1. 「フィルムコミック」とは、テレビで放映されたアニメの画像をコマ割りに配置し、セリフのフキダシや擬音を書き加えて漫画化した作品である。
2. テレビで放映されたエピソードの中から、順次厳選された３話ずつが各巻に収録されてるので、全てのエピソードは網羅されていない。
3. 各エピソードについても、すべてのシーンを厳密には採録していなかったり、シーンの順番を巧みに入れ替えたりもしているが、読んでいて違和感や物足りなさを感じることはなく、むしろ小気味よく編集されている。
4. その関係もあり、フィルムコミックにおける登場人物たちのセリフは、必ずしも実際のアニメを忠実に再現したものとは限らず、多少の変更や補足も施されている。
5. 特に重要なシーンなどでは、原作の設定をアニメ版に導入していたり、新たな解釈を加味したりもしていて、大幅にセリフの変更を施しているところもあるが、むしろ、いい意味で「フィルムコミック版セーラームーン」とでも呼べる域に達している。その結果、セーラームーン作品そのものの内容を、より深く理解する手助けにもなりうるとさえ言える。
6. 最終シリーズにあたる「セーラースターズ編」のみ、フィルムコミック化されていない。

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