典」が満載で、そのうちの一つに、主要キャストさん達の生の声による「クランクアップ・コメント集」と言うのがあるのですが(←これがまた泣ける…)、コレを見ると、どうやらこの「クランクアップ・コメント」は、本編終了時と、前回の「スペシャル アクト」終了時と、そして今回の「アクト ゼロ」終了時と、そのそれぞれの終了時に、その都度コメントが撮られてて、各自のコメントが、それらの中から選ばれてるみたいなんですな。で、それを一覧表にすると、以下の通りになっております(↓)

―中の人―

―採用されたテイク―

―泣いた人―

月野うさぎ

「スペシャル アクト」終了時

水野亜美

「スペシャル アクト」終了時

×

火野レイ

「アクト ゼロ」終了時

×

木野まこと

「スペシャル アクト」終了時

愛野美奈子

「スペシャル アクト」終了時

地場衛

「アクト ゼロ」終了時

×

古幡元基

「スペシャル アクト」終了時

×

大阪なる、木村桃子、阿部香奈美

「アクト ゼロ」終了時

×××

黒木ミオ

「Act.48」終了時&「スペシャル アクト」終了時

セーラールナ

「スペシャル アクト」終了時

四天王

「スペシャル アクト」終了時

(※ジェダイトくんのみ)

クンツァイト

「Act.48」終了時

×

ゾイサイト

「Act.44」終了時

×

       で、主役の5人に関しては、「Final Act」でのクランクアップは、劇と同じくラスト・シーンの夢の大橋だったようで、その撮影終了後、5人が寄せ書き(←と言うか落書き?)した横断幕みたいなタイトル・パネルを持って記念撮影してたのが、うさぎちゃんの「クランクアップ・コメント」の背景に流されてましたね。で、そのパネルの左端の下に、「04.9.1」と言う日付が書かれてましたから、これが「Final Act」のクランクアップ日ですね(←Act.47の放送日が「04.9.4」ですから、その3日前には「Final Act」の撮影が終了してたんですな)。で、そのパネルには、おそらくレイちゃんの中の人が書いたと思われる「おつかレイ」と言う駄洒落が、大小2ヶ所に渡って書き込まれてましたな…(←自分で気に入ってたんだろうなぁ…)。他に読み取れるのは、「みどり♡ 大好き♡」「セーラーV」「デカブルー」(←ってナンだ?)などです。

        ★  ★  ★  ★  

       さて、次回ですが…、実写版にはまだまだたくさんの謎が残されてますし、何度見返してもその度に新たな発見があり、ワシごときではとうてい語り尽せぬ奥深さがあります。なので、その辺が解明され次第、追加改訂していくつもりではあります。また、それ以外にも、密かに色々と温めている企画や未発表の検証項目等もいくつかありますので、それらを順次更新していこうかと、かように考えている次第でございます。

       実を言いますと、ワシが思い付きで突発的に始めたブログ「実写版セーラームーン備忘録」(←って、ちっともブログらしくないですが…)の方でそれをやろうと思い、久々に更新しようとしたのですが、ところがそれが、本稿にかまけてて一年間ほったらかしてたせいなのかどうか分かりませんが、どう言う訳か、いつの間にかワシのアカウントが消えてしまってて、自分で自分のブログが新たに書き込めなくなってしまってるんですな…(←ナンでだ?!ワシって、ナンかマズイことしちゃったのか?!)。で、一気にモチベーションが下がったワシは、当局に問い合わせてコレを復活させるべきか、それともいっそブログを引っ越してしまおうか、それについては只今検討中なのでございます(←そもそもログインできないので、更新はおろか、自分で削除するコトも閉鎖するコトも、ナンにもできないのよ…)。

        ★  ★  ★  ★  

       うさぎちゃん(沢井美優さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(沢井美優さん編)▼】

       亜美ちゃん(梨華さん=浜 千咲(現・泉里香)さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(浜千咲(現・泉里香)さん編)▼】

       レイちゃん(北川景子さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(北川景子さん編)▼】

       まこちゃん(安座間美優さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(安座間美優さん編)▼】

       セーラーV:美奈子(小松彩夏さん):「」『』【キャスト関連商品リスト(小松彩夏さん編)▼】

       ぬいぐるみルナ(声・潘 恵子さん):「」『』

       アルテミィ〜ス(声・山口勝平さん):「」。『』。

       その他:「」『』

 [2010年3月25日(金)初稿 トモロー]


Act.52:トミカヒーロー レスキューフォース第17話編

 

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     今回レビューした作品は、「美少女戦士セーラームーン DVD(ビデオ) アクト ゼロ」(バンダイビジュアル)に収録されております(↓)

 

DVD アクト ゼロ 作品本編(1話収録:30分)

 

 

映像特典(45分)

 

@スペシャル・ミニドラマ

A「セーラームーンにおしおきよ!」

Bスペシャル企画!

Cクランクアップ・コメント集

★『タキシード仮面 誕生の秘密』 『陽菜…その後』

★セーラー戦士座談会 その5

★うさぎ&衛のロケ地めぐり

★出演者のクランクアップ(撮影終了)時のコメントを収録!

笑顔あり、涙ありのお宝映像集!!

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